奈良すまい図鑑WEBは、編集部が厳選した施工例から、奈良で活躍している優良な工務店を探せるサイトです。
雑誌に載せきれない住まいに関する特集や家づくりに役立つ情報を発信しています。
case
工務店の施工事例
pick up
編集部厳選!住まいの特集
column
家づくりお役立ちコラム
-
2025/09/12
5つのキーワードで読み解く、“おしゃれリノベ”の編集術:「住まいを編集する」感覚が、理想の暮らしをつくる
私はマンションリノベや中古リノベに憧れていて、ドラマや映画、雑誌に出てくるリノベ実例を見ると何とも言えない満たされ感があります。新築よりヴィンテージ感あふれるおしゃれなリノベ住宅に惹かれます。 中古住宅リノベが広がる中、結婚や出産を機に“自分たちらしい家”を求め、SNSで理想を探しながら新築よりリノベに魅力を感じる20〜30代が増えています。価格・立地・デザイン、そのすべてのバランスを大切にしながら、おしゃれな住まいをどう実現するか――それがこれからの家づくりのテーマになっています。単にデザインを追うだけでなく、自分たちの暮らしにフィットし、時間とともに成長・変化する「編集された住まい」が注目されています。今回は、“おしゃれリノベ”のエッセンスを5つのカテゴリとキーワードで深掘りし、住まいづくりのヒントを探ります。 ①間取り:廊下レス×連続空間×段差ゾーニング 【奈良県奈良市】株式会社ビーライフ一級建築士事務所、施工事例 リノベの間取り設計でトレンドなのは、扉や廊下をなくして空間をゆるやかにつなげること。これにより開放感と動線の良さが生まれます。扉がないとリビング・寝室・ワークスペース・洗面所が一続きに見えますが、全く同じ空間ではありません。床の素材や高さを少し変えたり、柱や梁で視覚的に区切ったりする段差ゾーニングで、「つながりながらも異なる居場所」を演出。無駄なスペースが減り、コンパクトでも広がりを感じられます。 ②素材:コンクリート/無垢材/ヴィンテージ×ポップ 【奈良県大和郡山市】株式会社なかむら工務店、施工事例 おしゃれリノベの素材選びは、無骨でヴィンテージ感のある素材と、柔らかくポップな色・質感を組み合わせるのがトレンドです。床に打ちっぱなしのコンクリートを用いて粗さと重厚感を演出し、無垢材の柱や梁で温かみをプラス。さらに、ペールピンクやオレンジ、イエローといった差し色を、ソファやダイニングチェアのファブリック、照明のシェード、ラグやアートなどにさりげなく散りばめると、ヴィンテージの重さが軽やかに和らぎ、空間にフレッシュなリズムが生まれます。強さと柔らかさのバランスが調和することで、唯一無二の個性ある住まいに仕上がります。 ③色使い:オレンジ・ピンク・イエロー/差し色のセンス 【奈良県大和郡山市】株式会社スペースマイン、施工事例 色使いはおしゃれリノベの肝。例えばヴィンテージ×ポップな空間ではオレンジやピンク、イエローといったビビッドな差し色をどこにどのくらい入れるかが大切です。例えばリビングの床にオレンジタイルカーペットやキッチンの壁にペールピンクタイル、トイレの壁紙に鮮やかなイエローなど、好きな色を散りばめて個性を演出。差し色は全体の調和を壊さず引き立てることが重要で、強弱や配置のバランスで無骨すぎず可愛すぎない絶妙な空気感を作れます。 ④収納:見せる収納/アメリカンフェンス/土間ストレージ 【奈良県奈良市】有限会社吉川住研、施工事例 収納は単なる「しまう場所」ではなく、空間の一部としてデザインされます。見せる収納は棚をオープンにし日用品や雑貨をディスプレーのように見せ、暮らしのリアルさと個性を加えます。アメリカンフェンスやメッシュパネルを壁や土間に設置してバッグや帽子を掛けるアイデアも人気。土間は広く設けることで外遊びグッズやキャンプ道具を収納でき、「外」と「中」の境界線が曖昧になり暮らしの幅が広がります。 ⑤暮らし方:DIY余白/暮らしながら育てる/可変性ある設計 【奈良県生駒市】ROKA architecture. by VENDER株式会社、施工事例 おしゃれリノベは家を「完成品」ではなく「プロジェクト」として捉えます。DIY余白を残すことで住み手自身が暮らしの中で変化させる楽しみを持てます。壁に有孔ボードを設置したり、モルタル壁に絵を描いたり家具配置を変えたり。可変性ある設計は家族構成や生活スタイルに合わせて間取りや使い方を変えやすく、可動棚や仕切りなどの工夫で時間とともに「育つ」住まいになります。 まとめ:住まいは「編集」の積み重ね──住まいをカルチャーにする 「おしゃれリノベ」とは完成されたインテリアやデザインではなく、自分たちの暮らしや価値観に合わせて“住まいを編集し続ける”プロセスです。間取りのゆるやかなつながり、素材のミックス、色の差し込み方、収納の見せ方、DIY余白、そして自分らしさの追求が重なって、ただおしゃれに見えるだけでなく、暮らしやすくずっと好きでいられる住まいが生まれます。 おしゃれリノベはデザインだけの話ではなく、“住まいをどこまで自分らしく編集できるか”という問いそのもの。素材や色で遊び、ゆるやかに区切られた間取りで、カラフルに家族の「好き」を詰め込みたい。そうした願いを叶えるには建物選び、設計、予算、機能性、施工パートナー選びまですべてが「自分らしさ」と連動している必要があります。 そして何より、「完成」ではなく「更新し続ける暮らし」こそが、あのドラマのような住まいの本質。住まいをカルチャーにする、そんな気持ちでリノベに向き合えたとき、“なんかいい”が積み重なった、ちゃんと現実的な理想の住まいができあがるのです。 これからおしゃれリノベを考えるなら、「編集者としての自分」になりきって、ひとつひとつの選択を楽しみながら住まいを育てていきましょう。 ライター 内藤美由紀
-
2025/09/05
中古住宅リノベの失敗例5選~成功させるためのポイント~
中古住宅を購入して、自分好みにリノベーションするという選択肢が広まりつつあります。しかし、理想の住まいを手に入れるには、思わぬ落とし穴も多く存在します。リノベ経験者の中には「もっと事前に知っておけば…」と後悔する人も少なくありません。 今回は、中古マンション・戸建てリノベーションで実際によくある失敗例と、その回避法を5つのポイントに分けてご紹介します。しっかりと準備・確認を重ねて、納得のいく住まいづくりを目指しましょう。 【1】物件選びの失敗でリノベがうまくいかない 中古住宅のリノベーションは「物件選び」が成功の8割を占めると言われています。見た目や立地だけで選ぶと、後で思わぬトラブルに見舞われることも。 よくある失敗ポイント 1.耐震性が不十分な物件を選んでしまう 1981年以前の建物は耐震基準が旧基準のため、安全面で補強が必要になることが多いです。耐震補強費用は予想以上に高くつく場合も。 2.間取りの自由度を考えずに購入 鉄筋コンクリートやツーバイフォー構造は、壁が重要な構造材のため、大きな間取り変更が難しいことがあります。