新築 こだわりのデザイン 施工事例一覧
-
家族の森
家族の健康を守り、きれいな空気にこだわった家
風のない全館冷暖房システム「F-CON」や杉板を利用して空気のきれいな住まいを実現ストレスのない空気環境を求められていたお施主様ご家族は、身体に優しい全館冷暖房システム「F-CON」が体感できる『家族の森』のモデルハウスで心地よさを実感したことが同社を選ぶ決め手になったという。無風・無音で自然環境に近い快適さを実現する「F-CON」は、ウイルスや花粉などを巻き上げることがなく、常にきれいな空気環境を保てることから、多くのオフィスや病院などでも導入が進んでいる。同邸宅では、「F-CON」だけでなく、リビングやトイレの壁面にデザイン性のあるエコカラットを使用、寝室にはスリットの入った杉板を施すなど、徹底的に室内のきれいな空気にこだわった。また、十分な広さのある家だからこそ、暮らしやすい間取りを提案。キッチンからパントリー、さらにはランドリールーム、浴室がつながっているので、家事動線の無駄が全くない家が完成した。
-
一級建築士事務所リビングデザイン
大輪田の家
『リビングデザイン』の代表・井上氏が手掛けた同邸宅で、何より目を引くのが、大胆なまでにアシンメトリーな外観デザインだ。家屋の大部分が敷地の西側に寄り、東側は居住スペースを設けず、上部をバルコニーに設定した駐車スペースだけで構成されている。その狙いは、住居の奥にあるお施主様ゆかりの和風建築の料亭を必要以上に隠さないため。住居の敷地に面した道路が、料亭への導入アプローチになるよう緻密にデザインされている。屋内もその大胆さを活かし、メリハリのある設計に。1階フロアを大きな吹き抜けのある大開口のLDKとし、2階部分に4つの個室を集めた。駐車スペースの上部にある大きなバルコニーや、LDKとフラットにつながる広々としたタイルデッキなど、多彩に使える屋外空間があるのも同邸宅ならではの特長。また、1階部分にシューズクロークやファミリークローゼットをレイアウトして収納を充実させ水回りと隣接させることで家事のスムーズさにも配慮した。既定の枠にとらわれることなくご家族の要望をしっかりとかなえ、さらに機能性や使い勝手をも考慮して、これから先もずっと住みやすい“理想の住まい”を実現した。
-
パーシモンホーム by株式会社日都建設
鉄骨階段でつなぐ集いの場と自分時間のある家
同邸宅は、ご紹介をきっかけに『日都建設』での家づくりを決められた住まいだ。店舗のような両開きの玄関ドアを開けると、タイル張りの土間リビングが広がる。奥様がネイルのお仕事をされていることから、将来的にお友だちにネイルを施せるよう、土間サロンとしても使える空間を提案した。敷地の東側にはご両親の家が建っており、その方角に大きな掃き出し窓やFIX窓を設置。さらに土間やキッチン、洗面スペースには足元や上部に明かり取りの窓を設け、自然光をバランスよく取り入れている。光と影のコントラストが心地よさを生む空間だ。実は、お施主様は一般的な間取りには関心を示されなかった。そこで思い切って土間を大胆に広く取ったプランを提案したところ、非常に興味を持たれたという。お施主様自身も気付いていない本音や希望を引き出す提案力は、『日都建設』の強みだ。限られた予算の中でも「やりたいこと」を実現できる家づくりが、ここにはある。
-
一級建築士事務所リビングデザイン
宮森の平屋
