編集部厳選!住まいの特集 一覧
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2025/10/10
リフォームで間取りを変えると、暮らしも変わる!!奈良のリフォーム【実例5選】-補助金情報もあわせてチェック!
十津川の杉を使い、築45 年の家をフルリノベ 建築工房 和なごみ-nagomi- by株式会社 和 築45年の住まいは、南側の洋間にしか光が入らず、普段の生活空間が暗くなりがちでした。 水回りの不具合も重なり、部分的な修繕か、全体のリノベーションか…5年ほど悩み続けた末、 自然素材と高性能な断熱・気密性を両立する『建築工房 和』との出会いが、住まいの再構築を後押ししました。 明るさと心地よさをつくる、空間の設計 キッチンは、2人で並べるフラットタイプ フラットタイプのキッチンは、2人で立ってもゆとりのある広さ。天井には見せ梁を施し、空間に奥行きと素材感をくわえています。 南側の大きな窓で、LDKに自然光を 幅200cmの掃き出し窓を南側に設けることで、日中は照明なしでも十分な明るさに。 カーテンレールを天井付けにすることで、空間の広がりも演出されています。 通風シャッターで、視線と風をコントロール 通りに面した掃き出し窓には、電動の通風シャッターを設置。開閉がスムーズで、外からの視線を遮りながら風を取り込める仕様です。 猫の居場所にも、さりげない配慮 LDKの3連窓の下枠を少し伸ばし、猫が外を眺められるスペースに。 トイレや寝場所も整備され、家族の一員として快適に過ごせる工夫が施されています。 暮らしやすさを支える、空間設計 小上がりの畳コーナー 小上がりの畳コーナーは、洗濯物を畳んだり昼寝をしたりと多目的に使えるスペース。 下部収納や縦格子の工夫で、空間を無駄なく活用しています。 水回りの一直線動線 水回りは、トイレ・洗面・ランドリー・浴室が一直線に並び、LDKとフラットにつながる設計。掃除のしやすさや家事効率にも配慮されています。 寝室の設計 寝室は、既存の梁と勾配天井を活かした設計で、実際の床面積以上の広がりを感じられる空間に。 間接照明のみで落ち着いた雰囲気を演出しています。 自然素材と断熱性能で、30年先も支える設計 外壁は、かつてベランダだった部分に杉板を貼り、その他は漆喰塗で仕上げることで、自然素材の風合いと耐久性を両立。屋根には平板瓦を採用し、長く安心して暮らせる外装に整えられています。さらに、補助金制度を活用して「外張り断熱工法」による改修を行い、住まい全体の断熱性能を向上。寒さの厳しい2月でも、エアコン1台で快適に過ごせるほどに。素材の選定から性能向上まで、これからの30年を見据えた住まいづくりが、この住まいには丁寧に施されています。 – 建築工房 和──設計担当者のコメント 代表取締役 松葉 勇さん これからの30年を踏まえて、お子さんが独立した後の家をフルリノベーションされたお施主様。愛猫との暮らしが快適になる工夫も随所に施しています。リノベーションでも、自然素材をふんだんに使用しつつ、高気密・高断熱を兼ね備えた住まいづくりは可能です。「無垢の杉と漆喰の家の居心地の良さ」を日々の暮らしの中で感じてください。 この住まいづくりを手掛けた【建築工房 和なごみ-nagomi- by株式会社 和】について、詳しくはこちら 〝大切な毎日〟を丁寧に計画した格別の豊かさに包まれる住まい 株式会社 北条工務店 一級建築士事務所 築30年の住まいは、これまでに洗面や浴室の一部を改修してきましたが、 「家族で過ごすLDKを、もっと豊かで快適な空間にしたい」と、今回のリノベーションを決意。 契約前から工期や費用を明示してくれた『北条工務店』に、 「大切な住まいづくりを安心して任せられる」と感じたことが、依頼の決め手となりました。 明るさと工夫が生む、家族の居場所 室内窓で光の流れを計画 南側の大きな窓からたっぷりと光が入るLDK。明るさが廊下や個室にも届くよう、ガラス面の建具や室内窓を計画的に配置しています。 寝室に光をとり込む室内窓は、アイアンで製作。細い部材を使いシャープな印象に仕上げました。 暮らしに彩りを添える造作棚 ダイニングの一角には、家族の作品や季節の飾りを置ける造作棚を設置。暮らしの中に“見せる収納”の楽しさをプラス。 白を基調に、すっきりとしたリビング リビングは白を基調に、すっきりとした空間に。家族が自然と集まる居心地の良さを大切にしています。 水回りを、機能的で美しい空間に 設備を一新したキッチンまわり キッチンには白を基調としたフルフラットタイプを採用し、グレーの石目調天板でシンプルかつシックな印象に。 パントリーは入口や内部の形状を見直し、可動棚や有孔ボードを設けることで、見た目も使い勝手も“奥様好み”の空間に設計。 機能性を高めたトイレ 手洗いボウルやペーパーホルダーを一体型で造作し、見た目も使い勝手もスマートに。シンプルで清潔感のあるデザインに仕上げています。 使いにくさを解消し、快適さを手に入れた住まい 使いにくさを感じていた収納は、ウォークインクローゼットへのつくり替えや各所への増設によって、日々の暮らしに寄り添う形へと刷新されました。さらに、外部に面した壁の断熱材をほぼすべてやり替えることで、室内の温熱環境も大きく改善。見た目の美しさだけでなく、使いやすさと快適さを兼ね備えた“充実した住まい”が、家族のこれからを支えるかたちで完成しました。 – 北条工務店──設計担当者のコメント 設計 影山 絢香さん 家族の暮らし方に合わせて空間を再構成することを重視しました。LDKの明るさや収納の使い勝手、断熱性能など、見えない部分にもこだわっています。リノベーションは“今の暮らし”に合わせて住まいを再設計できる絶好の機会。これからも、家族の時間を支える住まいづくりを目指していきたいです。 この住まいづくりを手掛けた【株式会社 北条工務店 一級建築士事務所】について、詳しくはこちら 〝築浅の家を思い切って大人でラグジュアリーな空間にリフォーム 株式会社ビーライフ 一級建築士事務所 奥様が好むスタイリッシュでモダンな家具に囲まれているのに、どこか「何か違う」と感じていた住まい。 ナチュラルな内装と家具の印象がうまくなじまず、理想のインテリアが十分に活かされないことに、 日々小さなストレスを感じていたそうです。 さらに、家族の成長に伴って洗面や学習スペースの使いづらさも重なり、 築浅ながら思い切ってリフォームを決断。 空間全体を好みに合わせて整え、動線や収納も見直すことで、“友人を呼びたくなる家”が完成しました。 使いやすさと情報共有をかなえる、キッチン空間 グレーの床で引き締める、モダンなキッチンまわり 柱の厚みを活かして壁面にテレビを埋め込むことで、造作家具と一体化したすっきりとした印象に。 床材にはスタイリッシュなグレーを採用し、空間全体のトーンを引き締めながら、お手入れのしやすさにも配慮されています。 学習カウンターの工夫 キッチンから目が届く位置に、ゆとりのある学習カウンターを設置。壁面にはコルクボードを設け、学校のお便りや家族の予定を貼ることができるように工夫されています。 見せる・隠すを整えた、シックな住まい 玄関とリビングをゆるやかにつなぐ設計 玄関側から見える建具は、まるでアクセントウォールのような存在感。間にガラスを埋め込むことで、リビングから玄関の気配がやさしく伝わる設計に。天井高まであるドアは『ビーライフ』ならではのこだわり。 朝の渋滞を防ぐ、洗面スペースの工夫 朝の混雑を避けるため、洗面ボウルを2つに。家族が並んで使える設計にすることで、時間帯のストレスを軽減し、身支度の流れもスムーズに。 階段下収納で、空間にメリハリを 吹き抜けと組み合わせたアイアン階段は、視線の抜けと開放感を生み出す設計。階段下は全面収納とし、テレビや蓄熱暖房機など生活感のあるアイテムをすっきりと収めることで、空間全体が整った印象に。 “好き”を軸に、空間を再構成した住まい ナチュラルな空間にスタイリッシュな家具を置いた際の違和感を解消するため、テイストの再構築からリフォームが始まりました。配色から素材を決めるという『ビーライフ』の提案スタイルにより、好みに合った空間が実現。動線や収納も見直され、家族の成長に合わせた使いやすさと、見せる・隠すのメリハリが効いた設計が、暮らしの質を高めています。 – ビーライフ──設計担当者のコメント 代表取締役 山下 淳哉さん 家具と空間のテイストが合わず、違和感を抱えていらっしゃったことがリフォームのきっかけでした。まずは配色からご提案し、そこに合わせて素材や造作を決めていくことで、奥様の“好き”を軸に空間全体を整えていきました。階段下の収納や洗面の2連ボウルなど、生活動線や使い勝手の改善も重視しています。“友人を呼びたくなる家”というお言葉をいただけたことが、私たちにとって何よりの喜びです。 この住まいづくりを手掛けた【株式会社ビーライフ 一級建築士事務所】について、詳しくはこちら 他社NGの間取り変更を実現-ホテルライクな空間に 一級建築士事務所 リビングデザイン 築約30年の中古住宅を購入し、7年間住まわれていたお施主様。 使い勝手の悪かった和室を含め、「二間をワンフロアにしたい」という明確な希望を持って 複数社に相談されましたが、構造上の制約から実現は難しいとされていました。 そんな中、補強設計に強みを持つ施工会社が、構造柱の撤去と天井梁の納まりを含めた間取り変更を提案。 想像以上の空間提案と現実的な予算感に驚かれ、『リビングデザイン』に即決されました。 構造補強と空間設計 念願のグラフテクトキッチン LDKの主役は、奥様が長年憧れていたグラフテクトのキッチン。かつて和室だった空間を大胆に改修し、住まいの中心に据えることで、上質なホテルを思わせる空間に。 構造の工夫で、視線が抜けるLDKに 構造柱の撤去に伴い、キッチン側の天井は低く、リビング側は高く設定。