リフォーム 施工事例一覧
-
株式会社 平野木材
親子2世帯が快適に暮らす実家リフォーム
ご実家の2階部分をフルリノベーションした住まい。玄関を2つに分け、1階は親世帯、2階は子供世帯が暮らす二世帯仕様で、各世帯がそれぞれ独立して暮らせる設計となっている。2階は暮らしやすい回遊動線を取り入れつつ、新たに水廻りを設置するなど間取りを大きく変更。窓を中心に外壁も断熱を強化し性能を向上させた。床は無垢オーク材、キッチンは既製品にモールテックス塗装を施し、ワークスペースに無垢材のカウンターを施工した。内装は、色選定にもこだわり、洗練されたシックな空間に深い色の建具が良いアクセントになっている。使用されていなかった2階がリノベーションにより子供世帯の住まいに生まれ変わった好例だ。
-
株式会社 平野木材
猫と山のある暮らしを形にした、昭和住宅のリノベーション
築40年の昭和住宅が、スケルトンリフォームで生まれ変わった。耐震構造の関係上、間取り変更には制約がつきものだが、耐震性を向上させながらご希望の間取りに変更させた。閉鎖的だった間取りは、LDKからウッドデッキ、庭へとつながり、家全体に光と風が通る開放的な心地よい空間となった。この家の印象的なポイントのひとつが、壁一面の造作棚と特徴的な筋交いの柱だ。造作棚は片づけやすい暮らしを助け、構造上必要な柱は、耐震性とインテリア性を両立させ空間に解放感と広がりを持たせる役目をしている。また山と猫が好きなご夫妻らしさが垣間見られるのも特徴的だ。奥様がデザインしたキッチンタイルにはさりげなく猫が隠れ、登山トレーニングできる梁を設置するなど空間に遊びこころを添えている。断熱性、住宅性能の向上の見直しも行い、新築のような快適さを確保しつつ、費用はおよそ新築の60~70%に抑えられた。半年におよぶ綿密な打ち合わせでお施主様の想いを反映。築年数を経た家が新たな表情を取り戻した。
-
株式会社 平野木材
美しい木目につつまれる古民家の新しい日々
昔ながらの日本家屋が、家族の今の暮らしに寄り添う住まいへと生まれ変わった。南向きの縁側を取り込み、薪ストーブのある明るいLDKが日常の中心になった。かつて結婚式も行われた和室や仏間はそのまま残し、家族の思い出に手を添える形で空間を再構成。対面キッチンや断熱性能の向上により、冬も快適な温もりが保たれる。ご家族は「木目を見ると幸せになります」と話し、天井を見上げる時間を大切にしている。猫のために設けたキャットウォーク、母親との同居に合わせた間取りの工夫など、細部まで暮らしに寄り添ったつくりが随所にある。過去をただ保存するのではなく、今の家族が心地よく過ごせるよう調和させたこの住まいには、年月を超えた温かさが息づいている。
-
株式会社 平野木材
洗練と機能美が共存する邸宅リフォーム
同邸宅のリフォームは、上質な空間リフォームの好例と言える。キッチン空間のご希望を叶え、住環境を整えた。特に今回のリフォームの要となったキッチンは、「既製I型キッチン」と「建築家具職人と連携し製作した造作収納家具」でご要望をカタチにした。また断熱工事、内窓設置、床暖房の導入で快適に過ごせる住環境を整えた。空間全体は、開放的なワンルームに間取り変更しながらも、「造作収納家具」や「一段下げた板張り天井」で空間分けをして居心地と使い勝手のバランスを取っている。お好みのインテリアスタイルに合わせ、床は深い色合いが美しいウォールナットを選択。無垢杉格子建具、格子飾り窓、板張り天井に赤身の杉、大理石キッチンタイルを採用するなど、素材やしつらえにもこだわった。漆喰塗壁は柔らかい雰囲気をつくり、天井埋め込みボックスなど窓まわりのインテリアにもこだわり、洗練された高級感のある空間をつくった。
