平屋でかなえる理想のライフスタイル|奈良の工務店が提案する住まい 7邸
2025/12/12

「平屋」という選択。暮らしの本質に寄り添う住まい
家づくりを考えるとき、「平屋」という言葉に心惹かれる人が増えています。
階段のないワンフロアの暮らし。
家族の気配がどこにいても感じられる安心感。
自然との距離が近く、光や風をまとうように暮らせる開放感。
平屋は、ただの「一階建て」ではありません。
暮らしの動線がシンプルになり、日々の家事や移動がぐっとラクになる。
将来のライフスタイルを見据えた安心感もあり、子育て世代からシニア世代まで、幅広い世代に選ばれています。
また、庭とのつながりや外との視線の抜けなど、設計の自由度も魅力のひとつ。
奈良の風土や景観にもよくなじみ、自然と調和した住まいを実現しやすいのも、平屋が支持される理由です。
そんな「平屋」という住まいのかたちを、奈良の4つの工務店がどのように提案しているのか。
それぞれの個性が光る、こだわりの平屋実例をご紹介します。
建築工房 和 -nagomi- × 「ゆとりと余白のある大人の家」
“日常”と“非日常”が共存する、緑に映える漆喰の平屋
古墳が隣接する風致地区の傾斜地に建てられた高基礎の平屋。
設計の仕事に携わる奥様の「こんな家を建てたい」という長年の想いと、ご主人の理想が重なり、風景に馴染む住まいが完成しました。

🟨漆喰と木材が織りなす、風景に溶け込むシンプルで美しい外観
屋根には和瓦と銅板を用い、外壁には漆喰に杉や桧を組み合わせることで、周囲の緑に自然に馴染むよう計画されています。道路から建物へと続くアプローチも魅力のひとつで、歩みを進めるほどに景色と建物の調和を感じられます。下から見上げると垂木現しの軒裏が目を引き、板戸と漆喰の組み合わせが何とも言えず美しく、風景全体に溶け込んでいます。


🟨つながりが広さを生む、無駄のない住空間
玄関から土間、LDK、キッチンへと連続する間取りは、横方向のつながりを取り込み、広さを実感できる構成。動線にも無駄がなく、合理的な設計となっています。勾配天井には直線的な間接照明を施し、床には大工が一枚一枚張ったチーク材を使用。仕上げ材のつなぎ目に「見切り材」を使わず、幅木も極力細くすることで、シンプルで洗練されたデザインを実現しました。


🟨本棚、眺望、薪ストーブが彩る日常
家のいたるところに造作の本棚を設け、好きな本を自由に置ける空間に。玄関土間にはドイツ製の薪ストーブ「アイアンドッグ」を設置し、窓からは森の景色や夕焼けを楽しめ、庭では花や野菜を育て、冬は火を囲んで過ごす。誰もが憧れる「ゆとりと余白のある暮らし」をかなえる住まいです。



代表取締役 松葉 勇さん
長年の想いを結実させた平屋。自然と調和し、穏やかな時間を楽しめる空間となりました。
島田工務店 × 「木の温もりと家族の記録を刻む平屋」
棟木に刻まれた手形。家族の節目を住まいに刻んだ平屋
市街化調整区域に建てられたこの住まいは、外構造園業を営むご主人と、家事動線や家族4人の暮らしやすさを大切にされる奥様、そして新しく生まれたお子さまと上のお子さまのための工夫が随所に詰まった平屋住宅です。

🟨東西に分けた構成で、つながりと個の空間を両立
間取りは東西にゾーニングされ、東側に寝室、西側に子ども部屋を配置。中央にLDKを据えることで、家族が自然と集まりながらも、それぞれの時間を大切にできる構成となっています。ルンバ基地やテレビ裏の配線収納、将来的な仏壇スペースなど、暮らしを見据えた工夫も随所に施されています。


