リフォーム シニア世代 施工事例一覧
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島田工務店
思いを継ぎ形にしたお惣菜店の再生
かつて仏壇屋だった建物が、地域に親しまれるお惣菜店へと生まれ変わった。お施主様がこの物件を購入されたのは、ご自身の人生の節目に「何かを始めたい」という強い思いからだった。いつかお母様と一緒に穏やかに過ごせる場所を持ちたい、という願いも込められていた。リノベーションでは、和の趣を活かしつつ、地域の方が気軽に立ち寄れる動線や空間づくり、店舗としての機能性を重視。玄関を入ってすぐの土間スペースでは惣菜が販売され、小上がりの一角はイベントや集いの場としても活用できるよう整えられた。建物は元々の和風建築の趣を活かしながら、外観は格子を取り入れた設えに一新。店内には和の建具やパーテーションを配置し、空間全体に落ち着きと温もりを添えている。設備面では、水回りをすべて刷新し、断熱性の高い窓を採用することで、古い建物でありながら現代の快適な使用感に配慮。広々とした内部空間や別棟の活用、物入れを転用したトイレなど、構造を柔軟に活かした設計も印象的だ。ご家族のご事情により店舗は閉じられたが、建物は新たな方に引き継がれ、お施主様は別の場所で再出発。その移転も同社がサポートし、2件のプロジェクトを通して、人生の節目に寄り添う喜びを感じたという。
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島田工務店
江戸時代から続く、武家屋敷
建築から200年以上も経つ住宅ながら、構造部分の傷みや歪みはほとんど見られなかったというこちら。その一番の理由はやはり、〝愛着を持って大切に住み継がれてきたから〟なのだろう。だからこそ『島田工務店』は、「もともとの趣を引き出しつつ、未来に届けられる住まいをつくる」という改修計画を導き出した。床下にある束石はコンクリートでつくり直し、床板は無垢の桧に張り替えた上で古民家らしい古色に塗装。また切妻屋根の葺き替えでは家紋付きの鬼瓦まで忠実に再現した。室内では既存の建具や現しの柱・梁には洗いをかけて長年の汚れを落とした。その仕上がりを見たお施主様も、「昔の色を取り戻した」と満足そうだ。間取りはあえて変更せず、それでも生活動線をスムーズにするため通り土間に跳ね上げ式の渡り廊下を新設。窓をペアガラスや二重窓にし古民家における寒さ問題を解消しつつ、外観は200年前の建物の趣を残している。今回の改修をきっかけに、「荷物も減ってすっきり暮らせるようになった」とお施主様。風情と価値を備えた古民家が本来の魅力を取り戻し、次代までつながる住まいへと再生した。
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島田工務店
受け継ぎ、引き継ぐ家
武家屋敷や町家といった、歴史的な建造物が建ち並ぶ風情ある地域の同邸宅は築70年の古民家住宅だ。ご家族でゆったりと暮らすことができ、訪ねてくる親戚やゲストも、快適に過ごせる住まいへと再生させた。その設計・施工を『島田工務店』に任せたのは、同社が古民家の改修に長けている上に、地域密着の工務店らしく〝まちづくりのルール〟にも詳しかったからだという。玄関扉を開けると、広々とした土間空間。足もとはタイル敷きで、大きな吹き抜けの下には床や階段が新設され、昔ながらの趣を残しつつもモダンな装いとなっている。土間とつながる和室やLDKも、四間取りから変更されて明るく開放的。中庭が眺められるキッチンの天井には、格子付きの採光部があり、2階の窓から差し込む明かりを1階まで届けてくれる。さらにその奥には、リビングから出入りできる〝インナーガレージ〟も用意。中庭にあったトイレや浴室は屋内に配置され、既存のものを生かした収納も生活動線上にあって便利そう。また耐震対策として、壁の中に構造用合板が用いられ、以前よりも地震に強く安全に暮らせるように。完成した住まいは、次の世代にも安心して引き渡せる〝暮らしやすさが詰まった家〟となっている。
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スペースマイン
三世帯が快適に暮らす家を追求、全室エアコンレスの健康住宅
