編集部厳選!住まいの特集 一覧
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2025/08/10
古民家再生の魅力|奈良のリノベーション事例6選を特集で紹介【補助金情報あり】
古民家の魅力 新たな暮らしのかたちへと再編集する古民家リノベーション 奈良には、今も多くの古民家が残されています。 長年使われていなかった家を、もう一度暮らしの場として再生する 「古民家リノベーション」が、近年注目を集めています。 この特集では、奈良で古民家再生に取り組む6つの工務店に注目。 新築とは異なる難しさと魅力。 「古民家」と聞いて、どんな住まいを思い浮かべますか? 「黒く燻された梁、土壁、縁側、そして季節の移ろいを感じる静かな佇まい ─そんな情景が浮かぶ方も多いかもしれません。 実は、古民家には法律上の明確な定義はありません 古民家の魅力は、築年数の古さだけにあるわけではありません。 長年に営まれてきた暮らしの痕跡や、地域ならではの文化 伝統工法による構造や、自然素材を活かした造りが特徴です。 古民家は、建物としての価値だけでなく、そこに刻まれた時間や文化を感じられる点にこそ、 深い魅力があります。 それぞれの工務店がどのように向き合い、どんな住まいを生み出しているのか。 奈良すまい図鑑が取材した現場から、その魅力と可能性をお伝えします。 ヨシダデザイン工房 奈良県大和郡山市 築150年の古民家を現代の暮らしに合わせて再生する 奈良県近郊に佇むこの住まいは、施主様が20年以上にわたり、毎年少しずつ手を加えながら暮らしてこられました。 最初のきっかけは、ヨシダデザイン工房へのトイレリフォームのご依頼。 仕事ぶりへの信頼から、以来継続的に工事をご依頼いただくようになりました。 周囲の雰囲気に馴染む建具や照明を選び、和の意匠に寄りすぎることなく、古民家の風情を残したまま、 現代のライフスタイルに寄り添うかたちで住まいを整えられています。そうした姿勢こそが、この住まいの大きな魅力となっています。 暮らしに馴染む工夫と、細やかな配慮 洗面スペースにはヴィンテージ調のタイル柄クッションフロアを採用し、ニッチや収納を設けることで、 使いやすさと意匠性を両立されています。空間全体に自然と馴染む設えが、日々の暮らしを支えています。 空間を仕切る4枚引き戸は、上部に透明ガラス、下部にかすみガラスを使用し、光を取り込みながらプライバシーにも配慮。 お子様が「小学校の廊下みたい」とお気に入りになるほど、親しみやすく、やわらかな印象を与えています。 欄間ガラスは、空間の雰囲気に合わせて一枚ずつ手作りされており、まるで当初からそこにあったかのような自然な佇まいを感じさせます。 時代に寄り添う住まいづくり 子ども部屋の改修の際、断熱性能が大きく向上したことをきっかけに、 翌年には板間と土間の床を上げ、より快適なリビング空間へと改修されました。 床材には節のあるナラ材を使うことで、「あまり和風になりすぎないように」という施主様のご要望に応えています。 土天井(天井裏に土を敷き詰めたもの)の土の落下防止のため、既存の天井の下に奈良県産の杉板を丁寧に張りました。 既存の天井との重ね施工に加え、曲がった丸太梁の形状に合わせて隙間なく収めるには高度な技術力が必要であり、 大工の手仕事によって、見えない部分にも確かなこだわりが込められています。 昔ながらの趣を活かしつつ、家族構成や暮らしに合わせて少しずつ改修を重ねる──。 必要な要素だけを丁寧に加え、今の暮らしに馴染むかたちで住み継ぐ。 の姿勢こそが、古民家を未来へとつなぐ力となっています。 代表 吉田 尚央さん お施主様とは、20年前にトイレリフォームを行って以来のお付き合いです。 大枠のご要望を伺い、プランをご提案、細かなデザインや施工は信頼してお任せいただきました。今からでは作れないような建具は残し、雰囲気を壊さないように新たな建具を組み合わせています。リビングは断熱性能がかなり向上したことから、冬場も快適に過ごせると喜んでいただけました。 この住まいづくりを手掛けた【ヨシダデザイン工房】について、詳しくはこちら 島田工務店 奈良県高市郡 築80年の古民家を伝統美と快適性が融合したギャラリーに再生 桜井市の高台に建つ築80年の古民家。 この住まいにひと目惚れしたのは、東京を拠点とする陶芸作家のお施主様。 ギャラリー兼工房として新たな命を吹き込むため、『島田工務店』の手により、伝統的な美しさを尊重しながら、 現代の使い勝手に合わせたリノベーションが始まりました。 ギャラリーに展示される作品と空間が響き合うために この古民家は現在、多くの作家たちの布・木・ガラス・陶などの作品が展示・販売されるギャラリーであり、同時にお施主様の陶芸工房としても使われています。 展示される作品は布・木・ガラス・陶など、さまざまな素材の作品たち。 そのひとつ一つの作品が、まるで建物の息吹きと響き合うように輝いています。 設計・施工にあたり大切にされたのは、展示される作品と建物のイメージがお互いに調和すること。 そのため、お施主様ご自身が空間の細部にまで深く関わり、素材や構成の選定から空間ごとの雰囲気づくりまで丁寧に監修されました。 住まい手の感性と工務店の技術力 土間には奈良市柳生の砂を使用し、庭までフラットにつながる仕上げに。 階段下には“見せる収納”を造作し、空間のアクセントになっています。 吹き抜けとロフトで広がりをもたせつつ、梁の下に配置された耐力壁は特注品。 職人の技術がひと目で伝わるよう、色を違えた柱もそのまま生かしています。水まわりは室内に再配置し、動線を改善。 何度も打ち合わせを重ね、施主のイメージをかたちにしました。 築80年の建物が、機能と美しさを兼ね備えたギャラリー空間へと再生された一例です 代表 島田 昌則さん この建物がもつ本来の姿に魅力を感じていただき、リノベーションという選択をされたお施主様。 玄関から庭へとつながる通り庭を生かし、古い建具や柱など、残せるものはできるだけ残したいという想いが印象的でした。 快適さを加えながらも趣を損なわないよう、細部まで工夫を重ねています。 