🟨木の質感が暮らしに寄り添う、造作と意匠のこだわり
床・建具・洗面台に至るまで、無垢材をふんだんに使用。空間全体に温もりが広がり、格子扉や造作収納など、細部の意匠にも施主の美意識が宿っています。洗面スペースは三人並んで使える広さを確保し、ホテルライクな設えに仕上げました。


くつろぎや収納など多目的に使える空間
🟨棟木に残した手形と、外構に込めた家族の想い
棟上げ直前に誕生した第二子の手形を棟木に残すという、家族の節目を住まいに刻むようなエピソードもありました。外構は造園のプロである施主自らが手がけており、建物と庭が一体となった美しい住まいが完成しつつあります。

機能性と空間の整え方に対する奥様の視点がしっかりと反映されている


施工会社紹介
島田工務店
木の温もりと家族の想いをかたちにする、丁寧な家づくり。常にお客様側の立場になり、「その家族が一番いい暮らし方のできる住まい」を検討・提案するとともに、世代を超えた暮らしを提案しています。
公式サイトへ
代表 島田 昌則さん
木材へのこだわりと動線の工夫など、ご家族の想いを細部まで反映した家づくりができました。棟木に残された手形は、私たちにとっても忘れられない宝物です。
スペースマイン × 「杉トラスを使用した本物の健康住宅」
奈良の木でつくる、地震に強く健康に暮らせる平屋
玄関扉を開けるといきなり広がる、奈良県産杉材を使用したトラス梁。
平屋とは思えないほどのダイナミックな空間と、心身ともに安心して暮らせる「本物の健康住宅」が完成しました。

🟨健康と安全を追求した奈良産材の住まい
構造体から仕上げ材まで地元奈良県産材を使用。杉トラス工法により耐震等級3以上を確保し、柱の少ないスケルトンインフィル空間を実現しました。
木質系断熱材と樹脂サッシで断熱性能を高め、ZEH以上の省エネ効果も備えています。さらに抗酸化工法で有害化学物質ゼロの室内環境を実現し、防蟻処理にもホウ酸を使用。健康と安全を徹底的に追求した住まいです。


🟨広い廊下と柔軟な間取りで将来のライフスタイルに対応
廊下幅は車椅子でも支障なく行き来できる広さを確保。杉トラス工法によりスケルトンインフィルの空間を実現し、将来的な間取りの変更が容易で、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できるところも大きな魅力です。
玄関を開けると迫力ある吹き抜け空間が広がり、宅配業者も思わず声を上げるほど。杉板の廊下は赤身と白太をバランスよく施工し、経年変化で美しさが増す楽しみもあります。


🟨薪ストーブとクール暖でかなえる快適な日常
ヒートポンプ式輻射冷暖房「クール暖」で風のない快適な室内環境を実現。書斎は北側に設け、蔵書が日焼けしないよう配慮。造作ベッドや収納棚にも杉を使用し、家全体に木の香りが広がります。お施主様は「新築してまだ住み慣れていないはずなのに、帰ってきたらほっとします」と語り、健康住宅の本質を体感されています。



代表取締役会長 矢島 美和子さん
今回の平屋は、天井高のある大空間や広い廊下など、一見贅沢に見える設計が、暮らしにゆとりを生み出しました。廊下の杉板は一度すべて並べて色のバランスを確認し、赤身と白太が混在する源平を丁寧に施工。経年変化で互いの色が寄り添い、美しさが増していく過程も楽しめる、奈良らしい住まいになったと感じています。
バルジ建築設計室 × 「自然と共存する非日常を楽しむ平屋」
自然と一体になれる田舎暮らしを満喫
里山の風景を一望できる土地に建てられた平屋。
薪ストーブや庭、変形リビングなど、自然豊かな環境を生かした住まいは、日常を心地よく彩ります。

🟨里山の風景を取り込む外観と間取り
お施主様の「自然豊かな環境でロケーションの良い場所に家を建てたい」という希望から、農地を宅地へ地目変更し、見晴らしの良い土地を選びました。外観は一棟貸しのペンションを思わせる遊び心あるデザインで、里山の風景に自然に馴染んでいます。薪ストーブを中心に放射線状に広がる間取りは、土地の魅力を余すことなく引き出した設計となっています。


