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家づくりお役立ちコラム

奈良でも、断熱は必要?を数値から考える~新築・リフォーム共通Q&A~

2025/12/24

はい、家も家族も健康を保つためには断熱対策が必須です。

奈良で断熱は必要なのか、暖かい室内を目指して

 

断熱とは、家の中と外の温度差を少なくすること

熱は、温かいところから冷たいところへ移動する性質があります。そのため断熱が不十分だと、夏は冷房をつけても外からあたたかい熱が入り、冬は暖房をつけても熱がすぐに外へ逃げていきます。家の中で心地よく過ごせないことや、光熱費がかさむだけでなく、家の中の温度差によってヒートショックが起きるといった健康リスクも高まります。

 

奈良で断熱はどの程度必要なのかを数値から考える
ひともペットも暖かい家が過ごしやすい

 

「家のあたたかさ・涼しさをどの程度キープできるか」を数値化して区分したのが、断熱等性能等級です。「住宅性能表示制度」の評価項目のひとつで、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づき定められた「日本住宅性能表示基準」に沿って、第三者機関(近畿地方整備局長の登録を受けた住宅性能評価機関)が評価を行います。現在の最高等級は「7」、2025年4月からはすべての新築住宅で等級4以上が義務化となっています。等級が大きいほど性能が高く、少ないエネルギーで快適に暮らせて、健康面の安心が高まります。

 

 

奈良県で求められる断熱のレベル

奈良で断熱はどの程度必要なのかを数値から考える

日本は縦に細長く、地域により気候が大きく異なります。そのため、断熱等性能等級が同じ等級でも、建築する地域ごとに求められる外皮性能( UA値とηAC値(イータ・エー・シー ち))の基準値が変わります。

地域区分は、日本の国全体が気候条件で1〜8地域に分けられており、一番寒い北海道は「1」や「2」。温暖な沖縄は「8」。南北に長い奈良県は、北部は比較的温暖、南部は寒さが厳しいため、4つの区分に分かれます。

 

【地域区分 奈良県】

地域区分 市町村名
3 野迫川村
4 奈良市(旧都祁村に限る)、五條市(旧大塔村に限る)、曽爾村、御杖村、黒滝村、天川村、川上村
5 生駒市、宇陀市、山添村、平群町、吉野町、大淀町、下市町、十津川村、下北山村、上北山村、東吉野村
6 奈良市(旧都祁村を除く)、大和高田市、大和郡山市、天理市、橿原市、桜井市、五條市(旧大塔村を除く)、御所市、香芝市、葛城市、三郷町、斑鳩町、安堵町、川西町、三宅町、田原本町、高取町、明日香村、上牧町、王寺町、広陵町、河合町

 

 

【断熱等性能等級の基準値 地域区分3~6】

等級 地域区分
3 4 5 6
等級7 UA 0.20 0.23 0.26 0.26
ηAC 3.0 2.8
等級6 UA 0.28 0.34 0.46 0.46
ηAC 3.0 2.8
等級5 UA 0.5 0.6 0.6 0.6
ηAC 3.0 2.8
等級4 UA 0.56 0.75 0.87 0.87
ηAC 3.0 2.8

 

断熱性能の重要性はさらに高まり、2030年には等級5が最低等級になる予定です。熱エネルギーは目に見えませんが、快適さ・健康・家計・環境すべてに影響します。暖かく、涼しく、心地よく長く暮らすために、断熱性能が高い家づくりは重要です。

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