これからお施主様が歩まれるセカンドキャリアの舞台づくりをお手伝いできたことを、私たちもとても嬉しく思っています。 この住まいづくりを手掛けた【島田工務店】について、詳しくはこちら 株式会社 北条工務店 一級建築士事務所 奈良県奈良市 住まいの「100年の記憶」を未来につなぐ古民家再生 祖父母が昭和4年に建てた家を、次の世代へ住み継ぐために 築100年を超える住まいを「この先もずっと大切に住み継いでいけるように」という想いを形にすべく、 構造躯体の改修を含め、古民家再生がスタートしました。 古き良き趣や美しさを可能な限り残しながら、耐震性・断熱性などの性能面も向上させ、 さらに現代の暮らしに合う快適性を備えた、”古くて新しい”住まいを目指しました。 間取りの再構築と自然光への配慮 改修にあたり、間取りを大きく再構成。階段の位置を変更し、 広々としたLDKは家族が集える空間として整えられました。 また、室内窓の配置によって、自然光が建物の奥まで届くよう工夫されています。 リビング横に移設された和室は、間取り変更に伴って移設した空間です。 床柱や床框、地板などは一度解体し、丁寧な組み直しによって“以前の空間”を再現。 さらに、南側へのレイアウト変更により、障子越しのやわらかな光がLDKに注ぐ設計となっています。 記憶と暮らしが息づく、未来へつなぐ住まい 玄関部の土間や天井・建具などは既存のまま生かすことで、以前の趣をしっかりと継承。 一方で階段は勾配を緩やかにし、室内窓を設けて明るく開放的な動線を確保しています。 2階の個室には、将来的な暮らしの変化に備えてウォークインクローゼットを新設。 伝統と快適性、そして暮らしへの思いやりが融合した古民家再生。 住まいが持つ”100年の記憶”を未来へと継承するこの住まいには、設計から施工までを担った北条工務店の 確かな技と、住まい手への深い寄り添いが随所に息づいています。 担当 影山 絢香さん 解体してみて初めて、家の構造がかなり弱っていることがわかりました。柱や梁が足りなかったり、傷んでいたりと深刻な状態だったため、まずは基礎をしっかり補強。その上で新しく柱や梁を加え、さらに鉄骨も使って、住まい全体の強度を高めました。 これから何十年経っても安心して住み続けられる、丈夫で安全な家に生まれ変わったと思います。 大切な住まいを次の世代につなげられる「価値ある古民家再生」がかないました。 この住まいづくりを手掛けた【北条工務店】について、詳しくはこちら 一級建築士事務所 輪和建設株式会社 奈良県大和郡山市 芳野川流域に佇む、景観に溶け込む心癒される住まい 大阪某所から車で約2時間。桜並木で知られる芳野川流域、深い緑に抱かれた集落の一角に、ひときわ美しく建つ古民家があります。 縁側や庭から開けた景色を望む高台に位置し、まるで絵巻物の一部に紛れ込んだかのような静寂が広がります。 前々から「自然豊かな場所に古民家の別荘を」と、関西圏で物件を探し続け、数年越しに理想の古民家との出会いを果たしました。 趣を活かし、快適さも備えた古民家再生へ 改修を手がけたのは、古民家再生の実績が豊富な『輪和建設』。 自然との繋がり、空間の繋がり、人との繋がりを大切にした、同社のリノベーションは居心地がよく、 人が和み集う空間づくりが特徴です。また、お客様の要望に寄り添った幅広い提案力があり、 そこには積み重ねてきた実績と経験に裏打ちされた確かな技術力があります。 今回は別荘としての利用を想定し、お施主様の要望に寄り添いながら、「古民家の趣を最大限に活かす」設計が採用されました。 間取りの変更は最小限にとどめ、古建具を積極的に再利用。輪和建設が保管していた建具も雰囲気に合わせて厳選され、 空間に調和するように使われています。新しくなったのは、無垢の杉板を張った床や、耐震補強のために設けた漆喰塗りの壁。 さらに、外周の窓もほぼすべて入れ替えられ、断熱性能が向上しています。 懐かしさと新しさが調和する、集いの場 「海外の友人たちにも快適に過ごしてもらえるように」との想いから、キッチンやトイレなど水まわりはすべて一新。 中でも洗面や浴室は、ホテルライクな設えで整えられています。 一方で、居間の囲炉裏は“古民家ならではの象徴”として、そのままのかたちで生かされています。 「古民家の趣を大切にしながら、海外的な要素も取り入れたい」という住まい手の希望は、細部に至るまで丁寧に反映されています。 「海外で暮らす姉の子どもたちにも、日本の原風景的なこの地域での暮らしを体験してもらいたい… 」という お施主様の想いがかたちとなり、余すことなくかなえられているようです。 設計 阿部 智子さん もともとの佇まいを丁寧に残しながら、別荘としての快適さや機能もきちんと整えることが、今回の改修のテーマでした。 住まい手のご家族が代々この場所を楽しみ、また海外から訪れる方々にも “日本の暮らし”を感じていただけるような一軒になったと思います。 この住まいづくりを手掛けた【輪和建設】について、詳しくはこちら 株式会社 平野木材 奈良県磯城郡 伝統と快適性が調和する、築60年古民家の再生 築60年の日本家屋の一階部分を中心に行われた今回の改修。 断熱性や耐震性に不安を抱えていた既存の建物は、スケルトンリフォームによって構造から見直され、 断熱材や耐震壁の導入で住環境の性能が飛躍的に向上しました。 水回りは屋外から屋内へと移設され、家事動線もスムーズに。 オーダーキッチンや広めのウォークインクローゼットなど、暮らしに寄り添う設備も整備されています。 意匠と素材へのこだわりが光る空間 内装は、松の梁や古建具など既存の要素を活かしながら、オーク材の床やイギリスの塗料を取り入れて、 和の素材がもつ温かみと、洋の質感が生み出す軽やかさが共存する空間に仕上げられています。 薪ストーブの導入により家族や親戚が集う場としての居心地も向上。 縁側から庭の景観を室内へとつなぐ設計が、自然との一体感をもたらしています。 次世代へと住み継ぐ価値を宿す家 耐震面では、構造を強く固定してしまうのではなく、古民家が従来持っている 「揺れにしなやかに対応する」強みを活かした補強方法で、安全性を確保。 