住まい手の要望にプラスαが凝縮 暮らすごとに満足度が深まる 高い品質を保つ住まい シャープな輪郭が際立った、シンプルな印象の建物。しかしよくよく見れば、さまざまな方向や角度でかかる屋根のあり方に、見た目の広がりと設計の遊び心も感じられる。こちらの同邸宅は、100坪以上の広々とした敷地に建つ、平屋の住まい。南北へと横長に続くその外観からも見て取れる贅沢さは、室内空間にも表現されている。玄関扉を開けてまず目に飛び込むのは、LDKへと真っ直ぐにのびる廊下と、天井高までの大きな窓を介して見える広い中庭。室内への期待感をあおる玄関ホールは、明るくて視線の抜けもよく、実に開放的だ。そして廊下に続くLDKもまた、中庭に向けて設けられた大開口と梁を現しにした高い勾配天井によって、なんとも心地よい空間。ここから中庭を介して洗面スペースや子供部屋の方まで視界が続き、家族の様子がうかがえる。リビングとフラットにつながる中庭は全面がウッドデッキになっており、外からの視線が届かないので、プライベート感が高くリビングの延長として使うことができる。アウトドアリビングでの食事やティータイムは、室内とはまた趣の異なる心地よい時間が過ごせるだろう。また雨の日でも濡れることなく車への乗り降りができ、ストレスなく荷物が運べるインナーガレージは、とても便利な存在。その奥にあるもうひとつの庭の目隠しとしても活躍している。中庭をコの字型で囲うようにしてレイアウトされた同邸宅の家づくりは、「中庭のある、インナーガレージ付きの平屋を」というオーダーから始まった。お施主様からの依頼に対し、『リビングデザイン』が出した答えは「LDKを敷地の北側に配してガレージを南側に置く」という、少しトリッキーにも思える設計プランだった。ところが、敷地の広さを生かしたこの提案は、ガレージ側の建物は高さを抑え、中庭も広くとることによりLDKへの採光は十分。また、表通りからの視線を建物自身がしっかりと遮り、塀がなくてもプライバシーは守られている。つまりは、「中庭」「インナーガレージ」「平屋」という〝住まい手の希望〟と、〝敷地が持つ条件〟とを見事に融合させた設計から生まれた邸宅なのだ。もちろん、室内空間を彩るクロスやタイル、さらに家具や建具も、空間構成やコストバランスを重視して提案・採用されたもの。素材の取り入れ方や家具のセレクトで、室内全体のバランスが良く高級感も生み出されている。そして完成した住まいは、設計面でもデザイン面でも、『リビングデザイン』の代表・井上氏らしい、〝柔軟な発想〟と〝卓越した設計力〟が発揮された邸宅となっている。 ■写真:LDKは勾配屋根の形状を生かしつつ大空間に。現しになった梁は、空間を引き締める要素としても活躍。テレビボードまわりをはじめ、間接照明を用いた“光の演出”は室内の至る所で取り入れられている。
-
ビーライフ 一級建築士事務所
住まいの内と外が心地よくつながる、ラグジュアリーな住空間
「ラグジュアリーでホテルライクな住空間を、できるだけ明るくつくりたい」。そんなお施主様ご夫婦のオーダーに、『ビーライフ』の代表・山下氏は“異素材を巧みに組み合わせたコーディネート”と“内外が心地よくつながる設計”で応えた。勾配天井も印象的な大空間LDKには、東面上部の大きな三角窓やテラスとつながる大開口が“穏やかな自然光”をたっぷりと採り入れる。キッチン部から続く石タイルの床や米杉張りの天井は室内と外部テラスの境界線を程よくぼかし、それゆえに生まれる内と外の一体感は格別だ。無垢のウォールナット材を用いたリビングの床、玄関部とLDKを仕切る石タイルの壁、そして黒でまとめたキッチンまわりの設備と各所に施した間接照明なども、同邸宅を贅沢かつ豊かな装いに。その上で、主寝室・ファミリークローク・サニタリーなどのプライベートエリアがLDK奥にまとめて配置され、さらに目隠し壁で守られた屋外物干し場への最短動線も整っている。もちろん、収納計画や断熱・耐震面も万全だ。見た目だけでなく、“暮らしやすさを前提”としたこの住まいづくりは、いかにも山下氏らしい。 ■写真:間仕切りなくつながる大空間LDKは、床の素材を使い分けることで各所の見た目・役割にメリハリをつけた。
