大自然と共に時を過ごし、いずれ「古民家」と呼ばれる住まい

自然素材の心地よさへと
出迎えてくれるのは
家のシンボル
自然いっぱいの風景の中にあって、溶け込むように馴染んだ姿の同邸宅。でもその風格は、日本の伝統的な家屋を彷彿とさせます。日本瓦が葺かれた大きな屋根に、漆喰塗りと焼杉の壁の佇まい。深い軒は夏の日差しを遮り、冬は部屋の奥まで暖かさを届ける、先人の知恵が生かされた設計です。無垢の杉床をはじめ、ほたて漆喰の塗り壁や大谷石の土間空間など、住まい全体に本物の自然素材がたっぷりと使われています。リビングとつながる和室は、炉が切られ、床の間も備えた本格の仕様。一直線の細長い廊下も、新しいのにどこか懐かしい。そう感じるのは、以前ここに建っていた住まいの面影が残っているからでしょう。こちらの邸宅は、ご主人が生まれ育った築150年を超える古民家を建て替えた住まいです。リビングの壁に見える内窓の形は、家で使われていた屋号を模ったもので、むかし、山の作業道具一つひとつには、この形を印していたそう。そんな家族のシンボルが、この住まいを見守ってくれています。
育んだ愛着を散りばめながら
まったく新しい住まいに
同邸宅を手掛けたのは『輪和建設』。同社が持つ「古民家再生」の実績から、ご夫婦は定年退職を機に住まいの相談を始めたそうです。そして結果的には建て替えとなったものの、玄関や和室の位置など、以前の住まいに感じていた「愛着や慣れ」はしっかりと引き継ぎました。また、訪ねて来られるゲストにも心地よく過ごして貰うため、間取りの工夫もいろいろ。洗面室と脱衣室・バスルームを分けた点や、2つのトイレもその例です。さらに無双窓付きの戸や蓋付きの戸袋など、職人たちの技と細部へのこだわりにも驚かされます。さて、同邸宅にはシンボルがもう一つ。それは土間空間の薪ストーブ。この冬からは、その暖かさとご夫婦の笑う声が、この住まいを包みます。
物件情報
タイプ | 平屋 |
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構造 | 木造在来工法 |
延床面積 | 133.92㎡(40.51坪) |
詳細情報
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外観
おおらかな日々にふさわしい佇まい。
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格式ある和室
伝統を受け継ぐ、「格」を備えた和みの空間。
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自然あふれるダイニング
床には杉、壁には漆喰、土間には大谷石と、自然素材がふんだんに使われた空間は心地よさでいっぱい。
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コーヒーブレイク
のどかな景色も同邸宅の見所の一つ。一枚板のダイニングテーブルは、2つに分けてコーヒーテーブルとしても使えます。
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キッチンカウンター
カウンターも食器棚も、『輪和建設』の職人による造作。その細部までのこだわりに、ご主人はとても関心されたそう。
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主寝室
広々と開放的な空間に、造作のカウンターや本棚も設けられた主寝室。リビングとつながる引き戸には無双窓が設けられているなど、この空間でも至る所で職人技が光っています。
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落ち着きのある和室
和室の雪見障子は、ご主人が求められたもの。春にはこの窓越しに、お庭の桜を楽しめるのだとか。
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廊下
最近では廊下をなくした設計の住まいが多いなか、同邸宅では敢えて採用。それでもリビングやキッチン、寝室への動線はきちんと確保されています。
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薪ストーブ
薪ストーブも、こちらの住まいのシンボル。玄関から土間でつながっているので、外からの薪運びも楽にできます。
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夜の外観
大きな窓からあたたかな光がこぼれる夜の外観。これから何十年先もここにあって欲しいと思える、素敵な住まいです。