特集・コラム一覧
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2025/12/02
実家が寒くて帰るのが億劫。それ、リフォームのフラグです。
皆さんのご実家はどういったタイプでしょう? 立派な門構えと重厚な瓦屋根が特徴的な日本建築の家。 サザエさんのお家のように、独立した台所と家族が集い食事をする居間がある平屋。 応接室があり、ドラえもんが寝ているような押し入れがある、昭和の日本家屋。 「耳をすませば」の主人公・雫が暮らしているような団地。 耐震断熱対策されている高スペック住宅もしくはマンション。。。 年末年始は奈良の実家に帰る方も多いと思いますが、「寒くて帰りたくない」「寒いお風呂がつらい」「居間にいても隙間風を感じる」など、久しぶりの実家で直面する寒さに身ぶるいする人が多いのも事実。 築30~40年が経過した家は、断熱・構造の見直しといった修繕が必要になる時期です。ホットカーペット×ガスファンヒーター×エアコンなど複数の暖房器具を用いている寒い家は、健康維持のためにも光熱費削減のためにも、断熱リフォームを検討するのはいかがでしょうか。 健康的に暮らすため、冬は室温18度以上が推奨されている WHO(世界保健機関)は2018年11月、「住宅と健康に関するガイドライン」の中で「冬は室温18度以上にすること」を各国に勧告しています。「冬の室温が18度以上あると、呼吸器系や心血管疾患の罹患・死亡リスクを低減する」とし、特に子どもや高齢者には「もっと暖かい環境を提供するように」と言葉が添えられています。 参照:一般社団法人日本住宅リフォーム産業協会JERCO(ジェルコ)「ひと部屋断熱」 北海道のような寒冷地ではなく、沖縄のように温暖地でもない奈良県は、室温が低い住まいが多いそう。比較的暖かく過ごせるマンションが多い都市に比べて「戸建てが多いから」という側面もありますが、見逃せない現状です。 気温が寒いと血管は収縮して血圧が高くなります。特に冬の朝は注意が必要。起きる1~2時間前にエアコンを24度設定で自動スタートするなど、室温対策ができると良いですね。 実家リフォームのすすめ①寒いお風呂やトイレをリフォーム 古い家の特徴の一つに「水回りがとにかく寒い」が挙げられます。特に床がタイル張りだと、見た目にも体感的にも冷たさが倍増します。「古くはなったけれど、壊れていないし、使えるから不便ないし、もったいない」と、なかなかリフォームしにくい場所ですよね。 しかし、「もったいない」は、トイレをリフォームしないほうが「もったいない」かもしれません。 トイレを流すのに30年前は1回あたり13リットル(※1)の水が必要でしたが、今では少ないもので3.8リットル(※2)と、“3分の1以下”の水量まで節水が進んでいます。 ※1:1994年まで販売していたCSシリーズ ※2:ネオレストシリーズ(床排水)など TOTO「節水トイレ開発秘話」より 1回流す度に13リットルも必要としていた水が、3.8リットルで済むなんて。。。トイレの節水技術は、すごい進歩ですね!!トイレや風呂、キッチンなど水回りのリフォームは数十万~数百万円、結構幅があって目安にならないかもしれませんが、水回りリフォーム費用の肝は「どのメーカーのどの商品を採用するか」によって、価格が倍以上変わります。 最新の機種には、自動で掃除をしてくれたり、節水仕様になっていたりとたくさんの便利な機能が搭載されています。また、デザインもスマートで魅力的ですが、お値段との相談が必要です。必要な機能は何か、どれくらいの費用が捻出できるのか、取捨選択が必要になります。 実家リフォームのすすめ②「ひと部屋だけ」断熱リフォーム 家族が集まる居間だけなど、家の一部のみを断熱対策する「ひと部屋断熱」という考え方にも注目が集まっています。外部と関わる壁面や窓と、天井・床への断熱対策で、1部屋125万円前後。耐震への対策を合わせて行うことで250万円程度の工事費用となるようです。補助金が出る地域もあるので、居住地の補助金情報は要確認です。(2025年12月現在、奈良県では「ひと部屋断熱」に対する補助金はありません) 実家リフォームのすすめ③「窓リノベ」で、窓の結露ともおさらば。 私の実家は、昭和50年代後半にハウスメーカーで建築された戸建てですが、冬の窓結露はすごかった。拭いても拭いても結露が湧き出て、母を困らせていました。ある日父が買ってきた水受けボトルが付いた窓ワイパーは、画期的な便利グッズでした。また、足元はフカフカのスリッパが必需品。窓際はひんやりと感じることも多かった。 そんな実家の冬でしたが、数年前に窓リノベを実施。既存の窓とサッシはそのままで、内窓を設置するタイプのリフォームでした。その効果は絶大。結露は全くなく、室内の空気を逃がさない気密感がすごい。暖房の効きも暖かさの持続性もよく、窓だけでこんなに変わるものなのかとびっくりしました。 窓のリフォームの種類 内窓設置 外窓交換(カバー工法、はつり工法) ガラス交換 補助金を利用してお得にリフォームする方法もあるので、最新の補助金情報は「先進的窓リノベ2025事業」のサイトにてご確認ください。 https://window-renovation2025.env.go.jp/ まとめ たまに帰るからこそわかる、実家の寒さ。その寒さ、危険です。交通事故に遭遇するよりも確率が約3倍高いとされるヒートショック。部屋間の急激な温度差により引き起こされます。そういった不慮の事故を防ぐためにも、冬の寒さを少しでも快適に乗り切るためにも、実家リフォームで温度差がなく過ごしやすい温熱環境を目指しましょう。
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2025/11/21
やったほうが良いの?地鎮祭・上棟式・竣工式といった建築三大儀式
新しく建築物を建てる際に対象となる「建築三大儀式」として、地鎮祭・上棟式・竣工式があります。それぞれ建築の節目に行われる儀式で、そのタイミングや意味合いをご説明します。 地鎮祭(じちんさい)とは 工事が始まる前に、建築する土地を守っている神様へのごあいさつと、工事の安全祈願、家族の繁栄祈願のために行われます。 合わせて近隣へ、これから工事が始まることを伝えるために挨拶回りをする場合もあります。 上棟式(じょうとうしき)とは 上棟とは、屋根の最上部に棟木(むなぎ)と呼ばれる木材を取り付けることで、上棟が無事に終了すると行われるのが「上棟式」です。家の基礎となる骨組みが出来上がったお祝いと、この先の工事の安全祈願をします。今では見かけることも少なくなりましたが「持ちまき」が行われるのも、このタイミングです。 上棟は、「棟上げ(むねあげ)」、「建前(たてまえ)」、「建方(たてかた)」とも呼ばれます。家としての立体感が出て、大きさがわかるようになります。 竣工式(しゅんこうしき)とは 工事が終わり、家が無事に完成したことを神に感謝するための儀式。工事が終了し、引き渡し前の工事完了点検などが終わり、後は引き渡しと引越しだけ。という状態になったことを「竣工」と呼びます。竣工式のタイミングは、工事終了後のなるべく早いタイミングで行われます。 大きなビルや施設では、竣工式・テープカット・お披露目会などをセットに開催されることが多くありますが、一般住宅では、竣工式の開催は珍しいことかもしれません。 せっかくだからイベント化!その①家族で参加する「手形式」 地鎮祭・上棟式などでは、家の柱や梁・板など、家が完成すると隠れてしまう部分へ「お守り」としての意味合いも込めて、手形をペタっと付けます。同時に名前や願い事などを書き記すことも。 引き渡し式で、玄関アプローチやお庭の一角などに、コンクリート手形を残す。工事中のタイミングで漆喰壁に手形を残すといったことも可能です。家族はもちろん、一緒に暮らすペットの手形も入れたいですね。 せっかくだからイベント化!その②引き渡し式 占有権を建設会社から施主に移す、いわゆる「家の鍵をもらう日」が引き渡しです。長かった「家づくり」が終わり、「新しい暮らし」が始まる日となります。思い出に残る1日にしたいですね。 