暮らしを根本から見直した今回の改修は、伝統的な美しさを大切にしながら、 現代のライフスタイルに寄り添う家づくりの好例となりました。未来へ住み継がれていく価値ある住まいが実現しました。 代表 藤井 謙昌さん 旧家のリフォームは、代々受け継がれてきた大切な住まいを、未来へつなぐ特別なプロセスです。家族の記憶と歴史が息づく趣ある建物を、現代の暮らしにふさわしい快適な住まいへと再生。耐震性・断熱性・間取りの見直しをはじめ、良質な素材を活かした設えにより、暮らしやすさと美しさが両立する空間が生まれました。 この住まいづくりを手掛けた【平野木材】について、詳しくはこちら バルジ建築設計室 by 株式会社バルジ・オカダ 奈良県奈良市 「残す」と「変える」が響き合う、世代をつなぐ古民家再生 長らく空き家となっていた築100年を超える旧家を、離れに改築し移り住んでいたご両親に代わり、 息子さん一家が住み継ぐことに。当初は大手リフォーム会社との打ち合わせを重ねていたものの、 古民家特有の構造に対する理解が十分ではなく、思い描いていたような提案には至らなかったと、お施主様は振り返ります。 構造への確かな理解が導いた、安心の住まいづくり そこで信頼できるパートナーとして選ばれたのが、古民家を実際に手がけた経験を持つ大工職人が在籍し、 構造への深い理解と豊富な知識・実績を備えた『バルジ建築設計室』でした。 設計から施工まで一貫して関わる職人がいるからこそ、構造への的確な対応と丁寧な仕上がりが実現できる――それが、お施主様の安心につながりました。 親世帯の想いと子世帯の暮らしやすさを両立 このお宅の再生設計のポイントは、築100年を超える古民家の風情を生かしつつ、 これから住み継いでいく子世帯のための暮らしやすさを両立することにありました。 親世帯が残したいと希望された仏間には、メイン玄関からアクセスできる動線を確保し、 ホール部分には二重扉を設けることで、子世帯の生活空間とゆるやかにゾーンを分けました。 プライバシーを守りながらも、家族のつながりも感じられる”絶妙な距離感”ある工夫がなされており、 両世帯が“心地よく共に暮らす”ことができる住まいの実現につながりました。 専務 中嶋正行さん 奈良県出身で、二級建築士・一級土木施工管理技士をはじめ、住まいづくりに関する資格を24種取得しています。大工としての現場経験も豊富で、伝統的な“田舎建て”の木組みにも精通しています。今回の古民家再生では、長く住み継がれてきた家の記憶を大切にしながら、次の世代が安心して暮らせる住まいを目指しました。どんなご希望にも柔軟に応えられるよう、創意工夫を重ねた一棟です。 この住まいづくりを手掛けた【バルジ建築設計室】について、詳しくはこちら 補助金制度を活用して、古民家再生をもっと身近に 古民家のリフォームを検討するなら、補助金・助成金の活用は見逃せません。 国をあげて「住み継ぐ住まいづくり」を推奨していることもあり、部分的な改修から本格的な再生まで、幅広く対応できる制度が充実しています。 これらの制度は、事前に登録された工務店が施工することで利用可能となるため、補助金活用の実績が豊富な工務店に依頼することが、安心につながります。 古民家をはじめとする空き家に関する補助金制度は、全国的に深刻化している空き家問題への対策として整備されたものです。 空き家は年々増え続けており、放置されることで地域の安全性や景観に悪影響を及ぼすケースも少なくありません。 現在利用可能な主な補助金制度 古民家再生や空き家のリフォームに活用できる補助金制度には、いくつかの種類があります。 ここでは、代表的な制度をわかりやすくご紹介します。 長期優良住宅化リフォーム推進事業 古民家の耐震性を高めるためのリフォームに対して、補助金が交付される可能性があります。 ※事前に「既存住宅状況調査技術者」によるインスペクション(住宅診断)を受ける必要があります。 長期優良住宅化リフォーム推進事業の公式サイトはこちら 子育てグリーン住宅支援事業 住宅の所有者が、事業に登録された業者と契約してリフォームを行うことで支援が受けられる制度です。 子育てグリーン住宅支援事業の公式サイトはこちら まとめ 奈良には、地域の文化や職人技が息づく古民家が数多く残されています。 本特集では、そうした古民家を現代の暮らしに合わせて再生した6つの事例を紹介しました。 奈良で古民家のリノベーションを検討されている方や、再生事例に興味のある方は、 ぜひ施工会社の詳細ページもご覧ください。
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2025/07/16
【写真で伝える上質な暮らし。】奈良の工務店が手掛けた7邸の“ラグジュアリー”
上質な住まい—それは、非日常を日常にすること 住まいは、ただ生活する場所ではなく、心身が満たされる空間であるのが理想です。 快適で美しく、その空間にいるだけで心が満たされる。まるでラグジュアリーなホテルに滞在しているかのような特別な時間が、日常に溶け込む住まい。それこそが、暮らしを豊かにする本質的な上質な住まいです。 本物の贅沢とは。 上質な家づくりとは、単なる豪華さではなく、居心地の良さや質の高さを重視することです。選び抜かれた素材、洗練されたデザイン、計算し尽くされた動線。そして、壁や床の質感、柔らかく降り注ぐ光、空間に流れる静けさ——それらが調和することで、居心地の良い上質で特別な暮らしを実現させます。 時間とともに美しさが深まる住まい。 たとえば、無垢材の床は、時を重ねるごとに味わいが増し、住む人の暮らしとともに変化していきます。漆喰の壁は、自然素材ならではの柔らかさと調湿効果を持ち、心地よい空間を演出します。こうした本物の素材が生み出す美しさは、時が経つほどに住まいへの愛着を深めます。 緻密に設計された住空間 シンプルながら緻密に計算された設計は、上質な暮らしに重要な要素です。動線設計によってスムーズな生活が可能になり、開放感のある間取りが家族との時間を豊かにします。