「本物の健康住宅」へと再生した 昔ながらの日本家屋
抗酸化工法と厳選素材が
健康的な暮らしを生み出す
格調高い木造の日本家屋を、ご家族5人が健やかに過ごせる住まいへとリノベーションしたI邸。元は本宅にお母様、離れに息子家族4人で暮らしていたが、下のお子さんが中学生になったのを機に本宅へと住み替えることに。お子さんがアレルギーを持っていたため「健康的に過ごせる家にしたい」という思いが強くあったI様。住宅雑誌を見て“健康住宅”をうたう『スペースマイン』が気にはなっていたが、「奈良匠の会」に相談したところ、「それなら『スペースマイン』がいいですよ」と背中を押されたそう。
「相談の際はもちろん、施工のときも親身になって対応してくださって、こちらにお願いして本当によかったです」と奥様。日本家屋の趣を残しながら、バイオの力で空気中の有害化学物質を吸収・分解し続ける抗酸化工法を建材に施すことで、有害化学物質ゼロの空間へと変身した。健康機能を助ける自然由来の建材を積極的に取り入れ、玄関や階段は美しい桧を、リビングなどの床には足触りが温かい杉をと、奈良県産材を場所に合わせて使い分け。さらに、高性能断熱材を壁だけでなく床や天井にも使用したことで、家中が寒暖差のない快適な空間を保てるようになった。
耐震・創・蓄・省エネに配慮し
快適さと安全性が備わった住まい
「健康的な住まい」のほかにI様が強く望まれたのが建物の耐震性だ。当時の棟梁が丁寧に建てた日本家屋は実に素晴らしい造りだった。一方、日本家屋特有の重たい瓦屋根により、地震の心配が尽きなかったそう。その点はリノベーションの経験豊富な同社が緻密な耐震設計・計算で耐震等級2を実現。リビングには構造材である筋交いを新たに設けデザインとして取り入れ、おしゃれな空間と耐震性を両立させた。また、お母様の「応接室はそのままで」という希望をかなえるために、耐震補強のため取り外す予定だった壁を残し、反対側の廊下の壁から耐震補強を施した。思い出が詰まった“住まいに対する気持ち”をくみ取る対応も、地域密着型の同社ならでは。また、敷地内の蔵の屋根に太陽光発電を設置し、敷地内のすべての電気を賄える容量の蓄電池を追加したことで創エネ・蓄エネ・省エネ性を備えたスマートウェルネス住宅を実現。母屋と離れの電気回路を一つにして、太陽光発電と蓄電池で2棟の電気を賄っている。こちらの住まいは子育て世帯等による高い省エネ性能を有する家屋の改修などを対象とした「こどもみらい住宅支援事業」の補助を受けている。とことん追求された省エネ仕様で、快適さにあふれる住まいが、家族の安心と安全を守り続ける。
■物件詳細:38年(一戸建て)
■リフォーム面積:180.00㎡(54.50坪)
■写真:キッチンと洋室の間の壁を取り払い、大空間のLDKに。床材には素足で歩くのが気持ちいい杉を使用。この住宅は奈良の木を使用した住宅への助成制度も利用している。
ダイニングとリビングが見渡せるように位置を変えた対面キッチンに、カウンターテーブルを設置。ここで朝食を食べたり、お子さんが勉強したりすることも。コンセントも高い位置に備えられている。
門屋から玄関までのアプローチが長く、重厚な瓦屋根の日本家屋。きちんと造られていたコンクリートの基礎と『スペースマイン』が施した耐震補強で、住まいの重さをしっかりと支えている。
桧を削って化粧を施した階段。同じ厚みにして段差を揃えられたのは職人の技術力の高さゆえ。
部屋の一部を仕切り大容量のクローゼット収納を新設した寝室。
元からあった玄関の床の間を残しながら、和風の紙クロスや節目のない贅沢な桧の床などにリノベーション。床柱など良いものは積極的に生かし、より素敵な空間にクラスアップした。
明るく大きな窓も断熱サッシで快適に。
玄関引戸も窓も二重サッシとLow-Eガラスに入れ替えて、高断熱と遮熱を両立している。
2階に新設されたトイレにより、就寝時でも1階に下りる必要がなくなった。
停電時でも母屋と離れ1日分の電気を蓄える大容量の蓄電池を設置。
敷地内にある蔵の屋根に太陽光発電のパネルを設置できたことで、母屋の美しい外観をそのまま残すことが可能になった。
建築士・耐震診断士の資格を持つスタッフによる綿密な計算で、長期優良住宅の条件
をクリア。新築省エネ基準並みの高断熱リフォームには、調湿性に優れた断熱材「十津川村ウッドファイバー」が活躍。
洗濯物干し場として脱衣所の続きに設置したサンルーム。急な雨でも慌てる必要がなく、晴れた日は窓を開けておけば風の通り道にもなる。