奈良の木と工夫でいっぱいの、親子で暮らす“やさしい家”
『岡田工務店』のコンセプトである「優しい家」とは、“家族・家計・環境に優しい”ことを指す。今回同社で建て替えを行ったM様邸も、そんな「優しい家」として設計・施工された住まいだ。もともと建築物の高さ制限がある地域であり、また隣家が近く敷地が細長いといった諸々の条件がありながらも、完成した家は開放感と自然光の明るさでいっぱいのM様邸。これは、勾配天井による高低差を生かした空間レイアウトと、2階のテラスを間取りの中央に配置し、また窓の位置なども徹底して検証することで、1階も含めた室内全体に自然光を取り込めるよう工夫した結果ゆえのこと。「エアサイクル工法」による“夏の涼しさ・冬の暖かさ”にも、ご家族そろって満足できる家となった。
■写真:広々とした1階のリビング・ダイニング。天井部は、圧迫感をより軽減できるよう梁などの構造材を見せた仕様に。また一部を吹き抜けにすることで、2階からの光が届くようにしている。
耐水性が高く、メンテナンスのしやすい床材を使用。動線の良さと視界の抜けも抜群。
勾配天井による高さを生かし、2階の寝室にはロフトも設けられた。
1階はお母様、2階をご夫婦の空間として設計されたM邸では、2階にもリビングを用意。勾配天井により圧迫感もなく、また自然光による明るさも申し分ない、ゆったりと寛げる空間になっている。
1階リビングはお母様の寝室も兼ねているため、一角に畳のベッドを用意。下部が収納スペースになっているが便利と好評。
スッキリとした外観。M邸は、ご夫婦とお母様の二世帯が、互いに気兼ねなく、またコミュニケーションを取りながら暮らせる家として設計された。そのポイントとなっているのが、リビングに設けた小さな吹き抜けで、2階に入る光を1階にも取り込めるようにしている。建て替え前の「部屋が暗い」というイメージから、明るく快適に暮らせる家へと生まれ変わった。