-
北条工務店 一級建築士事務所
集う家
池と庭の美しい景色を取り込み、空間の一つ一つを丁寧に整えて…… 美しい景色が目の前に広がる、抜群のロケーション。『集う家』は、そんな土地の魅力を贅沢に生かして建てられた住まいだ。その設計・施工は、『北条工務店』の代表・北条氏によって手掛けられた。こちらのお施主様はもともと、リノベーションでの住まいづくりを検討されていたそう。そんな頃、ご夫婦で池を見渡せるこの土地の前を通りかかり、「お互いが〝この景色を見ながら暮らしたい〟と思ったんです」と、この場所での新居づくりを決めたという。だからこそ、こちらの設計プランの軸となっているのは、〝眺望をいかに生かすか〟という点。そして「人が集まる場所にしたい」というお施主様のもう一つの願いも、北条氏の〝想いを丁寧にくみ取る住まいづくり〟によってしっかりとかなえられている。道路から見る外観は、コンクリート打ち放ちの壁と杉板張りの軒天がバランスよく配された、端正で美しいデザイン。少し入り込んだエントランスは雨に濡れず出入りでき、格子の玄関扉も印象的だ。その先の土間スペースは、エントランスホールとビルトインガレージの双方とつながり、車での出入りもスムーズ。ホール空間も広々としていて、そこにある跳ね出しの階段や年代物の屏風絵からも、住まいに備わる〝上質さ〟が伝わってくる。2階ホールにたどり着くと、階段部の吹き抜け越しに早くも見事な池の眺望が。視点が高くなった分、その見晴らしは路面よりもはるかに良い。続くLDKに入ってみると、そこは間仕切りのない大空間だ。池側のほぼ全面が床から天井まで続く大窓となっているので、視界に入る景色の爽快さはさらに大きなもの。そして池と反対側を見てみれば、こちらにも大きな窓と、その向こうには悠々とした庭。池側だけでなく庭の眺望も生かしているのは、常に〝期待以上〟を追求する北条氏らしい設計だ。細部まで丁寧に整えられた空間そのものの装いも、このLDKにある心地よさを高めている要素だろう。床にオーク、天井・壁に珪藻土クロスを用いたプレーンな空間を、お施主様こだわりの品々が彩っている。オーダーメードのキッチンは扉材が床とほぼ同等の光沢感に調整され、見事なまでの溶け込みよう。またリビング部に設置された暖炉も、普段は空間と違和感なく同化していながら、火が入ればくつろぎの時間を一気に盛り上げてくれる。このほか、目に映るものすべてが洗練されたデザインで、空間にしっくりと調和したものばかり。お施主様のセンスと北条氏の設計力が合わさったこちらの邸宅には、常に〝特別な時間〟が流れている。 隅々にまで備わる〝ゆとり〟が 暮らしをもっと豊かにする 『集う家』に備わる〝上質さ〟や〝こだわり〟は、LDKからの眺望や空間の装いだけではない。建物内・敷地内のありとあらゆるものが、綿密な計画によって生み出された〝ゆとり〟となっている。例えば3階の個室3部屋とバスルームも、それぞれから池を眺められるレイアウトだ。また2階バルコニーの一角にはきれいな夕日を眺められる特等席が設けてあり、さらに庭から続くデッキテラスはガーデンパーティーの休憩所にもなるよう計画されている。そして、あえて〝離れ〟としたお施主様こだわりの和室は、もともとお持ちだった古建具を使いつつ、床の間、床脇も設けて品格を高めた空間。茶室としても使えるよう炉も切られている。またその外観は、黒壁を基調に格子や軒天で〝和の趣〟が添えられ、母屋の壁とのコントラストが美しい。そんな和室の手前は、通路を生かしたライブラリースペースだ。広々とした石張りの庭には、家庭菜園コーナーも造られている。普段は穏やかで豊かな暮らしを送れて、招くゲストも心地よさに包まれる……『集う家』は、そんな素敵な住まいに仕上がっている。 ■写真:水平ラインが強調された外観は、どこか静かで、上品で、まるで美術館のような佇まい。手すりを細くしてその存在感を軽減する工夫や、2階のガラスの下半分をスモークにしている点など、住まう人への配慮も見事。
