古民家ライクな「真壁づくり」の平屋住宅
圧倒的な開放感と古民家ライクな風情が備わる「真壁づくり」の平屋住宅
「一緒に暮らす6頭の犬と3頭の猫が、室内で自由に過ごせる家にしたい」。そんなオーダーを受けて設計されたのが、こちらのS様邸だ。また外観や内装は、お母様の憧れだった〝飛騨高山にある昔ながらの家〟をイメージしてデザインされているという。玄関扉を開けた先は、大きな土間とひと続きのLDKがオープンにつながる大空間。土間とLDKを合わせれば40帖を超える上、天井の高さや庭に向けた4つの掃き出し窓の効果もあって、ただでさえ広々とした空間にさらなる開放感が備わっている。「真壁づくり」で現しとなった木部はすべてが濃い色に塗装され、その装いは古民家さながら。それでいて土間の素材選びやタイル張りの使い方を工夫することで、“程よい高級感”も演出された。また、こちらは“小屋裏を生かした平屋”となっており、階段を上がった先にも見どころが満載。吹き抜けに架かる橋のような“すのこ床の通路”や、造作本棚が壁いっぱいに設けられたワークルームなども用意されている。引き渡し間近のお施主様も「これからの暮らしが楽しみです」と、引越しの日が待ち遠しそうだ。
■写真:大きな土間と、LDKや畳コーナーが間仕切りなくつながるS様邸は、その圧倒的な開放感が魅力の一つとなっている。この大空間は、「愛犬・愛猫たちが、自由気ままに過ごせるように」と計画されたものだ。なお、床材にはキズがつきにくく手入れも簡単なクリ材が採用されている。
仏間が備わる畳コーナーも、土間の延長線上にレイアウト。床座でくつろぎながら、庭を眺めてのんびり過ごせる場所となっている。
料理をしながらリビングや庭を見渡せるよう、キッチン設備は対面式で配置。
LDKへの動線とは別に、土間収納やパントリーを介してキッチンまで移動できる“家族用の動線”も整えられた。
小屋裏の部屋と部屋をつなぐ通路は、吹き抜け空間に挟まれているためまるで吊り橋のよう。
門屋も含め、外観の佇まいも堂々たるものだ。
ダークトーンで落ち着いた雰囲気の和モダンなトイレ。
土間スペースには、キャットステップや洗面台を用意。
土間の一角には、薪ストーブを設置。『サイエンスホーム』の住まいは断熱性も高いため、冬の寒い日もこの一台で家全体がしっかりと暖まる。