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先代が建てた家をリスペクトし 手をかけ次世代に引き継ぐ住まい

施工企業創造工舎 Franc
創造工舎_リフォーム_LDK

古きを受け入れ、新しきを融合
暮らしになじむ空間へ増改築

 

若い世帯が住みやすいように、離れを増改築したいということで『創造工舎』へご相談があった今回の案件。おじい様が建てられた、入母屋の瓦屋根の立派な建物は、良い材料を使った思い入れがあるもの。「既存のものを受け入れ、新しいものをミックスし、今の暮らしになじませる」をテーマに、増改築がスタートした。この先、長く住まわれることを考え、温熱環境を整えて、耐震等級もアップ。和室の雰囲気を残すために、構造的な部分を残し、2間あった8畳の和室を6畳分だけ残し、東側にLDKを設けた。和室は、床の間や書院造り、欄間といった手を掛けたものはそのまま残し、建具の造作や和室の設えなどを今の暮らしになじませる工夫を施している。リビングの床は、空間に映えるフレンチヘリンボーンを採用。一見、和の雰囲気とは合わなさそうなテイストを組み合わせることによって、木が持つ本来の美しさを生かした空間となった。
おじい様の思いが込められた離れの増改築ということで、「何を残して、どんな間取りにするのか」など、家族全員で相談された上で、打ち合わせを何度も繰り返したという。おじい様にもきちんと確認しながら進めたことで、3世代が納得し、幸せに暮らせる住まいが完成した。

 

■物件詳細:築30年(一戸建て)

■リフォーム面積:約106㎡(32.1坪)

■写真:同社では、奈良の古民家のリノベーションを数多く手掛けているという経験値があるので、企画段階から「梁も立派なものが入っているだろう。天井も十分な高さがあるだろう」と予測がついたという。天井を開ければ、より開放感を感じるLDKになることから、こういった間取りを提案するに至ったという。和室の両側にあった縁側は、リビングに自然光を取り込めるように部屋の一部に。縁側の天井部分は以前のものをそのまま残している。

設備感が表に出ないように、キッチンには腰壁を施し、リビングからは手元が見えないように考えられている。

納戸のような使い方をしていた以前の玄関は、大きなシュークローゼットがある土間玄関に。大容量の収納スペースで、玄関まわりはいつもすっきり。

玄関を開けると通り土間のようになっている。以前は縁側だった部分だが、視線が抜けるように、照明を配するなど奥の設えにもこだわった。構造上、残さなければならない柱は化粧を施し、格子をプラス。

和室の欄間は、LDK側からは見えないようにするなど、洋風の暮らしにもなじむように工夫。和室の角に柱がないため、ふすまを全開放できるので、とても気持ちがいい。

新しく増築した寝室にはウォークインクローゼットや書斎を併設。作業がしやすいコンパクトな空間ながら、勾配天井により圧迫感は感じさせない。

先代が丁寧に創った日本の家を引き継ぎ、あらゆる造作をリスペクトしながら、今の暮らしに生かしていった今回のリノベーション。外観も元の雰囲気を壊さないよう、増築部分に焼杉を使用し、瓦を乗せるなど工夫した。

リフォーム 創造工舎 Franc