光と風、家族を見守るパッシブデザインの家
「家族で愉しむ」をテー マに設計されたシンプルで上質な木の家。建物は採光と解放感を重視したL型で、リビングと庭がつながることで内と外が自然に溶け合う。南側には家庭菜園があり、家族で土に触れながら季節を感じられる。心地よい風が通り抜け、冬は太陽の光を取り込み、夏は庇が日射しを遮るパッシブ デザインで、四季を通じて快適に暮らせるのも魅力だ。リビングを見渡せるキッチンの背面には、壁一面の造作収納棚を設け、機能性と温かみを両立させた。2階には大きな本棚とデスク。家族で本を読み語らう姿が目に浮かぶ。奥には可変性のある吉野桧の大空間が広がる。お子様が小さい間は仕切りを設けずのびの び遊べる「遊びの場」に、成長に応じ個室へと柔軟に対応できるつくりに。屋根は緩やかな勾配のフラット形状で2階から屋上に出て星を眺めることもできる。建築から8年が経ち、当初の「遊びの場」は「学びの場」へと変化。家族の成長とともに、住まいも自然と変わっていく。
物件情報
| タイプ | 二階建て |
|---|---|
| 構造 | 木造 |
| 築年数 | 新築 |
| 延床面積 | 123.23㎡(37.27坪) |
| プランニング期間 | 6カ月 |
| 施工期間 | 5カ月 |
詳細情報
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階段を上がると読書、ワークスペース。その先には桧の大空間が広がる。
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両面から使用できる本棚とスタディーカウンター。本が身近にある環境づくりが秀逸。
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気持ちよい桧の大空間と深い軒のバルコニーが続く伸びやかな空間。
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将来は仕切ることを想定した設計。
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LDKとつながる畳の空間。シンプルな内装に障子が映える。LDKと和室の間のハイドア引き戸を閉めると、個室になる。
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キッチン奥のオープン棚はすべて造作で、飾り棚も収納も統一され、見せる収納ですっきりとまとまる。
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リビング続きのウッドデッキは室内と庭のつながりを感じる魅力的な空間。
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書斎の扉を閉めると、障子と吊り押入れ、畳の上質な和モダンの空間はシンプルかつ絶妙な配色センス。
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家事室には、子供目線のハンガーラックなど、自立を後押しする工夫。
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造作の木の天板と陶器の洗面ボウルが調和した造作洗面台。高窓からの光が空間をやさしく包む。
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木製ドアと白い収納が調和した玄関。姿見や飾り棚を設け、機能性と美しさを兼ね備えている。
代表取締役 藤井 謙昌
家族の時間や子どもの成長を大切にしたいという想いが随所に表れた住まいです。のびのび過ごせる空間や自立を後押しする工夫、変化に寄り添える柔軟さなど、家族への想いがつまった住まいが完成しました。