明日香の景色に溶け込む家

こちらは、大阪在住のお施主様が明日香村に所有しているセカンドハウス。その佇まいは、周囲に広がる緑豊かでのどかな景色にしっくりとなじんでいる。新築でありつつ外観も室内も〝古民家テイスト〟に仕上げられたのは、他界されたご主人の「明日香村に対する想い」を、施主である奥様が引き継いだから。今もこの先も〝明日香村らしい魅力〟を損ねることなく、そしていずれは〝本当の古民家〟としてこの美しい風景に溶け込むように……そんな願いを込めて設計されているという。ただ、その計画も地域特有の規制や周辺環境の問題により中断していた時期があったそう。そんな時に縁あって出会った『島田工務店』が、同社ならではの〝地元とのネットワーク〟を生かし、さらに近隣住民の協力もしっかりと得て計画を進めたことで、他社では不可能だったであろう今回の建て替えを実現することができた。使う木材も本物にこだわったこちら。柱には吉野桧、梁には三重の地松をそれぞれ手刻みで使用。見た目だけでなく、中身も古民家さながらの建築となっている。
物件情報
タイプ | 平屋 |
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構造 | 木造 |
築年数 | 新築 |
敷地面積 | 約1,322㎡(約400坪) |
延床面積 | 149.89㎡(45.34坪) |
施工期間 | 8カ月 |
詳細情報
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伝統的な技術と素材を用い、見た目も古民家テイストに仕上げることで周囲の景色に溶け込む佇まいとなった。
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すべての構造材を濃い茶色に塗装し、“より古民家らしい雰囲気”を演出。
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天井の高さに加え、窓の向こうに広がる景色からも開放感が得られるひと続きになったLDK空間。
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ロフトから見下ろす空間は圧巻。現しの梁にしたことで天井の高さも十分に感じられる。
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1枚ずつ柄の違うガラスを使用した玄関建具は、建具職人が造作したもの。
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大きなLDK空間の一角に鎮座する薪ストーブは、こちらの住まいのシンボル的な存在となった。
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広々としたウッドデッキも、家族が集まった際に大活躍。春になると、庭の桜でお花見会をしているそう。
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構造部分も、手刻み加工を施した“本物の木”で組み上げている。
代表 島田 昌則
明日香村の景観や歴史を大切にしながら、ご家族の想いを継ぐ住まいを実現しました。地元とのネットワークを活かし、素材や工法にも本物を用いた、未来につながる古民家が完成しました。