家づくりと同時に、駐車場も考えよう
「奈良で生活するなら、車がないと不便」そう感じたことはありませんか?
奈良県から発表されている、令和3年度「奈良県公共交通基本計画に基づく施策の実施状況報告書」(※)によると、令和2年時点での自動車保有台数(世帯あたりの台数)は、1.07%。1世帯あたり、1台以上の自動車を保有している統計になります。
実際、奈良県内にはマイカー通勤可の企業が多かったり、駅から遠くバスも走っていない住宅地があったりと、自動車がないと生活に困る地域もたくさんあります。
戸建てのメリットともいえるのが、敷地内に駐車場があれば月額の駐車場料金がかからないこと。固定費をなるべくお安くするためにも、家づくりと同時進行で、駐車場についても考えておきましょう。
家の駐車場に「何を求めるか」整理する
とにかく車が停められれば、それで良いという方もいらっしゃると思いますが、せっかくの住まいづくりですから、「あったら良いな」「できればこんな感じの方が良いかもしれない」という選択肢のカードは持っておいた方が、この先の新しいお家での生活がますます便利になるはずです。まずは、駐車場に求めるもの、そして何を重視するかを考えてみましょう。
・車の停めやすさ…出入口には柱や壁がなく、左右の視界が開けていると出庫しやすく安全です。さらに駐車スペースの左右に余裕があると、乗り降りや荷物の出し入れもしやすくなります。
・駐車できる台数…乗用車と軽自動車の2台持ちといったご家庭も多いはず。縦列駐車になっても良いor絶対横並びで停めたいなど、希望によってスペースの確保が異なってきます。また、自転車の多いご家庭であれば、お持ちの台数分が置ける広さが必要になります。
・防犯性…大切なお車を守るには、必要不可欠な防犯性。しっかりと柵や扉のある駐車場を設ける方が良いですね。
・夏の紫外線対策…毎日浴びる紫外線は、車のコーティングにも影響します。
・冬の霜対策…屋根がない駐車場の場合、寒い朝に「さあ行くぞ!」と車に乗り込んでも、フロントガラスがカッチカチに凍っていて、すぐに出発できない場合があります。
・メンテナンスのしやすさ…カー用品や冬用タイヤなどが置けるスペースの確保、暗い時間でも気付いたときにメンテナンスができる照明もあるといいですね。
・電源や水栓の確保…現在所有されているお車、そして次に買い替えるお車が、電気自動車(EV)やPHV・PHEV(プラグインハイブリッド車)の可能性がある場合は、専用の電源が駐車場近くにあると便利ですよね。そして水栓が近くにあれば、洗車もラクラク行えます。
・外から家全体を見渡したときの雰囲気…家単体で見たときの雰囲気と、敷地全体を見渡したときの雰囲気は、統一感が必要不可欠。
・荷物の積み下ろしのしやすさ…キャンプ用品の積み下ろしや、買い出しでゲットした日用品ストックの荷下ろしが便利なのは、駐車場から玄関もしくは勝手口につながる動線が確保されていること。できるだけ近くて、段差は無い方が良いですよね。そしてそこに屋根は必要かどうか。
などなど。車がお好きな方なら、挙げきれないほど希望が出てくるかもしれませんね。
ガレージタイプから考える
屋根や扉の有無など、実際の施工例からイメージを膨らませるのも、わかりやすいかもしれません。
■シャッター付きガレージ施工例
施工企業:一級建築士事務所リビングデザイン「高級ホテルを思わせる、上質空間が広がる家」
■インナーガレージ(ビルトインガレージ)施工例
施工企業:なかむら工務店「住まい手のコダワリを 一つ一つ実現しながら 暮らしやすさにつなげた住まい」
■扉付きインナーガレージ(ビルトインガレージ)施工例
施工企業:ZENHOME「毎日が楽しくなる「好き」が詰まった家」
■リフト付インナーガレージ(ビルトインガレージ)施工例
施工企業:楓工務店「リフト付きガレージと便利な生活動線の家」
■ガレージ・小屋施工例
施工企業:サイエンスホーム「オールド・イングランドの桧の家」
■屋根付きカーポート・複数台、施工例
施工企業:ビーライフ「適度な距離感と一体感を備えた“らしくない”二世帯住宅」
■オープンタイプのカーポート施工例
施工企業:ZERO-CUBE 奈良本店「「つながり」と「広がり」がある住まい」
まとめ
さまざまなタイプの駐車場、いかがでしたでしょうか。注文住宅では、建物と同時に駐車場のこともプランニングしていくことで、ご家族の生活スタイルに合わせた、素敵な注文住宅がかないます。車を使うときの行動を思い出しながらイメージを膨らませて、要望を書き出すことからはじめてくださいね。
(※)出典:奈良県 第350回定例県議会報告 令和3年度「奈良県公共交通基本計画に基づく施策の実施状況報告書」(PDF)