自由に変えたいなら木造軸組工法の物件がリノベに向いています。 3.法的制限や再建築不可の問題を見落とす 購入後に接道義務や用途地域、建ぺい率などの制限が厳しいことに気づき、希望通りにリノベできないケースもあります。 回避のポイント • 専門家によるインスペクション(建物診断)を必ず受けて、劣化や構造の問題をチェック。 • 不動産会社や役所で法的制限をしっかり確認し、再建築が可能かどうかも見極める。 • 間取りの変更がどこまで可能か、建築士に相談する。 【2】予算管理の甘さで費用が膨らむ 「中古+リノベなら新築より安くできる」と聞いても、予算オーバーで失敗するケースは少なくありません。 よくある失敗ポイント 1.予備費を用意せずギリギリの予算で計画 見えない劣化部分の補修や追加工事で、数十万円〜数百万円の費用増が出ることも。 2.仮住まいの費用や引越し費用を考慮していなかった フルリノベは3〜6ヶ月かかることが多く、その間の住まい代を見落としがち。 3.工期遅れによる生活の混乱 工事が遅れると、引っ越しや新生活開始がずれ込み、ストレスに。 回避のポイント • 物件購入費+リノベ費用+予備費(全体の1割以上)+仮住まい費用を含めた総予算を設定する。 • 予算に余裕を持ち、途中での変更や追加工事に対応できるようにする。 • 工期に余裕を持ち、スケジュール管理を業者と密に行う。 【3】間取りやデザイン重視で暮らしにくくなる 雑誌に載っているような素敵なデザインを追い求めすぎて、実際の暮らしに合わない空間になってしまうことも。 よくある失敗ポイント 1.収納不足で物があふれる 見た目はスッキリでも、実際は収納が足りず散らかる原因に。 2.家事動線が悪い キッチンから洗濯機や玄関までの動線が遠く、毎日の家事がストレスに。 3.メンテナンスが大変な素材や設備を採用 おしゃれだけど掃除が難しい素材を使い、結局手入れが面倒になる。 回避のポイント • 家族の生活スタイルに合わせて収納量と場所を設計する。 • 家事動線をシンプルに、効率よく動ける間取りを優先。 • 掃除やメンテナンスがしやすい素材を選び、使い勝手も大切に。 【4】施工会社選びでトラブルに どんなに素敵なプランでも、施工が不十分だと満足度は下がります。信頼できる業者選びが重要です。 よくある失敗ポイント 1.価格だけで業者を選び、技術力や実績を確認しなかった 工事の質が低く、補修が必要になることも。 2.コミュニケーション不足でイメージが伝わらない 希望が正確に伝わらず、完成後にイメージと違うと感じる。 回避のポイント • 複数の業者に見積もりと相談をし、施工事例や口コミを比較する。 • 担当者の人柄や対応の丁寧さも重要な判断基準に。 • イメージ写真や具体的な希望をできるだけ細かく伝える。 【5】設備や断熱の見落としで快適さが損なわれる お洒落なだけでなく、毎日を快適に過ごすには、設備や断熱などの見えない部分も大切です。 よくある失敗ポイント 1.古い配管や電気設備をそのまま使い、トラブル発生 水漏れや停電などのリスクが高くなります。 2.断熱や気密が不十分で冬寒く、夏暑い 光熱費が高く、快適な暮らしから遠ざかることに。 回避のポイント • リノベの際に配管や電気配線を新しく交換する。 • 断熱材やサッシの交換など、性能向上を積極的に行う。 • 快適性とランニングコストの両方を考えた設計に。 まとめ:失敗を防ぎ、納得のリノベを実現するために 中古住宅リノベーションは、コストを抑えながら理想の住まいを実現できる魅力的な選択肢です。しかし、物件選び、予算管理、間取り設計、業者選び、設備面の配慮など、検討すべきことは多くあります。計画段階でリスクや制約をしっかり把握し、信頼できる専門家と連携しながら進めることが、後悔しないリノベーションの鍵となります。ひとつひとつの判断を丁寧に積み重ねて、自分に合った快適な暮らしを手に入れてください。
-
2025/08/29
家づくりは「土地選び」から―土地探しの基本―
土地探しって本当に悩みますよね。できれば、生まれ育った住み慣れた場所や、「ここなら安心して家づくりができる」と確信を持てる土地に建てたいものです。私自身も、石橋をたたいて渡るタイプの人間なので、土地選びには慎重になってしまいます。でも、そううまくはいかないことも多いのが現実。限られた予算や条件の中で、最適な土地を探すのは、思った以上に大変です。 注文住宅を建てる際、土地を持っていない方は土地探しからのスタートになります。 このコラムでは、土地探しの一般的な流れや方法、注意点について、事実に基づいてご案内します。 土地探しにかかる期間の目安 土地探しにかかる期間は人によって異なりますが、一般的には3ヶ月~6ヶ月程度で契約に至るケースが多く見られます。 ただし、希望条件の内容や土地の流通状況によっては、それ以上の期間がかかる場合もあります。 土地の探し方(代表的な4つの方法) ① 不動産会社に依頼する 不動産会社では、希望のエリア・広さ・予算などの条件に合わせて土地情報を紹介してもらえます。 ② インターネットで検索する 不動産情報サイトを使えば、場所や価格帯、面積などの条件で土地情報を閲覧できます。 一部の物件は掲載後すぐに成約済みになることがあります。 ③ 現地を直接見に行く エリアを歩いて「売地」の看板などを確認する方法です。現地の状況や雰囲気を把握できます。 ④ 建築会社と一緒に探す 工務店やハウスメーカーに土地探しを依頼する方法です。 建築プランとの整合性を事前に確認しながら進められるという利点があります。 ナラタテの土地探しサポートについて 奈良で注文住宅を建てるなら、土地探しから工務店選びまで丁寧にサポートする住宅会社相談カウンター『ナラタテ』の活用がおすすめです。ナラタテでは、土地をお持ちでない方に向けて、土地探しから家づくりまで一貫してサポート可能な工務店のご紹介が可能です。 以下のような対応ができます。 土地探しに対応可能な工務店をご紹介 土地と建物の予算配分についての相談が可能 土地と建物を分けて検討するよりも、同時に進めた方が、全体の計画性や予算の精度が高くなる傾向があります。そして、土地選定の段階で「この土地なら○○坪の家が建てられる」「この場所なら間取りの自由度が高い」などの具体的な判断がしやすくなります。 ナラタテを通じて工務店に依頼し、土地探しから進められた方の中には、 以下のようなケースがあります。 土地の候補が見つかった際、建築プランと概算費用を同時に確認 複数の土地を比較する際に、建築面からのアドバイスをもとに絞り込み 土地契約前に「建てたい家がその土地に入るかどうか」のチェックを実施 このように、土地と建物の整合性を事前に確認できる体制が整っていることで、 購入後のトラブルや追加費用のリスクを減らすことができます。 効率よく土地を探すために確認したい項目 土地探しを効率的に進めるために、以下の内容を事前に整理しておくとスムーズです。 