ユニバーサルデザインと木質化リノベにより、誰もが快適に過ごせる軽量鉄骨の家

築3 0 年超の軽量鉄骨造の住まいを大規模リフォーム
自然素材に包まれ、永く暮らせる家へ
大手ハウスメーカーで建てた軽量鉄骨造の家を、将来の介護やシックハウスの問題から「からだにやさしい」をテーマに全面リフォーム。使わなくなった部屋は、吹き抜けにしたり、水回りを広くとるために使ったりと有効に活用。子どもからお年寄りまで、すべての年代に優しいユニバーサルデザイン、かつ奈良県産の木材をふんだんに活用し、シックハウスの心配がない「木の家」へと変貌を遂げた。また、床・壁・天井などの断熱性能は長期優良住宅以上のレベルまで引き上げ、太陽光発電を取り入れることで、ゼロエネ住宅が実現。いつまでも快適に暮らせるよう、デザインだけでなく、機能性も向上させた。この住まいは「奈良の木の家コンテスト」リフォーム部門での受賞歴があり、『スペースマイン』が誇る技術の裏付けといえるだろう。家全体から木の香りが漂う「やさしい」住まいが、家族の安心・安全を末永く守り続ける。
物件情報
タイプ | 二階建て |
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構造 | 軽量鉄骨造 |
築年数 | 築35年 |
敷地面積 | 197.60㎡(59.77坪) |
延床面積 | 1F76.10㎡(23.02坪)、2F56.30㎡(17.03坪) |
プランニング期間 | 1カ月 |
施工期間 | 4カ月 |
詳細情報
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キッチン奥に見える白い格子は、プラスチック樹脂を用いた輻射式冷暖房システムの「クール暖」。パネル部分に冷水や温水を通すことで室内の空調を管理している。
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キッチンスペースの中央に、アイランド型の作業台兼収納を配置。壁沿いには色合いが美しい木材で収納が造作された。
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リビング扉は間口の広い引き戸にすることで、移動しやすく、開閉もスムーズにできるよう配慮。
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吹き抜け上部へと続く2階の扉には、元々玄関ホール外壁に埋め込まれていたステンドグラスを再利用し、空間にアクセントをプラス。
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吹き抜けから入る陽光が明るく、気持ちのいいリビング。
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換気や掃除がしやすいよう、吹き抜け上部にはキャットウォークを造作。
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将来を見据えて家庭用エレベーターを設置。
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車いすでも出入りがしやすいよう、十分なスペースのあるトイレ。補助が必要な箇所には手すりを設置した。
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木目と漆喰のコントラストが美しい外観。また介護のしやすさを考慮し、駐車場から車を降りるとすぐの場所に勝手口を設けた。
会長 矢島美和子
鉄骨造りの建物構造部分はすべてそのまま使用しています。鉄のプレス材やスチールが、リノベーションで木質化した箇所と不調和を起こさないよう、上から木材を被せたり、同系色のペイントを施したりと工夫しました。また、バリアフリーからさらに1歩踏み込んだ、ユニバーサル( = 全年代)をテーマに考え抜いたデザインと機能を採用しました。ホームエレベーターのほか、玄関は段差を低くし、子どもにもお年寄りにも優しいレイアウトになっています。