リフォーム 耐震補強 施工事例一覧
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島田工務店
絶景を望む大空間の家
新居には、〝家族がのんびり暮らせる環境〟を求めていたというお施主様ご夫婦。見つけた築78年の物件は、「町家や平屋建てにも興味があった」というお施主様にとって、佇まいも周辺環境もぴったりだった。ただ、建物は古いため、自分たちの判断だけで購入を決めるのには不安を感じたそう。そこで、「以前にも物件見学でお世話になって、社長の古民家に対する専門的な知識やアドバイスが頼りになった」と、『島田工務店』に相談。結果、自分たちが希望する暮らし方がかなうと分かり、同社と一緒に行う古民家再生を決めたという。お施主様の住まいづくりのテーマは、「外からの見た目は変えず、でも中身は最新に」。そこで同社は、基礎の再工事や柱の追加などで住宅としての安全性を高め、その一方で間取りや設備の変更により暮らしやすさも向上。使える構造材や古建具は生かし、〝古民家らしさ〟をしっかりと残す改修を行った。縁側や廊下を取り込んだLDKは、天井部の構造も現しの大空間。大容量パントリーも、水回りとの動線がスムーズで抜群の使い勝手だ。トイレ・玄関などは、お施主様が自ら手掛けるために、『島田工務店』は下地のみを施工。完成させずにおいた家づくりを、ご家族は楽しんでいるそうだ。
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島田工務店
江戸時代から続く、武家屋敷
建築から200年以上も経つ住宅ながら、構造部分の傷みや歪みはほとんど見られなかったというこちら。その一番の理由はやはり、〝愛着を持って大切に住み継がれてきたから〟なのだろう。だからこそ『島田工務店』は、「もともとの趣を引き出しつつ、未来に届けられる住まいをつくる」という改修計画を導き出した。床下にある束石はコンクリートでつくり直し、床板は無垢の桧に張り替えた上で古民家らしい古色に塗装。また切妻屋根の葺き替えでは家紋付きの鬼瓦まで忠実に再現した。室内では既存の建具や現しの柱・梁には洗いをかけて長年の汚れを落とした。その仕上がりを見たお施主様も、「昔の色を取り戻した」と満足そうだ。間取りはあえて変更せず、それでも生活動線をスムーズにするため通り土間に跳ね上げ式の渡り廊下を新設。窓をペアガラスや二重窓にし古民家における寒さ問題を解消しつつ、外観は200年前の建物の趣を残している。今回の改修をきっかけに、「荷物も減ってすっきり暮らせるようになった」とお施主様。風情と価値を備えた古民家が本来の魅力を取り戻し、次代までつながる住まいへと再生した。
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島田工務店
空海ゆかりのお寺の庫裡を趣深くも洗練された“人々が集う場所”へと再生
夏の蓮や冬至の柚子みそが有名な、大阪・河内長野の盛松寺。その境内にある一棟の建物が、「歴史の継承」と「コミュニティースペースとしての進化」をテーマに生まれ変わった。足元で寺のシンボルが迎えてくれる玄関部の先は、住居だったことが想像できないほどの大空間。過去の増築で高低差があった床は均一にそろえられ、天井板を外してつくった吹き抜けとも相まって圧倒的な開放感だ。そして柱や梁、建具などの木部からは寺の長い歴史を感じられ、ダークグレーで統一された壁やアンティーク調の家具類はシックな装い。以前の欄間を再利用した照明器具も、その佇まいになじんでいる。なお、ダウンフロアの個室の先には階段があり、そこを上がると新たにつくられたロフトやスキップフロアが広がる。今回の改修では、〝古民家らしさ〟を残しつつも断熱性を高めるため、木製サッシの外側に複合サッシや雨戸を施工するなどして「新築の基準に近い温熱環境」が整えられている。この洗練された空間は、お香づくりや仏教座談会なども体験できる“寺子屋”として開放される。これから長く人々に愛れ続ける、〝地域の憩いの場〟となるのだろう。