希望エリア 面積の目安(坪数) 予算(総予算 or 土地のみの上限) 交通利便性(最寄駅までの距離、路線) 学区や周辺施設の希望 優先順位(必須条件と希望条件の整理) また、建物を含めた総費用の目安を把握しておくと、土地選定時に無理のない判断が可能です。 土地選びの際に確認しておくべき項目 土地には、購入前に確認しておくべき要素があります。以下に代表的な項目をまとめます。 ◆ 傾斜・高低差の有無 造成や擁壁工事が必要な場合、別途費用が発生することがあります。ネットやチラシで目にする区画図では、わからないので注意が必要です。 ◆ 地盤の状況 軟弱地盤である場合、地盤改良工事が必要になることがあります。 購入前に地盤調査や周辺情報の確認が推奨されます。 ◆ 法的規制 都市計画区域内では、建ぺい率や容積率、用途地域などの法的制限があります。 土地によっては希望する建物の建築ができない場合があります。 ◆ インフラ状況 上下水道、電気、ガスなどの整備状況を確認します。未整備の場合は引込工事が必要です。 ◆ 周辺環境 騒音、交通量、近隣施設(学校、商業施設、工場等)の有無などを現地で確認します。 できれば昼夜・平日休日など複数の時間帯での見学が望ましいです。 まとめ:土地探しは情報整理と連携が鍵 土地探しを進める際には、以下の3点が重要です。 条件を明確にすること 予算を建物含めた総額で把握すること 信頼できるパートナーと連携すること 土地探しって、本当に悩みますよね。でも、家づくりのスタートだからこそ、焦らずじっくり進めたいところです。まずは自分たちの希望を整理して、信頼できる人に相談しながら探していくと、いい土地に出会いやすくなります。建物のことも一緒に考えながら進めると、あとで困ることも少なくて安心です。楽しみながら、自分たちらしい家づくりを始めていけたらいいですね。
-
2025/08/22
奈良県の工務店に依頼する3つのメリットと会社の選びのコツ【新築注文住宅・リフォーム共通】
当サイト「奈良すまい図鑑WEB」では、奈良の地元に密着し、誠実にお仕事をされている工務店をご紹介しています。また、現在編集部では、年に4回、奈良の工務店情報や工務店が建てた家を紹介する雑誌「奈良すまい図鑑」を発行しています。そんな編集部だからこそお伝えできる、新築注文住宅・リフォームを奈良県の工務店に依頼する3つのメリットは、【1】理想を現実にしてくれる自由度の高さ、【2】地元の会社ならではのフットワークの軽さ、【3】大手ハウスメーカーとは数百万~数千万円安い場合があるといったことが挙げられます。 メリット1、理想を現実にしてくれる自由度の高さ 注文住宅やリフォームなど、お施主様の理想を実現するため、決まった工法や設備メーカーの指定が無い場合がほとんどです。理想や希望と予算のバランスを取りながら、全体を組み上げていかれます。また工事が進んでいる途中でも、コンセント位置の変更や、造作家具の依頼など、すぐに対応してくれる柔軟さも工務店ならでは。 メリット2、地元の会社ならではのフットワークの軽さ 地元で仕事をされている会社だけあり、地域独特の市街化調整区域などの景観法はもちろん、地域のこまかな情報を熟知されているので、とても心強い存在です。そして、家を建てた後のメンテナンスや、ちょっとした住まいの不便をすぐに相談・解決できるのも地元の会社ならではです。 メリット3、大手ハウスメーカーとは数百万~数千万円安い場合がある 地域に密着している工務店では、テレビCMなどの大規模な広告宣伝費、毎年新卒を獲得するためのリクルート費、総合展示場への出展費といった予算を必要としない会社が多いため、消費者還元につなげやすいのです。 会社選びのコツ:工務店の違いを知る ・会社ごとの特長 各社により、得意な工法、テイストがあります。自然素材を用いた家づくりを掲げていたり、ホテルのような雰囲気のお家が得意だったりと会社のカラーはさまざま。とはいえ、どの会社も本当に柔軟で、「どんな家でも、かなえます」というスタイル。その臨機応変に対応できるスタンスが工務店の魅力の一つです。 ・どんなスタッフがいるか 奈良県内にある「工務店」という言葉が商号に入る会社でも、人員体制はさまざま。 最初の打ち合わせ・設計・工事まで、同じ担当者が全て担っている2~3名の会社もあれば、 窓口担当者・設計者・工務担当者、それぞれ分かれており、従業員も数十人いる会社もあります。 前者の場合は、即断即決してもらえる場合が多く、話もスムーズ。 後者の場合は、誰か1人が急な休みの場合でも、代わりに話を聞いてもらえるので、安心できます。 工務店の決め手とは ・理想の家のテイストを得意としているか 無垢の木の床と漆喰壁など自然素材をふんだんにつかった家。吹き抜けと大きな窓がある大空間リビング。ホテルのような玄関ロビーなどなど、自分たち家族がどんな家に住みたいのか、どんな暮らしがしたいのか、それを効率的にかなえてくれるかどうか。各社のWEBサイトやSNSで過去の施工例を確認したり、開催しているイベントに足を運んだりして、会社のことを調べましょう。 ・どんな人と出会えるか 注文住宅の家づくりは自由度が高い分、本当にたくさん決めることがあります。壁は漆喰にするのか、珪藻土にするのか、壁紙にするのか。ドアや取手の色や形、洗面やキッチンはどれくらいの高さが使いやすいのかなどなど。だからこそ、自分たちの生活スタイルや好みを分かってくれる担当者に出会えるかどうかが重要です。話しやすさ、連絡のしやすさ、提案力、安心感など、各社の窓口となる人との相性の見極めましょう。 工務店選びに困ったら、希望に合う会社がわかる無料相談所「ナラタテ」 家づくりを始めるときや工務店選びに困ったときは、住宅会社相談カウンター「ナラタテ」をご利用ください。奈良の住宅雑誌に携わっている編集部だからこそわかること、知っていることをお伝えするために運営しています。希望される家づくりをかなえてくれる工務店のご紹介のほか、工務店の選び方、建売住宅×注文住宅どちらが良いのか、ハウスメーカーと工務店の違い、思い描いている家づくりができる住宅会社はどこなのかといった疑問も解決できます。土地探し・資金計画・家づくりの段取りを整理し、工務店を決める前に気軽にお越しいただける、地域密着の家づくり相談カウンターです。 ナラタテ奈良店:奈良県奈良市三条大路1-7-12 ナラタテ生駒店:奈良県生駒市小明町446-1 ナラタテ押熊店:奈良県奈良市山陵町1459-3 ナラタテ3店舗共通 営業時間9:00~18:00(時間外もご相談ください) フリーダイヤル 0120-879-912 駐車場あり、お子様連れOK、完全予約制 https://nara-tate.jp/ まとめ 注文住宅なら家ができるまで半年~1年、リフォームでも最短1日~数か月といった時間が必要になります。毎日の暮らしをいかに快適にできるか、理想の住まいを実現できるか。そういった暮らし方や好みを理解して、住まいに反映してくれる工務店選びはとても重要です。焦らずじっくり、時間をかけて、足を運んで、最高の1社と出会えますように!
