板張り天井や出窓空間の美しさと、G2断熱の快適さが融合する住まい
「次世代に受け継ぐ家づくりをしたい」という平野木材の想いに共感し、「落ち着く居場所」や「ワクワクするしつらえ」をオーダーしたお施主様。家族が集まるLDKは、美しい色合いの吉野桧の床、吉野杉の板張り勾配天井で開放的に、出窓も大工の手づくりで、特別な空間に仕上げた。LDKとつながった小上がりの和室は、段差に腰かけてくつろいだり、座卓で勉強したりと多彩な使い方ができる。また、「ピアノを置きたい」というリクエストに応え、ピアノのトーンに合わせた色彩計画を実施。「自分たちの好きなものがそばに感じられる空間を」というお施主様の願いをかなえた。『平野木材』の木の家は、見える場所だけでなく家の強度に重要な構造材にも4寸角の桧や杉など無垢の木を使用している。特に吉野桧は年輪が細かくて油成分が多く、国産桧の中でも耐久性に優れている。また、環境に優しい木繊維断熱材「シュタイコ」を使い、「HEAT20」のG2グレードで断熱性能が高い木の家を実現。暖房設備がない廊下や脱衣室なども13度以上に保つことができ、どこにいても温度差が少なく、無垢の木の心地よさを感じながら快適に過ごせる住まいとなった。
物件情報
| タイプ | 二階建て |
|---|---|
| 構造 | 木造 |
| 築年数 | 新築 |
| 延床面積 | 94.41㎡(28.55坪) |
| プランニング期間 | 4カ月 |
| 施工期間 | 4カ月 |
詳細情報
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1階の床は『平野木材』特製の幅広の吉野桧、天井は温かな風合いの吉野杉を使用し、LDK と和室を木の魅力が存分に楽しめる空間に。
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LDK のアクセントになっている柱は桧の削り丸太で、よりすっきりと洗練された印象を与える。
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木目が美しい吉野杉の和室の梁は意匠性が高いだけでなく、将来的には建具を入れて区切れるように鴨居としての役割も。
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玄関部の壁材は雨風に強い性質を持つレッドシダーを使用。赤みを帯びた色合いは空間のアクセントにもなる。気密性と断熱性が高い無垢の木のドアは、住まいの省エネ性能を向上させる。
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リビングから畳の間までつながっている杉の板張り勾配天井は意匠性が高い。また木には調湿効果があり、音の響きや耳ざわりを良くしてくれる効果もある。
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一見シンプルな木製の造作洗面台だが、階段下の空間を有効活用したり、収納力がある三面鏡を備えたりと機能性も高い。
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玄関ホールとつながっているファミリークローゼット。家族一人ひとりの用途に合わせたロッカータイプに造作した。
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2階のフリースペースの天井は屋根の勾配を生かしてそのままに。造作のスタディーデスクや本棚も作りつけ、勉強や読書など自由に過ごせる空間となっている。
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LDKから続く多目的に楽しめる出窓を備えた和室。下に空間ができる吊押入れでより広々と見える。
代表取締役 藤井 謙昌
丈夫で安心、健康的に長く暮らしていただける家を目指し、良質な木材と構造を重視したプランニングにこだわっています。時とともに深みを増し、住むほどに愛着のわく心地よい木の家になりました。