調和の取れた照明計画は、朝昼夜で異なる表情を作り出し、空間に奥行きと温かみをもたらします。それらのすべてが融合することで、住む人の感性に寄り添った、唯一無二の住環境が生まれるのです。 そんな「非日常を日常へ」と変える住まいの施工例を紹介します。空間の美しさ、素材の質感、住む人のライフスタイルに寄り添う設計。そのすべてが調和した住まいの魅力を、ぜひじっくりとご覧ください。 1. 住まいの内と外が心地よくつながるラグジュアリーな住空間 【 株式会社ビーライフ 一級建築士事務所 】゠奈良県奈良市゠ 代表取締役 山下 淳哉さん お客様のご要望をしっかりうかがった上でプランを立て、平面図だけでは伝わりにくい家のイメージも、3Dパースを用いて具体的にご確認いただいています。納得いただいてから制作に進むため、多少お時間はかかりますが、カフェ風・ナチュラル・スタイリッシュ・メルヘン系など、お好きなテイストの住まいを丁寧に具現化します。 木目のアクセントが映える、黒を基調としたモダンな佇まい。直線的で洗練されたフォルムが印象的なこの住まいは、閑静な街並みにありながら、ひときわ存在感を放っています。 外からは窓がほとんど見えず、閉鎖的にも見えますが、扉を開けた先に広がるのは、想像を超える開放感と室内外の一体感。LDK・フリースペース・和室が緩やかにつながる吹き抜けの大空間、天井まで届く大窓からの自然光、内と外をつなぐ半屋外のテラス…。静かで上質な時間が日常の中にしっくりと溶け込んでいくようです。 『株式会社 ビーライフ』代表・山下氏が語るように、「建具を使わず一続きにした大空間だからこそ、床の高低差や素材の変化でエリアごとにメリハリをつけることで、より広がりを感じられ、また落ち着ける空間になる」。まさにその言葉どおり、床の段差や素材の切り替えによって空間に自然なリズムが生まれ、ダークトーンを基調にした落ち着きと洗練が随所に漂います。住まい手の暮らし方や家族構成に寄り添い、洗面ボウルの数や暖房機の配置まで丁寧に設計。見た目の美しさだけでなく、使い勝手や快適さにも心を配っています。さらに、動線や空間の随所に遊び心を添え、機能性と豊かさを両立させた住まいです。 この住まいづくりを手掛けた『ビーライフ』について、詳しくはこちら 2. “ 高級感” に磨きをかけたワンランク上の上質さ 【 一級建築士事務所リビングデザイン 】゠奈良県天理市゠ 代表・一級建築士 井上 敏治さん サロンをご自宅で営む奥様の「訪れる方に特別な時間を感じてほしい」というご希望をもとに、非日常感と居心地の良さを両立する空間を目指しました。ゲストにとっては印象深く、ご家族にとっては日々が快適で豊かになるよう、動線や素材にもこだわりながらプランしています。 築30年の鉄骨造4階建てを大規模にリノベーションした『大泉の家』。室内に広がるのは、白い天然大理石と重厚な家具が織りなす、華やかで気品ある空間です。 ヨーロピアンクラシックを好む奥様と、スタイリッシュモダンを好むご主人。「〝伝統的〟と〝現代的〟を融合させる」難題の設計に取り組んだのは、高級ホテルなども手がける『一級建築士事務所 リビングデザイン』の代表・井上氏でした。もともと車庫だった1階を15帖の大きな玄関ホールに、2階のワンフロアを40帖のLDKにするなど、間取りも以前から大きく刷新。 鉄骨造ならではの強みを生かし〝間仕切りも柱もない大空間〟のLDKを実現。ひときわ目を引く海外製ロートアイアンの手すりや、奥様お気に入りの最高級といえるシステムキッチンなど、さまざまな素材の特徴や質感を生かした空間が広がります。計算された間接照明などの光の演出で、モダンデザインの要素が加えられています。お茶会や食事会を楽しむゲストへのおもてなしはもちろん、日々の暮らしやすさにも配慮され、断熱性や収納、動線計画に至るまで細やかな工夫が施されています。華やかさと機能性をあわせ持つ、まさに“伝統”と“現代”が寄り添う住まいです。 この住まいづくりを手掛けた『リビングデザイン』について、詳しくはこちら 3. 重厚で上品なホテルライク空間が、日常を特別に彩る住まい 【 株式会社 家族の森 】゠奈良県生駒郡゠ 代表取締役 小西 真紀さん 全館空調の快適さをきちんと活かすには、住まい全体の断熱性と気密性が不可欠です。そこで、屋根や壁にはウレタン遮熱工法を施し、窓まわりには高断熱仕様の樹脂サッシを採用しました。これらの工夫によって、家のどこにいても温度差のない、心地よい暮らしがかなえられています。 黒格子の窓とロートアイアン調の装飾をまとったチャコールグレーの外観が、日が落ちるとさらに表情に豊かさを増す、そんな“非日常を愉しむ家”。 お子様の独立をきっかけに、ふたたび注文住宅に取り組まれたお施主様は、「大好きなインテリアに囲まれて暮らしたい」という想いをかたちにされました。 扉を開けると、外観からの想像以上に優美な空間が広がり、リビングの高い天井にはこだわりのシャンデリアが輝き、その天井は折り上げられて間接照明が華やかさを添えています。 大開口でつながるキッチンは黒を基調としたフルオーダー仕様で、〝K様にとって一番の使いやすさ〟がかなえられています。住まいの装いすべてが住まい手の感性に寄り添い、洗練された空間をかたちづくっています。さらに、全館空調や高断熱・高気密の施工、吉野産桧による構造材、制振装置の導入に至るまで、機能面も抜かりなく備わっています。 “本質のラグジュアリー”が随所に漂っているこの住まいについて、お施主様は「前に建てた家とは比べようもないほど、家事のしやすさも温熱環境も快適になりました」と、満ち足りた笑顔で語ってくださいました。 この住まいづくりを手掛けた『家族の森』について、詳しくはこちら 4. 和と洋が融合する上質な平屋風邸宅 【 株式会社 島田工務店 】゠奈良県高市郡゠ 代表 島田 昌則さん 敷地の広さを活かし、開放感と暮らしやすさを両立させた設計を心がけました。明るく風通しの良い空間構成や生活動線への配慮に加え、将来を見据えたバリアフリー対応など、ご家族の暮らしに寄り添う工夫を随所に盛り込みました。