その境界に間接照明を仕込むことで、補強と意匠性を両立。空間の広がりと視線の抜けが生まれ、L字型のLDKが自然につながる設計に仕上がっています。 照明計画で魅力的な空間演出 2024年版のすまい図鑑シリーズ『リフォーム&リノベーション』の表紙写真を見て相談に訪れたお施主様。照明計画に定評のある同社の提案により、空間の印象を左右する光の演出が随所に。ホテルライクな雰囲気を支える、設計と照明の連携が光ります。 収納計画の工夫 キッチン奥にまとめた、すっきり動線 キッチン奥には、パントリーと多目的デスクを一体で配置。収納と作業スペースをまとめることで、家事動線がスムーズに。 まとめられた収納 壁掛けテレビの背面には、廊下側の収納・リビング収納・ファミリークロークを設置。 かつて和室にしまい込んでいた物もすべて収まり、生活感を抑えた空間に。 採光と収納力を両立した玄関 窓の位置はそのままに、天井までのシューズクロークを設けることで、収納力と採光の両立を実現。玄関まわりがすっきりと整い、来客時の印象も明るく。 “理想以上”の住まいが実現 構造的な制約を乗り越えた間取り変更に加え、断熱性能・耐震性能の向上にも丁寧に対応。 目に見えるデザインだけでなく、住まいの“内側”にも確かな安心が備わっています。 完成した空間を見たお施主様は、「理想よりもはるかに素敵な住まいになった」と満足の声を寄せられました 。設計力と提案力が支えた、納得のリフォーム事例です。 – リビングデザイン──設計担当者のコメント 代表 井上 敏治さん 構造上の制約がある中で、間取り変更と照明計画を軸に空間を再構成しました。天井の高低差や間接照明の使い方など、意匠と補強を両立する工夫を随所に施しています。収納計画も含めて、住まい全体が“見せる”と“隠す”のバランスを保ち、ホテルライクな空間に仕上がりました。 この住まいづくりを手掛けた【一級建築士事務所 リビングデザイン】について、詳しくはこちら バリアフリーのセカンドハウス 株式会社 スペースマイン 長らく空き家だった築50年以上のご実家。 「母が車椅子でも安心して暮らせるように」と、リフォームを決意されたお施主様。 たまたま訪れた『スペースマイン』のモデルハウスで、 無垢材をふんだんに使った空間に一目惚れし、同社に依頼されました。 アンティーク家具が映える、趣味と快適性を両立したセカンドハウスが完成しました。 オープンな間取りとスケルトン階段 オープンな空間で、家具が映える間取りに 抜いても良い壁や柱はすべて取り払い、できるだけオープンな空間を確保。 アンティーク好きの奥様が買い集めた家具や照明で彩られたLDKは、 シンプルで広がりのある気持ちのいい空間に。 無垢の杉板が映える床と、ミントグリーンの壁紙が1階全体の統一感と癒しの雰囲気づくりに一役買っています。 圧迫感なく仕切る、スケルトン階段 階段の位置を変更すると2階の間取りにも影響するため、 LDK中央に配置したままでも圧迫感が出ないよう、スケルトン階段を採用。 空間を緩やかに仕切りながら、視線の抜けと広がりを両立しています。 圧迫感なく仕切る、スケルトン階段 ダイニングとリビングは階段でゆるやかに分け、照明はアンティークショップで厳選したものを設置。奥様が雑誌で見かけて気に入ったミントグリーンのクロスが、空間に癒しと統一感をもたらします。窓には麻のカーテンを予定しており、自然素材のやさしさが加わる予定です。 温熱環境の向上と、❝好き❞に囲まれた暮らし 見えない部分にも、安心の工夫 以前増築された木造部分の解体時に白蟻の被害が見つかり、防蟻工事と柱・梁の補強工事を実施。LDKの壁には高断熱のグラスウールを充填し、樹脂サッシへの交換や出窓への内窓設置など、寒さに悩まされていた住まいの断熱性能を大幅に改善しました。 趣味と工夫が詰まったキッチンまわり キッチン上部には、アンティーク好きの奥様が探してこられた300年前のフランス製タイルを貼り、空間に深みと個性をプラス。食器棚はお母様が使われていたものを再利用し、趣味の食器を美しく収納。奥に見えるトイレの扉は、奥様のご要望で上吊り引き戸に変更。洗面スペースへのドアとの干渉も解消され、動線がスムーズになりました。 洗面スペースにも、素材と色のこだわり 柔らかなイエローの壁紙を選んだ洗面スペースには、ケヤキの一枚板で造作したカウンターとTOTOの洗面ボウルを組み合わせて設置。水まわりの床には、お手入れがしやすいフローリング材を採用し、日々の使いやすさにも配慮されています。車椅子でも広々と使える設計で、安心。 生家のリノベーションで二拠点生活を実現 リビング横の洋室は、ご主人が「自分で壁を貼りたい」と希望された空間。 断熱工事までは同社が丁寧に対応し、仕上げはご主人の手で。住まいづくりの一端を担うことで、より愛着の湧く空間に。こうした柔軟で細やかな対応に、お施主様も「お願いして本当によかった」と満足されています。 – スペースマイン──設計担当者のコメント ホームアドバイザー 田岡 憲司さん ご家族の想いを大切に、細やかなヒアリングと柔軟なご提案を心がけました。アンティーク家具や趣味を生かした空間づくり、断熱・耐震などの性能向上も含め、安心して長く暮らせる住まいをご一緒に形にできたことを嬉しく思います。 この住まいづくりを手掛けた【株式会社 スペースマイン】について、詳しくはこちら 補助金で賢く間取り変更!今こそ知っておきたい制度ガイド 「こんなリフォーム、うちでもできるかも」そう感じた方に、ぜひ知ってほしいのが補助金制度のこと。 間取り変更や断熱工事など、実は補助金が使えるケースも少なくありません。 ここからは、編集部が厳選した施工例に添えて、使える可能性のある補助金情報をご紹介します。 賢く、楽しく、理想の住まいづくりを始めるヒントにしてみてください。 間取り変更に使える主な補助金(2025年版) 🪟先進的窓リノベ2025事業 高性能な断熱窓への交換が対象。最大200万円。窓位置変更を伴う間取り変更と併用しやすい。 公式サイトはコチラ➤ 👨👩👧👦子育てグリーン住宅支援事業 省エネ改修+エコ設備導入が対象。最大60万円。若年層や子育て世帯以外も申請可能。 公式サイトはコチラ➤ ※このページの補助金情報は、2025年10月10日現在の情報です。最新情報は、各公式サイトにてご確認ください。 まとめ 住まいは、家族の時間を育む場所。 間取りを見直すことで、これからの暮らしがもっと快適に、もっと自分らしく変わっていくかもしれません。 お知らせ 次週、追加更新予定です。
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2025/09/10
奈良のマンションリノベーション|間取りと実例で学ぶ住まいづくり
築年数が経ったマンションでも、間取りや素材を見直すことで、暮らしの快適さや心地よさは大きく変わります。 マンションリノベーションは、古さを補うだけでなく、住まいを「自分らしく整える」ための選択肢。限られた空間の中でも、動線や収納、光の取り込み方などを工夫することで、暮らしやすさは格段に向上します。 今回の特集では、奈良で信頼を集める住宅会社3社が手がけたマンションリフォームの実例をご紹介。設計者の視点や住まい手のこだわりを通して、リノベーションがもたらす可能性と、これからの住まいづくりのヒントを探ります。 自由度の高い間取りで実現するラグジュアリーな家 【株式会社 ビーライフ 一級建築士事務所:奈良市】 株式会社 ビーライフ 家族構成:夫婦+子ども2人 施工期間:約3カ月 リフォーム施工面積:約111.5㎡(33.72坪) リノベーションを前提に購入された中古マンション。 構造上の制約が多く、間取り変更には限界があるとされるマンションリノベーションですが、ビーライフ一級建築士事務所は、そうした制約を設計力と柔軟な発想で乗り越え、理想の住まいを実現しています。大胆な間取り変更と、細部まで緻密に設計された空間デザインによって、開放感と一体感のあるLDKが誕生。住まい手が思い描いていた「上質で心地よい暮らし」を、機能性と美しさの両面から丁寧にかたちにした住まいです。 もともとキッチンは現在のパントリーの位置にあり、構造上抜けない壁の存在もあって、大幅な移動は難しいと考えられていました。 しかし、パントリー部分の床を一段高くすることで配管を延長し、キッチンをリビング側へ移動。LDKが一体となった開放的な空間が実現しました。抜けない壁はそのまま生かし、キッチンとパントリーの仕切りとして利用。空間にメリハリを生み出すと同時に、収納の目隠しとしても機能しています。キッチンにはⅡ型を採用し、作業効率と収納力を両立。さらに、天井に木板を張ることで空間に温かみとアクセントを加え、住まいの中心としてふさわしい場所へと生まれ変わりました。 構造の制約を乗り越え、細部まで丁寧に設計されたこの住まいは、ラグジュアリーでありながら暮らしに寄り添う心地よさを兼ね備えています。ビーライフ一級建築士事務所の提案力と設計力があれば、マンションでも理想の住まいは十分にかなえられる、そんな確信を与えてくれる一例です。 スタディースペース リビングの背面に、子どもたちのスタディースペースを設けました。 あえて扉をつけず、回遊できるレイアウトにすることで、空間全体に明るさと開放感が広がります。 勉強中でも家族の気配を感じられる距離感が心地よく、自然とリビングとのつながりも生まれます。 机代わりのカウンターと収納は造作で仕上げ、使いやすさと整理のしやすさを両立。 限られたスペースを有効に生かした、家族の暮らしに寄り添う学びの場です。 洗面台 洗面台は、使いやすさと暮らしへのなじみやすさを重視した設計。 ボウルは既製品の中から操作性に優れたものを選び、鏡やカウンターはフルオーダーで造作しています。 