リフォーム シニア世代 施工事例一覧
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ヨシダデザイン工房
住み継ぐ築150年の家
本家や離れ、馬小屋、蔵のある築150年以上になる昔ながらの古民家に少しずつ手を加えるリノベーションを手掛けている『ヨシダデザイン工房』。「お施主様とは、20 年前にトイレのリフォームを行って以来のお付き合い。仕事ぶりを信頼して、毎年何かしらの工事を依頼してくださっています」。2年前に子ども部屋を作った際、断熱性能が格段にアップしたことから、昨年は板間と土間の床を上げてリビングにする工事を行った。「あまり和風っぽくしたくない」というご要望から、床は節の入ったナラ材を使用。天井裏に敷いた土の落下を防止するため、既存の天井の下に奈良県産の杉板を張っている。ひねった丸太梁の型を取り、隙間なく仕上げるのは、大工の技術力が求められる大変な作業だったという。昔の趣を残しつつ、家族構成や生活スタイルに合わせた古民家再生という考え方。「残せるものは残しながら、何年にも渡って少しずつ手を加え、今風の要素も取り入れて大切に住まう」という、お施主様の思いがあればこそ、こういった住まいを後世に残していくことができる。
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スペースマイン
ユニバーサルデザインと木質化リノベにより、誰もが快適に過ごせる軽量鉄骨の家
築3 0 年超の軽量鉄骨造の住まいを大規模リフォーム 自然素材に包まれ、永く暮らせる家へ 大手ハウスメーカーで建てた軽量鉄骨造の家を、将来の介護やシックハウスの問題から「からだにやさしい」をテーマに全面リフォーム。使わなくなった部屋は、吹き抜けにしたり、水回りを広くとるために使ったりと有効に活用。子どもからお年寄りまで、すべての年代に優しいユニバーサルデザイン、かつ奈良県産の木材をふんだんに活用し、シックハウスの心配がない「木の家」へと変貌を遂げた。また、床・壁・天井などの断熱性能は長期優良住宅以上のレベルまで引き上げ、太陽光発電を取り入れることで、ゼロエネ住宅が実現。いつまでも快適に暮らせるよう、デザインだけでなく、機能性も向上させた。この住まいは「奈良の木の家コンテスト」リフォーム部門での受賞歴があり、『スペースマイン』が誇る技術の裏付けといえるだろう。家全体から木の香りが漂う「やさしい」住まいが、家族の安心・安全を末永く守り続ける。
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バルジ建築設計室(バルジ・オカダ)
情緒ある奈良町の家
築100 年超えの古民家を その趣を生かしつつも “ 夫婦二人の暮らし”に最適化 奈良町の景観を維持するため、 表通りからの採光は望めない旧家…。 その再生計画で注目したのは、 中庭の存在を最大限に生かすことだった。 代々受け継がれ、築100年を超えるというこちらの物件。現在は、シニア世代のU様ご夫婦 がお二人で暮らしている住まいだ。古くなった水回りの改修や、サッシの入れ替え等で〝暮らしやすさ〟を整えることに加え、ご夫婦が求めていたのは〝自然の光による明るさ〟をかなえること。その願いをカタチにすべく、『バルジ建築設計室』は中庭の存在に目を付けた。以前は外からの光がまったく届かなかった居間と、その隣に並ぶ台所の配置を逆にすることで、ひと続きになったLDKは自然光がしっかりと行き渡る空間に。 またリビングはご夫婦のライフスタイルに合わせ、掘りごたつも備わる畳敷きのリビングとした。さらに読書好きというお二人のため、リビング壁面には大きな本棚を設置。そして日々の暮らしに〝庭の風情〟を取り込めるよう廊下をなくしたことは、採光を得ることに加え空間の拡張とスムーズな生活動線の確保を実現している。また装いについては、もともと備わる〝古民家の趣〟を損なわないよう計画。壁・天井や床、また新しくなったキッチン設備も落ち着いたトーンで統一し、違和感のない空間に仕上げている。 ■物件詳細:築100年(一戸建て) ■リフォーム面積:60.00㎡( 18.15坪) 改修POINT! □ 古くなった水回り設備の一新 □ 彩光計画を見直して、リビングを明るく心地よい空間に □ LDKのレイアウト変更で、夫婦二人の暮らしを快適に □ サッシ等の入れ替えで、冬も暖かく