世代を超えて快適に暮らせる住まいです。 地元で築かれた信頼関係を基に始まったお施主様との家づくりは、ラグジュアリーさと実用性が調和した平屋風住宅として、完成。30畳を超える広さのLDKは北庭に面しており、明るく開放的な雰囲気をもたらしています。 吹き抜けに設けた丸窓や中庭、内窓を生かした設計によって、室内には自然光が効果的に取り込まれています。玄関を入ってすぐ正面に本格的な和室が広がるという意外性のある設計は、訪れた方に驚きと強い印象を残します。 また、玄関ベンチの設置や将来的なスロープの導入を見据えたバリアフリー設計により、住まう方の体格やライフステージの変化にも柔軟に対応。断熱性能の高い建材とLIXILの熱交換換気ユニット「エコエア90」により快適な空気環境を保ちます。外壁には耐候性に優れた素材を採用し、屋根の段差構造で重厚感のある外観に。2階には造作収納やセカンドリビングを設け、サウナや大型の洗面室、ランドリースペース、書斎なども備えた住空間は、ご夫婦おふたりのライフスタイルに寄り添う、贅沢で合理的な住まいをかなえています。細部に至るまで丁寧に設計されたこの住まいは、快適で豊かな日々を支える理想の住空間です。 この住まいづくりを手掛けた『島田工務店』について、詳しくはこちら 5. 鉄骨階段がつなぐ、家族と過ごす空間と自分時間のある家 【 パーシモンホーム by 株式会社 日都建設 】゠奈良県生駒郡゠ 二級建築士 北野 広治さん 来客の多いご夫妻の暮らしに合わせ、広々とした土間とリビングを一体に計画し、ゆったりとお客様を迎えられる空間を設けました。一方で、浴室やランドリールーム、主寝室などのプライベートスペースは2階にまとめ、にぎやかな交流と静かな時間をしっかりと分けています。家族の時間もおもてなしの時間も、どちらも心地よく過ごしていただけるよう、動線や空間の使い方に工夫を重ねました。 ご紹介をきっかけに、日都建設での家づくりを決められたお施主様ご夫妻。 店舗のような両開きの玄関ドアを開けると、タイル張りの広々とした土間リビングが広がります。 この開放的な土間は、ネイルのお仕事をされている奥様のライフスタイルに寄り添い、将来的に友人を招いて施術ができる“サロン”としても活用できるように設計されたもの。ご夫妻の暮らしにフィットした、多目的な空間です。 敷地の東側にはご両親のお住まいがあり、その方角には大きな掃き出し窓やFIX窓を設けて、ゆるやかなつながりとさりげない安心につながる設計に。さらに、土間やキッチン、洗面スペースにも、足元や上部に明かり取りの窓を設けて、自然光がやわらかく室内を包み込むように計画されています。光と影が織りなすコントラストが、空間に心地よさと奥行きをもたらしています。 お施主様は、一般的な間取りにはあまり関心がなく、そこで思い切って土間を主役に据えた大胆なプランをご提案。結果的にそのアイデアに深く共感され、ご採用いただきました。 ご自身でも気づいていない想いや好みを引き出し、かたちにしていく―― それが、日都建設の家づくりに息づく大きな魅力です。 この住まいづくりを手掛けた『日都建設』について、詳しくはこちら 6. 性能と意匠性の融合。細部に宿る住まいへのこだわり 【 HAUSQA by 株式会社 平和技建 】゠奈良県五條市゠ 代表取締役社長 平 雅門さん お施主様の細やかなご要望にお応えし、本物の素材と確かな技術で高品質な住まいを実現しました。25畳のリビングと5.6メートルの吹き抜けによる開放感、雨の日も安心なガレージからの動線、スキップフロアを活かした事務スペースなど、デザイン性と機能性を両立しています。注文住宅だからこそできる“理想のかたち”を、これからもご提案していきます。 「自分たちの家を建てたい」という想いが高まり、家づくりへの一歩を踏み出されたお施主様。ご家族全員が快適に暮らせる空間であることを重視し、性能面とデザイン性への強いこだわりに応えてくれる工務店を探されていた中、知人の紹介で『平和技建』とご縁がありました。 ライフスタイルや好みを丁寧にヒアリングし、住宅性能についてもよく調べていたお施主様には、高気密構造を実際に体感していただいたうえで、設計をスタートしました。素材選びにもこだわり、「長く愛せる本物を使おう」と、内装の好みに寄り添いながらプランを進めました。 ガレージから濡れずに玄関へ入れる導線、ご主人の事務作業に使えるスキップフロアの専用スペースや、大きな吹き抜けを生かした開放的なリビングなど、快適な暮らしを支える工夫が随所に。2階との視線の抜けや温度差の緩和にも配慮し、空間全体が心地よくつながる設計です。さらに、玄関から洗面・浴室へと続く裏動線を設け、暮らしにスムーズさを。現場に足を運ばれたご主人は職人の仕事ぶりに信頼を寄せ、「この人になら任せられる」と感じられたそうです。完成後は「理想以上」と喜ばれ、ご友人からも「こんな家に住みたい」との声が。上質な素材と性能、そして住まい手への想いが詰まった一邸です。 この住まいづくりを手掛けた『平和技建』について、詳しくはこちら 7. “憩いの時間”が流れる平屋 【 株式会社 北条工務店 一級建築士事務所 】゠奈良県奈良市゠ 四代目代表取締役・一級建築士 北条 愼示さん 普段お住まいのご自宅も弊社でリノベーションをお任せいただいており、そのご縁から今回の別邸もご依頼いただきました。お施主様ご夫婦は“上質な空間”への感度が高く、日頃から親しまれているホテルのような落ち着きや品を、この住まいにも取り入れています。 ゆったりとした敷地に大きな切妻屋根が印象的に映える平屋建ての邸宅。もともとご主人のご実家があったこの場所に、ご夫婦が「週末の余暇やこれからの人生を豊かに過ごしたい」という想いを込めて建てられた別邸です。設計・施工を手がけた『北条工務店』は、以前の建物から取り出した木材や石材も活用しながら、侘び寂びの空気感や非日常感、懐かしさや奥ゆかしさといった情緒を丁寧に表現していきました。深い軒に守られたポーチと背の低い木製玄関扉は、ご夫婦のご希望であった「お茶室に入るような静けさ」を体現したもの。