収納のサイズやコンセントの位置は、ドライヤーの使用頻度や動線など、 お施主様の生活スタイルを丁寧にヒアリングしたうえで細かく調整。 代表 山下 淳哉さん もともとラグジュアリーな空間づくりに定評のあるビーライフの設計スタイルを気に入っていただき、デザイン面はほぼお任せでご依頼いただきました。ただし、クロスやタイルの柄選び、家具の配置、設備メーカーの選定など、細部に関してはお施主様と丁寧に打ち合わせを重ねながら進行。暮らし方や好みに寄り添った提案を通じて、より深い信頼関係を築きながら、理想の住まいをかたちにしていきました。 この住まいづくりを手掛けた【ビーライフ】について、詳しくはこちら 家族の健康を守る天然木の香り漂う癒しの家 【株式会社スペースマイン:大和郡山市】 株式会社 スペースマイン 家族構成:夫婦 施工期間:約2カ月 リフォーム施工面積:約95.1㎡(28.76坪) 新築マンションを手に入れたものの、建材に含まれる化学物質の臭いで気分が悪くなる日々を過ごしたお施主様ご夫婦。 そんな中、スペースマインのモデルハウス「四季の家」を訪れた際に感じた“森林浴のような心地よさ”が決め手となり、自然素材によるリフォームを依頼されました。桧の無垢材や珪藻土など、素材選びから間取り変更まで徹底的にこだわった住まいは、家族の健康と快適性を両立。 天然木の香りに包まれた空間が、日々の暮らしにやさしく寄り添います。 構造上問題のなかった壁を取り除くことで、風と光が通り抜ける開放的なリビング・ダイニングが誕生しました。 床には節のない桧の無垢材を使用し、素足で歩きたくなるような心地よさと、木の香りに包まれる癒しの空間を実現しています。 天井には間接照明を仕込み、計算された光の配置が空間全体をやさしい雰囲気に。 さらに、造作収納や洗濯物干しスペースなど、暮らしに寄り添う工夫が随所に施され、家族のライフスタイルに合わせたアイデアが丁寧に反映された住まいに。自然素材に包まれた空間は、ご夫婦にとっても満足度の高い仕上がりとなり、健康と快適性を両立したマンションリフォームの好例となっています。 照明とニッチ ダイニングテーブルの上を彩る照明は、奥様が一目ぼれした北海道のガラス作家によるオリジナル作品。 一つひとつ形の異なるガラスシェードが、空間に個性と温もりを添えています。 既製品では得られない、手仕事ならではの揺らぎや透明感が、自然素材の空間と見事に調和。 さらに、壁面には造作のニッチを設け、暮らしに彩りとゆとりをプラス。 お気に入りの小物や季節の飾りを置くことで、住まいにささやかな変化と楽しみが生まれます。 キッチン キッチンは既存の配置を生かしながら、オリジナルのカウンターを造作することで使い勝手を向上。 限られたスペースの中でも、調理や配膳の動線がスムーズになるよう細やかに設計されています。 素材や高さ、収納の配置にもこだわり、LDKとの調和を意識したデザインに。 空間全体の雰囲気を損なうことなく、機能性と美しさを両立したキッチンは、 日々の暮らしに自然に溶け込み、家族の時間を支える場となっています。 会長 矢島 美和子さん 図面だけでは伝わりきらない部分もあるため、施工中は現場での打ち合わせを重ねながら、お施主様のイメージに近づけるよう心がけています。奥様が選ばれた家具が映えるよう、節のない無垢材を使い、色味や質感にもこだわっています。自然素材の持つぬくもりが、空間全体にやさしさと調和をもたらしました。 この住まいづくりを手掛けた【スペースマイン】について、詳しくはこちら 部屋ごとに異なる素材と空気感を楽しむオフィスリノベーション 【ROKA architecture. by VENDOR株式会社:生駒市】 ROKA architecture. 用途:オフィス兼ショールーム 施工期間:約6ヶ月 築年数:約18年 ロカアーキテクチャーが手がけた登美ヶ丘のリノベーションオフィスは、同社スタッフが約2年間、実際にオフィスとして使用していた一室。空間ごとに異なる素材や仕様を取り入れ、使い勝手や質感の違いをリアルに体感できるよう工夫されています。設計の意図や素材の選び方が、暮らしのヒントとして随所にちりばめられたこの空間は、見て、触れて、感じることができる“オフィス兼ショールーム”。住まいづくりの可能性を、五感で味わえる場所です。 リビング・ダイニングは、間取りから見直すことで空間のつながりと動線のゆとりを確保。廊下幅も通常より広くとり、移動のしやすさと開放感を両立しています。床材には希少な無垢のチーク材を採用し、素足で過ごしたくなるような肌触りと、時間とともに深みを増す風合いが、空間に上質な落ち着きをもたらします。天井と壁はすべて塗装仕上げで統一し、扉もハイドアで造作することで、空間全体に洗練された一体感が生まれました。 各部屋の素材の違い この住まいの大きな特徴は、部屋ごとに異なる素材や仕様を取り入れた設計にあります。 床材や塗装の色、扉の仕上げだけでなく、巾木の太さまで変えることで、素材感や見え方の違いを “見て・触れて・感じる”ことができる構成に。リビングと洋室の間には造作の格子扉を設け、 空間をゆるやかに区切りながらアクセントとしても機能。和の要素を取り入れつつ、北欧の温かみも感じさせるデザインで、 住まいに柔らかな個性を添えています。 水まわりにはタイルをセレクトし、洗面ルームには壁一面のミラーを施工。奥行きを感じるタイル仕上げと合わせて、 ホテルライクな高級感を演出しています。作業スペースには耐久性の高いフロアタイルを採用し、 日常使いにも配慮。部屋ごとにテイストを変えながら、素材の違いを体感できる“モデルルームとしての楽しさ”が詰まっています。 キッチン キッチンは既製品をベースに、背面にタイルを施すことでアレンジを加え、 オリジナリティを演出。既製品でありながら“らしさ”のある空間に仕上がっています。 床にはグレータイルを施工し、耐久性とデザイン性を両立。 造作棚には間接照明を仕込み、雰囲気ある奥行きのある空間へと整えられています。 LDKとの調和を意識した素材選びと配置により、 日常使いのしやすさと空間全体とのつながりを大切にした設計が光ります。 コーディネーター 港 祥世さん 技術だけでなく、人との関係性も住まいづくりに欠かせない要素だと考えています。風通しのよい対話を重ねながら、気兼ねなく思いを伝え合える関係性を築くこと。それが、長く心地よく暮らせる住まいにつながると信じています。お客様の人生設計に寄り添いながら、その想いを丁寧にくみ取ることを、私たちは何より大切にしています。 この住まいづくりを手掛けた【ROKA architecture.】について、詳しくはこちら マンションリノベーションで使える補助金4選 理想の住まいをかなえるために、補助制度をうまく活用することは、費用面の不安を軽くしながらリノベーションを進める大きな助けになります。 マンションリノベーションを考えるなら、補助金情報はぜひ押さえておきたいポイントです。 🪟 先進的窓リノベ2025 対象工事: 高断熱の内窓・外窓・窓ガラス・玄関ドア ポイント: マンションでも内窓の設置で活用可能。断熱性が高まり、冷暖房効率も向上。窓まわりのリフォームを検討している方におすすめ。 公式サイトを見る 🔥 給湯省エネ2025 対象工事: 高効率給湯器(エコキュート・ハイブリッド給湯機・エネファームなど) ポイント: マンションでも個別設置が可能。電気温水器の撤去と併用することで、さらに補助額が加算されるケースも。 公式サイトを見る 👶 子育てグリーン住宅支援事業 対象工事: 断熱改修(窓・壁・床)、節水型トイレ、高断熱浴槽など ポイント: 子育て世帯以外も対象。複数の省エネ工事を組み合わせることで補助対象に。水まわりのリフォームにも活用しやすい。 公式サイトを見る ❄️ 断熱リフォーム支援事業 対象工事: 高性能断熱材・窓・換気設備などの導入 ポイント: 居間だけの断熱改修でも対象になる場合あり。全国対象で、マンション住戸でも申請可能。冬の寒さ対策にも有効。 公式サイトを見る 🔍 補助金を活用するには 工事前の申請が必要です。 登録事業者による施工が条件です。 予算枠があるため、早めの確認がおすすめです。 このページの補助金情報は、2025年9月10日現在の情報です。最新情報は、各公式サイトにてご確認ください。
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2025/08/10
古民家再生の魅力|奈良のリノベーション事例6選を特集で紹介【補助金情報あり】