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島田工務店
受け継ぎ、引き継ぐ家
武家屋敷や町家といった、歴史的な建造物が建ち並ぶ風情ある地域の同邸宅は築70年の古民家住宅だ。ご家族でゆったりと暮らすことができ、訪ねてくる親戚やゲストも、快適に過ごせる住まいへと再生させた。その設計・施工を『島田工務店』に任せたのは、同社が古民家の改修に長けている上に、地域密着の工務店らしく〝まちづくりのルール〟にも詳しかったからだという。玄関扉を開けると、広々とした土間空間。足もとはタイル敷きで、大きな吹き抜けの下には床や階段が新設され、昔ながらの趣を残しつつもモダンな装いとなっている。土間とつながる和室やLDKも、四間取りから変更されて明るく開放的。中庭が眺められるキッチンの天井には、格子付きの採光部があり、2階の窓から差し込む明かりを1階まで届けてくれる。さらにその奥には、リビングから出入りできる〝インナーガレージ〟も用意。中庭にあったトイレや浴室は屋内に配置され、既存のものを生かした収納も生活動線上にあって便利そう。また耐震対策として、壁の中に構造用合板が用いられ、以前よりも地震に強く安全に暮らせるように。完成した住まいは、次の世代にも安心して引き渡せる〝暮らしやすさが詰まった家〟となっている。
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島田工務店
趣とアートを楽しむギャラリー
「ここはひと目ぼれでした」と話すお施主様は、東京を拠点とする陶芸家。しかしギャラリーとして選んだのはここ桜井市で、高台ゆえに見晴らしがよく、造りが良いこともこの物件を気に入った理由だという。そして伝統的な美しさを持つ築80年以上の古民家は、お施主様と『島田工務店』の手により、備わっていた以上の魅力と現代の暮らしに合った機能性を手に入れた。今は多くの作家たちの作品を展示・販売するギャラリーであり、またお施主様の陶芸工房となっている。展示される作品は布・木・ガラス・陶など、さまざまな素材の作品たち。そのひとつ一つが、まるで建物の息吹きのように輝いている。設計・施工を進めるにあたって大切にされたのは、ギャラリーに展示される作品と建物のイメージが、お互いに調和することだ。そのために、お施主様自身が各空間を細部まで監修したという。玄関から続いている土間スペースは天井板を取り払い、大きな梁を現しにした大空間に。梁の下にある耐力壁は特注品。職人の伝統的な技術を一目で見て取れるよう、上下で色が違う柱もあえてそのままで……。作家の発想と職人の技を融合させたこちらのギャラリー空間は、日本の伝統美の魅力を改めて認識させてくれる。
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スペースマイン
三世帯が快適に暮らす家を追求、全室エアコンレスの健康住宅
両親の想いを汲み上げ、全員が心地良く暮らす 健康住宅へのこだわり お施主様のご両親の家を、奥様のお母様を含めた6人で住む家に全面リフォームしたい。「大手ハウスメーカーのモデルハウスを見学したとき、匂いが気になって、だんだん息苦しくなった」と話す奥様。雑誌の施工事例を見て気に入っていた『スペースマイン』のショールーム「四季の家」では、体調の変化を感じることはなく、有害化学物質ゼロの健康住宅の良さを体感。子どもや年配の両親とともに暮らす家には、「安心・安全で健康な住まい」をという思いが強くなり、同社に任せることに決めたのだそう。全員が無理せず、気持ち良く生活するために大切にしたのは、もともとお住まいだった両親の想いを汲み上げること。「リフォームを決めた以上は若夫婦の思い通りに」と遠慮する両親の要望に耳を傾け、以前から使っていた場所にスペースを確保することを最優先に考えた。図面では想像できなかった6人が集まる25帖近いリビングダイニングや、ご両親がギリギリまで悩まれていたという畳の寝室、対面キッチンにも、今では大満足とのこと。「何でも気になることは聞いてください」という同社の言葉どおり、打ち合わせの回数は数えきれないほど。断熱・耐震という基本性能を高めることはもちろん、携帯電話やルンバを充電・収納する場所に至るまで、住んでからのことを考えた行き届いた配慮に感謝の気持ちしかないとお施主様。住む人の想いをあきらめることなく形にしたリフォームは、三世帯にとって理想の家となった。
