美しい木目につつまれる古民家の新しい日々

昔ながらの日本家屋が、家族の今の暮らしに寄り添う住まいへと生まれ変わった。南向きの縁側を取り込み、薪ストーブのある明るいLDKが日常の中心になった。かつて結婚式も行われた和室や仏間はそのまま残し、家族の思い出に手を添える形で空間を再構成。対面キッチンや断熱性能の向上により、冬も快適な温もりが保たれる。ご家族は「木目を見ると幸せになります」と話し、天井を見上げる時間を大切にしている。猫のために設けたキャットウォーク、母親との同居に合わせた間取りの工夫など、細部まで暮らしに寄り添ったつくりが随所にある。過去をただ保存するのではなく、今の家族が心地よく過ごせるよう調和させたこの住まいには、年月を超えた温かさが息づいている。
物件情報
タイプ | 二階建て |
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構造 | 木造 |
プランニング期間 | 6カ月 |
施工期間 | 4カ月 |
詳細情報
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GRAPHTEKTの美しいキッチンが映えるLDK。照明計画で広がりや美しさが際立つ。
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旧家の田の字型4部屋の南側に面する2部屋に縁側を取り込み、間取り変更をした。巧みな設計により伝統と革新を融合した住まい。
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オークと杉板張り天井の明るいLDK。断熱工事、窓入替で新築レベルの性能を持たせた。
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空間と調和するフロアタイル。建築カラープランナー®のによる収納と色彩計画の提案がとても秀逸で絶妙で心強い。
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デザイン、サイズや材を決めて熟練の建具職人が製作する数々の造作。
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ひとつひとつ邸宅に合わせてセレクトされた照明が空間を彩る。
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木目を見ると幸せだと喜んでくださり、同社も本当に感激している。
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バックヤードも快適に。造作洗面台が光る。
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芸術品のように美しい浴室タイルは残し、浴槽と窓を新しいものに交換。古き良きもの、想いを大切にするリフォームだ。
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家具の入った同邸宅。暮らしを愉しまれている様子が嬉しい。
代表取締役 藤井 謙昌
この邸宅は伝統的な要素を残しながら、現代の暮らしに合わせて快適な空間づくりを心がけました。家族の思い出を大切にしつつ、断熱性や薪ストーブの導入などの工夫を重ねた、古き良きものと快適性が両立する住まいです。