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家づくりお役立ちコラム

「趣味を楽しむ」ための家づくり

2025/06/20

注文住宅を建てる醍醐味のひとつに、「趣味を楽しむ空間をつくれること」があります。これは、間取りも使い方も自由に決められる注文住宅ならではの魅力です。

とはいえ、実は私にはこれといった趣味がありません。これまで何度も趣味を見つけようとしたものの、なかなか長続きせず、気づけば次のことへ……。これははまれると思って、追っていたKPOPアイドルにですら、3ヵ月過ぎた頃に瞬時に冷めたときは、さすがに自分でもがっかりしました。でも、そんな私にも「好きなもの」や「好きな雰囲気」はしっかりあって、それに対してのこだわりは意外と強かったりします。もしかすると、それも立派な“趣味”の一種なのかもしれません。家づくりでは、「好きな場所」や「趣味を楽しむ空間」をつくることが、自分らしい暮らしへの大きなヒントになります。家は「住む場所」であると同時に、「人生を楽しむ場所」。趣味がなくても、好きな雰囲気やこだわりがあれば、それを生かす空間づくりはきっと可能です。今回は、趣味や世界観を取り入れた工務店の家づくりの実例とアイデアをご紹介します。

 

 趣味スペースは「贅沢」ではなく「必要」

以前は趣味のための空間は、限られたスペースの中で後回しにされがちでした。しかし、在宅時間が増えた現在では、自分だけの時間を過ごす場所として「趣味の空間」が暮らしに欠かせない大切な場所となっています。音楽や読書、ガーデニングなど、それぞれの「好き」を家の中にどう取り入れるかが、より快適で満足度の高い住まいづくりの重要なポイントとなっているのです。

 

ヨシダデザイン工房(大和郡山市)施工事例

車やバイクにこだわりがある方には、専用のガレージスペースの設置をおすすめします。雨風をしのげるだけでなく、メンテナンスやカスタマイズが快適に行える場所があると、趣味の時間がより充実します。また、こちらのガレージ内のペイントやサイン看板などは、工務店がオリジナルで造作。自分だけの特別な空間をつくることで、愛車への愛着も一層深まります。

一級建築士事務所輪和建設株式会社(大和郡山市)施工事例

リビング横に設けられた茶室は、伝統と現代が調和する落ち着いた空間。お施主様が家業とされている作業場ともゆるやかにつながり、日々に静かな癒しをもたらします。休憩室としても機能し、仕事の合間に心身を整えられる大切な場所です。

小さくてもいい、「自分だけの居場所」をつくる

趣味の空間は、一部屋まるごとでなくてもOK。階段下の本棚や窓辺の小さなデスクなど、1〜3帖のスペースでも工夫次第で居心地の良い趣味空間に。大切なのは「個室でなくても集中できる場所」をつくることです。

一級建築士事務所リビングデザイン(天理市)施工事例

LDK全体においては、和室も含め、可能な限り仕切りのないウォールレスなレイアウトを採用。天井を通常より10cm高くし、窓も天井付近まで大きく取ることで、開放感を演出しました。LDKをより広く見せる視覚的な工夫として、3帖の畳コーナーは、天井を15cm下げて間接照明を設けました。

 

家族と楽しむ「共有型趣味空間」

趣味は一人でも楽しいですが、家族と共有する空間づくりもおすすめ。防音スペースで音楽と読書を楽しんだり、アイランドキッチンで料理やパーティーを満喫したり。親子でDIYも楽しめます。

株式会社スペースマイン(大和郡山市)施工事例

麹の素晴らしさを伝える料理研究家である奥様がこだわり抜いた、譲れない想いが詰まったキッチン兼作業場です。造作家具にはアイアン作家の作品がアクセントとして加えられ、どこを見ても奥様の好きなものが溢れています。料理教室の開催や娘さんへの食育など、多彩な用途に対応できる、機能的で魅力あふれる素敵な空間となっています。

外とつながる「アウトドアリビング」

ウッドデッキや中庭を活用したアウトドアリビングは、自然を感じながら趣味を楽しめる人気の空間。屋根やシェードで快適性を高め、植栽やフェンスでプライバシーも確保できます。

株式会社ビーライフ一級建築士事務所(奈良市)施工事例

半屋外のオープンテラスは、外部からの視線を気にせずにプライベートを心ゆくまで堪能できます。BBQや、「エコスマートファイヤー」の暖炉など季節を問わずに楽しむことが可能。

趣味の数だけ、間取りがある

趣味に合わせて空間設計も変わります。音楽や映画は防音を、カメラや手芸は収納を工夫。趣味ごとの最適な間取りが、暮らしの快適さと満足度を高めてくれます。
HAUSQA by 株式会社 平和技建(五條市)施工事例

たくさんの本や趣味のアイテムを収納できる造作の本棚。机の天板はホワイトアッシュの幅はぎ材で上品な印象です。さまざまな趣味のスペースとして活用できます。

まとめ:趣味が暮らしを豊かにする

趣味の空間は単なる遊び場ではなく、日々の暮らしを豊かにする大切な要素です。自分の「好き」を無理なく取り入れることで、住まいはより快適で心地よい場所になります。家族構成やライフスタイルに合わせて、自分にとって心地よい“趣味との距離感”を考えることが、理想の家づくりへの第一歩となるでしょう。趣味を楽しむ空間づくりは、毎日の生活に彩りと充実感をもたらしてくれます。

 

ライター 内藤美由紀

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