-
2025/08/14
おうち時間を楽しむアイデア〜成長に合わせた間取りと快適空間づくり〜
「家が一番ほっとする場所」──そんな理想の言葉を聞くと心底憧れます。でも正直、私の場合は、独身が長かったり地元から離れているせいか、子どもや家族との時間の過ごし方に戸惑うことが多いんです。特に夏休みのような長期休暇は、「今日は何をしよう?」「どこか行く場所ないかな?」とついネガティブに考えてしまいがち。でも、そんな悩みも、住まいの間取りや空間の工夫次第でぐっとラクに、そして楽しく過ごせることがわかりました。家族みんなが自然と集まって笑顔になれる、そんな家づくりのポイントをこれからご紹介します。忙しい毎日でも、ママも一緒にほっと一息つける「おうち時間」を一緒に楽しみましょう! 【乳幼児期】見守れる・安全・楽しいがポイント この時期は、家の中が子どもにとっての遊び場であり学びの場。毎日が小さな冒険の連続です。だからこそ、親がそばで見守れる安心感と、安全に過ごせる空間づくりが大事なポイントとなります。 ▽見通しのいいリビング 家事をしながら子どもの様子を見守ることができる、キッチンとリビングをつなげたオープンな間取りがおすすめ。リビングの一角に、絵本やおもちゃをまとめた「キッズスペース」があると、遊び場がはっきりして片付けもラクに。 ▽角は丸く、床はやわらかくする 転倒時のケガの予防として、家具の角を丸くしたり、クッションマットを敷いたりして対策する。こうした小さな安心が、親にとって大きな安心につながります。 ▽親子で楽しめる“作業コーナー” キッチン横にちょっとしたカウンターを作って、お絵描きやおやつづくりを一緒に楽しむのもいいですよね。自然に会話が生まれて、「楽しい記憶の積み重ね」ができます。 【思春期】自分の時間と家族との時間、ポイントは「ちょうどいい距離感」 少しずつ自立し始める思春期。プライバシーを尊重しながらも、自然と顔を合わせて会話できるような「ちょうどいい距離感」がこの難しい時期を乗り越えるコツです。 ▽子ども部屋は“自分らしさ”を大切に 「自分の世界」を持てる部屋づくりを実現するために、集中できるデスクや、趣味のものを飾れる棚などがあるとベストです。音や照明の快適さに配慮することで、より心地よく過ごせる空間になります。 ▽リビングを“心のハブ”に テレビやゲームだけじゃなく、ボードゲームや読書もできるような多目的スペースに。ソファやテーブルの配置を工夫して、自然と顔を合わせられるレイアウトにしてみましょう。 ▽話しかけやすい“ゆるやかスペース”を リビングの一角に小さなテーブルやカウンターを設けて、親子でちょっとおしゃべりできる場所を作るのもおすすめ。無理に会話をしなくても、距離を縮めるきっかけになります。 【子どもが巣立ったら】夫婦の時間をもっと楽しめる空間へ 子育てがひと段落したら、暮らしも次のステージへ。これからの暮らしに合わせて、空間も少しずつ変えていきましょう。 ▽空いた子ども部屋を“趣味空間”に 空いたお部屋を趣味のアトリエや書斎、リラックスできるスペースとして活用。夫婦それぞれの時間を楽しむのもよし、共通の趣味に使うのも素敵です。 ▽リビングをとっておきのくつろぎ空間に お気に入りのソファや照明を取り入れて、リビングを一番心地いい場所に。友人を呼んでのホームパーティや、家族が帰省したときの集まりにもぴったりの空間になります。 家族みんなが「心地よく」過ごすために ライフステージを問わず、くつろげる家には共通する工夫があります。 色合い:ベージュやグレー、パステルなど落ち着きのある色で統一 照明:間接照明や調光機能で、時間帯や気分に合わせて調整 素材感:木や布など、あたたかみのある素材 収納:出しやすく片付けやすいストレスフリーな収納 観葉植物:グリーンを取り入れて、やさしさと癒しを感じる空間に リビングは「家族の真ん中」にする 家族みんなが自然と集まるリビングは、日常の中の“ほっこり空間”。特別なことがなくても、会話や笑顔が生まれる場所にしていきたいですね。 ちょうどいい広さ:必要以上に広くなくてOK。全員が心地よく過ごせる広さを 家具配置:顔を合わせやすいようにレイアウトを工夫 多目的性:読書、ゲーム、団らん…いろんな楽しみ方ができるように 思い出の共有:写真や子どもの作品を飾って、会話のきっかけに まとめ おうち時間を楽しむには、「今の暮らしに合った空間づくり」がとても大切です。 乳幼児期は「安心して遊べる空間」、思春期は「自分の時間を大切にできる空間」、そして子どもが巣立ったあとは「夫婦が心地よく過ごせる空間」へ――。暮らしとともに、住まいも少しずつ育てていけるといいですよね。家族との時間が、プレッシャーではなく“楽しみ”になるように。できるところから少しずつ、あなたらしい家族のカタチを育てていきましょう。
-
2025/08/07
施工例の写真検索が便利!キッチン・風呂・洗面など16箇所、見たい部分が一気見できるっ
2025年6月に、より使いやすく、情報が探しやすくリニューアルした当サイト「奈良すまい図鑑WEB」。 奈良で実績を積んでいる優良な工務店が探せるサイトとして、新築・リフォーム&リノベーションの施工例、住まいの特集、各社のイベント情報など、「奈良で家を建てたい」「購入した中古戸建をキレイにしたい」「実家をリフォームしたい」といった思いに寄り添えるように日々情報を発信しています。 今回は、リニューアルで新しく増えた機能についてご紹介します! それが新築およびリフォーム施工例ページの「写真から探す」です。 【生駒郡・パーシモンホーム by株式会社日都建設】新築施工例のキッチン、詳しい施工例情報はこちらから 新築・リフォーム&リノベーションどちらも使える「写真から探す」 住まいづくりやリフォームを考えたとき、まず行うのが情報収集。 その際にぜひ活用していただきたいのが、「写真から探す」の機能です。 →まずは、TOPページもしくはメニューから「新築施工例」もしくは「リフォーム施工例」をクリック。 →緑色の四角「写真から探す」をクリック。 →写真キーワードが表示されるので、気になる箇所をクリック。 →選んだキーワードに該当する写真一覧が表示されます。 写真をクリックすると、そのお家の他写真や紹介文章が表示されます。 知りたいが見つかる、写真キーワード 写真検索機能で選べる写真キーワードは、次の16個。 外観、ダイニング、リビング、キッチン、階段、和室、造作家具・建具、廊下、洗面・風呂、子ども部屋、書斎、玄関、トイレ、洋室、屋外空間、扉 知りたい場所、気になるキーワードを選んで、写真表示ができます。 毎日過ごす時間が長いキッチン、住まいの顔となる玄関など、お家によってテイストはさまざま。