家族をつなぎ、守る、才色兼備な“羽”を持つ家
まるで大きな水鳥が羽を広げたような「切妻屋根」は、“家族を守る”ことを表現したこの家のシンボル。このような見た目の「デザイン性」と、「中身の良さ」を兼ね備えたのが、紹介するI様邸だ。
木をふんだんに使った平屋造りは、和のテイストを大切にした現代的なデザイン。「みんな集まってリビングで過ごしたい」というお施主様の願いに応え、平屋を活かした大空間のLDKには、寛ぎの畳スペースや子供が遊べるロフト、大勢で囲める四角いキッチンなどを配置した。さらに素材は単なる天然素材ではない“本物”を吟味。LDKを住まいの中心とし、家族がつながる“二世帯住宅”となった。
これらお施主様それぞれの理想を叶えるには、「デザイン力」に加え、それを具現化する「技術力」が必要不可欠。女性インテリアコーディネーターと、大工の腕も持つ建築士のタッグがそれを実現した。見た目と中身、つまり「花も実もある」才色兼備な家が誕生したというわけだ。
■写真:敷地近隣にある池に降り立った「シラサギ」からイメージしたという切妻屋根。そして、紺と灰色をミックスしたような外壁の色合い。それら全てが周囲の自然と溶け合った絶妙なデザイン。
キッチンの後ろに配された子供たちの秘密基地=ロフトからの風景。
木目のキッチンはフルオーダー。仕舞いやすく出しやすい収納で、スッキリ暮らせる。
玄関の天井には、以前の家から受け継いだ建具をアレンジ。
平屋ならではの大空間。畳スペースの奥には、もう一つの和室(仏間)も。照明や家具などもトータルでコーディネートし、家族の中心にふさわしい開放的な造りに。