古民家の魅力 新たな暮らしのかたちへと再編集する古民家リノベーション 奈良には、今も多くの古民家が残されています。 長年使われていなかった家を、もう一度暮らしの場として再生する 「古民家リノベーション」が、近年注目を集めています。 この特集では、奈良で古民家再生に取り組む6つの工務店に注目。 新築とは異なる難しさと魅力。 「古民家」と聞いて、どんな住まいを思い浮かべますか? 「黒く燻された梁、土壁、縁側、そして季節の移ろいを感じる静かな佇まい ─そんな情景が浮かぶ方も多いかもしれません。 実は、古民家には法律上の明確な定義はありません 古民家の魅力は、築年数の古さだけにあるわけではありません。 長年に営まれてきた暮らしの痕跡や、地域ならではの文化 伝統工法による構造や、自然素材を活かした造りが特徴です。 古民家は、建物としての価値だけでなく、そこに刻まれた時間や文化を感じられる点にこそ、 深い魅力があります。 それぞれの工務店がどのように向き合い、どんな住まいを生み出しているのか。 奈良すまい図鑑が取材した現場から、その魅力と可能性をお伝えします。 ヨシダデザイン工房 奈良県大和郡山市 築150年の古民家を現代の暮らしに合わせて再生する 奈良県近郊に佇むこの住まいは、施主様が20年以上にわたり、毎年少しずつ手を加えながら暮らしてこられました。 最初のきっかけは、ヨシダデザイン工房へのトイレリフォームのご依頼。 仕事ぶりへの信頼から、以来継続的に工事をご依頼いただくようになりました。 周囲の雰囲気に馴染む建具や照明を選び、和の意匠に寄りすぎることなく、古民家の風情を残したまま、 現代のライフスタイルに寄り添うかたちで住まいを整えられています。そうした姿勢こそが、この住まいの大きな魅力となっています。 暮らしに馴染む工夫と、細やかな配慮 洗面スペースにはヴィンテージ調のタイル柄クッションフロアを採用し、ニッチや収納を設けることで、 使いやすさと意匠性を両立されています。空間全体に自然と馴染む設えが、日々の暮らしを支えています。 空間を仕切る4枚引き戸は、上部に透明ガラス、下部にかすみガラスを使用し、光を取り込みながらプライバシーにも配慮。 お子様が「小学校の廊下みたい」とお気に入りになるほど、親しみやすく、やわらかな印象を与えています。 欄間ガラスは、空間の雰囲気に合わせて一枚ずつ手作りされており、まるで当初からそこにあったかのような自然な佇まいを感じさせます。 時代に寄り添う住まいづくり 子ども部屋の改修の際、断熱性能が大きく向上したことをきっかけに、 翌年には板間と土間の床を上げ、より快適なリビング空間へと改修されました。 床材には節のあるナラ材を使うことで、「あまり和風になりすぎないように」という施主様のご要望に応えています。 土天井(天井裏に土を敷き詰めたもの)の土の落下防止のため、既存の天井の下に奈良県産の杉板を丁寧に張りました。 既存の天井との重ね施工に加え、曲がった丸太梁の形状に合わせて隙間なく収めるには高度な技術力が必要であり、 大工の手仕事によって、見えない部分にも確かなこだわりが込められています。 昔ながらの趣を活かしつつ、家族構成や暮らしに合わせて少しずつ改修を重ねる──。 必要な要素だけを丁寧に加え、今の暮らしに馴染むかたちで住み継ぐ。 の姿勢こそが、古民家を未来へとつなぐ力となっています。 代表 吉田 尚央さん お施主様とは、20年前にトイレリフォームを行って以来のお付き合いです。 大枠のご要望を伺い、プランをご提案、細かなデザインや施工は信頼してお任せいただきました。今からでは作れないような建具は残し、雰囲気を壊さないように新たな建具を組み合わせています。リビングは断熱性能がかなり向上したことから、冬場も快適に過ごせると喜んでいただけました。 この住まいづくりを手掛けた【ヨシダデザイン工房】について、詳しくはこちら 島田工務店 奈良県高市郡 築80年の古民家を伝統美と快適性が融合したギャラリーに再生 桜井市の高台に建つ築80年の古民家。 この住まいにひと目惚れしたのは、東京を拠点とする陶芸作家のお施主様。 ギャラリー兼工房として新たな命を吹き込むため、『島田工務店』の手により、伝統的な美しさを尊重しながら、 現代の使い勝手に合わせたリノベーションが始まりました。 ギャラリーに展示される作品と空間が響き合うために この古民家は現在、多くの作家たちの布・木・ガラス・陶などの作品が展示・販売されるギャラリーであり、同時にお施主様の陶芸工房としても使われています。 展示される作品は布・木・ガラス・陶など、さまざまな素材の作品たち。 そのひとつ一つの作品が、まるで建物の息吹きと響き合うように輝いています。 設計・施工にあたり大切にされたのは、展示される作品と建物のイメージがお互いに調和すること。 そのため、お施主様ご自身が空間の細部にまで深く関わり、素材や構成の選定から空間ごとの雰囲気づくりまで丁寧に監修されました。 住まい手の感性と工務店の技術力 土間には奈良市柳生の砂を使用し、庭までフラットにつながる仕上げに。 階段下には“見せる収納”を造作し、空間のアクセントになっています。 吹き抜けとロフトで広がりをもたせつつ、梁の下に配置された耐力壁は特注品。 職人の技術がひと目で伝わるよう、色を違えた柱もそのまま生かしています。水まわりは室内に再配置し、動線を改善。 何度も打ち合わせを重ね、施主のイメージをかたちにしました。 築80年の建物が、機能と美しさを兼ね備えたギャラリー空間へと再生された一例です 代表 島田 昌則さん この建物がもつ本来の姿に魅力を感じていただき、リノベーションという選択をされたお施主様。 玄関から庭へとつながる通り庭を生かし、古い建具や柱など、残せるものはできるだけ残したいという想いが印象的でした。 快適さを加えながらも趣を損なわないよう、細部まで工夫を重ねています。 これからお施主様が歩まれるセカンドキャリアの舞台づくりをお手伝いできたことを、私たちもとても嬉しく思っています。 この住まいづくりを手掛けた【島田工務店】について、詳しくはこちら 株式会社 北条工務店 一級建築士事務所 奈良県奈良市 住まいの「100年の記憶」を未来につなぐ古民家再生 祖父母が昭和4年に建てた家を、次の世代へ住み継ぐために 築100年を超える住まいを「この先もずっと大切に住み継いでいけるように」という想いを形にすべく、 構造躯体の改修を含め、古民家再生がスタートしました。 古き良き趣や美しさを可能な限り残しながら、耐震性・断熱性などの性能面も向上させ、 さらに現代の暮らしに合う快適性を備えた、”古くて新しい”住まいを目指しました。 間取りの再構築と自然光への配慮 改修にあたり、間取りを大きく再構成。階段の位置を変更し、 広々としたLDKは家族が集える空間として整えられました。 また、室内窓の配置によって、自然光が建物の奥まで届くよう工夫されています。 リビング横に移設された和室は、間取り変更に伴って移設した空間です。 床柱や床框、地板などは一度解体し、丁寧な組み直しによって“以前の空間”を再現。 さらに、南側へのレイアウト変更により、障子越しのやわらかな光がLDKに注ぐ設計となっています。 記憶と暮らしが息づく、未来へつなぐ住まい 玄関部の土間や天井・建具などは既存のまま生かすことで、以前の趣をしっかりと継承。 一方で階段は勾配を緩やかにし、室内窓を設けて明るく開放的な動線を確保しています。 2階の個室には、将来的な暮らしの変化に備えてウォークインクローゼットを新設。 伝統と快適性、そして暮らしへの思いやりが融合した古民家再生。 住まいが持つ”100年の記憶”を未来へと継承するこの住まいには、設計から施工までを担った北条工務店の 確かな技と、住まい手への深い寄り添いが随所に息づいています。 担当 影山 絢香さん 解体してみて初めて、家の構造がかなり弱っていることがわかりました。柱や梁が足りなかったり、傷んでいたりと深刻な状態だったため、まずは基礎をしっかり補強。その上で新しく柱や梁を加え、さらに鉄骨も使って、住まい全体の強度を高めました。 これから何十年経っても安心して住み続けられる、丈夫で安全な家に生まれ変わったと思います。 大切な住まいを次の世代につなげられる「価値ある古民家再生」がかないました。 この住まいづくりを手掛けた【北条工務店】について、詳しくはこちら 一級建築士事務所 輪和建設株式会社 奈良県大和郡山市 芳野川流域に佇む、景観に溶け込む心癒される住まい 大阪某所から車で約2時間。桜並木で知られる芳野川流域、深い緑に抱かれた集落の一角に、ひときわ美しく建つ古民家があります。 縁側や庭から開けた景色を望む高台に位置し、まるで絵巻物の一部に紛れ込んだかのような静寂が広がります。 前々から「自然豊かな場所に古民家の別荘を」と、関西圏で物件を探し続け、数年越しに理想の古民家との出会いを果たしました。 趣を活かし、快適さも備えた古民家再生へ 改修を手がけたのは、古民家再生の実績が豊富な『輪和建設』。 自然との繋がり、空間の繋がり、人との繋がりを大切にした、同社のリノベーションは居心地がよく、 人が和み集う空間づくりが特徴です。また、お客様の要望に寄り添った幅広い提案力があり、 そこには積み重ねてきた実績と経験に裏打ちされた確かな技術力があります。 今回は別荘としての利用を想定し、お施主様の要望に寄り添いながら、「古民家の趣を最大限に活かす」設計が採用されました。 間取りの変更は最小限にとどめ、古建具を積極的に再利用。輪和建設が保管していた建具も雰囲気に合わせて厳選され、 空間に調和するように使われています。新しくなったのは、無垢の杉板を張った床や、耐震補強のために設けた漆喰塗りの壁。 さらに、外周の窓もほぼすべて入れ替えられ、断熱性能が向上しています。 懐かしさと新しさが調和する、集いの場 「海外の友人たちにも快適に過ごしてもらえるように」との想いから、キッチンやトイレなど水まわりはすべて一新。 中でも洗面や浴室は、ホテルライクな設えで整えられています。 一方で、居間の囲炉裏は“古民家ならではの象徴”として、そのままのかたちで生かされています。 「古民家の趣を大切にしながら、海外的な要素も取り入れたい」という住まい手の希望は、細部に至るまで丁寧に反映されています。 「海外で暮らす姉の子どもたちにも、日本の原風景的なこの地域での暮らしを体験してもらいたい… 」という お施主様の想いがかたちとなり、余すことなくかなえられているようです。 設計 阿部 智子さん もともとの佇まいを丁寧に残しながら、別荘としての快適さや機能もきちんと整えることが、今回の改修のテーマでした。 住まい手のご家族が代々この場所を楽しみ、また海外から訪れる方々にも “日本の暮らし”を感じていただけるような一軒になったと思います。 この住まいづくりを手掛けた【輪和建設】について、詳しくはこちら 株式会社 平野木材 奈良県磯城郡 伝統と快適性が調和する、築60年古民家の再生 築60年の日本家屋の一階部分を中心に行われた今回の改修。 断熱性や耐震性に不安を抱えていた既存の建物は、スケルトンリフォームによって構造から見直され、 断熱材や耐震壁の導入で住環境の性能が飛躍的に向上しました。 