スッキリとシンプルなお家もあれば、和風テイストのお家もあって、同じ空間がないのが面白いところ。 それぞれの住まい手の思いに寄り添い、希望をかなえてきた工務店のお家ならではです。 写真検索は、新築・リフォーム&リノベーション相互利用がおすすめ。 「奈良すまい図鑑WEB」には、新築施工例、リフォーム施工例のページがあり、それぞれで登録されている写真は異なります。「うちは新築だから」「今考えているのはリフォームだから」といった目的は違っても、完成する空間は同じです。新たなヒントが見つかる可能性もあるので、新築の場合でもリフォーム施工例のページで写真検索を。また、リフォームの場合でも新築施工例の写真検索をぜひ利用して、参考にしてください。 工務店選びの参考にもなる写真検索 Instagramやpinterest、Tumblrなど、SNSではさまざまな情報があり、検索すればするほどたくさんの関連写真が出てきます。しかし、その理想の空間を実現しているのは、奈良からは遠い会社だった。。。ということも多いはず。家の外観やキッチンなど「好きな空間」を集める方法としてSNSはバッチリ向いていますが、工事を依頼する際はまた別の検索が必要になります。「奈良すまい図鑑WEB」なら、気になった写真=実現してくれる奈良の工務店が直結。問い合わせ先やイベント情報も載っているので、その会社のことを深く知ることができます。 写真検索でイメージを膨らませて、第三者に伝えるカードを持つ。 住まいに関する「こうしたい」「こんなテイストが好き」といった参考写真があると、第三者に伝えやすく、家づくりやリフォームがとてもスムーズに進みます。「奈良すまい図鑑WEB」で掲載されているのは、確かな技術力と柔軟な対応で思いをかなえてくれる工務店です。工事を請け負う側も百聞は一見に如かずで、写真があるとわかりやすいし、好みのテイストを共有しやすいそう。 それに、いいなーと思う写真を見ているだけも楽しいし、不思議と気持ちも上がりますよね。 まとめ 住まいの新築やリフォーム&リノベーションを成功させるカギは、事前の情報収集です。理想の住まいに近い写真や雰囲気がわかる資料など、工務店担当者に伝えるカードはたくさん集めていきましょう。写真検索で写真を見ていたら、気になる写真はいつも○○工務店の施工例だったということもあるはず。施工例の「写真から探す」は、パソコンからでもスマホからでも使える機能なので、ぜひご利用ください。
-
2025/07/31
【施工写真アリ】トイレのリフォーム、まるごと?おしゃれに?とにかく快適に!!
毎日の生活でよく使うからこそ不具合が起こりやすいのは、やはりキッチン・トイレ・風呂といった水回り。特にトイレは、家族はもちろんお客様も使う場所だからこそ、キレイに整えておきたい場所。 新しい商業施設やレストランに行くと、「フォルムがすっきりとしたトイレだー、なんてきれいで多機能なのだろう」と思う最新のトイレに出会うことはありませんか? そのトイレ、リフォームで叶います。自宅に実現できます。 「まぁ今のトイレでも不便ないし、使えているし」というのが現状かもしれません。本当によくできたもので陶器製の便器は、とても長寿命。ひび割れなどがなければ、100年は使えるといわれています。ただ、タンク内部の部品や配管の劣化、ウォシュレットや消臭機能の異音・故障などはいつ訪れるかわかりません。最近よくつまるようになった、水漏れがするようになった、という場合も交換のタイミングかも。 また、中古住宅を購入した場合、せめて水回りは新しくしたいですよね。地道にお掃除するよりも、全部取っ払って新しくしたい!と思う方も多いはず。 そこで、どんなトイレリフォームができるのかを見ていきましょう! 設備をまるごとor部分的に入れ替える 便器をごっそりまるごと交換するほか、温水洗浄機能が付いた便座部分のみ交換するなど、今お使いの便器によってできるリフォームは異なります。 トイレの種類や機能は、TOTOやLIXILなどの大手メーカーを筆頭にたくさんのラインアップがあります。機能も充実しており、汚れにくい、お手入れがしやすいといった清掃性の向上。毎日使うからこそ消臭機能が優れているといった点も重視したいところ。また、トイレ本体から音楽が流れるなど、気の利いた機能が搭載されているものも。 最近の新築では、スッキリとした見た目と節水効果が高いタンクレストイレが主流です。さらに床から浮いた形のトイレも床掃除のしやすさから採用されているご家庭も増えています。また、お家の雰囲気に合わせてトイレにもこだわり、真っ黒なトイレを採用されているご家庭も。トイレ空間の中心となる便器の色が選べるのは、こだわりの空間を実現させる上で重要なポイントかもしれません。 床から浮いたトイレ【大和郡山市・スペースマイン】施工例、同邸宅の他の写真を見る 黒いトイレ【天理市・リビングデザイン】施工例、同邸宅の他の写真を見る 壁紙や床材など空間を一新 せっかく便器を入れ替えるなら、この際、古くなった壁紙や床材を張り替えるのもオススメです。トイレの嫌な臭いは、汚れや菌の染み付きが原因の1つとも言われます。空間全体を一新することで、清々しいトイレになりますよ。 壁材としては、漆喰や珪藻土といった自然由来の素材を用いれば、調湿・消臭効果が期待できます。 壁紙にも調湿・消臭効果のあるものがあるほか、色柄は無限大。壁の一部の面だけ、お気に入りの柄の壁紙を採用するなど、遊び心を反映しやすい場所でもあります。 飛び散りが予想される部分には、メラミン化粧板なら清掃性が高くお手入れ簡単です。 床には、お手入れがしやすいビニールクロスのほか、天然大理石を使用するといったゴージャスなトイレも。天然の大理石を使っても、小さな空間だからこそコストが抑えられるそう。 また、お家の間取りによっては、扉を引き戸にして段差をなくす。ペットのトイレスペースも一緒に設けるといったリフォームも可能です。 タイル壁やヤカン型の水栓など、ご夫婦の遊び心が反映されている【明日香村・島田工務店】施工例、同邸宅の他の写真を見る 一部の壁紙をミントブルーに変えたトイレリフォーム【奈良市・ビーライフ】施工例 温熱環境を整える 扉を閉めていることが多く、窓が無いもしくは小さいといった密閉性の高さから夏はムンッと熱気がこもっていたり、冬は他の部屋よりもさらに寒く感じたり、外気の影響を受けやすいトイレ。 夏の暑さ対策には、人感センサーや湿度センサー付きの換気扇を付けるといったことも効果的です。 冬の寒さは、日中の日照不足や窓からの冷気の侵入による影響が大きいことが考えられます。ヒートショックを防ぐためにも、断熱効果が高い窓に入れ替える、壁床などに断熱材を敷くなど、温熱環境の見直してみてはいかがでしょうか。 