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楓工務店
愛猫と夫婦が快適に暮らせる家 リフォームで住みやすさを追求
住んでいるからこそ分かる 数々の快適リフォームポイント 「家にいる時間を快適に過ごせるようにしたい」と考えていたときに、『楓工務店』のオープンハウスを見学したことから、同社へリフォームを依頼したO様。「こうしたい」という間取りや希望を伝え、家づくりの専門家としての視点で同社がアイデアをプラスするスタイルでリフォームがスタートした。 テーマは「愛猫と夫婦が快適に暮らせる家」。ロフトを撤去した天井部分には、キャットウォークを兼ねた見せ梁を配置し、3匹の猫が上下運動できるようにキャットドアやステップをあちこちに設けた。造作家具も含め、古道具屋さんのようなインテリアで統一し、ピクチャーレールに竹久夢二の版画を飾ってギャラリーをイメージするなど、まさに「好きなものに囲まれた暮らし」を実現。そして、安全に長く住まえるように、階段の傾斜を緩やかにし、寝室近くにトイレを設置、雨戸を電動シャッターにするなど、見た目だけではない“先”のことを考えたリフォームを行った。実は数回に渡ってリフォームを行っているO邸。「ここまで手を加えるなら、建て替えても良かったのでは? と言われることも。でも、住みやすさって住んでみないと分からないんです」。住まい手に合わせて変更できるリフォームの魅力とO様の暮らしへのこだわりが詰まっている。 ■物件詳細:築22年(一戸建て) ■リフォーム面積:約62㎡(18.75坪) ■写真:小上がりの和室は、奥様と愛猫たちの寝室でもあるスペース。高めの小上がりは、ファンヒーターを縦に入れられるほどの収納力があり、普段使っている布団もここに片付けている。天井や壁に断熱材を入れて、断熱性能もアップ。
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創造工舎
先代が建てた家をリスペクトし 手をかけ次世代に引き継ぐ住まい
古きを受け入れ、新しきを融合 暮らしになじむ空間へ増改築 若い世帯が住みやすいように、離れを増改築したいということで『創造工舎』へご相談があった今回の案件。おじい様が建てられた、入母屋の瓦屋根の立派な建物は、良い材料を使った思い入れがあるもの。「既存のものを受け入れ、新しいものをミックスし、今の暮らしになじませる」をテーマに、増改築がスタートした。この先、長く住まわれることを考え、温熱環境を整えて、耐震等級もアップ。和室の雰囲気を残すために、構造的な部分を残し、2間あった8畳の和室を6畳分だけ残し、東側にLDKを設けた。和室は、床の間や書院造り、欄間といった手を掛けたものはそのまま残し、建具の造作や和室の設えなどを今の暮らしになじませる工夫を施している。リビングの床は、空間に映えるフレンチヘリンボーンを採用。一見、和の雰囲気とは合わなさそうなテイストを組み合わせることによって、木が持つ本来の美しさを生かした空間となった。 おじい様の思いが込められた離れの増改築ということで、「何を残して、どんな間取りにするのか」など、家族全員で相談された上で、打ち合わせを何度も繰り返したという。おじい様にもきちんと確認しながら進めたことで、3世代が納得し、幸せに暮らせる住まいが完成した。 ■物件詳細:築30年(一戸建て) ■リフォーム面積:約106㎡(32.1坪) ■写真:同社では、奈良の古民家のリノベーションを数多く手掛けているという経験値があるので、企画段階から「梁も立派なものが入っているだろう。天井も十分な高さがあるだろう」と予測がついたという。天井を開ければ、より開放感を感じるLDKになることから、こういった間取りを提案するに至ったという。和室の両側にあった縁側は、リビングに自然光を取り込めるように部屋の一部に。縁側の天井部分は以前のものをそのまま残している。
