“自然素材”に包まれた家
漆喰塗りの白壁に、玄関部や軒に見える木目、そして屋根には三州瓦。古都の趣ある風景にしっくりと溶け込んでいるその外観には、実に“日本の家” たる風格が漂っている。かねてよりU様は“無垢の木と漆喰を使った住まいづくり”を望んでいた。「建築工房 和」のこだわりは、強さと美しさ、さらに抗菌性や調湿性も併せ持つ「奈良県産、特に十津川産の木材」を扱うこと。同社はその極上の木材を用い、思わず深呼吸したくなる木の香りがあふれる空間に気密・断熱性や耐震性にも傑出した上質な住まいを創出する。こちらの住まいもC値0.2以下の高気密住宅であり、さらに柱が視線を遮らない大空間LDKを有しながらも、“耐震等級3”の認定を取得している。家事動線に優れた間取りと、春夏秋冬快適に過ごせる温熱環境、そしていつまでも安心して暮らせる安全性に、“天然素材”を生かすデザインと居心地の良さ…古都に溶け込んだこの住まいにはすべてがパーフェクトに備わっている。
細長く区切られた玄関ポーチは、格子が作り出す光と影が神秘的で、とても滋味深い空間です。杉で造作したこの格子の柵は、外部からの視線や雨風・直射日光を遮るためだけでなく、建築時にまだ幼かったお子様の道路への飛び出し防止の役割も担っていました。
趣のある風景に溶け込む落ち着いた佇まいの外観は、まさに日本の家。
ダイニング部には2階のセカンドリビングの下にテーブルを配置し、その天井部分を杉板張りで仕上げました。正面右側の扉は玄関ホールに直接つながっており、左側の扉からはパントリーや洗面室を経由して玄関部分に行き来できるよう設計しました。