その先に続く玄関ホールも、明るすぎず暗すぎず、「ほっ」と落ち着ける空気に包まれています。 LDKはゆったりとした一体空間でありながら、タイル貼りのリビングだけをダウンフロアとすることで、さりげなくゾーニング。掃き出し窓の先にはフラットにつながる大きなウッドデッキが広がり、室内と外とが一体となるような心地よさを生み出しています。 家具を飾れる余白を設けたダイニングや、サンルームと隣接したキッチンの横には、大容量のパントリーも配置。そのほか、実家の品を収める土間付き納戸や、アートが映える広い廊下など、暮らしの風景を大切にする設えが随所に。日本的な落ち着きと上質な空気を愛するご夫婦の感性に、『北条工務店』が寄り添い、紡ぎあげた一棟です。 この住まいづくりを手掛けた『北条工務店』について、詳しくはこちら こだわりの住まいづくりを支える、最新補助金情報まとめ 上質な住まいを実現するうえで、設計や素材選びと同様に重要なのが、制度面での支援です。ここでは、快適性や性能向上を後押しする補助制度をご紹介します。 1. 住宅省エネ2025キャンペーン(国土交通省) 美しさと快適性を両立する住まいへ。 高断熱窓や高効率給湯器など、上質な暮らしを支える住宅設備の導入を後押しする補助制度です。性能とデザインの両立を目指す住まいづくりに、制度の活用をご検討ください。 https://jutaku-shoene2025.mlit.go.jp/ 2. 長期優良住宅化リフォーム推進事業(国交省) 時を重ねても美しく、心地よく。 既存住宅の性能向上や長寿命化を支援する制度です。素材の質感や設計の工夫を活かしながら、住まいの価値を永く保つための選択肢としてご覧いただけます。 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/shienjigyo_r6-04.html 3. 先進的窓リノベ2025事業(環境省) 光と空間の質を高める、窓からのアプローチ。 大開口や吹き抜けのある邸宅において、断熱性とデザイン性を両立させるための支援制度です。快適性を高めながら、空間の美しさを引き立てる窓リノベーションの可能性をご紹介します。 https://window-renovation2025.env.go.jp/ まとめ 光や素材の質感、空間の余白。写真に映るディテールのひとつひとつに、丁寧な設計と施工の工夫が込められています。 今回ご紹介した住まいのように、見た目の美しさはもちろん、日々の過ごしやすさまでを考え抜いた家づくりは、暮らしをより豊かなものにしてくれます。 新築だけでなく、リフォームやリノベーションでも、上質な空間を叶える工夫は可能です。 掲載の奈良の工務店は、ラグジュアリーに憧れる気持ちや「自分らしく住まいを整えたい」という想いに、しっかりと寄り添ってくれる心強い存在。 細やかな設計と誠実な施工で、一人ひとりの“こうしたい”をカタチにしてくれます。 「住まい図鑑WEB」では、ほかにもさまざまな実例や、家づくりに関わる企業の想いをご紹介しています。 もっといろんな住まいを見てみたい、ほかの施工も気になる――そんな方に向けて、詳しくご覧いただけるページをご用意しています。 暮らしやすさと心地よさを備えた、ちょっと特別な住まいのかたち。 このページが、家づくりのヒントやきっかけになりますように。
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2025/06/10
奈良の工務店が手がける“無垢の木の家”6選|編集部が魅力を調査!
無垢の木の家ってどんなもの? そもそも、無垢材とは。 自然の木をそのまま切り出し、木が持つ本来の風合いを生かした加工をしていない木材です。 ひとつひとつ木目や色合いが異なる無垢材を用いた家は、年月が経つほどに味わいが増し、家族の成長とともに変化していくのも魅力のひとつです。 無垢材の魅力。 天然の木そのものである無垢材は、手触りが優しくあたたかみを感じることができます。木には多くの空気が入る隙間空間があり、これにより空気を多く含んでいるので熱伝導を抑え冬は冷たくなりすぎず、夏はさらっと心地よく感じます。また「吸放湿作用」に優れていて、室内の湿度を快適な範囲に保ち、夏はさらっと涼しく、冬は乾燥しすぎない心地よい空間を実現します。 また、木材が放つ自然の香りにはリラックス効果があり、ストレス軽減や睡眠の質向上が期待できる点も魅力です。 100年暮らすことができる木の家。 木の家は、適切なお手入れと設計次第で、100年以上にわたり快適に暮らせる住まいを実現できます。実際、古民家や寺院といった100年以上前に建築された木造建物が、現在も多く残っているのがその証拠です。 住宅の耐久性を評価する基準である、「劣化対策等級3」を選ぶことで構造躯体の頑丈さを備え、3世代以上にわたって維持することが可能となります。 また、「長期優良住宅」の基準を満たす家は、点検や修繕が容易に行える設計が特徴で、長期間安心して住み続けられる工夫が施されています。さらに、省エネ性能や快適性も考慮されており、暮らしやすさが長期間にわたり持続します。 そこに、耐震等級3を取得することで、地震への強い耐性を持たせることができ、安全性がさらに高まります。 こうした基準を満たした無垢材の家は、適切に手をかけるほどその魅力を増し、家族の暮らしや思い出を優しく包みながら成長し続けます。 世代を超えて愛される無垢材の家は、単なる建物という存在以上に、人々の暮らしに温かみと特別な価値をもたらしてくれるでしょう。 新築・リノベ対象の助成金!奈良県産材を使用した住宅助成事業を活用しよう 奈良県では、県産材の利用拡大を図るため、県産材を使用した住宅の新築・増築・改築・リフォーム・リノベーションに対して助成制度があります(2025年6月3日現在)。丈夫で美しい奈良の木を、住まいに取り入れてみませんか。詳しくは奈良県のホームページをご覧ください。 ★奈良県「県産材を使用した住宅助成事業」 https://www.pref.nara.jp/27797.htm また木材産業が盛んな桜井市では、桜井市内で製材された木材を一定量以上使用し、所定の基準を満たす人に対して最大で25万円分の奨励金(市内共通商品券)を交付する制度が実施されています。 ★桜井市「桜井市内製材木等利用促進事業奨励金制度について」 https://www.city.sakurai.lg.jp/sosiki/machidukuribu/syoukoushinkouka/sinaiseizaimoku/1496908782707.html 自然素材の温もりを暮らしに|奈良の無垢の木の家施工例 【 株式会社 家族の森 】 代表取締役 小西 真紀さん 「今の住まいへの不満を全て解消した家を建てたい」というお施主様の強い想いに応えるべくプランニングしました。吉野の木材をはじめとする自然素材をふんだんに用いるのはもちろんのこと、機能性にもこだわり、G2グレードの断熱性能と全館空調システムを組み合わせて、エアコン一台でも年中快適に過ごせるエコな空間を実現しました。 10年越しの夢をカタチに。自然素材で造る快適な住まい。 10年前に購入した新築住宅の住み心地に満足できなかったため、「夏は涼しく、冬は暖かい家に住みたい」と建て替えを決意されたお施主様。性能にも、自然素材にも徹底的にこだわりたい――そんな思いを叶えたのが、自然素材をふんだんに使いつつ高い性能を兼ね備えた家づくりに定評のある『株式会社家族の森』でした。 構造材を含め、住まいのすべての木材に最高級の吉野杉・桧を使用。美しい木目、柔らかく温かみのある質感に加え、高い防虫・調湿性を生かした空間は快適なものに。自然素材の珪藻土を壁に採用することで、さらに室内の空気を優しく整えました。 快適性をより高めているのが、高気密・高断熱に加え、遮熱性能を兼ね備えた特許工法「ウレタン遮熱工法」です。エアコン1台で家全体の室温を一定に保つ全館空調システムを導入することで四季を通じて快適な住環境を維持します。また、完全自由設計だからこそ、お施主様のこだわりが実現。大きく開放的なLDKの吹き抜け、一緒に暮らす愛猫たちのためのキャットスペース&ペットドア、周囲の景観との調和を意識した間取り計画――住まいの随所に、お施主様のこだわりが息づいています。丁寧なヒアリングで住まい手の想いを盛り込んだプランニングも同社の得意とするところ。 この住まいづくりを手掛けた『家族の森』について、詳しくはこちら。 【 株式会社スペースマイン 】 代表取締役会長 矢島 美和子さん 「地元・奈良の木を使って、奈良の風土に合う住まいをつくる」ことをコンセプトに、平屋とは思えない天井高、一見無駄に思える広い廊下など、暮らしにゆとりが生まれる住まいが完成しました。廊下の杉板は、一度すべて並べてから、色のバランスを見て施工。杉の赤身と白太が混在する源平は、経年変化で互いに色が寄り添い、美しさが増す楽しみがあります。 奈良県産「杉トラス」を使用した地震に強い、本物の健康住宅。 「健康に暮らせる家を建てたい」——そんな想いに応えるのが、奈良県を拠点に活動する『株式会社スペースマイン』です。奈良県産材や十津川村の木を構造体から仕上げ材まで使用し、化学物質ゼロの“本物の健康住宅”を提供。住む人の心と体に優しい住まいを実現しています。 他社の新築の見学へ行った時に体調を崩した経験があり、「家を建てるなら健康住宅」と強く思うようになったお施主様。そんな折、知人の紹介で『スペースマイン』と出会い、こだわりの家づくりがスタートしました。 この住まいの大きな特長は、廊下空間の美しい現梁としても印象的な 奈良県産の杉トラス。トラス工法とは、柱の本数を減らしながら広く開放的な空間を作る建築技術です。通常の木造住宅では、壁や天井を支えるために約4mごとに柱が必要ですが、トラス工法では三角形の骨組み(トラス)を組み合わせることで、少ない柱でも強度を保てます。 これにより、開放的な間取りが可能になり、スケルトンインフィルの空間を実現。スケルトンインフィルとは、住宅の構造(スケルトン)と内部の間取り(インフィル)を分けて設計する考え方。丈夫な構造をしっかり確保しながらも、内装や間取りの変更がしやすいため、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できるのが魅力です。 この住まいづくりを手掛けた『株式会社スペースマイン』について、詳しくはこちら。 【 建築工房 和なごみ -nagomi- by 株式会社 和なごみ 】 一級建築士 熊谷 三枝子さん 新居に取り入れたいことが明確だったH様は、住みたい家のコンセプトや吊戸棚の高さまで丁寧にまとめたご要望を最初に提出してくださいました。ご出産後の大変な時期もZOOMで打ち合わせに参加されるなど、妥協のない家づくりへの姿勢には頭の下がる思いです。 一年中素足で過ごしたくなる柔らかい肌触りが魅力的な杉の床。 土地探しから家づくりまで一貫してサポートしてくれる工務店を探していたお施主様。そんな折、無垢の木や漆喰を使った住まいづくりを得意とする『建築工房 和』の存在を知り、相談に訪れたことから始まった家づくり。登山やキャンプを楽しむお二人にとって、葛城山を望む土地と出会えたことから、住まいの構想がとんとんと進んでいきました。 「どんな家に住みたいかを家族でじっくり話し合い、間取りや設備、収納の細かい寸法までまとめて設計士さんに伝えました」と話すお施主様。キャットウォークやミーレの食洗機を組み込んだⅡ型キッチン、漆喰壁の仕上げ、玄関から水回りへの動線、船底天井の小上がりなど、随所にお施主様のこだわりが込められています。さらに、杉の無垢材を使用した床材は、一年中素足で過ごしたくなるほどの柔らかい肌触りで、日々の暮らしに温もりをもたらします。どの部分について尋ねても、家づくりに込めた思いや決定までの経緯が語られる、まさに「後悔しない家づくり」を体現しているかのようです。 この住まいづくりを手掛けた『建築工房 和なごみ -nagomi- by 株式会社 和なごみ』について、詳しくはこちら。 【 輪和建設株式会社 一級建築士事務所 】 専務 中西 春代さん 以前、増築工事をさせていただいたお施主様のご縁で、今回、息子さんの新築工事もさせていただく事になりました。 