斬新な空間設計がかなえるラグジュアリーホーム
柔軟な発想が生んだ立体的なデザインが
抜群の開放感と洗練された暮らしを約束
木目をアクセントにした黒ベースのシンプルな外観は、外部から窓が見当たらないため、プライバシー重視の閉鎖的な設計をイメージさせる。けれど、中に入ればその印象は一変。空間を完全に切り離す壁や建具はなく、可能な限り仕切りを排したウォールレスな大空間がひろがっている。吹き抜けを備えた「LDK+フリースペース+和室」は、2階の天井まで設けた大きな窓から自然光が贅沢に注ぎ、日中はとても明るく開放感たっぷり。フリースペースの先にあるオープンテラスは“半屋外”の空間でありながら、室内と一続きのようなデザインで視線の抜けも十分だ。
ただ広いだけでなく、リビングや和室を小下がりにして空間に高低差をつけることで、壁がなくても部屋を仕切る効果を与え、大空間にメリハリをプラス。さらに、1階フロアのほぼ全面がタイル敷きなのに対し、リビングにはアンティーク調に仕上げたアカシアの無垢材、和室は畳と、エリアごとに素材を変化させて、さらなる広がりを生み出している。また、カーテン代わりに外壁で家の周囲を目隠しするなどプライバシーにも配慮し、テラスでも人の目を気にせずゆったり過ごすことができる。
従来の間取りや固定観念にとらわれない大胆なアイデアと、それをかなえる優れた技術力で、くつろぎとデザイン性が同居する理想の住まいが完成した。
■写真:大きな壁がプライバシーを守る半屋外のオープンテラス。BBQを楽しんだり、「エコスマートファイヤー」で暖を取ったりと、季節問わず暮らしに彩りを与えてくれる。
階段の途中に設けられた中二階のスペースからは、住まい全体を見渡すことができる。
リビングとテラスを結ぶフリースペースが空間をより広く見せている。
中二階のスキップフロアの真下に、小下がりの和室をレイアウト。和室の建具はLDKと同じ壁紙で仕上げられているので、畳敷きであってもほかの空間と違和感なくなじむ。
大胆な曲線を描くクロスが印象的なダイニングキッチン。奥の造作カウンターはすべて収納になっていて、見た目と使い勝手の良さを両立。
閑静な住宅街でひときわ目を引くシックな外観。窓を隠した設計で、外からは中の様子がまったく見えない。
2階にある1.5坪のバスルームにつながるバルコニー。入浴後、ここで夜空を眺めながらくつろぐのがご主人の至福の時間。
黒い手すりやレンガ調の壁材など、ラグジュアリーモダンな雰囲気を高める素材使いが見事。
ソファの収まり具合まで計算された小下がりのリビング。より高さを感じさせる天井や大きな窓も心地よく、家族でくつろぐのに最適な場所に。
小屋裏を利用した空間は、天井が低く隠れ家的な雰囲気。「エコスマートファイヤー」のゆらめく炎を眺めながら、ゆったりとした癒しのひとときが過ごせる。
一面鏡張りになった空間に、1台で何役も担うマシンが設置されたホームジム。好きな時間にトレーニングできる。バルコニーと隣接しているので、晴れた日はそちらに出て身体を動かしたり、涼んだりすることも。
木枠と間接照明で印象的に演出されたトイレの収納兼飾り棚。照明演出ひとつとっても、山下氏のセンスが光る。
バイオエタノールが燃料の「エコスマートファイヤー」は、煙突や換気設備を必要とせず、お手入れも簡単なので、暖炉より気軽に暮らしに取り入れることができる。スタイリッシュで高級感のある佇まいも魅力。
LDKとテラスの間に大きなフリースペースが設けられている。来客時にはテーブルを置いて、大人数が一緒に食事を楽しめるダイニングスペースに。このように住まいに余白の空間があれば、場面に応じて使えて、楽しみが広がる。