唯一無二のロケーションを生かした家
東側に春は桜、夏は新緑、秋は紅葉が美しい大きな公園がある、成熟した住宅街に建つN様邸。東側にLDKをつくることを提案した『スペースマイン』の矢島社長は、「採光を考えるとリビングは南側というのが一般的。この景色を生かしたいと考え、あえて東側にLDKを配置しました」と話す。そして、N様が中古住宅を購入し建て替える前に、矢島氏から「建築を急がないのであれば、一度その家に住んでみては」と勧められたそう。実際に住んで、どんな間取りがいいかじっくり考えられたことは、家づくりを進める上でとてもプラスになったようだ。2m70㎝という高めの天井に、フラットな畳敷きのリビングは開放感たっぷり。「最初は杉板張りのリビングにソファを置こうと思っていましたが、畳にして大正解でした。できるだけ物を置かないようにしているので、子どもたちものびのび過ごしています」。友人が泊まりにくると布団を敷いて客間にすることもできる、畳のある暮らしをとても気に入っているという。「キッチンに立ったときに見える公園の景色がお気に入り」と話すN様の自然を暮らしに取り込んだ住まいは、想像以上に居心地がいい。
■写真:最近では珍しい畳のリビング。購入した当時の中古住宅が畳で「畳のある暮らし」の良さを再認識したN様に、新居に取り入れることを提案。「木と畳のぬくもり、自然を感じられる家って最高です」とご主人も満足そう。
キッチンから畳のあるリビングを望む。ご夫婦からのご要望は、「このロケーションを全面的に生かした、四季折々の自然を満喫できる家にしてほしい」というものだったことから、東側にLDKを配置。
デッドスペースのない空間を活用した間取り
キッチン奥のパントリーや階段下を有効活用した収納スペース、洗面スペースのニッチなど、デッドスペースを作らない無駄のない間取りは同社が得意とするところ。対面キッチンのカウンターもダイニング側は全面収納になっている。
家事ラクに重要な動線 キッチンの隣に洗面所
キッチンと洗面&洗濯スペースは近いほうが使い勝手がいい。N様邸も水回りはコンパクトにまとまっている。写真は、洗面ボウルなど上部をオーダー、下部は造作したオリジナルの洗面台。鏡や照明は奥様が探してきたものを取り付けた。
ふんだんに天然木を使用した玄関。ガラス製のリビングドアの視覚効果で、玄関が広く見える。
杉の窓枠を付けたダイニングの窓サイズは一間半。
季節ごとに変わる景色はまるで絵画のよう。