水回りは屋外から屋内へと移設され、家事動線もスムーズに。 オーダーキッチンや広めのウォークインクローゼットなど、暮らしに寄り添う設備も整備されています。 意匠と素材へのこだわりが光る空間 内装は、松の梁や古建具など既存の要素を活かしながら、オーク材の床やイギリスの塗料を取り入れて、 和の素材がもつ温かみと、洋の質感が生み出す軽やかさが共存する空間に仕上げられています。 薪ストーブの導入により家族や親戚が集う場としての居心地も向上。 縁側から庭の景観を室内へとつなぐ設計が、自然との一体感をもたらしています。 次世代へと住み継ぐ価値を宿す家 耐震面では、構造を強く固定してしまうのではなく、古民家が従来持っている 「揺れにしなやかに対応する」強みを活かした補強方法で、安全性を確保。 暮らしを根本から見直した今回の改修は、伝統的な美しさを大切にしながら、 現代のライフスタイルに寄り添う家づくりの好例となりました。未来へ住み継がれていく価値ある住まいが実現しました。 代表 藤井 謙昌さん 旧家のリフォームは、代々受け継がれてきた大切な住まいを、未来へつなぐ特別なプロセスです。家族の記憶と歴史が息づく趣ある建物を、現代の暮らしにふさわしい快適な住まいへと再生。耐震性・断熱性・間取りの見直しをはじめ、良質な素材を活かした設えにより、暮らしやすさと美しさが両立する空間が生まれました。 この住まいづくりを手掛けた【平野木材】について、詳しくはこちら バルジ建築設計室 by 株式会社バルジ・オカダ 奈良県奈良市 「残す」と「変える」が響き合う、世代をつなぐ古民家再生 長らく空き家となっていた築100年を超える旧家を、離れに改築し移り住んでいたご両親に代わり、 息子さん一家が住み継ぐことに。当初は大手リフォーム会社との打ち合わせを重ねていたものの、 古民家特有の構造に対する理解が十分ではなく、思い描いていたような提案には至らなかったと、お施主様は振り返ります。 構造への確かな理解が導いた、安心の住まいづくり そこで信頼できるパートナーとして選ばれたのが、古民家を実際に手がけた経験を持つ大工職人が在籍し、 構造への深い理解と豊富な知識・実績を備えた『バルジ建築設計室』でした。 設計から施工まで一貫して関わる職人がいるからこそ、構造への的確な対応と丁寧な仕上がりが実現できる――それが、お施主様の安心につながりました。 親世帯の想いと子世帯の暮らしやすさを両立 このお宅の再生設計のポイントは、築100年を超える古民家の風情を生かしつつ、 これから住み継いでいく子世帯のための暮らしやすさを両立することにありました。 親世帯が残したいと希望された仏間には、メイン玄関からアクセスできる動線を確保し、 ホール部分には二重扉を設けることで、子世帯の生活空間とゆるやかにゾーンを分けました。 プライバシーを守りながらも、家族のつながりも感じられる”絶妙な距離感”ある工夫がなされており、 両世帯が“心地よく共に暮らす”ことができる住まいの実現につながりました。 専務 中嶋正行さん 奈良県出身で、二級建築士・一級土木施工管理技士をはじめ、住まいづくりに関する資格を24種取得しています。大工としての現場経験も豊富で、伝統的な“田舎建て”の木組みにも精通しています。今回の古民家再生では、長く住み継がれてきた家の記憶を大切にしながら、次の世代が安心して暮らせる住まいを目指しました。どんなご希望にも柔軟に応えられるよう、創意工夫を重ねた一棟です。 この住まいづくりを手掛けた【バルジ建築設計室】について、詳しくはこちら 補助金制度を活用して、古民家再生をもっと身近に 古民家のリフォームを検討するなら、補助金・助成金の活用は見逃せません。 国をあげて「住み継ぐ住まいづくり」を推奨していることもあり、部分的な改修から本格的な再生まで、幅広く対応できる制度が充実しています。 これらの制度は、事前に登録された工務店が施工することで利用可能となるため、補助金活用の実績が豊富な工務店に依頼することが、安心につながります。 古民家をはじめとする空き家に関する補助金制度は、全国的に深刻化している空き家問題への対策として整備されたものです。 空き家は年々増え続けており、放置されることで地域の安全性や景観に悪影響を及ぼすケースも少なくありません。 現在利用可能な主な補助金制度 古民家再生や空き家のリフォームに活用できる補助金制度には、いくつかの種類があります。 ここでは、代表的な制度をわかりやすくご紹介します。 長期優良住宅化リフォーム推進事業 古民家の耐震性を高めるためのリフォームに対して、補助金が交付される可能性があります。 ※事前に「既存住宅状況調査技術者」によるインスペクション(住宅診断)を受ける必要があります。 長期優良住宅化リフォーム推進事業の公式サイトはこちら 子育てグリーン住宅支援事業 住宅の所有者が、事業に登録された業者と契約してリフォームを行うことで支援が受けられる制度です。 子育てグリーン住宅支援事業の公式サイトはこちら ※このページの補助金情報は、2025年8月10日現在の情報です。最新情報は、各公式サイトにてご確認ください。 まとめ 奈良には、地域の文化や職人技が息づく古民家が数多く残されています。 本特集では、そうした古民家を現代の暮らしに合わせて再生した6つの事例を紹介しました。 奈良で古民家のリノベーションを検討されている方や、再生事例に興味のある方は、 ぜひ施工会社の詳細ページもご覧ください。
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2025/07/16
【写真で伝える上質な暮らし。】奈良の工務店が手掛けた7邸の“ラグジュアリー”
上質な住まい—それは、非日常を日常にすること 住まいは、ただ生活する場所ではなく、心身が満たされる空間であるのが理想です。 快適で美しく、その空間にいるだけで心が満たされる。まるでラグジュアリーなホテルに滞在しているかのような特別な時間が、日常に溶け込む住まい。それこそが、暮らしを豊かにする本質的な上質な住まいです。 本物の贅沢とは。 上質な家づくりとは、単なる豪華さではなく、居心地の良さや質の高さを重視することです。選び抜かれた素材、洗練されたデザイン、計算し尽くされた動線。そして、壁や床の質感、柔らかく降り注ぐ光、空間に流れる静けさ——それらが調和することで、居心地の良い上質で特別な暮らしを実現させます。 時間とともに美しさが深まる住まい。 たとえば、無垢材の床は、時を重ねるごとに味わいが増し、住む人の暮らしとともに変化していきます。漆喰の壁は、自然素材ならではの柔らかさと調湿効果を持ち、心地よい空間を演出します。こうした本物の素材が生み出す美しさは、時が経つほどに住まいへの愛着を深めます。 緻密に設計された住空間 シンプルながら緻密に計算された設計は、上質な暮らしに重要な要素です。動線設計によってスムーズな生活が可能になり、開放感のある間取りが家族との時間を豊かにします。調和の取れた照明計画は、朝昼夜で異なる表情を作り出し、空間に奥行きと温かみをもたらします。それらのすべてが融合することで、住む人の感性に寄り添った、唯一無二の住環境が生まれるのです。 そんな「非日常を日常へ」と変える住まいの施工例を紹介します。空間の美しさ、素材の質感、住む人のライフスタイルに寄り添う設計。そのすべてが調和した住まいの魅力を、ぜひじっくりとご覧ください。 1. 住まいの内と外が心地よくつながるラグジュアリーな住空間 【 株式会社ビーライフ 一級建築士事務所 】゠奈良県奈良市゠ 代表取締役 山下 淳哉さん お客様のご要望をしっかりうかがった上でプランを立て、平面図だけでは伝わりにくい家のイメージも、3Dパースを用いて具体的にご確認いただいています。納得いただいてから制作に進むため、多少お時間はかかりますが、カフェ風・ナチュラル・スタイリッシュ・メルヘン系など、お好きなテイストの住まいを丁寧に具現化します。 木目のアクセントが映える、黒を基調としたモダンな佇まい。直線的で洗練されたフォルムが印象的なこの住まいは、閑静な街並みにありながら、ひときわ存在感を放っています。 外からは窓がほとんど見えず、閉鎖的にも見えますが、扉を開けた先に広がるのは、想像を超える開放感と室内外の一体感。LDK・フリースペース・和室が緩やかにつながる吹き抜けの大空間、天井まで届く大窓からの自然光、内と外をつなぐ半屋外のテラス…。静かで上質な時間が日常の中にしっくりと溶け込んでいくようです。 『株式会社 ビーライフ』代表・山下氏が語るように、「建具を使わず一続きにした大空間だからこそ、床の高低差や素材の変化でエリアごとにメリハリをつけることで、より広がりを感じられ、また落ち着ける空間になる」。まさにその言葉どおり、床の段差や素材の切り替えによって空間に自然なリズムが生まれ、ダークトーンを基調にした落ち着きと洗練が随所に漂います。住まい手の暮らし方や家族構成に寄り添い、洗面ボウルの数や暖房機の配置まで丁寧に設計。見た目の美しさだけでなく、使い勝手や快適さにも心を配っています。さらに、動線や空間の随所に遊び心を添え、機能性と豊かさを両立させた住まいです。 この住まいづくりを手掛けた『ビーライフ』について、詳しくはこちら 2. “ 高級感” に磨きをかけたワンランク上の上質さ 【 一級建築士事務所リビングデザイン 】゠奈良県天理市゠ 代表・一級建築士 井上 敏治さん サロンをご自宅で営む奥様の「訪れる方に特別な時間を感じてほしい」というご希望をもとに、非日常感と居心地の良さを両立する空間を目指しました。ゲストにとっては印象深く、ご家族にとっては日々が快適で豊かになるよう、動線や素材にもこだわりながらプランしています。 築30年の鉄骨造4階建てを大規模にリノベーションした『大泉の家』。