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スペースマイン
リノベーションで魅せた「庭を愛でる家」
築百年の古民家を減築 無駄のない快適な空間へ 築100年以上の蔵も備えた同邸宅。お施主様は、手入れが届かなかった枯山水の中庭と共に住まいを再生し、住み継ぎ歩むことを決めた。外観は、白い壁を黒い格子と腰壁が飾る〝モダンな町屋スタイル"。次世代へと守りつないでいくための耐震補強を施し、五間続きだった和室を二間に減築することで、駐車スペースを確保した。減築してもなお、枯山水の中庭に視線の抜けが広がる設計により、家全体が開放感に満ち溢れている。間仕切りをなくし一続きになったLDKは、自然光溢れる心地よい空間に。また、トイレや洗面・バスルームをLDKと直結させ、廊下をなくすことでも住空間を広げ、断熱性能をあげることで温度差も解消された。ゲストのエリアと、家族のエリア、ご両親の部屋がLDKを軸として程よい距離感で分かれているのも同邸宅の魅力。もともと蔵だった建物は修繕し、ご夫婦の寝室としてリノベーション、コンパクトなくつろぎスペースも設けた。経年変化と共に隠れていた古民家の魅力を引き出すことで、暮らしの中に自然がある快適な空間に生まれ変わった。
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スペースマイン
長年の不満を徹底的に解消!愛犬も快適に過ごせる住まいに
自然素材だけじゃない お施主様の価値観に しっかり合わせた家を 収納が少ない。段差が多い。昼間でも暗く、冬は寒い。部屋数は多いが、普段使わない部屋もある……。長く暮らしてきた我が家とはいえ、何かにつけて“暮らし難さ”を感じていたお施主様は、自分たちがイメージする通りの住まいを叶えてくれる住宅会社を探していたそう。そして『スペースマイン』が開催するイベント「リフォーム祭」を訪れ、自身の住まいのリフォームを同社に任せると決めたそうだ。お施主様が今回のリフォームに求めていたのは、1階のLDKを“暮らしの中心”にすること。そして、家族の一員である愛犬たちにとっても、快適に暮らせる住まいにすることだった。 大空間のLDKは、一部の部屋の壁を取り払うことで実現。床は、愛犬のために、滑らずキズの付きにくいフロア材を採用した。空間の見た目の印象を左右する建具は、桧を使ったオリジナルデザインのもので統一。和の雰囲気にアジアンテイストを取り入れた仕上がりは、お施主様ご家族が「最初にイメージしていた通りになった」という。適材適所に用意した収納スペースは、それぞれに十分な容量を確保。人の動きを意識し、無駄になっていた部屋や廊下を省いた間取りは、同時に屋内全体の気温差も解消している。これは、現在の新築省エネ基準を超える高断熱リフォームだからこそ可能な事である。お施主様の期待に応えつつ、健康とエコを両立した「理想の家」となった。 ■写真:空間を遮る壁を取り払って格段に広く明るくなったLDKは、愛犬2匹も自由に動き回ることが出来る。
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輪和建設
音楽サロンに再生した古民家