-
北条工務店 一級建築士事務所
憩う家
想いを紡ぎ、丁寧に織り上げた “ 心地よい暮らし” が広がる住まい 柔軟な発想による立体的な空間づくりで、暮らしに広がりと豊かさを こちら『憩う家』が建っているのは、50年ほど前に開かれた住宅街の一角。周囲には大きな公園や遊歩道が整備され、緑も豊かな環境だ。 黒い壁に映えるよう計画されたアプローチの植栽は、鎧張り仕上げの玄関部と見事に調和。その玄関まわりには、ガラスブロックやレトロなデザインの照明が印象的にあしらわれており、〝モダンさと懐かしさ〟を兼ね備えた佇まいは、長い年月を経て成熟してきた住宅街の風景にも、違和感を与えることなくなじんでいる。 草花に囲まれたアプローチを通り抜け、桧の無垢材で造られた玄関扉を開ければ、そこにあるのはLDKに真っ直ぐつながるホール空間と、奥の方へと続く土間スペース。白い壁・天井と、ナチュラルな色合いの床や造作建具などでプレーンな装いにまとめられているホール空間に対し、土間スペースは天井がシナベニアの板と角材で仕上げられ、また足元はモルタル塗りと、空間全体に素朴かつどこか武骨でもある〝シンプルな美しさ〟が備わっている。このゆったりとられた土間スペースは、お施主様ご主人の趣味であるロードバイクを保管し、またメンテナンスもできるように整えられた場所。それだけに、ロードバイクを掛ける壁には窯業系の材が張られていたり、また床にモルタルが用いられていたりするのも、傷みや汚れに配慮してのことだ。そしてこの土間スペースはLDKの入口前でホールとつながり、また勝手口から庭側のポーチにも出られるレイアウトで、さらに〝家族用の動線〟としても使いやすいよう造作の収納スペースも用意されている。 続くLDKに入ってみると、そこは全面が吹き抜けとなった大空間。視線のずっと先にある勾配天井は、リビングとキッチン・ダイニングとで高低差があり、その立体的な空間構成からは〝より一層の広がり〟を感じることができる。ご主人によると、「この開放感を実現するためにSE構法を採用した」とのことだが、それに加え、キッチン上部を照明用の部材のみですっきりとさせていることや、リビング階段に軽やかな見た目のスケルトンタイプを用いていること、また建物周辺の緑豊かな風景を取り込む窓のサイズや配置といった、〝意味のある余白〟もこの開放感を演出する欠かせない要素となっているようだ。また、ご夫婦には「将来的には平屋感覚で暮らしたい」との思いもあったそう。その希望は主寝室を1階に置くことでかなえられており、そこでは床を張る方向をほかと変えることで、空間の印象に変化が付けられている。 こちらの設計・施工を手掛けたのは、『北条工務店』。『憩う家』に備わっている〝空間の広がり〟はやはり、同社ならではの柔軟な発想や、それを実現できる設計・施工力の高さがあってこそと言えるだろう。 住まい手のこだわりに応えつつ、より高い意匠性と機能性を実現 『憩う家』のLDKに備わったのびやかな抜け感は、当然ながら2階の空間にも広がっている。それを最も享受できるのは、吹き抜けに面したホール空間だ。