リビングや玄関前などでの写真撮影、テープカット、くす玉割りなど、おめでたい雰囲気に包まれます。奥様からご主人への手紙、また逆にご主人から奥様への手紙を書いて、感謝を伝える時間を設けるなど、キュンとするシーンの演出もあるそうですよ。 どんなことがしたいか、要望があれば家づくりの窓口担当者へ伝えておきましょう! やったほうが良いの?やらなくても良いの? どの儀式も必ず行わなければならないという決まりはありません。宗教上の理由や費用の問題などで行わない場合も多々あります。決めるのは建築主。実際に工務店サイドのお話を聞いても「そりゃ行った方が良いよ」という声もあれば、「重要視していないのでどちらでも良い」といった声もあります。 行う場合のメリット ・神様に「きちんと祈祷した」という清々しい気持ちで家づくりが進められる ・一生に一度かもしれない貴重な体験は、家族の思い出になる ・家づくりに携わる関係者と意思疎通が図れる ・礼を尽くした達成感が得られる 行う場合のデメリット ・出費が必要 必ず必要となるのは、神主さんへ渡す初穂料(はつほりょう)または玉串料(たまぐしりょう)と呼ばれるご祈祷のお礼です。 そのほか、神様へのお供え物、棟梁・職人さんへのご祝儀やお弁当、近隣への挨拶で使う手土産など、どの程度の規模でどこまでするのかによって異なってきます。どういった費用が必要になるのか、また棟梁・職人さんへのご祝儀については「受け取らない」という会社の方針だったりする場合があるので、工務店の担当者に確認しながら進めましょう。 ・当日に時間を割く必要がある。場合によっては準備にも時間が必要。 絶対にダメと決まっている日はありませんが、大安・先勝・友引といった六曜を参考にして選んだり、逆に建築関係の大凶日「三隣亡(さんりんぼう)」と呼ばれる日は避けたりと、ゲン担ぎのひとつとして決める場合があります。 三隣亡は、その漢字の通り「三軒の隣まで滅ぼす」という言い伝えがあり、地鎮祭や上棟式といった建築儀礼・土木工事・基礎工事・引っ越しなどが避けたほうが良いとされています。 まとめ もし迷っている場合は、やって後悔より、やらない後悔の方が大きく、どれもまた家を建てない限りは二度とできません。費用については、工務店に準備物があるようなら比較的お安くできる可能性があります。また、略式での開催もできるよと言ってもらえる場合があるので、工務店担当者に確認してみましょう。
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2025/11/17
デザイン性と快適さが両立した、奈良の工務店の住まい実例|5選
11月17日 WEB特集ページに新たに2社を追加し、内容を更新いたしました。 「どんな家に住みたいか」それは「どんな暮らしをしたいか」と同じ問いかもしれません。 奈良で家づくりを手がける工務店には、それぞれに異なる美意識と設計思想があります。 木のぬくもりや漆喰のやさしさに包まれた空間で、10年後も心地よく暮らせる住まいをつくる工務店。 家の中だけでなく、庭や外構まで含めて「暮らしの風景」をトータルにデザインする工務店。高気密・高断熱 の性能にこだわり、目に見えない快適さを支える設計を追求する工務店。子育て世代の目線に立ち、 動線や収納、素材選びにまで配慮を重ねる工務店。そして、限られた空間でも豊かな暮らしを叶える、 コンパクト設計に強みを持つ工務店——それぞれが、住まい手の理想に寄り添いながら、唯一無二の 住まいをかたちにしています。 この特集では、そんな工務店の住まいづくりを、写真とともに丁寧に紹介していきます。 美しさだけでなく、機能性や暮らしやすさへの配慮が行き届いた住まいの数々。ページをめくるたびに、 「自分らしい暮らしってなんだろう」と考えたくなるはずです。 □暮らしに驚きと遊び心を。洗練と快適が共存するラグジュアリーな住まい 【 株式会社ビーライフ 一級建築士事務所 】゠奈良県奈良市゠ 洗練された空間を暮らしから紐解く家づくり 内と外が緩やかにつながるリュクスな住まい 「ラグジュアリーな住空間」にほれ込み、ビーライフでの家づくりを選んだお施主様。 整地費用のかからないフラットな土地を活かし、ビルトインガレージ付きの住まいが提案。 外観は玄関が見えにくい設計ながらも、防犯カメラやセンサーライトを設置し、安全性にも配慮。外部からの視線を遮りながら、室内には開放感をもたらす工夫が随所に施されています。 LDKは、素材選びから家具までラグジュアリーなテイストで統一。 側壁に施されたミラーが、視覚的な奥行きを生み出します。 床を一段下げた絨毯敷きのリビングは、ホテルライクな落ち着きと品格を演出。 ダイニングには特殊クロスと印象的な照明を採用。 キッチンはリクシルの「リシェル」で機能性と美しさを両立。 アウトドアリビングは、通りからの視線を遮る設計。 屋根付きのくつろぎスペースで、お子さんがのびのび遊べる空間に。 アイアン階段が、リビングとダイニングをゆるやかに仕切る。 造作洗面スペースは、ご主人の「頭を突っ込んで洗いたい」という声から誕生。深型ボウルとタイルカウンターが印象的。 雨に濡れずに玄関へ入れるアプローチも、日常の快適さを支える工夫。 隠し部屋に詰め込んだ、少年時代の夢 寝室の本棚に見える扉を開けると現れるのは、ご主人の“秘密基地”。コミックスやフィギュアを思う存分飾れる造作棚が並ぶその空間は、遊び心と設計力が融合したビーライフならではの提案です。 代表取締役 山下 淳哉さん 「ラグジュアリー感」や「スタイリッシュ」と「暮らしやすさ」は相反するものではありません。住まいのすみずみにまで、デザイン性と使い勝手の良さの両立を徹底しました。お施主様が気付かないような“ひと手間”こそが、日々の暮らしに大きな違いをもたらしてくれるはずです。『ビーライフ』の空間づくりは唯一無二のもの。ぜひご相談ください。 この住まいづくりを手掛けた『ビーライフ』について、詳しくはこちら □複雑な地形に対応する技術力と、上質な空間をつくる照明とディテール 【 一級建築士事務所リビングデザイン 】゠奈良県天理市゠ 変形地を活かす設計力と、計算された照明計画 高低差のある変形地を、独自のアイデアでプラスに変えることが最大のポイントでした」と語るのは、リビングデザイン代表・井上氏。 玄関までのアプローチには階段を設け、駐車場は複雑な勾配を調整することで、土地の個性を活かした設計に仕上げました。 外観はグレーのツートンカラーでまとめ、玄関まわりには石目調の素材を採用することで、上質で落ち着いた印象に。 庭には手入れのしやすいタイルデッキと人工芝を取り入れ、暮らしやすさにも配慮されています。 照明と素材で整える、快適さと意匠性のバランス LDKと洗面室の間はアーチ状の垂れ壁でゆるやかにつなぎ、空間にさりげない遊び心を。袖壁の間接照明やテレビ背面のデザインクロス、フローティングボード下の光が、住まい全体に心地よい陰影をもたらし、意匠性と快適性が調和した空間に仕上がっています。 暮らしに遊び心とやさしさを添えて LDKと洗面室の間はアーチ状の垂れ壁でつなぎ、空間に遊び心をプラス。 階段下には愛猫専用のトイレスペースやトンネルを設け、家族みんなが心地よく過ごせる工夫が随所に光ります。 玄関まわりの上質な演出 玄関には壁の厚みを利用してニッチを設け、デザインクロスとガラス棚を組み合わせることで、空間に洗練された印象を添えています。 フルフラットキッチンを中心に、ダウンライト・ペンダント・スポットライトなど多彩な照明が空間を彩る。 キッチンの折下げ天井からこぼれる光が、LDKに印象的な陰影を生む。 – リビング階段からの眺めは、光と広がりを感じられる心地よい設計。 外構照明が引き立てる、夕暮れ時の上品な佇まい 外構照明が夕暮れの住まいを適度に照らし、落ち着きのある上品な雰囲気を演出しています。 暮らしやすさと美しさが細部まで行き届いた、家族にやさしい一邸が完成しました。 代表・一級建築士 井上 敏治さん お施主様は、外観はもちろん、内装や間取りに至るまで細部に強いこだわりをお持ちでした。打ち合わせを重ねながらご提案を進める中で、「まるで私たちの考えていることを分かっているかのよう」とのお言葉をいただき、大変うれしく感じています。