両親の想いを汲み上げ、全員が心地良く暮らす 健康住宅へのこだわり お施主様のご両親の家を、奥様のお母様を含めた6人で住む家に全面リフォームしたい。「大手ハウスメーカーのモデルハウスを見学したとき、匂いが気になって、だんだん息苦しくなった」と話す奥様。雑誌の施工事例を見て気に入っていた『スペースマイン』のショールーム「四季の家」では、体調の変化を感じることはなく、有害化学物質ゼロの健康住宅の良さを体感。子どもや年配の両親とともに暮らす家には、「安心・安全で健康な住まい」をという思いが強くなり、同社に任せることに決めたのだそう。全員が無理せず、気持ち良く生活するために大切にしたのは、もともとお住まいだった両親の想いを汲み上げること。「リフォームを決めた以上は若夫婦の思い通りに」と遠慮する両親の要望に耳を傾け、以前から使っていた場所にスペースを確保することを最優先に考えた。図面では想像できなかった6人が集まる25帖近いリビングダイニングや、ご両親がギリギリまで悩まれていたという畳の寝室、対面キッチンにも、今では大満足とのこと。「何でも気になることは聞いてください」という同社の言葉どおり、打ち合わせの回数は数えきれないほど。断熱・耐震という基本性能を高めることはもちろん、携帯電話やルンバを充電・収納する場所に至るまで、住んでからのことを考えた行き届いた配慮に感謝の気持ちしかないとお施主様。住む人の想いをあきらめることなく形にしたリフォームは、三世帯にとって理想の家となった。
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ROKA architecture. by VENDOR株式会社
プライバシーが保たれた、新しい二世帯住宅
土地面積100坪を超える広さを活かし、既存建物をフルリノベーションして完全分離型の二世帯住宅を実現した。玄関動線を完全に分け、キッチン・浴室・洗面室・トイレといった住宅設備もすべて1階と2階にそれぞれ設置。家族同士が心地よい距離感で暮らせる、プライバシーに配慮した間取りとなっている。1階には庭をゆったり眺められる位置にリビングを配置し、くつろぎの空間を演出。2階は北欧家具を取り入れ、インテリアにこだわった上質な住空間に。リビング中央の階段はガラス張りで圧迫感のないように設置し、昼夜で雰囲気が変わる間接照明も設けた。夜はakariランプの柔らかな光が家族団らんの時間を包み込む。設計では生活音にも配慮し、水まわりの配置にも工夫を施した。玄関の概念にとらわれず、大きなエントランスホールを設け、来客を迎える設えにもこだわっている。介護経験のあるお施主様の視点を反映し、手すりの設置や水に強い床材を取り入れ、将来を見据えた快適な住まいを形にした。プライベートを尊重しつつ、家族が穏やかに共に暮らせる理想の住まいが完成している。 ■写真:ガラス張りの階段手すりと木の温もりが調和した、明るく開放感があふれるダイニングとキッチン空間。
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建築工房 和 -nagomi-
ここから30年を住まう終の棲家、築45年の戸建てをフルリノベ
あちこちに不具合が出始めた築45年の住まい。「水回りなどを個別にやりなおすのか、家全体をリノベーションするのか、5年ほど前から検討していました」とお施主様。『建築工房 和』に家づくりを依頼することになった理由は、自然素材を使った家づくりを行っていること。加えて、断熱性や気密性といった性能部分のこだわりを兼ね備えている点も大きな決め手になったという。以前の家は、普段使わない南側の洋間にだけ光が差し込む、もったいない間取り。階段で分断された北側の居間や台所で家族が生活していたので、自然光がたっぷり入る家にしたいというのが大前提だった。使い勝手のいい家事動線や愛猫の居場所づくりなど、間取りにはさまざまなご要望が盛り込まれている。奥様のご要望で、通りに面している1階掃き出し窓には電動の通風シャッターを設置。開け閉めに時間がかからなくなり、窓を開けながらも、外からの視線を遮り、風は取り込める優れものだ。お引っ越しから1カ月。2月という一番寒い時期にも関わらず、エアコン1台での暮らしは想像以上に快適だという。これからの30年を快適に過ごすための工夫をたっぷり盛り込んだ住まいが完成した。 ■写真:2人で立っても十分な広さがあるフラットタイプのキッチン。天井には見せ梁を施している。
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輪和建設
旧家の趣が息づく家
自然素材によってなお生きる、 古民家ならではの魅力… セカンドライフを快適にする住まい 仕事の引退を機に関東から地元へと戻り、代々続くご実家を引き継ぐことにされたお施主様。しかし、建てられてから150年以上もの年月が経ち、またしばらく空き家になっていたこちらは、「このまま暮らすのは無理がある」と感じてしまうほどの状態になっていたそう。そこでお施主様は「古民家の改修に強い工務店」を探すことにし、ついに出会ったのが『輪和建設』だった。「重機が入れない場所にあった蔵も、手作業で解体してくれました。それに何かにつけて対応が早く、一つ一つの作業も丁寧。任せて安心でしたね(笑)」。 「旧家の趣を生かしつつ、小洒落た雰囲気に… 」と計画された今回の古民家再生。間仕切りのないLDKは開放的で、自然の光も隅々まで行き渡る。増築によってできたリビング北側のスペースは、お施主様自作のスピーカーを設置する場所だ。「勾配天井になっているので、音がきれいに響くんです」。また奥様がこだわったのは、キッチン設備とそのレイアウト。「対面キッチンにするために、輪和さんにはいろいろな提案と工夫をしていただきました」と奥様。ご夫婦にとって心地よさが続く、魅力に溢れた住まいとなっている。
