諦めたくない条件を、 諦めないための答え探し…… “最適な解”は「戸建てリノベ」だった
新居を持つにあたって、T様ご夫婦が最初に考えていたのは戸建ての新築。しかし、希望していた地域の土地価格は想像以上に高く、駅から徒歩圏内の場所に家を建てるのは予算的に難しかったそう。それでもT様ご夫婦は、子どもたちの通学や自分たちの老後のことも考え、「住みたい街と、駅から徒歩圏内という条件は変えない」という選択をされた。そんなお二人に『平岡工務店』が出した“最適な解”は、「戸建てリノベーションで新居をつくる」という提案だった。そして、その後に見つかった立地条件が合う物件を、同社が“建築のプロ”としての目線で入念に診断。その基準とした「メンテナンス性と維持費用」「躯体の強度」「表面には見えていない購入後のリスク」などの点を、ご夫婦も納得して購入を決断できたそうだ。
T様邸における空間コーディネートのテーマは、「新しくし過ぎない」こと。建物の経年変化とも馴染むよう、使う素材や色合いを吟味し、その上でテーブルやテレビ収納、新たな建具を造作。これらは、必要な時には“直して長く使える”ように造られた品だ。また、間取りはキッチンを中心に計画し、料理好きの奥様がほかの家事も負担なくこなせるよう、キッチン横に部屋干しや衣類収納も可能なランドリールーム兼家事室を用意した。
そのほか、日々の暮らしを心地よくする工夫や“好きなテイスト”が随所に散りばめられたT様邸は、ご家族にとって「新築以上の価値を持つ住まい」に仕上がっている。
■物件詳細:築30年(一戸建て)
■リフォーム面積:75.00平米(22.69 坪)
リビング・ダイニングの床には、色の濃淡が一枚一枚で異なる無垢のナラ材を採用し、建物が持つ雰囲気と馴染むよう計画。
「緩くつなげて、でも仕切れるように」というT様の希望に応え、ダイニングとキッチンの間には造作建具を入れた。
リビングの隣に設けた和室は、小さなお子さまたちの遊び場として、また客間としても活躍する多目的に使える空間。
キッチンは、料理が好きな奥様の夢をかなえるため、広々と使いやすく。作業スペースも収納も十分に用意。
家族が並んで使える大きな洗面化粧台&鏡も、同社が造作した品。歳の近い3人の女の子たちが大きくなり、朝の身支度が重なっても安心だ。
和室とリビングを仕切る引き戸は、和モダンな空間にも洋室にも似合うデザインで造作されている。
「新しくし過ぎない」がテーマのT様邸。造作テーブルの天板も、ほかの家具や建具と同じ材料を使い、空間全体の調和を図った。