施工事例のバリエーションも豊富にご用意していますので、ぜひお気軽にご相談ください。 この住まいづくりを手掛けた『リビングデザイン』について、詳しくはこちら □思い描いた世界観と、快適な日常が共存する住まい 【 ヨシダデザイン工房 】゠奈良県大和郡山市゠ 暮らしに寄り添う、設計力と素材選び 住まい手の理想を内装だけでなく外構や庭まで丁寧に反映した、トータルデザインの住まい。 連続した窓の配置と室内窓の工夫により、自然光が奥まで届く設計に。遮熱効果の高い大きなガラス窓を採用し、 日差しを取り込みながらも室温が上がりすぎない快適な空間を実現しています。 南国リゾート風のロックガーデンが彩る、個性豊かな外構 外構には、注目のガーデニングスタイル「ドライガーデン」を採用。ヤシや多肉植物、複数の石材を組み合わせた南国風のロックガーデンは、色合いや奥行き、陰影に変化をもたらし、庭に豊かな表情を与えています。お手入れがしやすく、セキュリティ面でも効果を発揮するなど、見た目と機能性を兼ね備えた外構デザインです。 ガラス戸でつなぐ、洋と和の心地よいバランス リビングの一角に設けた小上がりの和室は、ガラス戸でゆるやかに仕切ることで、洋風の空間と自然に調和。家族の気配を感じながらも、落ち着いたひとときを過ごせる心地よいスペースです。 光が差し込む、心地よい玄関まわり キッチンの小窓やテラスに面した窓から自然光が入り、玄関まわりをやさしく照らします。住まいの第一印象を明るく、開放的に演出する工夫です。 レンガ調で仕上げた洗面台 当初は全面タイル仕上げの予定だった造作洗面台に、施工途中でレンガ調を部分使いで取り入れたことで、空間にほどよいアクセントが生まれました。 寝室の一面をジーンズ柄のブルーで彩ってシックな雰囲気に。 子供部屋は男の子と女の子でクロスの色を使い分け。動線を邪魔しないように収納の位置にも配慮している。 可動棚を活用した収納は、成長や暮らしの変化にも柔軟に対応。 家族の時間を包み込む、明るく開放的なLDK ナラ材と漆喰の白を基調に、黒のアイアン階段がアクセントになり、空間が引き締まっているLDK。 キッチンから水回り、リビングまで一直線につながるシンプルな動線が、日々の暮らしを快適に。 調理をしながら家族と自然に交流できる、遊び心と機能性が共存する住空間が実現しました。 代表取締役 吉田 尚央さん 今注目されているドライガーデンをはじめ、個性的なエクステリアを得意としています。ヤシや多肉植物、数種類の石材を組み合わせることで、色合いや奥行き、陰影に変化を生み出し、見た目の個性とお手入れのしやすさを両立。内装はもちろん、外構や庭に至るまで住まい手の思いや要望を丁寧に反映し、機能性も追求。非日常のワクワク感が宿る、オンリーワンのライフスタイルと家づくりをお届けします。 この住まいづくりを手掛けた『ヨシダデザイン工房』について、詳しくはこちら □ 洗練と機能美が共存する、上質なリフォーム空間 【 株式会社 平野木材 】゠奈良県磯城郡゠ キッチンリフォームを要とした LDK リフォーム。 今回のリフォームの中心となったのは、施主様の想いが詰まったキッチン空間。既成 I 型キッチンと、収納計画を綿密に行い計画したオーダー収納家具の組み合わせで、機能性と美しさを両立した空間がうまれました。 オーダー収納家具は、作業効率と美観を両立。 ワインセラーもあるオーダー収納家具は、デザイン、色、質感にも配慮し、上質な空間と調和する仕上りに。 ご要望の「作業台から一段低いカウンター」は唯一無二で、暮らし方に寄り添います。 色彩計画のもとセレクトしたキッチン大理石。 大理石は、床・家具・キッチンとの調和を大切にセレクト。美しさとお手入れのしやすさも兼ね備えています。 お好みのインテリアテイストを大切にコーディネート。 床材には高級感のあるウォールナットを採用。お好みのインテリアテイストを大切に、板張り天井の赤身の杉や格子建具などをコーディネートし、自然素材の風合いが随所に生かされた上質で高級感のある空間を目指しました。 新築住宅でも採用されている『イマガワ』の格子建具は、深みのあるウォールナットの床とも自然に調和し、空間全体に品のある統一感を出している。 引違い建具のあった場所に格子飾り窓を。格子建具と同様に「イマガワ」にオーダーしたもので空間のアクセントとなっている。 暮らしに寄り添う、設計者の工夫 家具が加わることで、漆喰塗のダイニング空間に洗練された美しさが際立つ。素材選びや設えにも細やかなこだわりが光り、漆喰の壁がやわらかな雰囲気を演出。空間全体に上質な高級感が漂う仕上がりとなっています。 代表取締役 藤井 謙昌さん ご要望とインテリアイメージの共有を大切にしています。 打ち合わせを重ね、ご希望の洗練された上質な空間になりました。 素材、色、しつらえ、質感、空間のつながりまで細やかにこだわり、心地よさと機能と高級感が両立する住まいに仕上り、大変喜んでいただきました。 この住まいづくりを手掛けた『平野木材』について、詳しくはこちら □趣味と性能を包む、ダークトーンのガレージハウス 【 株式会社ファンズホーム 】゠奈良県北葛城郡゠ 趣味と感性が響き合う、設計者との対話から生まれた住まい 建築の知識を持つお施主様と、設計者が二人三脚でつくり上げた一邸。趣味と暮らしが共存するガレージハウスは、インナーガレージにロードバイクやサーフィン用品を収めつつ、車1台がゆったりと駐車できる広さを確保しています。外観は、黒のガルバリウム鋼板にレッドシダーの木を組み合わせたファサードが印象的。 キッチンはオーダー仕様。 素材やサイズ感まで細かく調整され、使いやすさと美しさを兼ね備えた仕上がりに。 和室・ダイニング・キッチンが緩やかにつながる空間構成。 和室とダイニングを内窓でつなぎ、家族や友人が自然と集まる団らん空間を演出。リビングの内窓や吊戸棚の素材選びにもこだわり、空間全体に美しい調和が生まれています。間取りは「友人をもてなす場」として設計され、和室・ダイニング・キッチンがゆるやかにつながる構成に。リビングは奥に配置され、内窓越しに光や気配が届く設計。 吹き抜けからやわらかな光が差し込み、空間全体に明るさと開放感が広がる。 玄関から和室、そしてキッチンへとつながる独自の動線が、この住まいならではの心地よさを生み出しています。 細部に宿るこだわりと機能性 内装にも、施主様のセンスと建築的な視点が随所に息づいています。玄関や階段まわり、リビングの壁面には床材と同じオークを生かしたヘリンボーン張りの壁を設け、空間に意匠的なアクセントに。 2階には、将来の子育てを見据えた可変性のある子ども部屋を用意。収納力も高く、日々の暮らしやすさにも細やかな配慮がなされています。性能面でも、UA値0.39・C値0.1・耐震等級3という高水準を実現。こだわりと機能性が美しく共存する、長く愛される住まいがここに完成しました。 代表取締役 中本 滋さん 今回のお施主様は建築の知識も豊富で、打ち合わせはまるで設計士同士の対話のようでした。 趣味と性能、そして美的感覚。そのすべてを包み込む空間を目指して、細部まで丁寧に設計しました。完成した住まいは、使いやすさと個性が共存する、長く愛される一邸になったと自負しています。 この住まいづくりを手掛けた『ファンズホーム』について、詳しくはこちら 📗デザインと快適性は、どちらも暮らしの本質 美しい住まいのデザインは、心を豊かにしてくれます。 けれど、毎日を心地よく過ごすためには、見えない部分の快適性、とくに断熱性能の高さも欠かせません。室内の温度が安定し、季節の変化にもやさしく寄り添ってくれる住環境は、家族の健康や暮らしの質にも深く関わってきます。この特集で紹介している工務店は、デザイン性の高さと断熱・住環境の快適さを両立させる設計・施工力を備えています。「どんな風に暮らしていきたいか」を考えるとき、理想のデザインや住まいの雰囲気と一緒に、毎日の快適さにも目を向けてみてください。 断熱材について詳しく知りたい方は、同じ奈良すまい図鑑WEB内のこちらのコラムもぜひご覧ください。 👉 断熱って、なぜ大事?