-
株式会社 平野木材
伝統的な日本家屋の魅力を残しつつ、快適に暮らす旧家リフォーム
築60年の古民家の一階部分をリノベーションし、日本家屋の魅力を残しながら、現代の快適な暮らしを実現した同邸宅。もともとは断熱性の低さ、耐震面への不安、屋外設置の水回りなど、日常生活に多くの不便を抱えていた。今回の改修では、スケルトンリフォームによって構造を見直し、断熱材や耐震壁を取り入れて性能を大幅に向上させた。水回りは建物内に取り込み、家事動線も改善。使い勝手のよいオーダーキッチンや、広々としたウォークインクローゼットなど、生活の質を高める工夫も随所に施されている。 また、内装デザインには和洋折衷の要素を取り入れ、松の梁や古い建具を活かしつつ、オークの床材やイギリスの塗料など、素材選びにもこだわった。薪ストーブの導入により、家族や親戚が集まる場としての機能も強化。縁側と庭の景観を室内に取り込む設計により、自然との一体感を感じられる空間が生まれた。 古民家ならではの耐震性については、単に構造を硬くするのではなく、揺れに対して対応できる補強が施された。伝統的な美しさを大切にしながら、現代の暮らしに合う工夫を随所に取り入れた古民家再生。暮らしの質を見直し、次世代へ住み継ぐ価値ある住まいを実現した。
-
島田工務店
思いを継ぎ形にしたお惣菜店の再生
かつて仏壇屋だった建物が、地域に親しまれるお惣菜店へと生まれ変わった。お施主様がこの物件を購入されたのは、ご自身の人生の節目に「何かを始めたい」という強い思いからだった。いつかお母様と一緒に穏やかに過ごせる場所を持ちたい、という願いも込められていた。リノベーションでは、和の趣を活かしつつ、地域の方が気軽に立ち寄れる動線や空間づくり、店舗としての機能性を重視。玄関を入ってすぐの土間スペースでは惣菜が販売され、小上がりの一角はイベントや集いの場としても活用できるよう整えられた。建物は元々の和風建築の趣を活かしながら、外観は格子を取り入れた設えに一新。店内には和の建具やパーテーションを配置し、空間全体に落ち着きと温もりを添えている。設備面では、水回りをすべて刷新し、断熱性の高い窓を採用することで、古い建物でありながら現代の快適な使用感に配慮。広々とした内部空間や別棟の活用、物入れを転用したトイレなど、構造を柔軟に活かした設計も印象的だ。ご家族のご事情により店舗は閉じられたが、建物は新たな方に引き継がれ、お施主様は別の場所で再出発。その移転も同社がサポートし、2件のプロジェクトを通して、人生の節目に寄り添う喜びを感じたという。
-
島田工務店
築100年の庫裏を現代に再生する
築100年を超える寺院の庫裏を、住職の事務所と家族のための空間へとリノベーションしたプロジェクト。老朽化が進んでいた建物について、ご住職は取り壊しか改修かで悩まれたが、最終的に減築を含めた再生を選択した。床の傾きや天井の低さといった構造的課題をクリアし、天井高を確保するために梁を現しに。既存の窓は残しつつ内窓を設けることで、断熱性と意匠性を両立させた。特に印象的なのは、事務所から庭が見えるようになった点。来客時や催事の際にも視線が抜け、心地よい空間となっている。また、住職の母屋からの動線も改善され、日常の利便性も高まった。工事の直前、ご住職が病を患うという困難もあったが、「やるなら今」との思いで工事を進行。工期中も体調と向き合いながら見守ってくださり、完成後には「やっておいて良かった」と語られた。人生の節目に踏み切った決断が、建物だけでなく家族の関係や暮らしにも新たな価値をもたらしている。
-
島田工務店