室内に広がるのは、白い天然大理石と重厚な家具が織りなす、華やかで気品ある空間です。 ヨーロピアンクラシックを好む奥様と、スタイリッシュモダンを好むご主人。「〝伝統的〟と〝現代的〟を融合させる」難題の設計に取り組んだのは、高級ホテルなども手がける『一級建築士事務所 リビングデザイン』の代表・井上氏でした。もともと車庫だった1階を15帖の大きな玄関ホールに、2階のワンフロアを40帖のLDKにするなど、間取りも以前から大きく刷新。 鉄骨造ならではの強みを生かし〝間仕切りも柱もない大空間〟のLDKを実現。ひときわ目を引く海外製ロートアイアンの手すりや、奥様お気に入りの最高級といえるシステムキッチンなど、さまざまな素材の特徴や質感を生かした空間が広がります。計算された間接照明などの光の演出で、モダンデザインの要素が加えられています。お茶会や食事会を楽しむゲストへのおもてなしはもちろん、日々の暮らしやすさにも配慮され、断熱性や収納、動線計画に至るまで細やかな工夫が施されています。華やかさと機能性をあわせ持つ、まさに“伝統”と“現代”が寄り添う住まいです。 この住まいづくりを手掛けた『リビングデザイン』について、詳しくはこちら 3. 重厚で上品なホテルライク空間が、日常を特別に彩る住まい 【 株式会社 家族の森 】゠奈良県生駒郡゠ 代表取締役 小西 真紀さん 全館空調の快適さをきちんと活かすには、住まい全体の断熱性と気密性が不可欠です。そこで、屋根や壁にはウレタン遮熱工法を施し、窓まわりには高断熱仕様の樹脂サッシを採用しました。これらの工夫によって、家のどこにいても温度差のない、心地よい暮らしがかなえられています。 黒格子の窓とロートアイアン調の装飾をまとったチャコールグレーの外観が、日が落ちるとさらに表情に豊かさを増す、そんな“非日常を愉しむ家”。 お子様の独立をきっかけに、ふたたび注文住宅に取り組まれたお施主様は、「大好きなインテリアに囲まれて暮らしたい」という想いをかたちにされました。 扉を開けると、外観からの想像以上に優美な空間が広がり、リビングの高い天井にはこだわりのシャンデリアが輝き、その天井は折り上げられて間接照明が華やかさを添えています。 大開口でつながるキッチンは黒を基調としたフルオーダー仕様で、〝K様にとって一番の使いやすさ〟がかなえられています。住まいの装いすべてが住まい手の感性に寄り添い、洗練された空間をかたちづくっています。さらに、全館空調や高断熱・高気密の施工、吉野産桧による構造材、制振装置の導入に至るまで、機能面も抜かりなく備わっています。 “本質のラグジュアリー”が随所に漂っているこの住まいについて、お施主様は「前に建てた家とは比べようもないほど、家事のしやすさも温熱環境も快適になりました」と、満ち足りた笑顔で語ってくださいました。 この住まいづくりを手掛けた『家族の森』について、詳しくはこちら 4. 和と洋が融合する上質な平屋風邸宅 【 株式会社 島田工務店 】゠奈良県高市郡゠ 代表 島田 昌則さん 敷地の広さを活かし、開放感と暮らしやすさを両立させた設計を心がけました。明るく風通しの良い空間構成や生活動線への配慮に加え、将来を見据えたバリアフリー対応など、ご家族の暮らしに寄り添う工夫を随所に盛り込みました。世代を超えて快適に暮らせる住まいです。 地元で築かれた信頼関係を基に始まったお施主様との家づくりは、ラグジュアリーさと実用性が調和した平屋風住宅として、完成。30畳を超える広さのLDKは北庭に面しており、明るく開放的な雰囲気をもたらしています。 吹き抜けに設けた丸窓や中庭、内窓を生かした設計によって、室内には自然光が効果的に取り込まれています。玄関を入ってすぐ正面に本格的な和室が広がるという意外性のある設計は、訪れた方に驚きと強い印象を残します。 また、玄関ベンチの設置や将来的なスロープの導入を見据えたバリアフリー設計により、住まう方の体格やライフステージの変化にも柔軟に対応。断熱性能の高い建材とLIXILの熱交換換気ユニット「エコエア90」により快適な空気環境を保ちます。外壁には耐候性に優れた素材を採用し、屋根の段差構造で重厚感のある外観に。2階には造作収納やセカンドリビングを設け、サウナや大型の洗面室、ランドリースペース、書斎なども備えた住空間は、ご夫婦おふたりのライフスタイルに寄り添う、贅沢で合理的な住まいをかなえています。細部に至るまで丁寧に設計されたこの住まいは、快適で豊かな日々を支える理想の住空間です。 この住まいづくりを手掛けた『島田工務店』について、詳しくはこちら 5. 鉄骨階段がつなぐ、家族と過ごす空間と自分時間のある家 【 パーシモンホーム by 株式会社 日都建設 】゠奈良県生駒郡゠ 二級建築士 北野 広治さん 来客の多いご夫妻の暮らしに合わせ、広々とした土間とリビングを一体に計画し、ゆったりとお客様を迎えられる空間を設けました。一方で、浴室やランドリールーム、主寝室などのプライベートスペースは2階にまとめ、にぎやかな交流と静かな時間をしっかりと分けています。家族の時間もおもてなしの時間も、どちらも心地よく過ごしていただけるよう、動線や空間の使い方に工夫を重ねました。 ご紹介をきっかけに、日都建設での家づくりを決められたお施主様ご夫妻。 店舗のような両開きの玄関ドアを開けると、タイル張りの広々とした土間リビングが広がります。 この開放的な土間は、ネイルのお仕事をされている奥様のライフスタイルに寄り添い、将来的に友人を招いて施術ができる“サロン”としても活用できるように設計されたもの。ご夫妻の暮らしにフィットした、多目的な空間です。 敷地の東側にはご両親のお住まいがあり、その方角には大きな掃き出し窓やFIX窓を設けて、ゆるやかなつながりとさりげない安心につながる設計に。さらに、土間やキッチン、洗面スペースにも、足元や上部に明かり取りの窓を設けて、自然光がやわらかく室内を包み込むように計画されています。光と影が織りなすコントラストが、空間に心地よさと奥行きをもたらしています。 お施主様は、一般的な間取りにはあまり関心がなく、そこで思い切って土間を主役に据えた大胆なプランをご提案。結果的にそのアイデアに深く共感され、ご採用いただきました。 ご自身でも気づいていない想いや好みを引き出し、かたちにしていく―― それが、日都建設の家づくりに息づく大きな魅力です。 この住まいづくりを手掛けた『日都建設』について、詳しくはこちら 6. 性能と意匠性の融合。細部に宿る住まいへのこだわり 【 HAUSQA by 株式会社 平和技建 】゠奈良県五條市゠ 代表取締役社長 平 雅門さん お施主様の細やかなご要望にお応えし、本物の素材と確かな技術で高品質な住まいを実現しました。25畳のリビングと5.6メートルの吹き抜けによる開放感、雨の日も安心なガレージからの動線、スキップフロアを活かした事務スペースなど、デザイン性と機能性を両立しています。注文住宅だからこそできる“理想のかたち”を、これからもご提案していきます。 「自分たちの家を建てたい」という想いが高まり、家づくりへの一歩を踏み出されたお施主様。ご家族全員が快適に暮らせる空間であることを重視し、性能面とデザイン性への強いこだわりに応えてくれる工務店を探されていた中、知人の紹介で『平和技建』とご縁がありました。 ライフスタイルや好みを丁寧にヒアリングし、住宅性能についてもよく調べていたお施主様には、高気密構造を実際に体感していただいたうえで、設計をスタートしました。素材選びにもこだわり、「長く愛せる本物を使おう」と、内装の好みに寄り添いながらプランを進めました。 ガレージから濡れずに玄関へ入れる導線、ご主人の事務作業に使えるスキップフロアの専用スペースや、大きな吹き抜けを生かした開放的なリビングなど、快適な暮らしを支える工夫が随所に。2階との視線の抜けや温度差の緩和にも配慮し、空間全体が心地よくつながる設計です。さらに、玄関から洗面・浴室へと続く裏動線を設け、暮らしにスムーズさを。現場に足を運ばれたご主人は職人の仕事ぶりに信頼を寄せ、「この人になら任せられる」と感じられたそうです。完成後は「理想以上」と喜ばれ、ご友人からも「こんな家に住みたい」との声が。上質な素材と性能、そして住まい手への想いが詰まった一邸です。 この住まいづくりを手掛けた『平和技建』について、詳しくはこちら 7. “憩いの時間”が流れる平屋 【 株式会社 北条工務店 一級建築士事務所 】゠奈良県奈良市゠ 四代目代表取締役・一級建築士 北条 愼示さん 普段お住まいのご自宅も弊社でリノベーションをお任せいただいており、そのご縁から今回の別邸もご依頼いただきました。お施主様ご夫婦は“上質な空間”への感度が高く、日頃から親しまれているホテルのような落ち着きや品を、この住まいにも取り入れています。 ゆったりとした敷地に大きな切妻屋根が印象的に映える平屋建ての邸宅。もともとご主人のご実家があったこの場所に、ご夫婦が「週末の余暇やこれからの人生を豊かに過ごしたい」という想いを込めて建てられた別邸です。設計・施工を手がけた『北条工務店』は、以前の建物から取り出した木材や石材も活用しながら、侘び寂びの空気感や非日常感、懐かしさや奥ゆかしさといった情緒を丁寧に表現していきました。深い軒に守られたポーチと背の低い木製玄関扉は、ご夫婦のご希望であった「お茶室に入るような静けさ」を体現したもの。その先に続く玄関ホールも、明るすぎず暗すぎず、「ほっ」と落ち着ける空気に包まれています。 LDKはゆったりとした一体空間でありながら、タイル貼りのリビングだけをダウンフロアとすることで、さりげなくゾーニング。掃き出し窓の先にはフラットにつながる大きなウッドデッキが広がり、室内と外とが一体となるような心地よさを生み出しています。 家具を飾れる余白を設けたダイニングや、サンルームと隣接したキッチンの横には、大容量のパントリーも配置。