緑豊かな立地条件とお施主様の生活スタイルが確立していることも相まって、風景に溶け込んだセンス溢れる住まいが完成しました。 周囲の景色も取り込む大開口の大空間。大自然と、自然素材に包まれた住まい。 のどかな自然環境に溶け込む邸宅。整えられた庭の美しさが、住まいの魅力をさらに引き立てています。造園業を営むお施主様自ら庭園を手がけられました。仕事柄家づくりにも多く関わることもあり、以前から『輪和建設』とも繋がりがありました。同社が建てる家の魅力を十分理解していたこともあり、安心して施工を任せられたそうです。重厚な玄関扉を開ければ、杉の香りが優しく出迎えてくれます。フローリングには、あえて節入りの無垢材を使用。ありのままの天然木の表情を、暮らしの中で楽しめます。 吹き抜けのあるLDKは、大開口の窓からたっぷりと自然光が差し込み、開放感あふれる空間に。お施主様のこだわりが詰まった多目的室には、迫力ある音響を楽しめる高出力スピーカーと、古民家から移された大きな梁が印象的に配置されています。勾配天井が広がりを演出し、空間に豊かな奥行きをもたらしています。ここで音楽を聴くひとときは、格別な時間なのだそう。 暮らしの動線も、ご夫婦の暮らしやすさを考え、L字型のキッチンを中心に設計。幼い頃から「住まい」に興味を持ち、間取り図を分析し、自分なりの理想の家を考えていたというその思いを形にするため、『輪和建設』との縁を活かし、こだわりを詰め込んだ住まいを実現しました。 この住まいづくりを手掛けた『輪和建設株式会社 一級建築士事務所』について、詳しくはこちら。 【 株式会社 北条工務店 一級建築士事務所 】 設計・一級建築士 岸野 由美子さん もともと、ご実家の敷地内にあった店舗を、これからの暮らしを考えて平屋の住まいへと建て替えました。お施主様の理想をじっくりとお聞きし、“暮らしやすさ”と“心地よさ”を両立する間取りをご提案しました。収納スペースを各所に設けることで、整理整頓がしやすく、すっきりとした空間に。そして、新しい住まいの中にも昔からの思い出をしっかりと残しながら、憧れの照明や家具を取り入れています。 住まい手の想いを丁寧に紡ぎ趣深く端正に仕上げた和モダンの住まい。 『北条工務店』をお施主様が知ったきっかけは、同社主催のイベント『HJ MARCHÉ』でした。初めて事務所を訪れた時には、洗練された空間や家具に驚き、その直感から今回の住まいづくりも同社に相談することに。 お住まいは、ご実家の敷地内にあった店舗を建て替えたもの。これまで過ごしてきた思い出の場所だからこそ、外観の形状には以前の面影を少し残し、使われていた建材の一部も新しい住まいに受け継いでいます。 間取りは、「自分もゲストも落ち着ける場所を多くしてほしい」というお施主様の想いに応えながら、暮らしやすさをしっかりと追求し設計。玄関ホール側に水まわりをまとめることで、家事動線をスムーズにし、奥にあるLDKは間仕切りなくつながりつつも、パントリーを介してLDKが回遊できるよう工夫しました。落ち着いて過ごせる心地よいオープン過ぎない住空間に設計しました。 室内の装いは、木目となじむアースカラーでまとめ、リビングとダイニングには内障子、畳敷きのヌックを設けるなど、素材の温かみを活かした美しい和モダンな雰囲気に仕上げました。 この住まいづくりを手掛けた『株式会社 北条工務店 一級建築士事務所』について、詳しくはこちら。 【 HAUSQA by 株式会社 平和技建 】 代表取締役社長 平 雅門さん お施主様ご家族が安心して快適に暮らせる住まいを目指し、耐震・断熱・気密の性能を徹底的に高めました。特に断熱性ではHEAT20のG3に迫る数値を記録し、四季を通じて健やかな室内環境を実現しています。また、太陽や風といった自然の力を活かすパッシブデザインも取り入れ、心地よさと省エネを両立しました。日々の暮らしの質を高める住まいになったと感じています。 暮らし心地を高めてくれる高断熱・高気密の家 『平和技建』が手がける「HAUSQA(ハウスカ)」では、厳格な性能基準を設定し、年々品質を磨き上げています。例えば、耐震性能は許容応力度計算を用いて設計し、耐震等級3を取得できる構造を採用。大切な家族を守る安心の住まいを実現しました。さらに、断熱性能はHEAT20のG2グレード以上を目指し、具体例としてこの邸宅では焼杉の外壁や、断熱性能トップクラスのネオマフォーム、高性能樹脂サッシなどを採用。その結果、G3グレードに限りなく近い数値を記録しました。 熱交換しながらの換気システムを導入し、ムラのない空気の流れを確保。隙間の少ない高気密な空間設計で、一定の温度に安定した健やかな空気を維持し、一年中快適に過ごすことができる高性能なZEH住宅をかなえました。さらに、太陽や風を活かすパッシブデザインを採用。季節ごとに光の入り方を計算し、軒の長さや日射取得率の高いペアガラスを選定。心地よい室内環境と爽やかな景色を楽しめる住まいになっています。同社は住む人の立場に寄り添った家づくりを徹底し、その満足度の高さに定評があります。 この住まいづくりを手掛けた『HAUSQA by 株式会社 平和技建』について、詳しくはこちら。 INFORMATION 雑誌『無垢の木の家に住む。』 「無垢の木の家に住む。」は、奈良の工務店が手掛けた 20邸の無垢の木の家 を、美しい写真と間取り図で紹介する一冊。木の温もりと質感を存分に味わいながら、心地よい暮らしを叶えるためのヒントが詰まっています。 木に宿る、心地よい暮らしをあなたへ。 天然木の魅力を深く知り、住まいの選択肢を広げるための必読書。奈良県内の書店やオンラインで好評発売中!詳しくはこちら。
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2025/05/27
第1回住まいの特集、只今編集中
毎月更新していく特集の第1回目はこちら ↓ 【家づくりのプロが選ぶ!】奈良の工務店、無垢の木の家 公開まで、しばらくお待ちくださいませ! 来月からの特集もお楽しみに♪