自然に囲まれ シンプルな中にも個性が光る住まい
周囲を深緑の木々が生い茂り、まるで元からその場所にあったかのように、自然豊かな景観の一部として溶け込んでいる一軒の住まい。山添村の美しい自然に魅せられこの地に住まいを移したというM邸のテーマは、スローライフを楽しむ”ナチュラルラグジュアリー”な住まい。一番のポイントは、抜群のロケーションを存分に楽しめるよう窓の配置を
計算し、全ての窓をまるで絵画のように美しく演出するピクチャーウインドウ。
また、漆喰や天然石・無垢材など自然素材をふんだんに取り入れた、まるでヨーロッパ建築を想起させる空間デザインの妙も、吉川住研が得意とするところ。もちろんデザインだけでなく、住む人の暮らしやすさや快適さにも配慮がなされており、夫婦2人暮らしにちょうどいいコンパクトな間取りや、出し入れしやすく生活感の出にくい収納スペース、空間に視線の”抜け”をつくることで住まい全体をより開放的に見せる工夫など、細かなところにプロの技が見え隠れしている。シンプルな中にも上質感とリラックス感を兼ね備えた、スローライフをより豊かにしてくれる住まいが完成した。
■写真:生活の中心となるLDK。梁を現しにし天井を高くすることで、空間をより広く立体的に見せている。
自然素材でつくられた住まいはどんな家具とも相性抜群。夫婦の好きなアンティーク家具が良く映える空間に。
猫専用スペースは大きなはめ殺しの窓を設置。”見せる”演出で、家に個性を
プラスすると共に、陽あたりもよく猫にとっても快適な住まいに。
施主一番のお気に入りがキッチンからの眺め。その他の窓も自然がより映えるよう窓の位置や大きさを計算。
和風に寄りすぎないすっきりモダンな印象の和室。ここや外の縁側で自然を眺めるのが夫婦の癒やしの時間。
夜になると光の陰影を活かした照明演出で、昼とは一味違うラグジュアリーな雰囲気に。
物を隠すのでなくあえて”見せる”収納にすることで、片づけやすく収納もインテリアの一部に。
周囲のロケーションに溶け込むようシンプルながら美しいフォルムの外観。