高級感のある上質で優雅な住まいを実現
躯体は触らず、今ある条件の中で
高級感のある上質で優雅な住まいを実現
娘さんが同社の設計ブランド『ブーク』のインスタグラムを見たことがきっかけで、ご両親が購入した中古住宅のリノベーションがスタートした今回の案件。建築デザイナーの篠田氏は「お母様がお好きなエレガントなテイストや空気感をつかむために、いろいろなご提案をさせていただきました。ご要望に寄り添うだけでなく、それを超えたご提案をしなければ、私たちに任せていただいた意味がありません」と話す。
玄関ホールや廊下には、高級ホテルなどで使われているウール100%のカーペットを敷き込んでいる。篠田氏は「本当に良いものなので、製造工程やお手入れ方法などもご理解いただいた上で、選んでいただきたかった」と話し、製造工場の見学にもお客様をお連れしたという。また、ダイニングは天井を高く見せるため、折り上げ天井を採用。そして、重厚感を程よく抑えた照明、カーテンレールを見せない工夫など、細やかな配慮とセンスあるインテリアによって、洗
練された上質な住まいが完成した。
■物件詳細:築20年(一戸建て)
■リフォーム面積:71㎡
■写真:大理石調のフローリングを採用したLDK。もともと入っていた全館空調の設備を入れ替え、LDKには床暖房も設置している。照明やカーテン、家具選びなども、同社の建築デザイナーである篠田氏が同行。お施主様がお好きなエレガントな雰囲気を、清々しさのある洗練された空間に仕上げられたのは、デザイン力があればこそ。
ダイニングから出入りできるテラスルーム。
L 型だったキッチンは少しサイズダウンして対面に。コンロはガラス
タイルの裏側にあるので、ダイニングからは見えない。
玄関~廊下は、チャコールグレーの羊毛カーペットを敷き込んでいる。重厚感のある両開きの玄関ドアや階段の手すりは元のものを生かし、塗装を施している。
脱衣室から出入りできる場所にユニットバスと組み合わせて、フィンランド製のホームサウナを設置。サウナはお父様たってのご要望だ。
階段下のトイレは、壁の間接照明と三角屋根のデザインで楽しい雰囲気に。暗くじめじめしていた以前のイメージを一掃している。
篠田氏が描いたデザインで、作家さんが製作したアイアンの手すり。2 階ホールでお孫さんが遊んでいても危なくないように考えられている。
シルクの布クロスと高級感あふれるカーペットを採用したお母様の寝室。