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マイ工務店
歴史ある趣は生かしつつ、住まい手の快適さをプラスした「インナーガレージの町屋」
こちらは奥行きの深い敷地に建つ、築80年という〝町家造り〟の住まい。『マイ工務店』は今回、その建物のうち道路に面した部分の再生を手掛けた。この改修計画の一番の目的は、駐車場をつくること。敷地の奥にはご両親が普段使っている空間と、この実家を出たK様が仕事をしにやってくる工房があるという。 もともとは、通り土間と和室二間が置かれた間取りだったが、今回の改修では敷地奥へと続く通り土間を残し、和室の一間を駐車場に。建物を減築せずに〝インナーガレージ〟としたのは、歴史を重ねた建物の趣を住まいの個性として生かすためでもある。また、残した通り土間はタイルを敷くなどして装いを美しく整え直し、そこに以前からあった「おくどさん」も色を塗り直してインテリアに活用。さらに土間の吹き抜け上部には格子の建具を用い、暗さが気になっていた空間に明るさと一層の開放感を創出した。残した1階の和室も、畳から板の間に変更。その床材には無垢の桧を使い、窓も二重に設置して快適さや気密・断熱性を向上させている。2階は主に、壁と床を改修。現しになった構造材を、味わい深く生かした空間だ。駐車場に加え、それを含む建物を再生した今回のリノベーションには、同社ならではの提案力・施工力がしっかりと発揮されている。 ■物件詳細:80年(一戸建て) ■リフォーム面積:99.17㎡( 30.00坪)
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創造工舎
三世代家族が集う、ほどよい距離感。機能性と団らんの間取りを両立させ、生まれ変わった、安心で快適な住まい
これからも、家族みんなで心地よく暮らしていくために 三世代家族が互いを思いやる心に寄り添って。 大胆な改修依頼を見事に実現した古民家は、 優れたデザイン性と機能性を持つ多世帯住宅の理想の形に。 築80年のK邸は藤原京の畔にあり、耳成山を一望できる立地に三世代五人が暮らす。幾度も増改築を繰り返したことで設備の老朽化や段差の多さ、動線の複雑さ、昼なお暗いなど解決したい問題が山積みになっていた。「広いけれど使い勝手の良くない家を抜本的に見直して快適な住まいに」との依頼を受けて窓や断熱材などの省エネ改修を行い、K様の高齢のご両親が使用される空間はすべて段差を解消し、安心して長く暮らすために必要な安全性と快適性を実現した。特に動線が複雑な住まいだったので、「思いやり生活動線」を工夫し、増改築を繰り返している部分を構造的に整理した。 例えば浴室は同じ敷地内の「離れ」にしかなくヒートショックが心配だったので、母屋の作業場だった場所を改修して新設。洗面脱衣室も併設して快適性と利便性を向上させた。また中庭だった場所は、三世代が一緒にくつろげる「現代版縁側」をイメージした明るいLDKへと生まれ変わらせた。リモデル後は、食事のあとも家族がLDKへ自然と集まって一緒に過ごす時間が増えたという。この施工は優れたデザイン性と機能性を融合させたアイデアが高く評価され、2018年にリフォーム実例を競う「TDYリモデルスマイル作品コンテスト」で全国2位にあたる「総合リモデル賞」を受賞している。 ■物件詳細:築80年(一戸建て、母屋+離れ) ■リフォーム面積:80.36平米(24.309坪)
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大吉建設
薪ストーブ+断熱性の向上で、冬は暖かく夏は涼しい住まい
