60代からの住まい ~シーン別家づくりのヒント~
目次
ずっと頑張ってきた仕事も子育ても落ち着いた年代だからこそ、これからの生活をもっと快適に
これからをもっと自分らしく。今の暮らしやこの先の人生に合わせて、生活の中心となる「住まい」を整えることは、心と体のゆとりを生み出す第一歩です。安心して健康に暮らしていくために、リフォームを考えてみませんか。
新しい住まいでかなえる“理想の暮らし”
・段差の解消で安心な毎日
玄関や廊下、浴室など家の中の段差をなくすことで、つまずきや転倒のリスクを減らし、毎日の移動がスムーズに。安心して暮らせる住まいになります。
・収納や動線の見直しで快適に
物の出し入れがラクになるよう、収納の高さや配置を工夫。よく使う物は腰から目線の高さに置くことで、探し物や家事の負担を軽減できます。
・趣味やペットと過ごす空間へ
使わなくなった子ども部屋などを趣味を楽しむための部屋やペットの居場所としてリデザイン。日々の楽しみが増え、心のゆとりにもつながります。
・見やすく快適な照明計画
年齢とともに暗く感じやすくなる室内。手元や足元に補助灯を追加し、「明るく・見やすく・まぶしくない」光で暮らしを快適に。光のムラを減らして安全性も向上させましょう。
後悔しないために知っておきたい!住まいづくりの重要ポイント
・訪問業者には注意
突然「無料で点検します」などと訪れる業者には警戒が必要。不安をあおって契約を迫るケースも。すぐに契約せず、信頼できる業者なのかを調べ、複数社から見積もりをとるのが安心。
・優先順位を明確に
家全体を一度にリフォームする必要はない。まずは転倒防止や断熱など、安全性や快適性に関わる部分から始めるのがおすすめ。
・将来を見据えた計画を
今は元気でも、将来の体力やライフスタイルの変化を考慮しておくと安心。バリアフリーや段差解消などの工夫を。
・補助金制度を活用
高齢者向けの住宅改修には、自治体によって補助金や助成制度がある。事前に情報収集して賢く活用を。
シニア世代の住まいづくりポイント
・扉は、軽い力で開け閉めでき、体への負担が少ない引き戸に変更。さらに上吊り引き戸なら、床にレールがないため、ほこりが溜まる心配がないので掃除がしやすく、つまずくこともので安全性も高い。
・外から見えにくい窓には面格子を付けることで、防犯対策に。
・玄関には腰を掛けて靴の脱ぎ履きができるベンチがあると便利。
・廊下やトイレなど、車いすでも移動できる幅を確保できると安心。
・滑りやすいお風呂の出入り口、浴槽付近には、手すりがあると安心。
・IHコンロなら、火の消し忘れによる事故のリスクを減らすことができる。
快適&安心!これからの住まいで手に入る最新パフォーマンス
・断熱・遮熱で室温を快適に
窓や壁の断熱性能を高めることで、冬は冷えすぎず、夏は暑くなりすぎない快適な室内環境に。ヒートショックや熱中症のリスクも減らせる。
・耐震補強で“もしも”に備える
大きな地震に備えて、今のうちに耐震診断と補強を。見た目は変えずに安全性を高める工事も可能で、家そのものを守る安心感に。
・音とにおいの工夫でストレス軽減
気密性の高い住宅では、においがこもりがち。換気や吸音材の工夫で、室内環境を快適に保ち、心身へのストレスも軽減できる。
・省エネ性能で光熱費を抑える
高効率な設備機器やLED照明、省エネ基準に適合した断熱材の導入で、エネルギーのムダを削減。毎月の光熱費も抑えられる。
・耐久性の高い素材で長く安心
床や外壁、水まわりなどには、汚れや傷に強い高耐久素材を選択。劣化しにくく、将来のメンテナンス負担も軽減できる。
まとめ
バリアフリーは、高齢者や障がい者のために「障壁を取り除く」工夫。ユニバーサルデザインは、年齢や体力に関係なく「誰にとっても使いやすい」工夫。どちらも積極的に取り入れて、これからの住まいをより快適にしましょう。