吉野の木と暮らす高断熱の家
県外にお住まいのお施主様が「奈良で暮らす家を建てたい」との思いで訪れた構造見学会。吉野の木の香りや空間の心地よさに惹かれ、住まいづくりのパートナーとして平野木材が選ばれることになった。打ち合わせは主にZoomを活用し、遠方からでもスムーズに計画が進んだ。こちらの住まいでは、構造材に吉野桧と吉野杉の4寸を使用。高断熱と高気密を実現し、廊下や脱衣室でも13℃を下回らない温熱環境が整っている。職人の技と素材の力が合わさった、省エネと快適性を兼ね備えた木の家だ。26帖のLDKは、土地の形状を活かしつつ、南からの光をたっぷり取り込むパッシブデザインを採用。床の吉野桧と天井の杉板張りが、柔らかく心地よい空間を演出する。リラックス空間とサニタリー空間を明確に分けることで、暮らしのメリハリも生まれている。キッチンでは既製品の引き出しと造作家具を組み合わせ、無駄のない収納を実現。ランドリースペースにも工夫が凝らされ、家事動線の快適さにも配慮された。外構工事を含め、視線を遮りながらも開放感ある空間に。将来は1階のみで生活できる間取りで、長く安心して暮らせる住まいが完成した。
物件情報
| タイプ | 二階建て |
|---|---|
| 構造 | 木造 |
| 築年数 | 新築 |
| 敷地面積 | 198.69㎡(60.10坪) |
| 延床面積 | 107.23㎡(32.43坪) |
| 施工期間 | 5カ月 |
詳細情報
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吉野桧の床と杉天井が包む温もりの大空間。
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障子越しのやさしい光がここちよい。
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冬の暖かな日差しを室内へ、夏は軒が涼やかに守るパッシブデザインの住まい。
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採光ドアと洗い出し土間、桧格子戸の上質で明るい玄関。
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吊押入で足元に光を通す、磨き丸太柱が映える3帖の和室。季節の飾り物を楽しめる、ほっこりとした空間。
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造作カウンターと一体型ボウル。仲良くならんで使える広い洗面台が、塗り壁と木の質感で上質感を添える空間。
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間接照明のやわらかな光と木の床の温もりに包まれ、一日の疲れを癒す落ち着きのある寝室。
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既成の引き出しを使った造作収納カウンター。作業効率と収納力を高めた機能的で快適なキッチン。
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シンプルな設計に漆喰塗壁や木の質感と間接的な灯りが映えるトイレ。
代表取締役 藤井 謙昌
遠方のお客様とZOOMで打合せを重ね、木繊維断熱材を用いたG2性能の快適な住環境と、木の美しさや温もりが調和する住まいが完成しました。土地形状を活かした東西に広い間取りは南から光が降りそそぎ、好みのインテリアでまとめた空間は、ご家族に長く愛される家となりました。