吹き抜け部分に足を跳ね出して座るワークスペースに腰を下ろせば、視点は建物のほぼ中心。住まい全体を見渡せて、ちょっぴり浮遊感も味わえる、遊び心に富んだ場所となっている。さらにホール空間とつながる〝小上がりの和室〟も、心地よさに溢れた空間。天井部の三角窓から降り注ぐ自然の光が心地よく、地窓から眺める景色も素晴らしい。なお、畳の下の空間には、ホールとの間仕切り用建具を収納できるのだが、普段の暮らしでは大開口のままつなげ、お施主様ご主人もここでまったりとした時間を過ごしているそうだ。また各個室の前にある通路には、吹き抜け部の手すりを兼ねた本棚が造られており、その通路の突き当たりにも小上がりになった小さなフリースペースが用意されている。畳が敷かれたこの場所は日当たりが良く、窓も掃き出しなので、吹き抜けを見て感じるものとは異なる開放感を楽しめる。 そして建物を敷地の後ろ側から見てみると、受ける印象はまた違ったものに。大きな切妻屋根と、遊歩道や庭の緑が相まって、その姿はまるで大自然の中に建つロッジのよう。『憩う家』は、室内・外観ともにさまざまな表情を持っている住まいだ。 ■写真:敷地の裏手にある遊歩道から見た『憩う家』の姿は、大きな屋根の重なりが印象的で、まるで大自然の中にあるロッジのような、堂々とした佇まいだ。黒い建物と周囲の色濃い緑が、よくなじんでいる。
3,000~3,500万円 -
ビーライフ 一級建築士事務所
斬新な空間設計がかなえるラグジュアリーホーム
柔軟な発想が生んだ立体的なデザインが 抜群の開放感と洗練された暮らしを約束 木目をアクセントにした黒ベースのシンプルな外観は、外部から窓が見当たらないため、プライバシー重視の閉鎖的な設計をイメージさせる。けれど、中に入ればその印象は一変。空間を完全に切り離す壁や建具はなく、可能な限り仕切りを排したウォールレスな大空間がひろがっている。吹き抜けを備えた「LDK+フリースペース+和室」は、2階の天井まで設けた大きな窓から自然光が贅沢に注ぎ、日中はとても明るく開放感たっぷり。フリースペースの先にあるオープンテラスは“半屋外”の空間でありながら、室内と一続きのようなデザインで視線の抜けも十分だ。 ただ広いだけでなく、リビングや和室を小下がりにして空間に高低差をつけることで、壁がなくても部屋を仕切る効果を与え、大空間にメリハリをプラス。さらに、1階フロアのほぼ全面がタイル敷きなのに対し、リビングにはアンティーク調に仕上げたアカシアの無垢材、和室は畳と、エリアごとに素材を変化させて、さらなる広がりを生み出している。また、カーテン代わりに外壁で家の周囲を目隠しするなどプライバシーにも配慮し、テラスでも人の目を気にせずゆったり過ごすことができる。 従来の間取りや固定観念にとらわれない大胆なアイデアと、それをかなえる優れた技術力で、くつろぎとデザイン性が同居する理想の住まいが完成した。 ■写真:大きな壁がプライバシーを守る半屋外のオープンテラス。BBQを楽しんだり、「エコスマートファイヤー」で暖を取ったりと、季節問わず暮らしに彩りを与えてくれる。
-
輪和建設
樹齢150年の古桜に魅せられ、桜と対峙した際にもっとも映える素材やデザインを選択、自然素材に寛ぐ「法蓮の家」