🟨効率的な動線と居心地の良さ
勝手口の横に車を停め、玄関を通らずにキッチンへ荷物を運べる便利な動線を確保しています。ランドリールームは室内干しが可能で、家族の衣類も収納できる広さを備えています。共働き夫婦が効率よく家事を済ませられるよう、細やかな工夫が随所に施されているのも特徴です。


🟨薪ストーブと変形リビングで楽しむ時間
ご夫婦念願のネスターマーティンの薪ストーブをLDKの中心に設置しました。平屋のため、各個室のドアを開けておくと家全体が温まるというメリットがあります。約33帖の変形リビングは窓を斜めに配置し、左右で異なる景色を楽しめる設計となっています。釣り好きなご主人のために奥行45cmのキッチンカウンターを設け、友人を招いて食事を楽しむ場としても活用できます。さらに、朝の混雑を避けるために2つの洗面台を設置し、ゆったりとしたキッチンではテレビを置かずに壁面へプロジェクターを投影できるよう計画されています。



専務 中嶋正行さん
日常の中に特別な時間を取り込むことで、家族が自然と笑顔になれる住まいになったと感じております。
平野木材 × 「天龍焼杉と吉野桧が彩る美しい平屋」
無垢材でつくる美しい平屋の家
存在感のある天龍焼杉、強度・耐久性・美しさ・香りにすぐれる吉野桧。
光と風などの自然の力をうまく取り込み、心地よくて暮らしやすい平屋の住まいが完成しました。

🟨温もりのある外観と内装
天龍焼杉の黒が外観を引き締め、杉板張りの軒天や本漆喰の玄関まわりが上質感を添えています。内装にも吉野桧の床や吉野杉板張り天井をはじめ、無垢材をふんだんに用いています。木の香りと質感が日々の暮らしを包み込み、安心感と美しさが共存する住まいです。


🟨たくさんの居場所がある高性能な住まい
小上がり和室、ウッドデッキ、リビングとダイニングの位置など、家の中にある「たくさんの居場所」。ご家族が自然と集まりながらもそれぞれの居場所を心地よく楽しめる空間構成です。
また、断熱気密性能に優れ、真冬でもエアコン1台で家全体が暖かく保たれる快適な住まいです。


🟨造作収納で暮らしやすさを追求
快適な暮らしを支えるうえで欠かせない収納計画。暮らし方に合わせて造作収納を随所に施工。無印良品の収納ボックスがぴったり収まる造作棚は特に秀逸で、使いやすさと統一感を両立しています。実際の住まい手からも高い評価を得ており、日々の快適な暮らしを支えています。



代表取締役 藤井 謙昌さん
限られた敷地の中で、自然の力をうまく取りこみ、プライバシーにも配慮した心地よい平屋の木の家になりました。「平野木材にお願いしてよかった。」と言っていただき嬉しい限りです。
北条工務店 × 「家族の未来を見通した平屋」
“家族の未来”に思いを巡らせた、伸びやかに暮らせる平屋
土地を購入した後、「どこの会社で建てるか」を悩み抜いたお施主様ご夫婦。
最終的に「理想の住まいに対する想いをどこよりも丁寧に受け止めてくれた」と感じた『北条工務店』に依頼を決められました。完成したのは、歳を重ねても心地よく暮らせる平屋であり、同時にこの場所ならではの空気感をまとった住まいです。

🟨ダイニングテーブルを中心に広がる心地よい空間
外室内は白と木目を基調としたシンプルな装いですが、壁と天井の接合部や建具の枠など細部のディテールからは、同社らしい洗練された空間づくりが感じられます。

🟨合理的な回遊動線と開放感あるLDK
間取りはキッチンを中心に各部屋を回遊できるよう計画され、動線は実に合理的です。リビング・ダイニングは実際の面積以上に広く感じられる空間で、勾配天井と南面・東面に設けた窓が大きな開放感を生み出しています。窓のサイズや配置を丁寧に計画することで、平屋住宅では暗くなりがちな中心部にも自然光がしっかり届くようになっています。