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2025/11/06
失敗しない家づくりの第一歩!情報の「整理」と「収集」
家づくりは、人生の中でそう何度も経験することがない貴重なイベント。だからこそ、失敗したくないし、後悔したくない!!そんな転ばぬ先の杖となるのが「情報」です。細かなことでも、知らずに採用しないのと、知ったうえで採用しないのでは、後悔も心の余裕も全く違います。ここでは、どんな情報の整理が必要なのかヒントをお伝えします! 暮らしの「不満」を吐き出す 今の暮らしの中で、不満に思っていること、嫌だなと思っていること挙げてみましょう。 「駐車場2台分の月額利用料がもったいない」 「とにかく荷物が多くて、部屋が散らかっている」 「靴が靴箱に収まりきらない」 「冬のお風呂が寒い」 「今の賃貸はペットと暮らせない」 「玄関までの階段が長くてしんどい」などなど。 たくさん不満が挙がるかもしれませんが、それはチャンス。全ての不満をクリアにして、新しい暮らしをスタートできるチャンスです! 「理想」の暮らしを描く 次は新しい家で、どんな暮らしがしたいか。 「自分の部屋がほしい」 「ゆっくりと読書できるスペースと、たくさんの本を収納できる棚がほしい」 「休みの日はお庭でBBQがしたい」 「愛犬が自由に走り回る姿を見たい」 「夜でもバイクの整備ができると良いな」 「趣味で集めたフィギアを壁一面に飾りたい」 「室内干しできるスペースがほしい」 など、新しい家での理想を住まう家族で出し合いましょう。 家を彩る「素材」「設備」の情報収集 InstagramやPinterestなどのSNSには、実際に家を建てた人や現在家づくりをしている人、建築現場で働いている人の投稿がたくさんあります。「いいな」と思う素材や仕様があれば、細かなこともぜひ保存しておきましょう。 システムキッチンひとつ選ぶとしても、メーカーごとにさまざまなブランド展開をしています。1つのブランドに絞っても、キッチンカウンターの高さ・手元のコンセントの有無・コンロの口数や五徳の色・引き出し収納の数やそのサイズなどなど。。。 壁紙にも、消臭機能があるもの、汚れが染み込まずお手入れがしやすいもの、抗菌・抗ウイルスや調湿など、さまざまな機能を持つものがあり、さらに色や柄はその何百倍も存在します。。。 ひとつひとつ細かく選べますので、事前の知識や情報がないと「さぁ選ぶぞ」というときに、選択肢の多さに圧倒されてしまい、選び疲れてします。 ある程度「こんなのが良いな」という理想を持っている方が、後々プロからも提案してもらいやすく、納得できる住まいに近づきます。 建築会社を探す →雑誌・工務店の検索サイト 家づくりを手掛ける会社は、奈良県内だけ見ても何十社とあります。各社が過去にどんな家を建てているのか、どんなことに気を付けて家づくりをしているのか、雑誌「奈良すまい図鑑シリーズ」や当サイト「奈良すまい図鑑WEB」でチェックしていきましょう。気になった会社があれば、資料請求をしてどんな会社なのか調べましょう。 →総合展示場に行く テレビCMなどでも見ることがある大手ハウスメーカーの家が一堂に会する総合展示場。各社によって建築される家の特徴はさまざま。最新の技術や情報をまとめて見ることができ、「新しい家のことが、なかなか想像できないなー」という段階でも、さまざまな家を見学することで「これはいい」「これは要らない」といった判断材料が増えるきっかけになります。 →無料相談会への参加 どの住宅会社でもだいたい無料で新築・リフォームの相談ができます。気になる会社が見つかれば、アポイントを取って訪問しましょう。そして、どんな暮らしがしたいか、どんな雰囲気が好きか、新しい住まいでの理想の過ごし方などを話してください。それに対して、過去の施工例を見ながら素材や間取りなどの説明してもらえたり、その会社ならではの提案が出たりと、担当者や会社のカラーがわかります。 →構造見学会・完成見学会への参加 「構造見学会」は、工事の途中で開かれるもので、家が完成すると隠れてしまう柱や梁といった構造躯体、壁の中、気密断熱の施工などを見ることができます。 「完成見学会」は、家が完成してから、引っ越しが始まる前に開催されます。実際の家の雰囲気、間取りの工夫、床や壁材の仕様などがわかります。 いずれも建築会社の施工の丁寧さといった細かな仕事ぶり、どんな人が家づくりに携わっているのかなどが見られます。随時行われているわけではないので、貴重な見学会はタイミングが合えばぜひ足を運んでみるべきです。 →モデルハウス見学 各社の敷地内などにあるモデルハウスでは、どんな家づくりをしているのか、雰囲気やこだわりなどを知ることができます。また「どんな人が働いているのか、自分たちの家を作ってくれるのはどんな人たちなのか」という視点でも、見てみましょう。 →OB様宅見学 会社によっては、過去に家を建てた人の家を見学できる場合があります。実際に家づくりをした感想、建てた会社の良いところ・悪いところ、「もっとこうしておけば良かった」など、生の声を聞けるチャンスです。 →住宅相談カウンター「ナラタテ」へ行く 情報が多すぎてまとまりきらない、いろいろ調べすぎた結果「どこに頼んだら良いのかわからない」といった場合にも利用できるのが、当サイト「奈良すまい図鑑WEB」の編集者が運営する住宅相談カウンター「ナラタテ」です。ひとつひとつ情報整理のお手伝いをし、ご相談者さまが求める住まいを手掛けてくれる工務店はどこかを探し出します。 まとめ 職場や友人など戸建に住んでいる人に「今の住まいの不満点」や「次に引っ越すならこうしたい」といった改善部分、「これは導入してよかった」というお気に入りポイントを聞いてみるのも、嘘のないリアルな情報なので参考になるはずです。自分に合った情報収集で、理想の暮らしづくりをスタートしてくださいね。
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2025/10/30
奈良で快適な暮らしを実現する「断熱の必要性」と「断熱等性能等級」とは
家づくりを考え始めると、「断熱等級」や「断熱性能・UA値」という言葉をよく目にします。そもそも、断熱とは何なのか。断熱の必要性とは?雪国ではない奈良でも断熱って必要??といった疑問を解決していきましょう! 断熱ってなに?どうすれば良いの? 断熱とは、家の中と外の「温度差を少なくすること」です。熱は、温かいところから冷たいところへ移動する性質があります。そのため断熱が不十分だと、夏は冷房をつけても外からあたたかい熱が入り、冬は暖房をつけても熱がすぐに外へ逃げていきます。家の中で心地よく過ごせないことや、光熱費がかさむだけでなく、家の中の温度差によってヒートショックが起きるといった健康リスクも高まります。 熱の移動を少なくするためには、ポイントが次の4つあります。 →断熱材の活用:壁や天井、床下に断熱材を入れる。 冬は壁際や足元が寒い、夏の2階はとにかく暑いといった状況を防ぐためには、断熱材が必要不可欠です。 →窓ガラス+サッシの性能:複層ガラスやLow-Eガラス、樹脂サッシを採用する。 室内の熱の約6〜7割は窓から移動します。以前の家づくりで主流だったアルミサッシは、熱伝導率が非常に高く、部屋の温度に影響を与えてしまいます。窓ガラスの性能を上げ、サッシを樹脂製や木製などに変えることで、熱移動がしにくくなります。 →庇・軒の活用:深い軒や庇を設ける。 屋根の端で外壁から外に出ている部分を「軒・のき」。大きな屋根とは別に、窓の上などに独立して壁についている屋根を「庇・ひさし」と呼びます。深い=長いことで、太陽の強い日差しや雨が室内に入るのを遮ってくれます。 →日射を考慮した設計:日当たりや窓の数・位置などを工夫する。 夏の強い日差しは遮り、冬のあたたかい日差しを取り込むといった、季節ごとに異なる日射を考慮した設計・窓の大きさや数・間取りを工夫することで、過ごしやすさが大きく変わります。 なぜ断熱が必要なのか、そのメリットとは。 奈良市は、夏の最高気温が35〜38℃の猛暑、冬は平均が5〜7℃で、朝晩は氷点下になることもたびたびあります。家の断熱性能を高めることで、さまざまなメリットがあります。 メリット1、一年中快適な室内 夏は室内への熱の侵入を防ぎ、冬は暖かさを保てる。外気温に左右されにくく、トイレや脱衣室などを含めた家中の温度差が少ない。 メリット2、光熱費が安くなる すぐに冷暖房が効き、熱の移動が少ないため、冷暖房効率が上がり、消費エネルギーを節約できる。 メリット3、健康的に暮らせる 室内の温度差によるヒートショックを防げる。窓や壁の結露によるカビを防止し、アレルギー対策になる。 メリット4、家が長持ちする 壁内結露による構造材の腐食や劣化が少ない。 メリット5、売買の利点になる 一定性能以上の住宅を建てる場合は補助金対象だったり、ローン優遇があったりする場合もあります。そして今後もし家を売る際、断熱性能が高ければ家の価値のひとつになるはずです。 断熱等性能等級とは 「家のあたたかさ・涼しさをどの程度キープできるか」を数値化して区分したのが、断熱等性能等級(だんねつとうせいのうとうきゅう)です。「住宅性能表示制度」の評価項目のひとつで、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づき定められた「日本住宅性能表示基準」に沿って、第三者機関(近畿地方整備局長の登録を受けた住宅性能評価機関)が評価を行います。 現在の最高等級は「7」、2025年4月からはすべての新築住宅で等級4以上が義務化となっています。等級が大きいほど性能が高く、少ないエネルギーで快適に暮らせて、健康面の安心が高まります。快適さと省エネを両立した家をこれから建てるなら、2030年には最低等級になる等級5以上の断熱性能を目指すことがおすすめです。 断熱等性能等級はどのように決まるのか 住宅内の温熱環境が変化する原因は、「室内から外へ」「外から室内へ」といった2つの熱移動が考えられます。 断熱等性能等級は、その2つの外皮性能(外皮熱性能)基準値で決まります。 室内からの熱の逃げやすさ=外皮平均熱貫流率(UA値・ユーエーち) 室内への熱の入りやすさ=冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値・イータエーシーち) どちらも数値が小さいほど、熱移動が少ないことを表します。 よって、断熱等性能等級が高いほど、それぞれの小さな数値が求められます。 奈良県で求められる断熱のレベル 日本は縦に細長く、地域により気候が大きく異なります。そのため、断熱等性能等級が同じ等級でも、建築する地域ごとに求められる外皮性能(UA値とηAC値)の基準値が変わります。 地域区分は、日本の国全体が気候条件で1〜8地域に分けられており、一番寒い北海道は「1」や「2」。温暖な沖縄は「8」。南北に長い奈良県は、北部は比較的温暖、南部は寒さが厳しいため、4つの区分に分かれます。 【地域区分 奈良県】 地域区分 市町村名 3 野迫川村 4 奈良市(旧都祁村に限る)、五條市(旧大塔村に限る)、曽爾村、御杖村、黒滝村、天川村、川上村 5 生駒市、宇陀市、山添村、平群町、吉野町、大淀町、下市町、十津川村、下北山村、上北山村、東吉野村 6 奈良市(旧都祁村を除く)、大和高田市、大和郡山市、天理市、橿原市、桜井市、五條市(旧大塔村を除く)、御所市、香芝市、葛城市、三郷町、斑鳩町、安堵町、川西町、三宅町、田原本町、高取町、明日香村、上牧町、王寺町、広陵町、河合町 ※国土交通省告示第二百六十五号「地域区分新旧表」令和2年7月時点 より抜粋 【断熱等性能等級の基準値 地域区分3~6】 等級 地域区分 3 4 5 6 等級7 UA 0.20 0.23 0.26 0.26 ηAC 3.0 2.8 等級6 UA 0.28 0.34 0.46 0.46 ηAC 3.0 2.8 等級5 UA 0.5 0.6 0.6 0.6 ηAC 3.0 2.8 等級4 UA 0.56 0.75 0.87 0.87 ηAC 3.0 2.8 国土交通省「住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設」より抜粋 ※ηAC値は、地域区分5~8の比較的温かい地域のみ設定されている。 例えば、【地域区分 6地域】大和郡山市の場合、UA値は次の数値が基準です。 等級7:0.26 W / ㎡・K以下 等級6:0.46 W / ㎡・K以下 等級5:0.60 W / ㎡・K以下 等級4:0.87 W / ㎡・K以下 つまり、UA値が低い=魔法瓶のように快適な家ということです。 まとめ 現在の家づくりは、高断熱住宅が特別な家ではなく「当たり前」。 2022年の「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」改正より前は、断熱等性能等級4が最高等級でしたが、等級5・6・7が導入されました。2025年4月からはすべての新築住宅で等級4以上が義務化されています。そして断熱性能の重要性はさらに高まり、2030年には等級5が最低等級になる予定です。 熱エネルギーは目に見えませんが、快適さ・健康・家計・環境すべてに影響します。暖かく、涼しく、心地よく長く暮らすために、断熱性能が高い家づくりは重要です。
