土間と薪ストーブがある家
土間を取り込んだ大開口のリビング
さまざまな住宅会社をリストアップした中から、デザインや内装、そして耐震、断熱性能のバランスを検討した結果、『マイ工務店』が選び抜かれた。最初のご要望が「土間のある家」。イメージにあったのは、古い日本家屋の「通り土間」だったそうで、これは廊下を設けずに1階全体をできるだけ広く使えるようにする目的も果たしている。土間を中心とした動線には何度も検討が重ねられた。日当たりの良い土間の南側は、サンルームとしてグリーンを育てる場所に。また、ラグやソファを置くことで、リビングの延長やプレイルームとして活用されている。そして同邸宅のシンボルともなっている薪ストーブもここへ。高気密高断熱で床下エアコンも設置されていることから、薪ストーブの導入には悩まれていたそうだが、「やはりエアコンとは違う暖かさがあります。炎のゆらめきに心も安らぎます」とご満悦のご主人。
■写真:季節の移ろいと共に表情が変化していくよう、計算され植えられた庭木が邸宅を彩る。アプローチの踏み石は、奥様のご実家からお父様が持ってこられたもの。外構デザインとうまくなじみ、来訪者を迎えている。
土間をLDK横に配置することで、30帖近い大空間に。リビングはウッドデッキを介して菜園へとつながる。
洗面の足元にスペースを空けて、お掃除ロボットの収納場所に。
1階と2階をつなぐ土間上部の吹き抜けは、階段室を兼ねるとともに薪ストーブの暖気の通り道にもなり、家全体を満遍なく暖めてくれる。2階ホール突き当たりの一角にはご主人のお仕事コーナーを。
玄関から続く土間空間、「暖房の必需品というよりも趣味」とご主人が言う薪ストーブはここから家全体を暖めている。
2階窓辺には布団干しバーを設置。
玄関前にある洗面と土間収納への入り口。キッチンからは、格子のデザインガラス越しに玄関の様子がわかる。
食器や調理家電の収納、勝手口へのアクセスは引き戸で隠すことでキッチンスペースを美しく保てる。引き戸には半透明のパネルを採用して、視覚的にゆるやかな奥行きを創出。