「西の芦屋 東の曽根」と称された豊中台地の南端、広い庭に石垣をめぐらした築84年の日本家屋。家族の安全を守るための耐震補強と同時に夫婦の夢だった音楽が心地よく響く空間に。 昭和15年に和歌山の材木商によって建てられた母屋。こちらで生まれ育ったお施主様は、地震や台風のたびに大きく揺れて壁に入る亀裂に不安を感じていたが、段階的な改修に留めていた。大和郡山の奥様の実家のリフォームを手掛けたのが『輪和建設』で、質の高い仕事ぶりを実感し自邸も依頼。8年前にまず子ども部屋と収納に使っている昭和40年頃築の離れと母屋の奥様の部屋を改修。プロのバイオリニストである奥様が練習しやすいよう天井を高くし、押入れを楽譜と衣装が収まるクローゼットにした。その後、2018年の大阪北部地震を機に耐震工事を施すことを決意。同社社長中西氏が奈良支部長を務める古民家再生協会が耐震調査・計算・計画を行い、同社が制震ダンパーを入れて耐震パネル型面格子壁を施工した。診断では十分な強度があったが、南北に掃き出し窓があるため、東西の揺れに弱い造りが気になっていた。「ミシミシ聞こえた音がしなくなり安心です」。同時に、ご夫婦の夢だった音楽サロンも実現。居間と座敷の垂れ壁を外し、廊下にも琉球畳を敷いてワンフロアに。年3~4回コンサートが開かれ、人々が集う場所になっている。 ■写真:音楽サロンになる座敷と居間は壁を聚楽壁から漆喰に変え明るい雰囲気に。縁のない琉球畳にして空間の連続性を持たせている。床の間のある座敷は柾目、居間は板目でそろえられた天井、床の間の木などは昔のまま。
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輪和建設
景観に溶け込む美しい佇まい、新旧の調和に心癒される住まい
大自然の中に佇む美しい隠れ家 ここはお施主様が普段暮らす大阪某所から、車でおよそ2時間の場所。春の桜並木が有名な芳野川流域にあって、深い緑に包まれた集落の一角だ。前々から「自然豊かな環境に、古民家の別荘を持てたら」と、関西圏で物件を探していたお施主様とお母様は、数年越しで理想にかなうこの古民家との出会いを果たした。そして「海外で暮らす姉の子どもたちにも、日本の原風景的なこの地域での暮らしを体験してもらいたくて…… 」と話すお施主様は、改修を終えたこの別荘に親子それぞれ週2日ほどのペースで通われているそう。またお姉様ご家族も、帰国するたびにここで過ごす時間を楽しまれているという。もともとの屋根が藁葺きであったことから、築100年以上は経っているであろうこちらの物件。その改修は、「古民家再生」の経験豊富な『輪和建設』が手掛けることに。同社のリノベーションといえば本来、耐震・断熱などの安全性や快適性を何より優先してプランニングする。しかし今回は、別荘として使用することやお施主様からの要望もあり、住宅としての性能面の改修に加えて、「古民家の趣を最大限に生かしたプラン」が組み立てられた。 「古き良き趣を残すこと」が前提となった、こちらの改修計画。それ故に間取りの変更は極力せず、建具などの再利用は積極的に行われた。加えて『輪和建設』が保管していた古建具も、建物の雰囲気になじむものが厳選の上で流用されている。一方で完全に新しくなったのは、無垢の杉板を張った床や耐震のために新設した漆喰塗りの壁など。さらに新しく入れた室内の建具は既存のものを模して製作され、建物外周の窓も温熱環境を向上させるべくほとんどが入れ替えられている。また、キッチンやトイレなどの水回りも一新。特に洗面・浴室は、「海外からの友人たちを迎えやすく」というお施主様の希望に応えた「ホテルライクな装い」となっている。大きな木製テーブルが印象的なダイニングには、造作のミニキッチンを用意。リビングには薪ストーブを設置し、造作の本棚があるワークスペースも整えられた。そして居間の囲炉裏は、「古民家ならではの存在」かつ「住まいのシンボル」として既存のまま生かされたもの。「古民家の趣を残し、海外的な要素も取り入れたい」という住まい手の想いは、余すことなくかなえられているようだ。 ■写真:築100年を超える古民家を、都会の喧騒から離れて過ごす別荘としてリノベーション。広大な敷地の中でも高い位置に建つこちらは、縁側からも庭からも開けた景色を望むことができる。