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2025/10/23
奈良で注文住宅を建てる費用相場と建てるタイミング【完全ガイド】
奈良で注文住宅を建てる際、まず気になるのは「費用」です。土地の有無や状態、建物の仕様によって価格は大きく変動します。平均的な予算感や費用の内訳を知ることで、無理のない資金計画が可能です。 本記事では、奈良すまい図鑑編集部が運営する住宅相談カウンター「ナラタテ」の情報をもとに、奈良で注文住宅を建てる際の費用相場・内訳・建築期間・年齢層の傾向、さらに住宅性能や資金計画のポイントを詳しく解説します。 これらの情報の一部は住宅相談カウンター「ナラタテ」YouTubeチャンネルでもご覧いただけます。 奈良の注文住宅・費用相場 奈良で注文住宅を建てる場合、土地の取得費と建物の建築費を合わせた総予算として、おおよそ5,000万円前後を見込むケースが一般的といわれています。 ・郊外エリアの場合 →土地1000万円前後+建物にしっかり費用をかける傾向 キッチンや浴室など設備のグレードを上げる 断熱性能・耐震性能を高め、快適性を重視 広い敷地で平屋や庭付き住宅も選択可能 ・駅近・人気エリア →土地2500万円前後 コンパクトな住宅を選ぶことで、全体の予算バランスを調整 通勤利便性や学区を優先する 実際には「土地1000万円台+建物3000万円台」の組み合わせが最も多く、土地と建物のバランスを取りながら総額5000万円前後で収めるケースが多いのが特徴です。 奈良の注文住宅|費用の内訳 注文住宅の費用は、大きく建物費・付帯工事費・諸経費の3つに分けられます。一般的な割合は次の通りです。 ・建物費:約70% 家そのものを建てるための費用です。 基礎工事 構造体(柱・梁・床など) 屋根・外壁 内装(壁・床・天井) 住宅設備(キッチン・浴室・トイレなど) ・付帯工事費:約20% 家の外まわりや屋外給排水工事などに関わる費用です。 駐車スペース 門やフェンス 庭や植栽 など ・諸経費:約10% 家を建てるために必要なさまざまな費用です。 設計料 登記費用 ローン手数料 地鎮祭や各種手続き 引っ越し費用 など ※外構にこだわる場合や高性能住宅、ZEH仕様を選ぶ場合は割合が変動します。 ※建物費を少し抑えて外構や設備に配分するケースもあります。 家が建つまでの期間とスケジュール感 奈良で注文住宅を建てる場合、完成まで1年〜1年半ほどかかるのが一般的です。 土地探し:3〜6か月 設計・打ち合わせ:3〜4か月 着工〜完成:4〜6か月 土地を先に持っている場合は期間を短縮できますが、希望の土地を一から探す場合は1年以上かかることもあります。学区やエリアを優先するのか、広さや価格を優先するのかを事前に整理しておくとスムーズです。また、地盤調査や造成が必要な土地もあるため、施工まで余裕をもって準備することが重要です。 奈良で家を建てる年齢層とタイミング 一般的な傾向として、奈良では30代後半〜40代前半で家づくりを始める人が最も多いそうです。子育てや通勤の環境が安定したタイミングで建てる方が多く、将来を見据えた間取りづくりが重視されます。 ・20代後半で早めに家を建てる層も増加 ローンを長期にして月々の負担を抑える 早く建てて長く住むスタイルが支持される ・スケジュール目安 春〜秋に着工、翌年春入居が定番 子どもの入学や進級、新学期に合わせて完成時期を調整 奈良での家づくりの特徴とポイント 奈良県は大阪・京都へのアクセスが良く、通勤圏内でありながら土地価格が比較的抑えられている地域が多いのが特徴です。 広めの敷地で平屋や庭付き、複数台の駐車場を確保できる住宅を建てやすい 高断熱・高気密住宅や耐震等級3相当の構造を選ぶ施主が増加 性能面にこだわることで長く安心して暮らせる家づくりが可能 さらに、奈良では周辺環境や自然景観を重視して設計する施主も多く、庭や外構のデザインにこだわる傾向があります。 収納計画や家事動線に配慮した住宅が増えており、将来のリフォームや増築を見据えた設計も人気です。増築を想定した設計とは、家族構成や暮らしの変化に合わせて、後から部屋や空間を追加しやすく計画された家のことです。さらに、エネルギー効率の高い住宅を選ぶことで、光熱費の削減と環境負荷の軽減も同時に実現できます。 奈良で注文住宅を建てるときの資金計画ポイント 事前に自己資金とローンのバランスを確認 住宅ローン控除やZEH支援制度など、補助金や減税制度を活用 設備や仕様に優先順位をつけ、無理のない予算配分を検討 将来の維持費(修繕費や光熱費)も考慮して総予算を設定 さらに、住宅ローン審査や諸費用の確認を早めに行うことで、着工スケジュールも安心して計画できます。必要に応じてファイナンシャルプランナーに相談するのもおすすめです。 まとめ:奈良の注文住宅費用は「土地1000万台+建物3000万台」が主流 奈良の注文住宅は総額5000万円前後が目安 費用配分は「建物70%・付帯工事20%・諸経費10%」が平均 土地1000万円台+建物3000万円台が最も多いパターン 「家づくりはお金をかける場所を明確にすることが大切」です! 無理のない資金計画を立て、自分たちのライフスタイルに合った家づくりを目指しましょう。快適で安心できる住まいを実現するために、土地探しや仕様決めは余裕をもって進めることが重要です。また、家づくりの流れや費用感を理解することは、理想のマイホームを実現する第一歩です。
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2025/10/16
子育て中の家づくりと子どもの学習スペース
これまで多くの住まいに触れてきましたが、私自身も中学生の子供を育てる親です。テスト前になると「勉強しなさい!」と声をかけてもなかなか机に向かわず、ついイライラしてしまうことがあります。そこで思い至ったのは、子供が集中できるかどうかは「家のつくり」にも大きく影響するのではないかという点でした。 リビングと子ども部屋をつなぐ、中間の学習スペース 教育の現場でも「リビング学習」の効果が注目されています。親の目が届きやすく、安心感のある環境で勉強することで、小学生のうちは特に習慣づけがしやすいと言われています。ただし中学生になると、テスト勉強や長時間学習が必要になり、リビングは生活音や家族の出入りが多いため集中が途切れやすくなります。そこで有効なのが、リビングと子供部屋をつなぐ「中間の学習スペース」です。間取りの工夫としては以下のような例が考えられます。 ■リビング横に造作カウンターを配置した「スタディーコーナー」 ■階段下や廊下の突き当たりを活用したオープン書斎風スペース ■スライド扉で仕切れる小部屋をリビング続きに設ける このように「半個室」で親の気配を感じつつ集中できる空間があると、子供はリビング学習から個室学習へ移行する際の段差を緩やかに乗り越えられます。 造作家具のメリットと注意点 既製品の学習机も便利ですが、家づくりの段階で造作家具を計画すると一層住まいにフィットします。 ■寸法:幅1200mm前後、奥行き500〜600mmが中高生の勉強には十分。ノートPCや参考書を広げても余裕があります。 ■素材:メラミン化粧板は耐久性が高く汚れにも強い。無垢材は温かみがあり、手触りの良さから集中しやすい環境を演出します。 ■収納:上部に可動棚、足元にワゴン収納を造作すると、教科書やプリントが溢れず整理整頓しやすい。 造作の最大の利点は「成長やライフステージに合わせて使い方を変えられる」ことです。子供が巣立った後はワークスペースや家事コーナーに転用できます。 勉強に疲れないための空間設計 親も子も疲れないためには、断熱・遮音・照明の工夫が欠かせません。 ■断熱性能:断熱性が低い部屋では夏は暑く冬は寒い。冷暖房効率が悪いと長時間学習に向きません。高性能断熱材や樹脂サッシを用いて快適な温熱環境を確保しましょう。 ■遮音性能:隣接するテレビの音や外部の騒音が学習を妨げます。間仕切り壁に吸音材を入れる、二重窓にするなどで効果があります。 ■照明計画:リビングの電球色や温白色照明はくつろぎに適していますが、学習には昼白色がおすすめ。机上にタスクライトを設け、影が出にくい配置にすると目の疲れが減ります。 収納と動線の工夫で親の負担を軽減 「勉強道具がリビングに散乱してイライラする」という声はよく聞きます。そこで、家づくりでは収納を学習動線上に組み込むことが大切です。 ■リビング横に「学校セット収納」を造作し、ランドセルや教材をまとめて置けるようにする。 ■可動棚や壁面収納を設け、プリント類を教科ごとに整理。 このように家の機能を整えることで、親が「片付けて!」と何度も言う必要が減り、精神的な疲労も軽減されます。 将来を見据えた子供部屋の使い方 子供が成長すると、最終的には子供部屋が学習や生活の拠点になります。その際に重要なのは「可変性」です。 ■中学生までは寝るだけの部屋+リビング学習で十分。 ■高校生になると受験勉強のため個室の集中空間が必要。 ■卒業後は書斎や趣味部屋、ゲストルームへ転用できるよう計画する。 などなど。 例えば、子どもがまだ小さいうちに家を建てる場合でも、成長を見据えて子供部屋にデスクを置けるだけの壁面を確保したり、造作カウンターを設けたり、将来の学習やオンライン環境に対応できるよう電源コンセントやLAN配線を複数準備しておくと、後々の快適さに直結します。 まとめ 「勉強しない子供にイライラして疲れる」――これは親として誰もが直面する悩みです。しかし家づくりの工夫によって、子供が学びやすく、親が疲れにくい環境を整えることは十分可能です。 リビング学習から子供部屋学習へとスムーズに移行できる中間のスタディースペース、整理整頓を助ける造作収納、快適な学習環境を支える断熱・遮音・照明計画。これらはすべて、親子の暮らしを支える「住宅の力」です。 私自身、子育てをしている親の一人として、このような環境づくりの重要性を日々実感しています。住まいは単なる暮らしの器ではなく、子育てを支えてくれる大切なパートナーです。だからこそ、日々の生活で無理や疲れをため込まないための家づくりを、これからも真剣に考えていきたいと思います。 ライター:内藤 美由紀
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2025/10/10
リフォームで間取りを変えると、暮らしも変わる!!奈良のリフォーム【実例5選】-補助金情報もあわせてチェック!