そのほか、実家の品を収める土間付き納戸や、アートが映える広い廊下など、暮らしの風景を大切にする設えが随所に。日本的な落ち着きと上質な空気を愛するご夫婦の感性に、『北条工務店』が寄り添い、紡ぎあげた一棟です。 この住まいづくりを手掛けた『北条工務店』について、詳しくはこちら こだわりの住まいづくりを支える、最新補助金情報まとめ 上質な住まいを実現するうえで、設計や素材選びと同様に重要なのが、制度面での支援です。ここでは、快適性や性能向上を後押しする補助制度をご紹介します。 1. 住宅省エネ2025キャンペーン(国土交通省) 美しさと快適性を両立する住まいへ。 高断熱窓や高効率給湯器など、上質な暮らしを支える住宅設備の導入を後押しする補助制度です。性能とデザインの両立を目指す住まいづくりに、制度の活用をご検討ください。 https://jutaku-shoene2025.mlit.go.jp/ 2. 長期優良住宅化リフォーム推進事業(国交省) 時を重ねても美しく、心地よく。 既存住宅の性能向上や長寿命化を支援する制度です。素材の質感や設計の工夫を活かしながら、住まいの価値を永く保つための選択肢としてご覧いただけます。 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/shienjigyo_r6-04.html 3. 先進的窓リノベ2025事業(環境省) 光と空間の質を高める、窓からのアプローチ。 大開口や吹き抜けのある邸宅において、断熱性とデザイン性を両立させるための支援制度です。快適性を高めながら、空間の美しさを引き立てる窓リノベーションの可能性をご紹介します。 https://window-renovation2025.env.go.jp/ まとめ 光や素材の質感、空間の余白。写真に映るディテールのひとつひとつに、丁寧な設計と施工の工夫が込められています。 今回ご紹介した住まいのように、見た目の美しさはもちろん、日々の過ごしやすさまでを考え抜いた家づくりは、暮らしをより豊かなものにしてくれます。 新築だけでなく、リフォームやリノベーションでも、上質な空間を叶える工夫は可能です。 掲載の奈良の工務店は、ラグジュアリーに憧れる気持ちや「自分らしく住まいを整えたい」という想いに、しっかりと寄り添ってくれる心強い存在。 細やかな設計と誠実な施工で、一人ひとりの“こうしたい”をカタチにしてくれます。 「住まい図鑑WEB」では、ほかにもさまざまな実例や、家づくりに関わる企業の想いをご紹介しています。 もっといろんな住まいを見てみたい、ほかの施工も気になる――そんな方に向けて、詳しくご覧いただけるページをご用意しています。 暮らしやすさと心地よさを備えた、ちょっと特別な住まいのかたち。 このページが、家づくりのヒントやきっかけになりますように。
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2025/06/10
奈良の工務店が手がける“無垢の木の家”7選|編集部が魅力を調査!
無垢の木の家ってどんなもの? そもそも、無垢材とは。 自然の木をそのまま切り出し、木が持つ本来の風合いを生かした加工をしていない木材です。 ひとつひとつ木目や色合いが異なる無垢材を用いた家は、年月が経つほどに味わいが増し、家族の成長とともに変化していくのも魅力のひとつです。 無垢材の魅力。 天然の木そのものである無垢材は、手触りが優しくあたたかみを感じることができます。木には多くの空気が入る隙間空間があり、これにより空気を多く含んでいるので熱伝導を抑え冬は冷たくなりすぎず、夏はさらっと心地よく感じます。また「吸放湿作用」に優れていて、室内の湿度を快適な範囲に保ち、夏はさらっと涼しく、冬は乾燥しすぎない心地よい空間を実現します。 また、木材が放つ自然の香りにはリラックス効果があり、ストレス軽減や睡眠の質向上が期待できる点も魅力です。 100年暮らすことができる木の家。 木の家は、適切なお手入れと設計次第で、100年以上にわたり快適に暮らせる住まいを実現できます。実際、古民家や寺院といった100年以上前に建築された木造建物が、現在も多く残っているのがその証拠です。 住宅の耐久性を評価する基準である、「劣化対策等級3」を選ぶことで構造躯体の頑丈さを備え、3世代以上にわたって維持することが可能となります。 また、「長期優良住宅」の基準を満たす家は、点検や修繕が容易に行える設計が特徴で、長期間安心して住み続けられる工夫が施されています。さらに、省エネ性能や快適性も考慮されており、暮らしやすさが長期間にわたり持続します。 そこに、耐震等級3を取得することで、地震への強い耐性を持たせることができ、安全性がさらに高まります。 こうした基準を満たした無垢材の家は、適切に手をかけるほどその魅力を増し、家族の暮らしや思い出を優しく包みながら成長し続けます。 世代を超えて愛される無垢材の家は、単なる建物という存在以上に、人々の暮らしに温かみと特別な価値をもたらしてくれるでしょう。 新築・リノベ対象の助成金!奈良県産材を使用した住宅助成事業を活用しよう 奈良県では、県産材の利用拡大を図るため、県産材を使用した住宅の新築・増築・改築・リフォーム・リノベーションに対して助成制度があります(2025年6月3日現在)。丈夫で美しい奈良の木を、住まいに取り入れてみませんか。詳しくは奈良県のホームページをご覧ください。 ★奈良県「県産材を使用した住宅助成事業」 https://www.pref.nara.jp/27797.htm また木材産業が盛んな桜井市では、桜井市内で製材された木材を一定量以上使用し、所定の基準を満たす人に対して最大で25万円分の奨励金(市内共通商品券)を交付する制度が実施されています。 ★桜井市「桜井市内製材木等利用促進事業奨励金制度について」 https://www.city.sakurai.lg.jp/sosiki/machidukuribu/syoukoushinkouka/sinaiseizaimoku/1496908782707.html 自然素材の温もりを暮らしに|奈良の無垢の木の家施工例 【 株式会社 家族の森 】 代表取締役 小西 真紀さん 「今の住まいへの不満を全て解消した家を建てたい」というお施主様の強い想いに応えるべくプランニングしました。吉野の木材をはじめとする自然素材をふんだんに用いるのはもちろんのこと、機能性にもこだわり、G2グレードの断熱性能と全館空調システムを組み合わせて、エアコン一台でも年中快適に過ごせるエコな空間を実現しました。 10年越しの夢をカタチに。自然素材で造る快適な住まい。 10年前に購入した新築住宅の住み心地に満足できなかったため、「夏は涼しく、冬は暖かい家に住みたい」と建て替えを決意されたお施主様。性能にも、自然素材にも徹底的にこだわりたい――そんな思いを叶えたのが、自然素材をふんだんに使いつつ高い性能を兼ね備えた家づくりに定評のある『株式会社家族の森』でした。 構造材を含め、住まいのすべての木材に最高級の吉野杉・桧を使用。美しい木目、柔らかく温かみのある質感に加え、高い防虫・調湿性を生かした空間は快適なものに。自然素材の珪藻土を壁に採用することで、さらに室内の空気を優しく整えました。 快適性をより高めているのが、高気密・高断熱に加え、遮熱性能を兼ね備えた特許工法「ウレタン遮熱工法」です。エアコン1台で家全体の室温を一定に保つ全館空調システムを導入することで四季を通じて快適な住環境を維持します。また、完全自由設計だからこそ、お施主様のこだわりが実現。大きく開放的なLDKの吹き抜け、一緒に暮らす愛猫たちのためのキャットスペース&ペットドア、周囲の景観との調和を意識した間取り計画――住まいの随所に、お施主様のこだわりが息づいています。丁寧なヒアリングで住まい手の想いを盛り込んだプランニングも同社の得意とするところ。 この住まいづくりを手掛けた『家族の森』について、詳しくはこちら。 【 株式会社スペースマイン 】 代表取締役会長 矢島 美和子さん 「地元・奈良の木を使って、奈良の風土に合う住まいをつくる」ことをコンセプトに、平屋とは思えない天井高、一見無駄に思える広い廊下など、暮らしにゆとりが生まれる住まいが完成しました。廊下の杉板は、一度すべて並べてから、色のバランスを見て施工。杉の赤身と白太が混在する源平は、経年変化で互いに色が寄り添い、美しさが増す楽しみがあります。 奈良県産「杉トラス」を使用した地震に強い、本物の健康住宅。 「健康に暮らせる家を建てたい」——そんな想いに応えるのが、奈良県を拠点に活動する『株式会社スペースマイン』です。奈良県産材や十津川村の木を構造体から仕上げ材まで使用し、化学物質ゼロの“本物の健康住宅”を提供。住む人の心と体に優しい住まいを実現しています。 他社の新築の見学へ行った時に体調を崩した経験があり、「家を建てるなら健康住宅」と強く思うようになったお施主様。そんな折、知人の紹介で『スペースマイン』と出会い、こだわりの家づくりがスタートしました。 この住まいの大きな特長は、廊下空間の美しい現梁としても印象的な 奈良県産の杉トラス。トラス工法とは、柱の本数を減らしながら広く開放的な空間を作る建築技術です。通常の木造住宅では、壁や天井を支えるために約4mごとに柱が必要ですが、トラス工法では三角形の骨組み(トラス)を組み合わせることで、少ない柱でも強度を保てます。 これにより、開放的な間取りが可能になり、スケルトンインフィルの空間を実現。スケルトンインフィルとは、住宅の構造(スケルトン)と内部の間取り(インフィル)を分けて設計する考え方。丈夫な構造をしっかり確保しながらも、内装や間取りの変更がしやすいため、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できるのが魅力です。 