端正でいて柔らかな佇まい 粋を感じる和みのファサード 春は桜、夏は青葉、秋には紅葉が楽しめる佐保川沿い。万葉歌人も愛した歴史ある地、法蓮町に樹齢150年という見事な古桜があります。その美しさに魅せられ、4年越しの宅地探しに終止符を打ったのが、奈良県産の檜や杉など自然素材をふんだんに使った邸宅の施主であり、設計者でもあるご主人。「まずは土地ありき。その土地にあった『木の家』を建てたかったんです」との想いから、外観のポイントは桜と対峙した際、最も互いに引き立てあえるデザイン性と素材感。例えば、川べりの遊歩道から少し奥まった真南の立地を活かしつつ、きつい日差しはカットできるよう、ゆるやかな片流れの屋根を採用。檜と共に構造材の中心である杉の梁が、外壁を境にそのまま庇となる連続性もあいまって、面で魅せるファサードに。1階は檜のテラスに濡れ縁、玄関扉、杉の腰壁、木製網戸には横桟で目隠しを。2階には見上げ視線を遮り、日よけと意匠を兼ねた横格子の手すりを設けるなど、四季を通じて粋と和みを感じられる『木の家』となりました。 子どもが裸足で駈けまわる 家族と一緒に成長する家 居住空間は、できるだけコンパクトでシンプルに。子どもたちが裸足で自由に走り回れる無垢材のフローリング。仕事を持つ奥様が機能的に家事をこなし、育児にも目の行き届くオール電化のオープンキッチン。徹底した見せない収納スペースもたっぷりで、子育て世代にありがちな生活感も臭わせません。将来的には2つの空間に間仕切りできる子ども部屋など、ライフスタイルにあわせて住まい方を自在に変えられる、造り込まないフレキシブルさも魅力です。宅地選び同様、慎重を期したのが想いを託す施工会社でした。自分好みの天然素材を使い、空間の広がりを考慮した緻密なモジュール設定など、設計士ならではのこだわりを丁寧に汲み取り、正確に表現してくれる腕のいい職人がいることは必須条件。「輪和建設の完成見学会に参加し、意匠性をくみ取ってくれる現場監督がいたことから、自然素材の家づくりを提唱する『輪和建設』を選びました」とご主人。柱と床は檜、梁と壁には杉を使い、いずれも天然乾燥させた奈良県産の木材で、職人が手刻み加工して構造を組み上げ、漆喰と和紙で仕上げていきます。光を呼び込むトップライト、計算された風の通り道、梁見せ天井には調湿作用がある天然ヨシを貼り、ホタテ漆喰壁や珪藻土クロスなど、伸び伸びと深呼吸したくなる木づくりの家が完成。吹き抜けのリビングに配された梁は、愛猫が喜ぶキャットウォークにもなり、悠々と上空を散歩する姿にお施主様邸の心地良さが感じられます。 設計/一級建築士事務所株式会社イデア プランニング
-
建築工房 和 -nagomi-
一年中素足で過ごしたくなる、柔らかい肌触りが魅力的な杉の床
土地探しから家づくりを一緒に進めてくれる工務店をさがしていたところ、『建築工房 和』の存在を知ったお施主様ご夫婦。ライフスタイルや好みに合わせた土地選びから家づくりまでを一貫してサポートしてくれ、無垢の木や漆喰を使った家づくりも得意とする同社にひかれ相談に訪れた。葛城山が見える土地と出会い、登山やキャンプが趣味だったご夫婦はその土地を大変気に入ったことから家づくりはスムーズに進んだという。お施主様ご夫婦の家づくりへの姿勢は「後悔しない家づくりはこうあるべき」というお手本を体現しているかのよう。人任せにすることなく、どんなに忙しくても出産後も家づくりに向き合い続け、「どんな家に住みたいかを家族で話し合い、取り入れたい間取りや戸棚の位置やサイズなど、細部にわたって意見をまとめて設計士さんにお伝えしました」とお施主様ご夫婦は感慨深く言う。玄関からの動線や、各階の収納、ミーレの食洗機を組み込んだⅡ型キッチンに船底天井の小上がり、漆喰壁の塗り方など、すべてにおいてこだわり抜いた住まいの、どの箇所について質問をしても、思い出深いエピソードが溢れ出るほど、愛着のある我が家が完成した。 ■写真:2階の主寝室から出入りできるキャットウォークの格子が、差し込む陽光に変化をつくり出しリビングに美しい光のアクセントをもたらす。布団を干したり、子どもの遊び場にしたり使い道も広がりそう。