十津川の杉を使い、築45 年の家をフルリノベ 建築工房 和なごみ-nagomi- by株式会社 和 築45年の住まいは、南側の洋間にしか光が入らず、普段の生活空間が暗くなりがちでした。 水回りの不具合も重なり、部分的な修繕か、全体のリノベーションか…5年ほど悩み続けた末、 自然素材と高性能な断熱・気密性を両立する『建築工房 和』との出会いが、住まいの再構築を後押ししました。 明るさと心地よさをつくる、空間の設計 キッチンは、2人で並べるフラットタイプ フラットタイプのキッチンは、2人で立ってもゆとりのある広さ。天井には見せ梁を施し、空間に奥行きと素材感をくわえています。 南側の大きな窓で、LDKに自然光を 幅200cmの掃き出し窓を南側に設けることで、日中は照明なしでも十分な明るさに。 カーテンレールを天井付けにすることで、空間の広がりも演出されています。 通風シャッターで、視線と風をコントロール 通りに面した掃き出し窓には、電動の通風シャッターを設置。開閉がスムーズで、外からの視線を遮りながら風を取り込める仕様です。 猫の居場所にも、さりげない配慮 LDKの3連窓の下枠を少し伸ばし、猫が外を眺められるスペースに。 トイレや寝場所も整備され、家族の一員として快適に過ごせる工夫が施されています。 暮らしやすさを支える、空間設計 小上がりの畳コーナー 小上がりの畳コーナーは、洗濯物を畳んだり昼寝をしたりと多目的に使えるスペース。 下部収納や縦格子の工夫で、空間を無駄なく活用しています。 水回りの一直線動線 水回りは、トイレ・洗面・ランドリー・浴室が一直線に並び、LDKとフラットにつながる設計。掃除のしやすさや家事効率にも配慮されています。 寝室の設計 寝室は、既存の梁と勾配天井を活かした設計で、実際の床面積以上の広がりを感じられる空間に。 間接照明のみで落ち着いた雰囲気を演出しています。 自然素材と断熱性能で、30年先も支える設計 外壁は、かつてベランダだった部分に杉板を貼り、その他は漆喰塗で仕上げることで、自然素材の風合いと耐久性を両立。屋根には平板瓦を採用し、長く安心して暮らせる外装に整えられています。さらに、補助金制度を活用して「外張り断熱工法」による改修を行い、住まい全体の断熱性能を向上。寒さの厳しい2月でも、エアコン1台で快適に過ごせるほどに。素材の選定から性能向上まで、これからの30年を見据えた住まいづくりが、この住まいには丁寧に施されています。 – 建築工房 和──設計担当者のコメント 代表取締役 松葉 勇さん これからの30年を踏まえて、お子さんが独立した後の家をフルリノベーションされたお施主様。愛猫との暮らしが快適になる工夫も随所に施しています。リノベーションでも、自然素材をふんだんに使用しつつ、高気密・高断熱を兼ね備えた住まいづくりは可能です。「無垢の杉と漆喰の家の居心地の良さ」を日々の暮らしの中で感じてください。 この住まいづくりを手掛けた【建築工房 和なごみ-nagomi- by株式会社 和】について、詳しくはこちら 〝大切な毎日〟を丁寧に計画した格別の豊かさに包まれる住まい 株式会社 北条工務店 一級建築士事務所 築30年の住まいは、これまでに洗面や浴室の一部を改修してきましたが、 「家族で過ごすLDKを、もっと豊かで快適な空間にしたい」と、今回のリノベーションを決意。 契約前から工期や費用を明示してくれた『北条工務店』に、 「大切な住まいづくりを安心して任せられる」と感じたことが、依頼の決め手となりました。 明るさと工夫が生む、家族の居場所 室内窓で光の流れを計画 南側の大きな窓からたっぷりと光が入るLDK。明るさが廊下や個室にも届くよう、ガラス面の建具や室内窓を計画的に配置しています。 寝室に光をとり込む室内窓は、アイアンで製作。細い部材を使いシャープな印象に仕上げました。 暮らしに彩りを添える造作棚 ダイニングの一角には、家族の作品や季節の飾りを置ける造作棚を設置。暮らしの中に“見せる収納”の楽しさをプラス。 白を基調に、すっきりとしたリビング リビングは白を基調に、すっきりとした空間に。家族が自然と集まる居心地の良さを大切にしています。 水回りを、機能的で美しい空間に 設備を一新したキッチンまわり キッチンには白を基調としたフルフラットタイプを採用し、グレーの石目調天板でシンプルかつシックな印象に。 パントリーは入口や内部の形状を見直し、可動棚や有孔ボードを設けることで、見た目も使い勝手も“奥様好み”の空間に設計。 機能性を高めたトイレ 手洗いボウルやペーパーホルダーを一体型で造作し、見た目も使い勝手もスマートに。シンプルで清潔感のあるデザインに仕上げています。 使いにくさを解消し、快適さを手に入れた住まい 使いにくさを感じていた収納は、ウォークインクローゼットへのつくり替えや各所への増設によって、日々の暮らしに寄り添う形へと刷新されました。さらに、外部に面した壁の断熱材をほぼすべてやり替えることで、室内の温熱環境も大きく改善。見た目の美しさだけでなく、使いやすさと快適さを兼ね備えた“充実した住まい”が、家族のこれからを支えるかたちで完成しました。 – 北条工務店──設計担当者のコメント 設計 影山 絢香さん 家族の暮らし方に合わせて空間を再構成することを重視しました。LDKの明るさや収納の使い勝手、断熱性能など、見えない部分にもこだわっています。リノベーションは“今の暮らし”に合わせて住まいを再設計できる絶好の機会。これからも、家族の時間を支える住まいづくりを目指していきたいです。 この住まいづくりを手掛けた【株式会社 北条工務店 一級建築士事務所】について、詳しくはこちら 〝築浅の家を思い切って大人でラグジュアリーな空間にリフォーム 株式会社ビーライフ 一級建築士事務所 奥様が好むスタイリッシュでモダンな家具に囲まれているのに、どこか「何か違う」と感じていた住まい。 ナチュラルな内装と家具の印象がうまくなじまず、理想のインテリアが十分に活かされないことに、 日々小さなストレスを感じていたそうです。 さらに、家族の成長に伴って洗面や学習スペースの使いづらさも重なり、 築浅ながら思い切ってリフォームを決断。 空間全体を好みに合わせて整え、動線や収納も見直すことで、“友人を呼びたくなる家”が完成しました。 使いやすさと情報共有をかなえる、キッチン空間 グレーの床で引き締める、モダンなキッチンまわり 柱の厚みを活かして壁面にテレビを埋め込むことで、造作家具と一体化したすっきりとした印象に。 床材にはスタイリッシュなグレーを採用し、空間全体のトーンを引き締めながら、お手入れのしやすさにも配慮されています。 学習カウンターの工夫 キッチンから目が届く位置に、ゆとりのある学習カウンターを設置。壁面にはコルクボードを設け、学校のお便りや家族の予定を貼ることができるように工夫されています。 見せる・隠すを整えた、シックな住まい 玄関とリビングをゆるやかにつなぐ設計 玄関側から見える建具は、まるでアクセントウォールのような存在感。間にガラスを埋め込むことで、リビングから玄関の気配がやさしく伝わる設計に。天井高まであるドアは『ビーライフ』ならではのこだわり。 朝の渋滞を防ぐ、洗面スペースの工夫 朝の混雑を避けるため、洗面ボウルを2つに。家族が並んで使える設計にすることで、時間帯のストレスを軽減し、身支度の流れもスムーズに。 階段下収納で、空間にメリハリを 吹き抜けと組み合わせたアイアン階段は、視線の抜けと開放感を生み出す設計。階段下は全面収納とし、テレビや蓄熱暖房機など生活感のあるアイテムをすっきりと収めることで、空間全体が整った印象に。 “好き”を軸に、空間を再構成した住まい ナチュラルな空間にスタイリッシュな家具を置いた際の違和感を解消するため、テイストの再構築からリフォームが始まりました。配色から素材を決めるという『ビーライフ』の提案スタイルにより、好みに合った空間が実現。動線や収納も見直され、家族の成長に合わせた使いやすさと、見せる・隠すのメリハリが効いた設計が、暮らしの質を高めています。 – ビーライフ──設計担当者のコメント 代表取締役 山下 淳哉さん 家具と空間のテイストが合わず、違和感を抱えていらっしゃったことがリフォームのきっかけでした。