とはいえ、そこまで予算がない!という現実もあるはず。 夏場は、窓や扉を開けて換気する、扇風機を設置するなど、空気の入れ替えができると少しはマシに使えます。 冬場は、窓にカーテンを付けたり、100均でプラスチック段ボールなどを調達して内窓をDIYすると、良いかもしれません。 トイレ施工事例 住まいづくりのプロである工務店に頼めば、いつものトイレがあっという間に一新できます。トイレリフォームの参考にしてくださいね。 信楽まで探しに行った手洗い鉢。毎日使う場所だからこそ心地よく高級旅館のような風情あるトイレ。【葛城市・建築工房和】同邸宅の他の写真を見る マンションのトイレリフォーム。玄関と同じデザインクロスを効果的に使うことで、より一層ラグジュアリーな仕上がりに。【奈良市・ビーライフ】同邸宅の他の写真を見る シンプルで洗練された印象の空間。洗面スペースとトイレをゆるやかに仕切って配置。【生駒市・ROKA architecture. by VENDOR株式会社】同邸宅の他の写真を見る 2階の床は、節ありの杉の無垢材を使用。廊下との段差を無くし、入口はドアから上吊りの引き戸へと変更した。【大和郡山市・輪和建設】同邸宅の他の写真を見る トイレには本棚を設置。壁にはにおいを吸収するエコカラットが貼られている。【五條市・HAUSQA(株式会社 平和技建)】同邸宅の他の写真を見る 洗面スペースと空間を共にしたモデルハウスのトイレ【奈良市・吉川住研】モデルハウスの情報を見る まとめ 毎日使う場所だから、新しいトイレ空間は、気分も上げてくれるはず。「こまめに掃除しよう」といった新しい習慣が身につくかもしれません。部分的な小さなリフォームから大きなリノベーションまで手掛ける奈良の工務店に、ぜひ相談してください。 →奈良県にある工務店一覧ページを見る
-
2025/07/24
暮らしを整える、外構という視点〜シンプルな佇まいと、憧れのシンボルツリーを添えて〜
有限会社吉川住研 施工事例 家を建てるとき、多くの方がまず重視するのは、間取りやキッチン、収納の使い勝手といった「家の中」のこと。家族の生活動線や便利な設備をしっかり考えたはずなのに、いざ暮らしが落ち着いてくると、ふと気になってくるのが「家の外」──つまり「外構(がいこう)」です。実際、編集部にもこんな声が多く届きます。 「家を建てた当時は外構まで手が回らず、とりあえず最低限にしておいた。」 「住み始めて10年、ようやく庭やアプローチを整えたい気持ちになった。」 住まいに慣れ、暮らしのスタイルが定まってくると、外構が“住まいの余白”として浮かび上がってくるのかもしれません。私自身、すっきりとしたシンプルな外構に、シンボルツリーが1本映えるような佇まいがずっと憧れです。玄関アプローチに風にそよぐ緑があるだけで、きっと毎日の帰宅が少し楽しく、心地よい時間に変わるはず。 今回は、そんな思いを持つ方々に向けて、これから外構を見直すための基本の考え方や人気の設備、そして時代の流れに合った新しい工夫をご紹介します。 まずは「オープン」か「クローズ」かを考える 外構を考えるとき、最初に迷うのが「開放感を重視するか、安心感を優先するか」。これは「オープン外構」と「クローズ外構」のどちらを選ぶか、ということでもあります。 ★オープン外構 ヨシダデザイン工房 施工事例 敷地と道路の境界に、あえてフェンスや門をつくらず、開放的に仕上げたスタイル。最近の住宅街ではこのタイプが主流になりつつあります。 メリット デメリット 敷地が広く見える 門まわりの費用が抑えられる 街並みに自然になじむ 視線が気になる場合がある 小さなお子さんやペットの飛び出し対策が必要 防犯面では工夫が必要 私は、このオープン外構に惹かれています。ほどよい抜け感と、シンボルツリーの存在が引き立つのが魅力です。 ★クローズ外構 株式会社ビーライフ一級建築士事務所 施工事例 塀や門扉で敷地を囲い、プライバシーや防犯性を重視したスタイル。昔ながらの安心感があります。 メリット デメリット 外からの視線を遮れる 敷地内が「自分たちの空間」として落ち着く セキュリティー面で安心 工事費用がかかりやすい 閉鎖的な印象になることも 敷地内への侵入者が、外から見えない どちらにも良さがありますが、自分のライフスタイルや地域の雰囲気に合わせて選ぶことが大切です。 「置き配」が当たり前になった今、外構も進化中 建築工房 和-nagomi-by株式会社 和 施工事例 ネット通販を日常的に使う今、「置き配」をどう安全に受け取るかは、多くの家庭の関心ごとです。たとえば宅配ボックス。工事不要の簡易型から、スマートロック付きの高機能タイプまで幅広く選べます。また、盗難防止バッグという選択肢も。宅配業者が荷物を入れ、ファスナーを閉め、ワイヤーで固定できる仕組みで、ちょっとした防犯に役立ちます。 また、外構と一緒に、カメラ付きインターホンや防犯カメラを導入する家庭も増えています。最近はスマートフォンと連携できる機種が主流で、不在中も安心です。 EV時代に向けて、駐車スペースもアップデート 株式会社ビーライフ一級建築士事務所 施工事例 電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)がぐっと身近になってきた今、外構でも「EV対応」が求められる時代です。たとえば、200Vの屋外EVコンセントをあらかじめ設置しておけば、将来EVを購入しても安心。カーポートの柱や外壁に取り付けるのが一般的です。さらに、おすすめなのが屋根付きカーポートとの組み合わせ。雨の日でも濡れずに充電できるだけでなく、車の乗り降りも快適に。最近では太陽光パネル付きのカーポートも登場しており、発電した電力でEV充電や家庭用に活用することもできます。 機能性とデザイン性を両立するスタイル ヨシダデザイン工房 施工事例 毎日使う駐車スペースも、工夫次第で使いやすく、美しい空間に変わります。 片側支持タイプ(片持ち)…柱が片側にだけあるため、出入りがしやすく、すっきりとしたデザインに。シンプル志向の方に人気。 両側支持タイプ…安定性が高く、積雪や強風が強い地域におすすめ。 アルミ+ポリカーボネート屋根…軽量で耐久性があり、紫外線をカット。お手入れも楽です。 太陽光パネル付きカーポート…エネルギーを自給しながら、見た目もスタイリッシュに。 外構の印象を左右する要素だからこそ、暮らし方に合ったカーポートを選びたいですね。 外構でかなえる「私らしい暮らし」 ROKA architecture. by VENDOR株式会社 施工事例 外構というと、大がかりでお金がかかる印象を持つ方もいるかもしれません。