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家づくりお役立ちコラム

二世帯住宅という選択肢!暮らし方の基本を知ろう

2025/07/03

「3つの型」と「間取りで配慮するポイント」とは?

 

実家が遠い私にとって、二世帯住宅という選択肢

子育てに追われる毎日の中で、「もし親が近くにいてくれたら」と感じたことはありませんか?
私自身、県外出身で実家は遠方。頼れる家族が近くにいない状況で、育児や家事を夫婦だけでこなすのは本当に大変です。加えて、自身の体調にも変化が訪れる“プレ更年期”の時期に差しかかると、心身ともに疲れがたまりやすくなり、将来への不安も増してきます。そんなときにふと思い浮かぶのが「二世帯住宅」という選択肢。
親と同居することで、子育てや家事のサポートを得られる安心感は大きな魅力です。また、介護に対するハードルも下がります。ただし、生活リズムの違いやプライバシーの確保など、気になる点も多いのが現実。だからこそ、間取りや住まい方に工夫を凝らせば、無理なく支え合える“ちょうどいい距離感”をつくることが可能になります。

本記事では、そんな“子育て+更年期世代”にこそ知ってほしい、二世帯住宅の3つのタイプと、それぞれの暮らしに合った間取りの工夫について、わかりやすくご紹介します。

二世帯住宅とは?3つの型を理解しよう

二世帯住宅は、親世帯と子世帯が同じ建物内で生活する住宅です。生活スペースや設備の「共有の程度」によって、以下の3つの型に分けられます。

 

1.完全分離型

玄関・キッチン・浴室・トイレ・LDKなどすべてを別々に設けるタイプ。それぞれの世帯が独立して暮らせます。

 

メリット デメリット
・プライバシーをしっかり確保できる
・万が一空き家になっても賃貸活用が可能
・緊急時にはすぐ助け合える距離感
・建築費用が高くなりやすい
・広めの土地が必要
・意識しないと顔を合わせる機会が減る可能性も

2.部分共用型

玄関や浴室など一部を共用し、他の空間は分けて生活するスタイル。独立性と共有のバランスを図れます。

メリット デメリット
・程よい距離感を保てる

・完全分離よりコストを抑えやすい

・階を分けるなどの工夫で生活リズムの違いにも対応しやすい

・共用部分ではプライバシーの配慮が必要

・光熱費などの費用分担が曖昧になりがち

3. 完全同居型

玄関・キッチン・リビングなど、すべてを共用するスタイル。寝室のみを分けることが多いです。

 

メリット デメリット
・生活に必要な設備が1セットで済むため費用を抑えられる

・介護や育児で協力しやすい

・一世帯になっても違和感なく暮らせる

・プライバシーがほぼない

・生活リズムの違いによるストレスが出やすい

・お互いの夫婦喧嘩が筒抜け

・音やにおいの干渉に配慮が必要

 

間取りで失敗しない3つのポイント

実際の設計では、和室と洋室をうまく使い分けたり、1階を親世帯、2階を子世帯にしたりする工夫が効果的です。部分共用型では、玄関だけを共用し、水回りやLDKを別にすることで快適性が向上。音やにおいの干渉も抑えられます。間取りの工夫で快適な二世帯生活を実現しましょう。

1.プライバシーを守る設計

家族といえども、プライベートな空間は必要です。遮音性のある壁や、親世帯の寝室と、子世帯の寝室、さらに、水回りを遠ざける配置でストレスを軽減できます。

 

2.ライフスタイルの理解と調整

世帯ごとの生活リズムや趣味の違いをあらかじめ把握しておくことが大切。例えば、親世帯が早寝早起きで、子世帯が夜型の場合は、上下階で空間を分けるのがおすすめです。

 

3.家事・費用のルールを明確に

光熱費や日々の家事を分担する場合は、「共通口座を作る」「費目別に分担する」などのルールを事前に決めておくことで、トラブルの防止につながります。

 

迷った場合の解決策!いったいどのタイプの二世帯住宅が合うのか

二世帯住宅は「誰と」「どう暮らしたいか」が明確になるほど、快適で心地よい住まいになります。完全分離・部分共有・完全同居も、メリットデメリットはそれぞれ。迷った場合のおすすめは、一度どちらかの家で、完全同居して暮らしてみること。少なくとも1ヶ月。できれば3ヵ月。たまに顔を合わせる程度だと見えない…お互いの生活が見えてきます。将来を見据えた安心の暮らしのために、自分たちに合ったスタイルを見つけてください。

まとめ:二世帯住宅は“暮らし方”に合わせた選択を

二世帯住宅は、子育てや介護といったライフステージの課題に対して、心強いサポートを得られる住まい方です。しかし、親子とはいえ生活リズムや価値観の違いは避けられないもの。だからこそ「どんな距離感で暮らしたいのか」を家族でしっかり話し合い、それに合った住宅の「型」と「間取り」を選ぶことが何より大切です。

 

完全分離型:生活スタイルが異なる世帯に◎

→ それぞれが独立して暮らせるから、プライバシーも安心

 

部分共用型:程よい距離感とコストのバランスを求める家庭に◎

→ 一部を共有しながら、個々の空間も確保できる

 

完全同居型:協力しながらの子育て・介護を重視する家庭に◎

→ 一緒に支え合う安心感があり、家族のつながりも深まる

 

家族みんなが笑顔で過ごせる住まいづくりを、今こそ一緒に考えてみましょう。

 

ライター 内藤美由紀

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