絶景を望む大空間の家

新居には、〝家族がのんびり暮らせる環境〟を求めていたというお施主様ご夫婦。見つけた築78年の物件は、「町家や平屋建てにも興味があった」というお施主様にとって、佇まいも周辺環境もぴったりだった。ただ、建物は古いため、自分たちの判断だけで購入を決めるのには不安を感じたそう。そこで、「以前にも物件見学でお世話になって、社長の古民家に対する専門的な知識やアドバイスが頼りになった」と、『島田工務店』に相談。結果、自分たちが希望する暮らし方がかなうと分かり、同社と一緒に行う古民家再生を決めたという。お施主様の住まいづくりのテーマは、「外からの見た目は変えず、でも中身は最新に」。そこで同社は、基礎の再工事や柱の追加などで住宅としての安全性を高め、その一方で間取りや設備の変更により暮らしやすさも向上。使える構造材や古建具は生かし、〝古民家らしさ〟をしっかりと残す改修を行った。縁側や廊下を取り込んだLDKは、天井部の構造も現しの大空間。大容量パントリーも、水回りとの動線がスムーズで抜群の使い勝手だ。トイレ・玄関などは、お施主様が自ら手掛けるために、『島田工務店』は下地のみを施工。完成させずにおいた家づくりを、ご家族は楽しんでいるそうだ。
物件情報
タイプ | 平屋 |
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構造 | 木造 |
築年数 | 築78年 |
リフォーム面積 | 156.80㎡(47.43坪) |
施工期間 | 7カ月 |
詳細情報
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大空間LDKから景色も楽しめる住まいで、古材や古建具を生かして趣ある空間に仕上がった。
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以前あった縁側を取り込み、また天井板を取り払って大空間のLDKを実現。
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抜群の眺望も生かしたことで得られた開放感に、「実際の広さよりもずっと大きく感じる」と奥様は話す。
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同邸宅では、以前からあったステンドグラスの窓をはじめ、ほとんどの建具を再利用して家づくりが行われた。
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外観は触らず、“古民家ならではの趣”をしっかりと残した。そのため訪ねて来る人は室内とのギャップにとても驚くそう。
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明るく、広く、趣もある昔ながらの建物だから生まれたここだけにしかない空間になった。
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お施主様自らが仕上げ作業を進めているというトイレの空間は、ヤカン型の水栓など、ご夫婦の遊び心が反映されている。
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今回の古民家再生では、「子どもを見ながら家事をしたい」という奥様の希望から、対面式のキッチンを採用している。
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キッチン横のパントリーは食料品以外の物もたっぷりと入る大容量。通り抜けられる設計で洗面室への動線もスムーズだ。
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天井の高さを利用し、個室の上部をロフト空間に。
代表 島田 昌則
古民家を現代の暮らしに合う住まいへとリノベーションします。家族全員の意見を丁寧にすり合わせ、納得のいく形で提案し、郷土や住まいへの愛着が深まる暮らしを目指しています。