フランク・ロイド・ライト建築を具現化、流行に左右されない上質な暮らし
設計された住まいは、
美しく機能的なデザイン
大地を抱え込むように伸びた深い軒に、リズミカルに連続する窓、大きくせりだしたバルコニーが伸びやかな水平ラインを協調した優雅なたたずまい。今回『株式会社ランドマーク建築事務所』が手掛けたこちらのY様邸は、世界的な建築家、フランク・ロイド・ライトの建築技法を用いた住まいです。
フランク・ロイド・ライトは近代建築の三大巨匠の一人として数えられ、世界屈指の建築家として知られています。日本においても、旧帝國ホテルや国の重要文化財にも指定されているヨドコウ迎賓館の設計を手掛けました。そんな彼は、生涯にわたり人々が快適に過ごすことの出来る住宅を設計し続けてきました。
屋外と屋内が流れるように融合し、室内には明るい自然の光が溢れ心から落ち着けると同時に、随所にドラマチックな演出が仕掛けられた空間。機能的で美しい、周囲の環境に溶け込む普遍的なデザインは、家族が快適で豊かな生活を送る場となり、心から満足できる、上質な暮らしを約束してくれるでしょう。
細部にまでライト建築の技法を再現
奈良では数少ないフランク・ロイド・ライト財団の正統なライセンスを所有する同社。当初お施主様との打合せでは、ホテルや旅館のようなデザインを予定していました。打ち合わせを重ねる中で、お施主様のつくりたい家のイメージとフランク・ロイド・ライト建築の優雅で上質なデザインがピッタリ合致し、随所に彼の建築技法を取り入れることになりました。
例えば大きくせり出した一続きの長いバルコニーは、彼の代表作「落水荘」をイメージした物です。また、面格子のような透かしになっているのが印象的な特殊な庇は、旧帝國ホテルのデザインをモチーフとしています。シンプルながら、流行に左右されない普遍的な建築美は、何十年先も色あせず、暮らしを豊かに彩ってくれるはずです。
オープンかつダイナミックな大空間
光を利用したドラマチックな仕掛け
シンプルかつ機能的なクオーツストーンを使った特注のアイランドキッチン。奥のリビングは吹き抜けになっていて、空間の広がりを持たせています。
外資系ホテルにも納入しているメーカーにバス周りの資材を全てオーダーしました。また浴室からは外の庭も眺められるようになっています。
透かしの庇は旧帝國ホテルのデザインをモチーフとしています。
バルコニーが延々と続き、大きくせり出したデザインは、ライトの代表作「落水荘」をイメージしています。
玄関から門までのアプローチはあえてカーブをつけて、ステージから降りて行く様をイメージ。門の透かし飾りのアクセントも秀逸です。
ライト建築の特徴である、大きく深い軒と連続した窓。窓は天井ギリギリまで大きくして、デザイン性だけでなく、よりたくさんの光が取り込めるように施しています。
ライト建築は、和風の庭ともよくマッチしています。