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輪和建設
素材の良さと技術の高さを現代の住まいとしてよみがえらせた、贅沢で価値の高い古民家再生
親子をつなぐ、奈良の古民家再生 「娘家族がいる奈良で暮らしたい」と考えていたお施主様ご夫婦が出会ったのは、築100年超えの家。調べてみると、構造躯体は金物を使わない木組で石場立ての「本当に昔ながらの伝統構法」による建築だった。それだけに、対応できる業者は限られてくる。同邸宅を『輪和建設』が手掛けることになったのは、必然だったのかもしれない。1階の改修プランは、その方向性が玄関ホールを挟んで分けられた。田の字に並ぶ和室は残しつつ、不要な階段を省き、新たな仕上げを施して美しい装いに。一方、反対側の空間全体は、キッチンに奥様お気に入りの設備を採用したり、個室に掘りごたつを設けたりと、大規模な改修を行っている。階段横の耐力壁は、空間同士を程よくつなぐ格子状。これは大工の力作で、ご夫婦も初めて見た時にはとても感動したそうだ。2階は小屋裏を現しにして、開放的かつ印象深い空間に。姿を見せた丸太の梁や桁は、太く長く、圧倒的な存在感を放っている。「配線類を見せたくない」というお施主様の希望にも、同社は丁寧かつ計画的な施工によってしっかり対応。もちろん段差も可能な限り無くし、断熱材の新設等による寒さ対策や、制震ダンパーでの地震対策も実施。同邸宅の古民家再生は、価値ある建築にさらなる価値を付加するものとなった。
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建築工房 和 -nagomi-
懐かしい家を今に合ったカタチへ
暮らしの問題とお施主様がやりたいことに耳を傾け、 お施主様の想像を超えたベストな解決策を提案。 複雑な生活動線による日々のストレスを解消し、 年齢を重ねても、愛犬と共に快適に過ごせる住まいへ。 お母様が離れでの暮らしを望まれたタイミングで住まいの大規模改修を決意されたお施主様。ご主人が、『建築工房 和』の前をいつも車で通っていたことから相談に訪れたのがきっかけとなり、レトロ住宅再生がスタートした。改修のポイントは、思い出の建具を各所に残しながら、コンパクトな動線と間取りを再プランニングすることだ。お亡くなりになったお父様がよく座っていたという窓辺の地袋天板。全部取り払って、ダイニングを広く使おうかという話も出たが、同社の伴野氏から「再生して残しましょう」という提案があったという。地袋と障子に新たな命が吹き込まれ、かつての温もりをそのままに新たな空間と調和している。また、駐車場から近い勝手口の利用が多かったことから、土間とシューズクロークを設置。土間から直接パントリーに行けるので、買物帰りの動線も短くなり、より暮らしやすくなった。「以前のものを上手に生かしてもらえたことに大満足。子どもたちが帰ってきたらびっくりすると思う」と嬉しそうなお施主様ご夫妻。同社の行き届いた提案力、細やかな感性が見事に古民家再生へ生かされている。 ■写真:「梁を見せたい」というご要望があり、天井板を外してからどのようにするか決定。状況によってどんな改修を行うかを判断し、ベストな提案ができるのは、設計と大工が高いレベルで緊密な連携がとれているからこそ。庭に面した窓は、4枚から大きな2枚の窓にチェンジ。
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スペースマイン
断熱性能向上で安心して住めるバリアフリーのセカンドハウス
生家のリノベで二拠点生活を実現 外せる壁や柱をすべて取り払った アンティーク家具が映える住まい 空き家になっていた築50年以上になるお施主様のご実家。「母が車椅子で過ごせるようにリフォームしよう」と思い立ち、たまたま訪れたのが『スペースマイン』のモデルハウスだったという。そこで見た無垢の木の家に一目ぼれし、同社に工事を依頼することとなった。抜いてもいい壁や柱はすべて取り払い、できるだけオープンな空間を確保。階段の場所を変更すると、2階の間取りも変更しなければならないため、LDKの中央に階段を配置したままでも圧迫感がないよう、スケルトン階段を選んだ。以前増築した木造部分に解体時、白蟻の被害がみられた為、防蟻工事を施し、柱・梁などの補強工事も実施した。LDKの壁には高断熱のグラスウールを入れ、樹脂サッシの交換、出窓だったところには内窓を設置するなど、寒かった住まいの断熱性能を大幅に改善した。リビングの隣にある洋室は断熱材を同社が施工し、ご主人が壁を貼る予定だという。細やかで柔軟な対応が強みの同社だから可能になった、お施主様が工事の一端を担う家づくり。お施主様の住まいづくりは、しばらく続きそうだ。