絶景を望む大空間の家
新居には、〝家族がのんびり暮らせる環境〟を求めていたというお施主様ご夫婦。見つけた築78年の物件は、「町家や平屋建てにも興味があった」というお施主様にとって、佇まいも周辺環境もぴったりだった。ただ、建物は古いため、自分たちの判断だけで購入を決めるのには不安を感じたそう。そこで、「以前にも物件見学でお世話になって、社長の古民家に対する専門的な知識やアドバイスが頼りになった」と、『島田工務店』に相談。結果、自分たちが希望する暮らし方がかなうと分かり、同社と一緒に行う古民家再生を決めたという。お施主様の住まいづくりのテーマは、「外からの見た目は変えず、でも中身は最新に」。そこで同社は、基礎の再工事や柱の追加などで住宅としての安全性を高め、その一方で間取りや設備の変更により暮らしやすさも向上。使える構造材や古建具は生かし、〝古民家らしさ〟をしっかりと残す改修を行った。縁側や廊下を取り込んだLDKは、天井部の構造も現しの大空間。大容量パントリーも、水回りとの動線がスムーズで抜群の使い勝手だ。トイレ・玄関などは、お施主様が自ら手掛けるために、『島田工務店』は下地のみを施工。完成させずにおいた家づくりを、ご家族は楽しんでいるそうだ。
-
島田工務店
江戸時代から続く、武家屋敷
建築から200年以上も経つ住宅ながら、構造部分の傷みや歪みはほとんど見られなかったというこちら。その一番の理由はやはり、〝愛着を持って大切に住み継がれてきたから〟なのだろう。だからこそ『島田工務店』は、「もともとの趣を引き出しつつ、未来に届けられる住まいをつくる」という改修計画を導き出した。床下にある束石はコンクリートでつくり直し、床板は無垢の桧に張り替えた上で古民家らしい古色に塗装。また切妻屋根の葺き替えでは家紋付きの鬼瓦まで忠実に再現した。室内では既存の建具や現しの柱・梁には洗いをかけて長年の汚れを落とした。その仕上がりを見たお施主様も、「昔の色を取り戻した」と満足そうだ。間取りはあえて変更せず、それでも生活動線をスムーズにするため通り土間に跳ね上げ式の渡り廊下を新設。窓をペアガラスや二重窓にし古民家における寒さ問題を解消しつつ、外観は200年前の建物の趣を残している。今回の改修をきっかけに、「荷物も減ってすっきり暮らせるようになった」とお施主様。風情と価値を備えた古民家が本来の魅力を取り戻し、次代までつながる住まいへと再生した。
-
島田工務店
空海ゆかりのお寺の庫裡を趣深くも洗練された“人々が集う場所”へと再生
夏の蓮や冬至の柚子みそが有名な、大阪・河内長野の盛松寺。その境内にある一棟の建物が、「歴史の継承」と「コミュニティースペースとしての進化」をテーマに生まれ変わった。足元で寺のシンボルが迎えてくれる玄関部の先は、住居だったことが想像できないほどの大空間。過去の増築で高低差があった床は均一にそろえられ、天井板を外してつくった吹き抜けとも相まって圧倒的な開放感だ。そして柱や梁、建具などの木部からは寺の長い歴史を感じられ、ダークグレーで統一された壁やアンティーク調の家具類はシックな装い。以前の欄間を再利用した照明器具も、その佇まいになじんでいる。なお、ダウンフロアの個室の先には階段があり、そこを上がると新たにつくられたロフトやスキップフロアが広がる。今回の改修では、〝古民家らしさ〟を残しつつも断熱性を高めるため、木製サッシの外側に複合サッシや雨戸を施工するなどして「新築の基準に近い温熱環境」が整えられている。この洗練された空間は、お香づくりや仏教座談会なども体験できる“寺子屋”として開放される。これから長く人々に愛れ続ける、〝地域の憩いの場〟となるのだろう。