でも実際は、少しずつ整えていくことも十分に可能です。たとえば、季節を感じられるシンボルツリーを1本植えるだけで、玄関まわりの印象はガラリと変わります。春に芽吹き、夏に木陰をつくり、秋には紅葉、冬には凛としたシルエット。毎日の暮らしの中に、自然と向き合う余白が生まれます。そんな外構を目指して、少しずつ整えていく人も増えています。 外構は「住まいの仕上げ」 株式会社ビーライフ一級建築士事務所 施工事例 外構の資金計画は、家のプランニングと同時に行う必要がありますが、家の完成と同時に仕上げなくても大丈夫。むしろ、暮らしてみてわかる“足りなかったもの”を補う作業とも言えます。住まいに合わせて、暮らしに合わせて、年齢に合わせて。今の自分にちょうどいい“外”のかたちを見つけていけるのが、外構づくりの楽しさです。 まとめ 「こんな外構にしたい」という憧れは、暮らしをもっと豊かにする第一歩。 シンプルで、季節が映える木が1本――そんな風景に心が動いた方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。外構は、住まいの“これから”を育ててくれる空間です。
-
2025/07/17
平屋と二階建てのメリット・デメリットを整理。ライフステージで変わる「住まいのカタチ」
実家での二階建て生活、ワンルームでの一人暮らし、結婚後のマンション暮らし──。人生の節目ごとに、「住まいのかたち」も少しずつ変わってきたという方は多いのではないでしょうか。間取りや生活動線、暮らしやすさの違いを、実体験から実感してきた方も少なくないはずです。私自身もその一人です。 特に、共働きや子育て中の家庭にとっては、すべての生活がワンフロアで完結するマンションの暮らしは、家事の効率がよく、セキュリティー面でも安心感があります。けれども、子どもの成長や暮らし方の変化にともない、「もっと広い空間でのびのび暮らしたい」「自分たちのライフスタイルに合った家に住みたい」といった思いが芽生え、戸建てへの住み替えを検討するタイミングが訪れることもあります。 そんなとき、選択肢としてよく挙がるのが「平屋」と「二階建て」です。 それぞれに魅力がある一方で、家族構成や将来のライフプランによって、向いている住まいのかたちは異なります。 今回は、「平屋」と「二階建て」それぞれの住まいの特徴を整理しながら、わが家にぴったりの住まいを選ぶためのヒントをご紹介します。 平屋の【メリット】と【デメリット】 ○メリット1 → ワンフロアの快適さと家族の距離が縮まる安心感 生活動線がシンプルで、家事や育児の負担を軽減。 それぞれが違うことをしていても、自然と同じ空間に集まる機会が増えるのがワンフロアの魅力。家族の距離がぐっと近づきます。 ○メリット2 → 開放感と自由度のある設計 高さの制限が少ない分、天井を高くしたり中庭をつくったりと、空間に広がりをもたせる設計が可能。土地の形状に合わせた柔軟なレイアウトにも対応しやすいのが平屋の良さです。 ○メリット3 → 将来を見据えた「終のすみか」 バリアフリー設計も自然に取り入れやすく、老後の暮らしにも◎。段差のない構造は、長く快適に住み続けるうえで大きなメリット。地震に強い構造も魅力の一つです。 ○メリット4 → メンテナンス性の良さ・リノベのしやすさ 高さがない分、屋根や外壁の点検・修繕がしやすく、リノベーションの自由度も高めです。 ×デメリット1 → 広い敷地が必要 同じ延床面積の場合、二階建てより土地が広くないと建てられないため、都市部では難しいケースも。 ×デメリット2 → 採光・通風の工夫が必要 建物が横に広がるため、中央に位置する部屋が暗くなりやすい傾向があります。天窓や吹き抜け、中庭を作るなどの工夫が求められます。 ×デメリット3 → プライバシーの確保が課題に 家族全員が同じフロアにいるため、個室の音や気配が気になる場合も。 ×デメリット4 → 建築コストが上がることも 基礎や屋根の面積が広くなり、坪単価が高くなるケースがあります。 二階建ての【メリット】と【デメリット】 ○メリット1 → 限られた土地でも空間を有効活用 上下に空間を分けることで、都市部など土地が限られた場所でも広い住空間を確保できます。 ○メリット2 → 生活ゾーンを分けやすい 1階を共用、2階をプライベート空間にすることで、プライバシーを確保しながらも、生活にメリハリが生まれます。 ○メリット3 → 眺望や採光のメリット 2階からの景色や日当たりは、平屋では得られない魅力の一つ。風通しも工夫次第で◎。 ○メリット4 → 土地コストや固定資産税を抑えやすい 土地の使用面積が小さく済むため、トータルコストの抑制につながります。 ×デメリット1 → 階段が将来的に負担に 若いうちは問題ない階段も、年齢を重ねると移動の負担になることがあります。 ×デメリット2 → 冷暖房効率が下がりやすい 上下階の温度差が出やすく、光熱費や空調管理に工夫が必要。 ×デメリット3 → 外部メンテナンスの負担 高所作業のため、足場を組む必要があり、点検・修繕費がかさむことも。 ×デメリット4 → 構造的な複雑さ 耐震設計や補強が必要になるケースもあり、建築コストが上がる可能性も。 まとめ:現在と未来、両方にフィットする住まい選びを 平屋は、マンションのような機能性と、戸建てならではの自由な設計度を併せ持った住まい。一方で二階建ては、空間の効率的な活用とプライバシーの両立が魅力です。 重要なのは、「現在の暮らしや希望」だけでなく、「これからの人生設計」も見据えて選ぶこと。単に流行や憧れで決めるのではなく、自分たちの価値観やライフスタイルに合っていて、長く快適に暮らせるかが、住まい選びの本質です。 「土地にゆとりがあり、バリアフリー重視であれば、平屋。」 「限られた敷地で、空間やプライバシー重視なら、二階建て。」 水害リスクや、家族構成、将来の住まい方によっても、最適解は変わってきます。 住まいは、人生のステージを彩る大切な空間。 だからこそ、「どちらが正解か」ではなく、「どちらがわが家にフィットするか」を軸に、じっくり選んでいきましょう。
-
2025/07/10
ドラマの部屋に暮らしたい。中古住宅+リノベで叶える、あの世界観と理想の暮らし。