細かく区切られた部屋が 明るさに包まれる大空間に 明るく広々としたLDKは、いかにも快適そうな空間。これが、もとは小さな5つの部屋で構成されていたとは、今では少し想像しにくい。I様がこちらの住まいをリフォームしたのは、“寒さ”と“暗さ”と“段差”の解消を求めてのことだった。そして依頼を受けた『大吉建設』の答えが、現在のこの姿だ。 まず、寒さ解消のために断熱性を向上させ、薪ストーブも導入。また窓の性能を上げるのと同時に、位置・大きさも再検討し、空間の中央までしっかりと自然光が届くようにした。もちろん床は、LDKの全面をフラットに。和室だけ小上がりにしたのは、お母様が腰をおろせるようにするためだ。「リフォームしてからは冬も快適に過ごせています。でも一番喜んでいるのは母かもしれません」と笑顔のI様から、このリフォームの成功を知ることができる。 ■写真:自然光がたっぷりと入る、明るく広いLDK空間。室内で杖をついたり、車椅子を使うことを想定し、床材には強度・耐久性に優れた松を使用した。 ■物件詳細:築30年以上(一戸建て)
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バルジ建築設計室(バルジ・オカダ)
新しいスタイルの古民家再生
「古民家」=「和」。そんなイメージを持っている方は多いのではないだろうか?今回紹介するO様邸は、古民家ならではの良さを活かしつつ、そういったイメージを払拭するような明るいヴィンテージの空間。味のある古材と、白く塗り直した天井板がマッチし、「この家だからこそ可能」な唯一無二の古民家再生を実現している。 そして、古民家再生で重要なのは、「現代に合った住みやすさ」。O様邸では、高齢のお母様と同居するため、バリアフリーが絶対条件。家の真ん中を貫いていた土間の床を上げ、他部分を下げることで、フラットな空間と高い天井を造り上げた。さらに中庭に面した二間続きの和室を陽光が注ぐLDKに。屋外にあった浴室とトイレを、動線の良い玄関近くに配置した。 「実際に住んでみて、バルジさんが提案してくれた“住みやすさ”の意味を実感しました」というお施主様ご夫妻。バルジの真骨頂である“想像以上の家づくり”を体感されたようだ。 古民家をリフォームしたいけど「和」のイメージが強いのは苦手…。機能面も重視したい…。そんな方に勧めたい、新しいスタイルの古民家再生だ。 ■写真:心地良さと木の温もりを感じる玄関の奥には、畳敷きのLDKが広がる。キッチン側には造り付けの同社オリジナル家具があり、デザインだけでなく使いやすさも考え抜かれている。 ■物件詳細:築30年(一戸建て) ■リフォーム面積:152.37平米(46.09坪)
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創造工舎
それぞれのライフスタイルを尊重し、三世代がほどよい距離感で集う家
最も快適な部屋を 最も家族が集まる場所に 車椅子のお母様との二世帯同居を機に、リフォームを決意したY様。お母様が安心して暮らせ、また、スタイルの異なる三世代それぞれにとっても快適な家にしたいと、『株式会社 創造工舎』に依頼した。 伝統的な「田の字」型の家屋だったY様邸。冠婚葬祭を自宅で行っていた昔の日本では、明るく日当たりの良い南側に縁側や和室を設けるのが一般的だった。しかし、この間取りは現代の暮らしとは合わなくなり、「一番環境が良い部屋」は「一番使われない部屋」になっていた。 そこで同社は、南側にあった広縁と二間続きの和室を、三世代が集えるダイニングキッチンへと造り替えた。深い軒のある大きな開口部はそのまま生かすことで、コストを抑えながら、自然光豊かな、家族団らんを楽しめる明るい空間を実現した。収納力や回遊動線も確保し、機能性も抜群だ。 さらに今回のリフォームでは、家族がお互いに気を使うことなく、自由に過ごせるようにも配慮した。段差をなくし、扉はすべて引き戸に変えることで、車椅子のお母様が回遊できるようにし、また、介助が必要な場所はスペースを広くとって、家族にとっても使いやすい空間に生まれ変わった。「リフォームしてから家族が顔をあわせている時間が長くなった」とY様。快適に生まれ変わったわが家で、Y様家族は、にぎやかな毎日を送っている。 ■写真:縁側を取り込んだダイニングキッチンには、南に面した大きな掃き出し窓から柔らかな光が差し込む。既存の欄間を再利用し、隣接する和室にも光を届ける。 ■物件詳細:築28年(一戸建て) ■リフォーム面積:178.17平米(53.9坪)