まずは配色からご提案し、そこに合わせて素材や造作を決めていくことで、奥様の“好き”を軸に空間全体を整えていきました。階段下の収納や洗面の2連ボウルなど、生活動線や使い勝手の改善も重視しています。“友人を呼びたくなる家”というお言葉をいただけたことが、私たちにとって何よりの喜びです。 この住まいづくりを手掛けた【株式会社ビーライフ 一級建築士事務所】について、詳しくはこちら 他社NGの間取り変更を実現-ホテルライクな空間に 一級建築士事務所 リビングデザイン 築約30年の中古住宅を購入し、7年間住まわれていたお施主様。 使い勝手の悪かった和室を含め、「二間をワンフロアにしたい」という明確な希望を持って 複数社に相談されましたが、構造上の制約から実現は難しいとされていました。 そんな中、補強設計に強みを持つ施工会社が、構造柱の撤去と天井梁の納まりを含めた間取り変更を提案。 想像以上の空間提案と現実的な予算感に驚かれ、『リビングデザイン』に即決されました。 構造補強と空間設計 念願のグラフテクトキッチン LDKの主役は、奥様が長年憧れていたグラフテクトのキッチン。かつて和室だった空間を大胆に改修し、住まいの中心に据えることで、上質なホテルを思わせる空間に。 構造の工夫で、視線が抜けるLDKに 構造柱の撤去に伴い、キッチン側の天井は低く、リビング側は高く設定。その境界に間接照明を仕込むことで、補強と意匠性を両立。空間の広がりと視線の抜けが生まれ、L字型のLDKが自然につながる設計に仕上がっています。 照明計画で魅力的な空間演出 2024年版のすまい図鑑シリーズ『リフォーム&リノベーション』の表紙写真を見て相談に訪れたお施主様。照明計画に定評のある同社の提案により、空間の印象を左右する光の演出が随所に。ホテルライクな雰囲気を支える、設計と照明の連携が光ります。 収納計画の工夫 キッチン奥にまとめた、すっきり動線 キッチン奥には、パントリーと多目的デスクを一体で配置。収納と作業スペースをまとめることで、家事動線がスムーズに。 まとめられた収納 壁掛けテレビの背面には、廊下側の収納・リビング収納・ファミリークロークを設置。 かつて和室にしまい込んでいた物もすべて収まり、生活感を抑えた空間に。 採光と収納力を両立した玄関 窓の位置はそのままに、天井までのシューズクロークを設けることで、収納力と採光の両立を実現。玄関まわりがすっきりと整い、来客時の印象も明るく。 “理想以上”の住まいが実現 構造的な制約を乗り越えた間取り変更に加え、断熱性能・耐震性能の向上にも丁寧に対応。 目に見えるデザインだけでなく、住まいの“内側”にも確かな安心が備わっています。 完成した空間を見たお施主様は、「理想よりもはるかに素敵な住まいになった」と満足の声を寄せられました 。設計力と提案力が支えた、納得のリフォーム事例です。 – リビングデザイン──設計担当者のコメント 代表 井上 敏治さん 構造上の制約がある中で、間取り変更と照明計画を軸に空間を再構成しました。天井の高低差や間接照明の使い方など、意匠と補強を両立する工夫を随所に施しています。収納計画も含めて、住まい全体が“見せる”と“隠す”のバランスを保ち、ホテルライクな空間に仕上がりました。 この住まいづくりを手掛けた【一級建築士事務所 リビングデザイン】について、詳しくはこちら バリアフリーのセカンドハウス 株式会社 スペースマイン 長らく空き家だった築50年以上のご実家。 「母が車椅子でも安心して暮らせるように」と、リフォームを決意されたお施主様。 たまたま訪れた『スペースマイン』のモデルハウスで、 無垢材をふんだんに使った空間に一目惚れし、同社に依頼されました。 アンティーク家具が映える、趣味と快適性を両立したセカンドハウスが完成しました。 オープンな間取りとスケルトン階段 オープンな空間で、家具が映える間取りに 抜いても良い壁や柱はすべて取り払い、できるだけオープンな空間を確保。 アンティーク好きの奥様が買い集めた家具や照明で彩られたLDKは、 シンプルで広がりのある気持ちのいい空間に。 無垢の杉板が映える床と、ミントグリーンの壁紙が1階全体の統一感と癒しの雰囲気づくりに一役買っています。 圧迫感なく仕切る、スケルトン階段 階段の位置を変更すると2階の間取りにも影響するため、 LDK中央に配置したままでも圧迫感が出ないよう、スケルトン階段を採用。 空間を緩やかに仕切りながら、視線の抜けと広がりを両立しています。 圧迫感なく仕切る、スケルトン階段 ダイニングとリビングは階段でゆるやかに分け、照明はアンティークショップで厳選したものを設置。奥様が雑誌で見かけて気に入ったミントグリーンのクロスが、空間に癒しと統一感をもたらします。窓には麻のカーテンを予定しており、自然素材のやさしさが加わる予定です。 温熱環境の向上と、❝好き❞に囲まれた暮らし 見えない部分にも、安心の工夫 以前増築された木造部分の解体時に白蟻の被害が見つかり、防蟻工事と柱・梁の補強工事を実施。LDKの壁には高断熱のグラスウールを充填し、樹脂サッシへの交換や出窓への内窓設置など、寒さに悩まされていた住まいの断熱性能を大幅に改善しました。 趣味と工夫が詰まったキッチンまわり キッチン上部には、アンティーク好きの奥様が探してこられた300年前のフランス製タイルを貼り、空間に深みと個性をプラス。食器棚はお母様が使われていたものを再利用し、趣味の食器を美しく収納。奥に見えるトイレの扉は、奥様のご要望で上吊り引き戸に変更。洗面スペースへのドアとの干渉も解消され、動線がスムーズになりました。 洗面スペースにも、素材と色のこだわり 柔らかなイエローの壁紙を選んだ洗面スペースには、ケヤキの一枚板で造作したカウンターとTOTOの洗面ボウルを組み合わせて設置。水まわりの床には、お手入れがしやすいフローリング材を採用し、日々の使いやすさにも配慮されています。車椅子でも広々と使える設計で、安心。 生家のリノベーションで二拠点生活を実現 リビング横の洋室は、ご主人が「自分で壁を貼りたい」と希望された空間。 断熱工事までは同社が丁寧に対応し、仕上げはご主人の手で。住まいづくりの一端を担うことで、より愛着の湧く空間に。こうした柔軟で細やかな対応に、お施主様も「お願いして本当によかった」と満足されています。 – スペースマイン──設計担当者のコメント ホームアドバイザー 田岡 憲司さん ご家族の想いを大切に、細やかなヒアリングと柔軟なご提案を心がけました。アンティーク家具や趣味を生かした空間づくり、断熱・耐震などの性能向上も含め、安心して長く暮らせる住まいをご一緒に形にできたことを嬉しく思います。 この住まいづくりを手掛けた【株式会社 スペースマイン】について、詳しくはこちら 補助金で賢く間取り変更!今こそ知っておきたい制度ガイド 「こんなリフォーム、うちでもできるかも」そう感じた方に、ぜひ知ってほしいのが補助金制度のこと。 間取り変更や断熱工事など、実は補助金が使えるケースも少なくありません。 ここからは、編集部が厳選した施工例に添えて、使える可能性のある補助金情報をご紹介します。 賢く、楽しく、理想の住まいづくりを始めるヒントにしてみてください。 間取り変更に使える主な補助金(2025年版) 🪟先進的窓リノベ2025事業 高性能な断熱窓への交換が対象。最大200万円。窓位置変更を伴う間取り変更と併用しやすい。 公式サイトはコチラ➤ 👨👩👧👦子育てグリーン住宅支援事業 省エネ改修+エコ設備導入が対象。最大60万円。若年層や子育て世帯以外も申請可能。 公式サイトはコチラ➤ ※このページの補助金情報は、2025年10月10日現在の情報です。最新情報は、各公式サイトにてご確認ください。 まとめ 住まいは、家族の時間を育む場所。 間取りを見直すことで、これからの暮らしがもっと快適に、もっと自分らしく変わっていくかもしれません。
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2025/10/09
屋根修理・屋根リフォームが相談できる奈良の工務店6選
