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空海ゆかりのお寺の庫裡を趣深くも洗練された“人々が集う場所”へと再生

島田工務店

夏の蓮や冬至の柚子みそが有名な、大阪・河内長野の盛松寺。その境内にある一棟の建物が、「歴史の継承」と「コミュニティースペースとしての進化」をテーマに生まれ変わった。足元で寺のシンボルが迎えてくれる玄関部の先は、住居だったことが想像できないほどの大空間。過去の増築で高低差があった床は均一にそろえられ、天井板を外してつくった吹き抜けとも相まって圧倒的な開放感だ。そして柱や梁、建具などの木部からは寺の長い歴史を感じられ、ダークグレーで統一された壁やアンティーク調の家具類はシックな装い。以前の欄間を再利用した照明器具も、その佇まいになじんでいる。なお、ダウンフロアの個室の先には階段があり、そこを上がると新たにつくられたロフトやスキップフロアが広がる。今回の改修では、〝古民家らしさ〟を残しつつも断熱性を高めるため、木製サッシの外側に複合サッシや雨戸を施工するなどして「新築の基準に近い温熱環境」が整えられている。この洗練された空間は、お香づくりや仏教座談会なども体験できる“寺子屋”として開放される。これから長く人々に愛れ続ける、〝地域の憩いの場〟となるのだろう。

物件情報

タイプ 二階建て
構造 木造
築年数 築118年
リフォーム面積 1階234.48㎡(70.93坪)、2階104.02㎡ (31.46坪)
施工期間 11カ月

詳細情報

    歴史ある建物を構造から補強し、モダンで粋な装いへとリノベーションで蘇らせている。

    自然の光もしっかりと生かしながら、照明計画も入念に。照明器具はお施主様こだわりの輸入品だ。

    間仕切りなくつながる大空間には、仏像が並ぶ一角も。

    訪れる人々を迎えるエントランスも印象的で、足元には瓦を埋めて描かれた“柚子”の模様がある。

    古き良きものをしっかりと生かし、調度品にもこだわり抜いて、洗練の“和モダン空間”を演出。

    間仕切りなく広がる空間で、その中央に小さな個室が。こちらはダウンフロアになった、茶室としても使える場所だ。

    茶室の内部には、ニッチの茶碗棚を用意。照明計画にもしっかりとこだわり、より趣深い空間に仕上げている。

  • 外観の装いも一新。お施主様こだわりの丸窓が、その佇まいのシンボルに。

    こちらは新設されたロフトスペースで、天井の低さが逆に“落ち着ける空間”を演出している。

    ロフトスペースからつながるスキップフロアは収納のために新設された。

    現しになった天井部の構造材からも、この建物の歴史深さを感じ取ることができる。

工務店からのコメント

代表 島田 昌則

こちらは築100年以上の建物で、所々の柱や梁などの一部はさらに古い建物から移築されていました。今回の工事ではお寺という公共性の高い建物であることから、構造躯体の修繕・補強をより入念に行いました。

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