色とりどりの植物と調和する住まい
日々の暮らしに緑を取り込んだ
快適で上質な暮らしがかなう住まい
耐震性や断熱性に優れ、また間取りの自由度も高い「SE構法」が標準仕様。さらに天然木や漆喰といった自然素材を使いつつ、太陽光や風を利用したパッシブデザインで快適な暮らしを創造するのが『マイ工務店』の住まいづくり。今回ここで紹介するO邸は、もともと同じ場所にあったご実家を取り壊し、お母様と二人で暮らす住まいへと建て替えたものだ。
細長くも大きな敷地に対し、建物のサイズは以前よりもややコンパクトになったO邸。その分、道路がある南側に広々とした前庭を設け、また建物の周囲にも十分なゆとりを持たせている。これは、植物好きのO様が求めていた「緑を身近に感じられる住まい」を実現するためであり、窓のサイズや配置も“室内から見る緑”を前提としたものだ。また、家族構成の変化で以前の住まいではあまり使われなくなっていた“建物北側の在り方”も見直し、新しくなったO邸では各空間を無駄なく効率的にレイアウト。LDKやO様の寝室を2階に置き、バスルームやお母様の寝室を1階に置いたのは、お互いにとっての利便性やライフスタイルを尊重し合えるようにするためでもある。外観のデザインにも室内の装いにもO様のセンスが光り、また穏やかな人柄にもしっくりと似合う素敵な住まいとなっている。
■写真:エクステリアにもこだわったO邸は、建物のまわりをたくさんの緑が囲む。前庭から玄関までのアプローチは、木々の間を通り抜けるようにレイアウト。
深い軒の下はさまざまな用途で使いやすい石張りのデッキとし、それに面した外壁には錆模様の石タイルを用いて味わい深い佇まいを演出。
中庭に面したウッドデッキは、木製フェンスの向こう側にある物干しスペースまでつながっている。
玄関扉を開けた正面にあるのは、応接室の役割も担う広々としたホール空間。
玄関土間は細長くとり、大容量の収納スペースも用意。前庭と中庭の両方に視線が抜けるよう窓が設置されているので、ゆとりのある空間がさらに開放的に感じられる。
2階にレイアウトされた明るく開放的なLDK空間。スタイリッシュでありながらも木の温もりに包まれた装いに、O様と同社のセンスが光る。なお、ダイニングテーブル一体型のキッチンは同社のオリジナル。
和室は壁の色や照明のデザインなどで落ち着いた“和の雰囲気”をつくりつつ、ほかの空間とも調和する装いに。
ウォークインクローゼットやデスクスペースも用意されたO様の寝室。クローゼットの壁と天井に隙間を設けたのは、圧迫感を軽減するため。
寝室奥のデスクスペースは、“こもり感”をテーマに設けられた場所。
暗くなりがちな階段部も、縦に長い窓で“程よい明るさ”を確保。自然光に照らされた漆喰塗りの壁が、余白となった吹き抜けの空間を魅力的に演出する。
くつろぎの場となるリビングも、ほかと同じくゆったりとした空間に。ダイニングまでつながる7メートル超えのベンチ兼カウンター収納は、奥行きを長く設計されたO邸ならではだ。
LDKの出入り口は、框ガラスの引き戸とFIX窓の組み合わせでより一層の開放感を演出。
LDKは、壁・柱などに視線や動線を遮られていない、ひと続きの大空間。これは「マイ工務店」が標準仕様としているSE構法だからできること。木造在来工法ではかなわない、自由な間取りを実現する。
太陽光の入り方や風の通り方などを設計段階から計画し、自然エネルギーを最大限に活用した住まいを実現するのがパッシブデザイン。深い軒はその特徴が現れた箇所で、なおかつ“見た目の個性”としても生かされた。