このページでは、屋根の塗装・部分交換・修理、葺き替え・張り替えなどが相談できる奈良の工務店をご紹介します。 普段はなかなか目視することができず、後回しになりがちな屋根のメンテナンス。雨漏りや経年による瓦の劣化、近年増えてきた暴風雨や頻発する地震への対策など、「今すぐなんとかしたい」という急を要する場合もあると思いますが、焦りは禁物。必ず信頼できる会社に、納得してから依頼するようにしましょう!! 屋根の塗装・部分交換・修理、葺き替え・張り替えについて相談できる!奈良の工務店6社 奈良県大和郡山市_株式会社スペースマイン 奈良県奈良市_株式会社北条工務店一級建築士事務所 奈良県大和郡山市_輪和建設株式会社 奈良県生駒郡斑鳩町_株式会社家族の森 奈良県生駒郡斑鳩町_パーシモンホーム 株式会社日都建設 奈良県生駒市_ROKA architecture. by VENDOR株式会社 「屋根修理・屋根リフォームが相談できる奈良の工務店6選」でご紹介している会社は、いずれも地域に密着して住まいの新築注文住宅・リフォーム&リノベーションを手掛けている工務店です。ご自宅の屋根はどんな修理方法が適切なのか、張り替える場合はどういった素材の選択肢があるのかなど、家づくりのプロ(担当者)にしっかり確認して提案してもらいましょう。見積もりが出たら、費用項目には何が含まれているのかを確認。数社見積もりを取り、納得してから依頼するのがベストです。また同時に、工期やアフターメンテナンスの有無や頻度もご確認ください。 屋根リフォームと一緒に考えたい2つの工事、外壁・窓リフォーム ・その1:外壁 屋根のリフォームには、作業効率の高さと安全性から、足場を組む工事が必須になります。もし外壁にある割れや壁の塗り替えなどを検討されている場合は、同時に依頼すると足場代がひとまとめにできるのでオススメです。 ・その2:窓リフォーム 夏場は2階がめっちゃ暑い、冷暖房が効きにくい、といった場合は、屋根の断熱対策を。そして一緒に、窓のリフォームがオススメです。太陽の熱は、約70%が窓から入ると言われています。二重窓の設置・外窓交換などをすることで、エアコンの効きの速さや光熱費が変わります。時期によっては、補助金が活用できる場合もあるので工務店にご確認ください。 奈良にある工務店情報は、雑誌「リフォーム&リノベーション2026」にて掲載中 住まいのリフォームやリノベーションも含めて、もっとじっくり奈良県にある工務店のことを詳しく知りたい場合は、雑誌・奈良すまい図鑑シリーズがオススメ。年1回発行している「リフォーム&リノベーション2026」は、2025年9月20日に発売しました。奈良県内一部書店・コンビニエンスストア、通販サイト「ナラノコト」で発売しています。 楽天市場「ナラノコト」 Yahoo!ショッピング「ナラノコト」 雑誌・奈良すまい図鑑シリーズ「リフォーム&リノベーション2026」表紙 どこに頼んだらいいのか迷ったときは、住宅相談カウンター「ナラタテ」に相談 「調べても会社のことがよくわからない」という場合は、奈良の家づくり相談カウンター「ナラタテ」をご利用ください。雑誌「奈良すまい図鑑」シリーズの編集者がアドバイザーとなり、住まいに関するご相談に応えてくれる工務店をご紹介しています。奈良市内に2店舗、生駒市内に1店舗あり、平日はもちろん土曜・日曜・祝日も無料で相談が可能です。 奈良の家づくり相談カウンター「ナラタテ」 奈良の住まいづくり相談カウンター「ナラタテ」奈良店店内 急な訪問による点検や、工事の前に困ったときは 突然家に作業員や営業マンが来る無料点検には、注意をした方が良い場合があります。とても親切に「点検しますよ」と近づいて、わざと傷を付けられたり、強盗などの下調べになってしまったり、といった事例があるとか。こういった「点検商法」については、警視庁のウェブサイトでも注意喚起されているのでお気を付けください。 参考サイト:警視庁ホームページ 悪質商法「点検商法」 また見積もりにどうしても納得できない、これが適正価格なのかどうか判断できない、という場合は公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターが行っている電話相談「住まいるダイヤル」が便利です。 まとめ 新築の注文住宅や建売を購入した場合は、定期点検がサービスに入っていることが多いのですが、そのサービス期限を超えた住まいや中古住宅を購入された場合は、なかなか定期的に点検やメンテナンスができない人も多いはず。久しぶりに行う屋根のメンテナンスや「どこに頼んだらいいのかわからない」といった場合に、このコラム「屋根修理・屋根リフォームが相談できる奈良の工務店5選」を参考にしてください。
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2025/10/02
マンションリフォームで快適な毎日 ~シーン別家づくりのヒント~
オンリーワンの住まいを実現して、暮らしやすさも、自分らしさもグーンとアップ 立地・眺望・防犯性の高さなど、マンションの良いところはたくさんあります。住まい手の好みや生活に合わせたリフォームで、さらに心地よい空間へと生まれ変わることが可能です。より住みやすく、快適な生活を手に入れよう。 リフォームでかなえる“理想の暮らし” ・バリアフリーで安心の住まいに 段差の解消や手すりの設置で、転倒防止と安全な移動をサポート。 ・将来を見据えたワンフロア生活 階段のないマンションは、年齢を重ねても安心。廊下やトイレもゆとりのある設計にすれば、将来的な介助にも対応しやすくなる。 ・暮らしに合わせて柔軟に変えられる空間 家族とのつながりも感じやすい間取りへの見直しや設備の更新により、ライフスタイルやペットの成長に合わせて、長く快適に暮らせる住まいにアップデートできるのが、マンションリフォームの大きな魅力。 後悔しないために知っておきたい!リフォームの重要ポイント ・管理規約を必ず確認 リフォーム前に管理規約と管理組合に確認・相談。共用部分に関わる工事は許可が必要。 ・音への配慮はマスト 施工中・居住中ともに防音対策が重要。遮音床材や施工時間の工夫が必要。 ・素材選びは長期目線で 見た目だけでなく、掃除のしやすさ・耐久性・メンテナンス性を重視。 ・専門家と連携する 自己判断せず、設計士・管理会社・業者と協力して進行するのが成功のポイント。 ・収納・動線の見直しを 限られた空間でも、収納の工夫や動線改善で快適性がアップ。家具の配置の見直しや引き戸への変更も有効。 マンションでもできる!快適リフォームのアイデア ・水回りを快適にリニューアル!最新の設備への交換なら、掃除がラクになる機能も付いている。お風呂パネルなどに断熱機能があれば、ヒートショック対策も万全。 ・共有部分と専有部分は必ず確認しよう! ・室内窓やガラス戸を採用すれば、直接窓が無い部分にも光が届く。 ・壁を取り払い、開放的で広々としたリビングにすることで、家族とのつながりが感じやすくなる。 ・寝室をLDK 近くに配置して、移動の負担を軽減。寝室の横にトイレがあると病気の時にも便利。 快適&安心!リフォームで手に入る最新パフォーマンス ・断熱・遮熱で室温を快適に 窓からの冷気や熱気を抑える内窓や断熱フィルムの設置で、ヒートショックや熱中症のリスクを軽減。冷暖房効率も上がり、省エネにもつながる。 ・耐震性の確認と備え 築年数が古い場合は建物の耐震性を確認。専有部分では家具の固定や防災備蓄の見直し、避難経路の確保も大切。 ・空気と光の質を見直す 風通しと採光を意識したリフォームで、明るく心地よい室内環境に。照明の配置や色温度も工夫すれば、目にやさしく快適に過ごせる。 ・計画換気で空気をきれいに 24時間換気システムや熱交換型換気の導入で、室内の空気を常に清浄に保つ。結露やカビの発生も抑え、健康的な室内環境を実現。 まとめ マンションのリノベーションで間取りを自由に変えるコツは、既成概念にとらわれず自分らしい空間づくりを楽しむことです。設計士と共に現地の風通しや光を感じながらプランを考え、理想の暮らしをマンションでも実現しましょう。 編集部厳選!住まいの特集「奈良のマンションリノベーション|間取りと実例で学ぶ住まいづくり」ページもぜひ参考にしてください☆ 奈良のマンションリノベーション|間取りと実例で学ぶ住まいづくり