アトリエがある アンティーク調の家
Y様ご夫婦は結婚を機に、曽祖父母が残した土地を引き継ぐことにされたそう。そして最初は古家をリノベーションして新居にすることを検討していたが、あまりに築年数が経った建物であることから、安全性や快適性を考慮して建て替えによる住まいづくりをすることに。その設計・施工を『サイエンスホーム 奈良店』に依頼したのは、“解体した古家の建材を生かすアイデア”を提案してもらえたからだという。
そろって“絵を描くこと”が趣味だというY 様ご夫婦。ご主人はタブレットPCを使い、奥様はキャンバスに向かって油絵を手掛けるそう。そんなお二人だからこそ、Y 邸は「アトリエがある家」をテーマにプランニングされており、リビングの一角に設けられた階段下にはご主人用、玄関ホールの扉を開けてすぐの場所には奥様用のアトリエスペースが整えられた。また、1 階に主寝室がレイアウトされているのもY邸の特長。これは、ご夫婦が“平屋感覚での暮らし”を求めたからだ。ダイナミックな吹き抜けと勾配天井が印象的なリビングは、とても明るく開放的。アクセントクロスとレトロなデザインのガラスを用いた造作のテレビボードからも、ご夫婦のセンスと遊び心が感じられる。なお、古家の解体時に出た建材は、2階の屋根裏部屋に用いられた。丸窓を菱形にリメイクし、飾り窓として引き継がれている。
■写真:大きな吹き抜けと勾配天井が印象的なリビング空間。Y邸の目に見える木部はすべて、チェリー色の自然塗料を使って塗装されている。
階段下のスペースは、ご主人がタブレットPCで作業する場所に。
こちらは奥様のアトリエ。高窓の設置で、引き戸を閉じても明るさを確保できるようにしている。
吹き抜けに面した2階ホールには、奥様お気に入りのベンチが置けるスペースを用意。
大きな屋根が広い敷地に映える、Y邸の外観。もともとあった井戸は残し、建物や庭になじむよう装飾した。