重厚な門屋で「和の趣」を表現した桧づくしの家
住まいづくりのパートナーを探すにあたり、N様ご夫婦はまず住宅雑誌から複数の工務店をピックアップ。それぞれのモデルハウスを見学した後、最終的に『サイエンスホーム奈良店』を選んだのは、代表の槌谷氏が高い建築技術を持つ腕利きの大工棟梁だったからだ。それというのも、ご夫婦が求めていたのは“町家を思わせる純和風の住まい”を実現することだったから。そんな想いに対し同社は、漆喰塗りと鎧張りによる重厚な門屋や、2階の窓に備えた高欄手すりなどで応え、その外観を雅趣に富んだ姿に仕上げた。
室内の装いも、木部を濃い色に、壁は白にして“町家テイスト”に。そして間取りは、“子育て”と“将来の暮らしの変化”に配慮してレイアウト。玄関ホールとリビングの両方からつながる場所には、育児に何かと便利な和室を配置し、また産休後に職場へ戻った奥様が毎日の家事をよりスムーズにこなせるよう、キッチンや洗面室も広くとっている。2階のオープンスペースは、キッズルームや室内物干場としても使え、さらに必要があれば容易に個室へと変更可能だ。そして寝室の横に置いた書斎は、昨今の在宅ワークにも重宝しているという。
なお、門屋の建築事例は、全国の『サイエンスホーム』加盟店でも同社が初めてのこと。その高い施工力があったからこそ、N邸はご夫婦が望んだ通りの住まいとなった。
重厚な門屋はもちろん、2階の窓部分に見える高欄手すりも、“職人の熟練の技”があってこそ実現できるものだ。なお、門屋の後ろ側には、タイヤなどを入れておける大きな収納スペースがある。
玄関ホールにも土間スペースにも、ゆったりとした広さを確保。また土間収納には、靴を置くための可動棚だけでなく、コートや傘を掛けておくためのポールも設置されている。
2階には、家族全員分の衣類をはじめ、季節家電も片付けておける4帖の収納部屋を用意。室内に設置された収納家具は、「何をどう入れておくか」を事前に打ち合わせて同社が造作したものだ。
こちらは2階のオープンスペース。間仕切りがない上、吹き抜けに面してレイアウトされているので、とても開放的な空間となっている。時々の用途に合わせ、自由な使い方ができる便利な場所だ。