「新築じゃなくて、中古住宅を買ってリノベーションという手もあるのか。」 そう思うようになったきっかけを思い返すと、やはりドラマの影響が大きかった気がします。 たとえば『続・続 最後から二番目の恋』。鎌倉の古民家で繰り広げられる、ちょっと切なくて心地よい大人の物語。その舞台となる家の美しさに、何度もため息をついたものです。年月を重ねた木の風合い、風の通る縁側、和と北欧が共存するインテリア。まさに“味わいのある暮らし”を体現していました。これはハマりすぎて、コロナ禍に入る前の2019年だったかな?気付くと聖地巡礼で、極楽寺駅に降り立って写真を撮っていました(笑)。 『モテキ』では、長澤まさみ演じる松尾みゆきの住むヴィンテージマンションが印象的でした。築年数のあるマンションの一室を、素敵すぎるキッチンを中心として、アートや照明、小物で個性的に彩った空間。天井の高さや古い建具もそのままに、自分らしい暮らしを楽しむ姿に心が惹かれました。 そして『大豆田とわ子と三人の元夫』。松たか子演じるとわ子の部屋は、シンプルでありながら素材感や余白にこだわった、とても美しく洗練されたリノベ空間。自然光、木のぬくもり、整った収納――“心地よい日常”ってこういうことかもしれないと、憧れを抱かずにはいられませんでした。見るたびにいつも、「ああ、この世界観に入りたい」と思うのですが、それは、リノベされた空間とインテリアの醸し出す部分が大きいように思います。という事は、私たちは、リノベーションによってあの世界観に没入し、生活できるってことですよね?なんて夢のある話なのでしょうか? その物件、本当にリノベ向き?最初に見るべき4つのポイント リノベーションを成功に導くためには、8割が物件選びで決まるといわれるほど重要。価格や立地だけでなく、「この建物は本当にリノベに向いているのか?」という視点が大切です。 「輪和建設」リノベーション施工事例、詳細ページを表示。 1.築年数と耐震性 1981年6月以前の建物は旧耐震基準のため、安全基準を満たしていない可能性があります。 リノベ費用に耐震補強の予算が必要になることもあるので要注意。 2.間取り変更のしやすさ 木造軸組工法は、壁を取り外して間取りを大きく変えやすいです。でも、ツーバイフォー工法やRC造は、壁が建物の大事な柱の役割をしているので、間取りを変えるのが難しくなります。 3.法的制限と「再建築不可」問題 再建築不可の土地は、建て替えや売却時に大きな支障が出る可能性があります。 購入前に必ず法的制限の確認を行い、不動産会社や役所にチェックしてもらいましょう。 確認しておきたい主な法的制限 ・接道義務:幅4m以上の道路に2m以上接している必要あり ・用途地域・建ぺい率・容積率:建物の種類・大きさが制限される ・高さ制限・斜線制限:周囲への日照や景観に配慮した高さの制限 ・防火地域:建物の構造や設備に制限あり ・特別規制(文化財・風致地区など):外観・用途に制限がかかることも ・宅地造成等規制法:造成地では安全対策や許可が必要な場合あり 4.インスペクション(建物診断)を行う 見た目はきれいでも、中の配管や基礎に問題を抱えていることもあります。専門家による調査で、雨漏り・シロアリ・劣化などのリスクを事前に見つけることがとても重要です。 中古住宅リノベのメリット&デメリット 「安い」だけじゃない、中古リノベの本当の魅力。 「ROKA architecture. by VENDOR株式会社」リノベーション施工事例、詳細ページを表示。 メリット ●新築よりも割安 物件価格は新築の約3〜4割安く、その分をデザインや機能のグレードアップに使えます。 ●立地で妥協しない 駅近や人気エリアでも、中古なら選択肢が広がり、理想の場所に住める可能性が高まります。 ●資産価値の下落がゆるやか 築10年以上の物件は、価格の下落がある程度落ち着いているため、資産価値が安定しやすい傾向があります。 ●デザイン自由度が高い スケルトンリノベーションなら、内装や間取りを一から自由に設計可能。理想の空間づくりができます。 ●補助金や税制優遇の対象になることも 耐震改修や省エネリフォームなど、条件によっては補助対象になることも。 ●周辺の情報を事前に把握できる ある程度、まわりにどんな人が住んでいるのかを知ってから入居できる。 ●安定した住環境を確保できる まわりに空き地などがなければ、全部屋の日当たり、窓からの景色や住環境が大きく変わることがない。 デメリット ●傾きや老朽化のリスク 一部の部屋や家全体に傾きがないかを事前に確認することが重要です。また、配管や配線、屋根などが古い場合、予想外の追加費用が発生することもあります。 ●保証が限定的 中古物件は、構造躯体の保証、雨漏りなどの防水に関する保証、設備の保証について、長期保証がないか、短期間の保証しか付かない場合が多いです。 ●工事中の仮住まいが必要 フルリノベーションには3〜6ヶ月かかるため、その間の仮住まいや引越し費用も考慮しましょう。 ●ローン審査が厳しいことも 中古物件は担保評価が低く、住宅ローンの条件が厳しくなる場合があります。ただし、「中古+リノベ一体型ローン」などの選択肢も増えています。 快適に暮らすためのリノベ3大ポイント 見た目だけでなく、日々の暮らしを快適にする工夫も見直しましょう。 「吉川住研」リノベーション施工事例、詳細ページを表示。 1.耐震補強 構造の安全性は命を守る最優先事項。基礎や壁の補強、構造金物の追加など、専門家の診断を踏まえた設計を。 2.断熱性能の向上 築古物件は断熱性能が不十分なケースが多く、快適性と光熱費に大きく関わります。床・壁・天井、そして窓も断熱仕様に。 3.設備の刷新 給排水管や電気配線の老朽化はトラブルの元。リノベ時に一新しておくことで、長く安心して暮らせる基盤が整います。 まとめ 「ビーライフ」リノベーション施工事例、詳細ページを表示。 『続・続 最後から二番目の恋』や『大豆田とわ子』のような暮らしは、ドラマの中だけの話ではありません。中古住宅+リノベという選択肢によって、思い描いた通りの空間は自由に一から作ることができます。 理想の家づくりへの第一歩は、物件の状態、法的条件、将来を見据えた設計。そして、そのための入念な下調べと準備。それらをひとつひとつ丁寧にクリアしていくことです。 「“らしさ”にこだわる。自分だけの空間で暮らす毎日。」 「好きに囲まれて、自分らしく暮らす。」 その想いを、現実のものに。 “ここで暮らしたい”と思える場所が、中古住宅の中にきっと見つかります。

来て・見て・わかる!
奈良の工務店で建てるなら『ナラタテ』へ

新築・リフォームのきほん 家づくり相談所
奈良の住宅会社紹介カウンター ナラタテでは、奈良県で新築・建て替え・リフォーム&リノベーションを検討されている方に、ご希望に沿う工務店をご紹介しています。
地元奈良でタウン誌・住宅専門誌を発行し、年間100邸以上を取材している「住まいのプロ」がアドバイザーとなって、ご家族のマイホームづくりをお手伝い。
家づくりを何から始めればいいのかわからない方、たくさん調べすぎて情報を整理したい方もお気軽にご相談ください。