古民家を活用した事務所兼ショールーム

お世話になっている設計士さんの事務所でありながら、一般的なオフィス機能はほとんど持たず、ご本人が手がけた空間や家具を体感できるショールームとして設計された古民家改修プロジェクト。将来的にはポップアップイベントや展示など、交流の場としても活用できるよう構想されている。この空間は、既存の古民家の味わいを活かしつつ、現代的な設えを加えることで、落ち着きと洗練を両立した仕上がりとなった。茶室に置かれた茶道具もすべてオリジナルで制作されるなど、細部までこだわり抜いた空間づくりが光る。設計では、既存と改修部分のバランスに細心の注意を払い、一度スケルトンにした上で、新しい要素を空間に丁寧に差し込むように計画。どちらも主張しすぎず、自然に溶け込むようなデザインを実現した。また、二畳の茶室スペースも備えており、茶道の稽古にも使える場として設けられている。このショールームは人と人をつなぐ新たなご縁の場となるだろう。
■写真:既存の趣を活かしつつ現代的に設えた、古民家を再生した落ち着きある空間。
物件情報
タイプ | 平屋 |
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構造 | 木造 |
プランニング期間 | 1年 |
施工期間 | 1年半 |
営業 M
古民家改修では既存と新設の調和を意識し、一度スケルトンに戻してから新しい空間パーツを丁寧に配置しました。茶室も設け、趣ある空間に仕上げています。