広さの中に団らんと空間のゆとりを織りまぜ、家事動線も文句なし!バルジが生み出す現代の旧家の形
ご結婚を機に住まいのリフォームを決意したO様。リフォームにあたり、築110年の旧家の趣は出来るだけ残しつつ、段差や家事動線の不便さといった昔ながらのつくりを解消したいと、『バルジ建築設計室』に施工を依頼することに。O様邸のポイントを同社に伺うと「部屋が細かく仕切られていて段差が多く圧迫感があったので、ご家族が集うLDKは壁や天井を抜いて一つの大きな空間にしました。そのおかげで以前は孤立しがちだったキッチンから、家族を見渡せるキッチンへと生まれ変わり、家族の団らんをおこなえる空間になっています。ただ広いだけでなく、例えるのであれば、平屋感覚でマンション暮らしのようなコミュニケーションをとれる良いとこどりの住まいだと言えます。また、お施主様一番のご要望だった畳敷きで掘りごたつの床座リビングを採用しつつ、現在ではなかなかお目にかかれない立派な柱や梁が状態良く残っていたので、それらはあえて残しています。」と語ってくれた。旧家に多い男性主導のつくりに、キッチンや水回りの配置など、うまく女性目線の間取りをミックスした案件となった。「家事がしやすくなった」と奥様も大満足。
古民家や旧家の特長を熟知する強みに、女性目線の間取りをしっかり取り込む設計担当。さらに、耐震・断熱の知識を熟知した技術者のスキルを織りまぜたことで、バルジの持ち合わせるカラーが結集された今回の事例。O様が快適に住まわれていることは言うまでもない。
■写真:ご両親から譲り受けた築110年の旧家。古民家を知り尽くすバルジ建築設計室が、旧家の趣はそのままに暮らしやすさを追求した住まいに。
■物件詳細:築110年(一戸建て)
■リフォーム面積:107.88平米(32.62坪)
生活感が出て散らかりがちな電話機や書類関係などは、構造上抜けない壁の死角を利用したスペースにまとめて収納。
大きな梁や柱は残しつつも圧迫感を感じない大空間リビング。
十分なスペースを確保した洗面スペース。天然素材の塗り壁が湿気を吸収してくれるので、室内干しでもカラッと乾くそう。
ところどころに間接照明を採用し、旅館にいるような癒しを感じられるポイントも施している。
入口や右手の戸は以前のものをそのまま使っているが、ちぐはぐ感が出ないよう、フローリングや玄関土間の素材や色を厳選。
壁と天井を抜いた一つの大空間にすることで段差を無くすと共に、様々な用途に使える多目的なリビングに生まれ変わった。