この住まいづくりを手掛けた『株式会社スペースマイン』について、詳しくはこちら。 【 建築工房 和なごみ -nagomi- by 株式会社 和なごみ 】 一級建築士 熊谷 三枝子さん 新居に取り入れたいことが明確だったH様は、住みたい家のコンセプトや吊戸棚の高さまで丁寧にまとめたご要望を最初に提出してくださいました。ご出産後の大変な時期もZOOMで打ち合わせに参加されるなど、妥協のない家づくりへの姿勢には頭の下がる思いです。 一年中素足で過ごしたくなる柔らかい肌触りが魅力的な杉の床。 土地探しから家づくりまで一貫してサポートしてくれる工務店を探していたお施主様。そんな折、無垢の木や漆喰を使った住まいづくりを得意とする『建築工房 和』の存在を知り、相談に訪れたことから始まった家づくり。登山やキャンプを楽しむお二人にとって、葛城山を望む土地と出会えたことから、住まいの構想がとんとんと進んでいきました。 「どんな家に住みたいかを家族でじっくり話し合い、間取りや設備、収納の細かい寸法までまとめて設計士さんに伝えました」と話すお施主様。キャットウォークやミーレの食洗機を組み込んだⅡ型キッチン、漆喰壁の仕上げ、玄関から水回りへの動線、船底天井の小上がりなど、随所にお施主様のこだわりが込められています。さらに、杉の無垢材を使用した床材は、一年中素足で過ごしたくなるほどの柔らかい肌触りで、日々の暮らしに温もりをもたらします。どの部分について尋ねても、家づくりに込めた思いや決定までの経緯が語られる、まさに「後悔しない家づくり」を体現しているかのようです。 この住まいづくりを手掛けた『建築工房 和なごみ -nagomi- by 株式会社 和なごみ』について、詳しくはこちら。 【 輪和建設株式会社 一級建築士事務所 】 専務 中西 春代さん 以前、増築工事をさせていただいたお施主様のご縁で、今回、息子さんの新築工事もさせていただく事になりました。 緑豊かな立地条件とお施主様の生活スタイルが確立していることも相まって、風景に溶け込んだセンス溢れる住まいが完成しました。 周囲の景色も取り込む大開口の大空間。大自然と、自然素材に包まれた住まい。 のどかな自然環境に溶け込む邸宅。整えられた庭の美しさが、住まいの魅力をさらに引き立てています。造園業を営むお施主様自ら庭園を手がけられました。仕事柄家づくりにも多く関わることもあり、以前から『輪和建設』とも繋がりがありました。同社が建てる家の魅力を十分理解していたこともあり、安心して施工を任せられたそうです。重厚な玄関扉を開ければ、杉の香りが優しく出迎えてくれます。フローリングには、あえて節入りの無垢材を使用。ありのままの天然木の表情を、暮らしの中で楽しめます。 吹き抜けのあるLDKは、大開口の窓からたっぷりと自然光が差し込み、開放感あふれる空間に。お施主様のこだわりが詰まった多目的室には、迫力ある音響を楽しめる高出力スピーカーと、古民家から移された大きな梁が印象的に配置されています。勾配天井が広がりを演出し、空間に豊かな奥行きをもたらしています。ここで音楽を聴くひとときは、格別な時間なのだそう。 暮らしの動線も、ご夫婦の暮らしやすさを考え、L字型のキッチンを中心に設計。幼い頃から「住まい」に興味を持ち、間取り図を分析し、自分なりの理想の家を考えていたというその思いを形にするため、『輪和建設』との縁を活かし、こだわりを詰め込んだ住まいを実現しました。 この住まいづくりを手掛けた『輪和建設株式会社 一級建築士事務所』について、詳しくはこちら。 【 株式会社 北条工務店 一級建築士事務所 】 設計・一級建築士 岸野 由美子さん もともと、ご実家の敷地内にあった店舗を、これからの暮らしを考えて平屋の住まいへと建て替えました。お施主様の理想をじっくりとお聞きし、“暮らしやすさ”と“心地よさ”を両立する間取りをご提案しました。収納スペースを各所に設けることで、整理整頓がしやすく、すっきりとした空間に。そして、新しい住まいの中にも昔からの思い出をしっかりと残しながら、憧れの照明や家具を取り入れています。 住まい手の想いを丁寧に紡ぎ趣深く端正に仕上げた和モダンの住まい。 『北条工務店』をお施主様が知ったきっかけは、同社主催のイベント『HJ MARCHÉ』でした。初めて事務所を訪れた時には、洗練された空間や家具に驚き、その直感から今回の住まいづくりも同社に相談することに。 お住まいは、ご実家の敷地内にあった店舗を建て替えたもの。これまで過ごしてきた思い出の場所だからこそ、外観の形状には以前の面影を少し残し、使われていた建材の一部も新しい住まいに受け継いでいます。 間取りは、「自分もゲストも落ち着ける場所を多くしてほしい」というお施主様の想いに応えながら、暮らしやすさをしっかりと追求し設計。玄関ホール側に水まわりをまとめることで、家事動線をスムーズにし、奥にあるLDKは間仕切りなくつながりつつも、パントリーを介してLDKが回遊できるよう工夫しました。落ち着いて過ごせる心地よいオープン過ぎない住空間に設計しました。 室内の装いは、木目となじむアースカラーでまとめ、リビングとダイニングには内障子、畳敷きのヌックを設けるなど、素材の温かみを活かした美しい和モダンな雰囲気に仕上げました。 この住まいづくりを手掛けた『株式会社 北条工務店 一級建築士事務所』について、詳しくはこちら。 【 HAUSQA by 株式会社 平和技建 】 代表取締役社長 平 雅門さん お施主様ご家族が安心して快適に暮らせる住まいを目指し、耐震・断熱・気密の性能を徹底的に高めました。特に断熱性ではHEAT20のG3に迫る数値を記録し、四季を通じて健やかな室内環境を実現しています。また、太陽や風といった自然の力を活かすパッシブデザインも取り入れ、心地よさと省エネを両立しました。日々の暮らしの質を高める住まいになったと感じています。 暮らし心地を高めてくれる高断熱・高気密の家 『平和技建』が手がける「HAUSQA(ハウスカ)」では、厳格な性能基準を設定し、年々品質を磨き上げています。例えば、耐震性能は許容応力度計算を用いて設計し、耐震等級3を取得できる構造を採用。大切な家族を守る安心の住まいを実現しました。さらに、断熱性能はHEAT20のG2グレード以上を目指し、具体例としてこの邸宅では焼杉の外壁や、断熱性能トップクラスのネオマフォーム、高性能樹脂サッシなどを採用。その結果、G3グレードに限りなく近い数値を記録しました。 熱交換しながらの換気システムを導入し、ムラのない空気の流れを確保。隙間の少ない高気密な空間設計で、一定の温度に安定した健やかな空気を維持し、一年中快適に過ごすことができる高性能なZEH住宅をかなえました。さらに、太陽や風を活かすパッシブデザインを採用。季節ごとに光の入り方を計算し、軒の長さや日射取得率の高いペアガラスを選定。心地よい室内環境と爽やかな景色を楽しめる住まいになっています。同社は住む人の立場に寄り添った家づくりを徹底し、その満足度の高さに定評があります。 この住まいづくりを手掛けた『HAUSQA by 株式会社 平和技建』について、詳しくはこちら。 【 株式会社 平野木材 】 代表取締役 藤井 謙昌さん お客様の描いているイメージを掘り下げて訊き、最適な木材を提供することを心掛けています。今回はその結果、杉の節無しの赤身を多く採用しました。木材の使い方はもちろん、職人の美しい手仕事と快適な住環境を併せ持つ木の家です。G2の快適さも実感し、今後目指すべき木の家を発見した住まいとなりました。 無垢の木としつらえを慈しむ天龍焼杉の家 お施主様が希望されたのは、「リビングを中心に、家族それぞれが日々の生活を楽しめる家」。その想いに応えたのが、無垢材を知り尽くす平野木材です。LDKは天井高を220cmに設定。空間のバランスを考え、コンパクトながら広がりを感じられる設計に。吹き抜けには大きなFIX窓を設け、2階の子ども部屋にも窓をつけることで、外の景色を楽しみながら、家族の気配も自然と伝わるようになっています。 外観には、耐久性に優れた「天龍焼杉」を使用。製作ガラリ戸は視線を遮りながら風を通し、見た目と機能を両立しています。LDKの窓には、建築家・吉村順三氏が考案した「吉村障子」を採用。障子を閉めると一枚の格子壁のように見える、美しい意匠です。 床や天井には節のない無垢杉を使い、やわらかな風合いと心地よい肌触りが特徴。2階ホールには節ありの杉を天井に、床には赤身と白太が混ざった吉野杉を使い、空間ごとに木の表情を変えています。木製サッシや本漆喰の塗り壁など、昔ながらの日本の家の良さも随所に取り入れられています。さらに、断熱・気密性能も高く、「HEAT20 G2」仕様の高性能住宅。見た目だけでなく、住み心地にもこだわった住まいです。 木の種類や使い方まで丁寧に考え抜かれた、平野木材の家づくりの姿勢がよく表れた一例です。 この住まいづくりを手掛けた『平野木材』について、詳しくはこちら。 INFORMATION 雑誌『無垢の木の家に住む。』 「無垢の木の家に住む。」は、奈良の工務店が手掛けた 20邸の無垢の木の家 を、美しい写真と間取り図で紹介する一冊。木の温もりと質感を存分に味わいながら、心地よい暮らしを叶えるためのヒントが詰まっています。 木に宿る、心地よい暮らしをあなたへ。 天然木の魅力を深く知り、住まいの選択肢を広げるための必読書。奈良県内の書店やオンラインで好評発売中!詳しくはこちら。
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2025/05/27
第1回住まいの特集、只今編集中
毎月更新していく特集の第1回目はこちら ↓ 【家づくりのプロが選ぶ!】奈良の工務店、無垢の木の家 公開まで、しばらくお待ちくださいませ! 来月からの特集もお楽しみに♪