住まいの内と外が心地よくつながる、ラグジュアリーな住空間

「ラグジュアリーでホテルライクな住空間を、できるだけ明るくつくりたい」。そんなお施主様ご夫婦のオーダーに、『ビーライフ』の代表・山下氏は“異素材を巧みに組み合わせたコーディネート”と“内外が心地よくつながる設計”で応えた。勾配天井も印象的な大空間LDKには、東面上部の大きな三角窓やテラスとつながる大開口が“穏やかな自然光”をたっぷりと採り入れる。キッチン部から続く石タイルの床や米杉張りの天井は室内と外部テラスの境界線を程よくぼかし、それゆえに生まれる内と外の一体感は格別だ。無垢のウォールナット材を用いたリビングの床、玄関部とLDKを仕切る石タイルの壁、そして黒でまとめたキッチンまわりの設備と各所に施した間接照明なども、同邸宅を贅沢かつ豊かな装いに。その上で、主寝室・ファミリークローク・サニタリーなどのプライベートエリアがLDK奥にまとめて配置され、さらに目隠し壁で守られた屋外物干し場への最短動線も整っている。もちろん、収納計画や断熱・耐震面も万全だ。見た目だけでなく、“暮らしやすさを前提”としたこの住まいづくりは、いかにも山下氏らしい。
■写真:間仕切りなくつながる大空間LDKは、床の素材を使い分けることで各所の見た目・役割にメリハリをつけた。
物件情報
タイプ | 二階建て |
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築年数 | 新築 |
敷地面積 | 332.60㎡(100.61坪) |
延床面積 | 1F119.25㎡(36.07坪)、2F55.07㎡(16.66坪) |
プランニング期間 | 6カ月 |
施工期間 | 6カ月 |
詳細情報
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LDKからつながる石タイルのテラス。大きくせり出した軒が印象的。
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LDKからフラットに続くテラスは屋根で覆い、また外部からの視線も届かないようにして“使い方の幅”を大きくした。
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敷地内の屋外スペースを有効活用できるよう、石タイルのテラスとは別に人工芝庭も用意されている。
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リビングに採用されたウォールナットの床に合わせ、現しになった梁や柱も同系色で塗装。
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ゲストも使用するパウダールームは、脱衣室を兼ねたランドリールームとは独立させた。
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32畳を超えるLDK空間のうち半分以上が吹き抜けとなっている同邸宅には、抜群の開放感が備わっている。
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LDK全体を2階から見ると、大きな窓の効果がよく分かる。
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リビングとテラスはフラットにつながり、空間の広がりを感じる。
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キッチンまわりは黒で統一。1階にレイアウトされた主寝室へも隠し扉でつながっている。
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引き込み戸で吹き抜けとつながる、2階の多目的ホール。
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玄関部や勝手口の配置も、プライバシーと利便性に配慮。
代表取締役・一級建築士 山下淳哉
「ラグジュアリーさ」と「自然光による明るさ」は、相反するものと捉えられがち。ですが同邸宅のプランニングでは、“外とのつながり”をつくりつつ、外部からの視線に配慮した窓の配置や目隠し壁を設けるといった“プライバシーを守れる工夫”を各所に施すことで、室内をいつも明るく、さらに敷地内の屋外スペースも普段から有効活用できるようにしています。そして間接照明の光が際立つ夜の同邸宅は、より一層の高級感に包まれます。