🟨細部まで考え抜かれた快適性
キッチン部の天井にはグレーのクロスを採用し、白と木目の空間に小さな変化を加えています。建物東側には窪みを設けてデッキスペースを配置。脱衣室とセパレートした洗面コーナーは、トイレとの間にレイアウトすることで効率的にスペースを活用しています。キッチン横のパントリーは廊下にもつながり、玄関やサニタリーとの行き来もスムーズ。毎日の暮らしを豊かにする工夫が随所に施されています。



設計・一級建築士 吉田 直美さん
日々の暮らしが伸びやかで快適になるよう心掛け、理想を形にしたこの平屋が、ご家族の未来を支える住まいとなれば幸いです。
輪和建設 × 「中庭が一体感をつくり出す平屋住宅」
家族と共に成長を続ける平屋の家
無垢材をふんだんに使い、自然光や風の流れを取り込む工夫を施した住まい。
中庭を中心に屋内外の空間が連続し、家族が自然とつながりながら過ごせる開放的な暮らしを実現しています。

🟨中庭を軸にした伸びやかな空間構成
間取りは回遊性と効率的な家事動線を意識して計画されています。LDKの一角には引き出し収納を備えた小上がりの畳スペースを設置し、くつろぎの場として活用可能。さらに、LDKとデッキスペースをフラットにつなげることで、中庭をアウトドアリビングとして楽しむことが出来ます。梁を現しにした高い天井や中庭に向けた大きな窓が、自然光を取り込みながら空間に開放感をもたらしています。
玄関ホールには、建具職人が手がけた美しい建具の数々が並び、再利用された建具も空間に温もりを添えています。職人技の繊細さと古材の味わいが調和し、訪れる人を迎える場に豊かな表情を生み出しています。


🟨自然素材と和モダンテイストの調和
外観には木製フェンスをアクセントとして取り入れ、住宅街でありながら自然を近くに感じられる佇まいに仕上げています。
床や天井、造作家具・建具には無垢の杉を使用し、壁にはホタテ漆喰を採用。和モダンテイストの空間は、ご夫婦が最も落ち着ける雰囲気を実現。


🟨職人技が光る造作と細やかな配慮
キッチンから子どもの姿が見えるよう廊下部分にスタディースペースを設け、家族の安心感を高めています。カップボードや飾り棚は職人による造作で、一枚板のダイニングテーブルは畳コーナーとつなげて使える仕様でオーダーされたもの。洗面スペースは玄関近くに配置し、帰宅後すぐに手洗いができるよう工夫されています。脱衣室とウォークインクローゼットを一直線に並べることで、効率的な家事動線を実現。複雑で美しいLDKの天井部をはじめ、随所に職人の丁寧な仕事ぶりが感じられる住まいです。



一級建築士 小林 紘子さん
お客様が思い描かれた「外とつながる住まい」。その願いを形にするため、プライバシーを守りつつ、光と風を存分に迎え入れる中庭のある家を設計しました。自然光がやわらかく広がり、風がすっと抜けていくLDKは、高い天井と中庭との連続性によって、実面積以上の広がりを感じられます。 床・天井・キッチン・家具まで無垢材を用い、壁は漆喰で仕上げ、自然素材と職人の手仕事が生み出す温もりに包まれた住まいです。
平屋で暮らす未来へ|願望を整理して始める家づくり
平屋で暮らしたいと思ったとき、大切なのは「自分はどんな暮らしをしたいか」を具体的に思い描くことです。
自分の願望や、はずせない理想を整理していくことで、具体的なイメージや、暮らしやすい間取りの選び方も見えてきます。
奈良すまい図鑑WEBのコラム「失敗しない家づくりの第一歩」では、情報収集や考えの整理の仕方を紹介しています。
平屋を検討する際にも役立つヒントがたくさんあるので参考にしてください。
▶ コラムはこちら: 失敗しない家づくりの第一歩







