工務店検索フォームはこちら 工務店
資料請求はこちら 資料請求

column

家づくりお役立ちコラム

子育て中でもスマートに暮らしているママは、実は取捨選択上手だった

2025/05/30

子育て中でもスマートで洗練されたお洒落な部屋で暮らしたい。憧れるのは、無駄がなく、インテリアや動線にもこだわり、上質で整った暮らし。今日こそ絶対断捨離しよう。いつもそう思っているのに、現実は程遠く、家事、育児、洗濯、宿題、次々とくるプリントの山に追われる毎日。それなのに、SNSの世界には、子育てを楽しみながら、すっきりとしたおしゃれな部屋でスマートに暮らすママが一定数存在しますよね。一体あの人たちは何者なのでしょうか?心底うらやましいけれど、どうやったらそうなれるのか見当もつきません。だけど彼女たちは、実は「整理収納アドバイザー」でも「家事が得意なプロ」というわけでもなさそうです。今回は、憧れの「丁寧な暮らし」に近づくために、まずは見直すべき「動線」と「仕組み」を考察していこうと思います。

 

家の中の“流れ”を無理なく作ることで、動線を味方につけた「片付けがはかどる家」にする

モノが「自然と元に戻る」仕組みを作ることは、最大の時短&ストレス軽減につながります。特に子どもがスポーツをしている家庭では、道具や洗濯物が多く、片付けのハードルが俄然アップしてしまうため、仕組みづくりは最重要課題です。

1.玄関を「帰宅」→「片付け」→「明日の準備」が完結できるゾーンに

最初に手を付けたのは玄関です。ただいまの声と共にせっかく片づけたリビングが一気に散乱するのを防止するため、玄関を「片づけ」「翌日の準備」が子供にもわかりやすくできる工夫をしてみました。
具体的には

  • 壁にフックを取り付けて、カバンやキャップは“かける収納”にする
  • 洗濯するタオルや使用したユニフォームを投げ込める通気性のいいかごを設置する。
  • ハンカチ、ティッシュ、給食セット、体操服など翌日の持ち物をセットしておける小さな棚を作る。

この効果は絶大で、リビングの荒れ具合が一気に下がり、明日の準備を促す必要もなくなります。さらに、フックやカゴをナチュラルなものやアイアン素材など好きなテイストでまとめることで、玄関から生活感を排除したおしゃれな空間づくりが可能です。

 

  • 2.暮らしをスムーズにする「洗濯動線」

  • もうひとつの大きな課題が「洗濯動線」です。部活や外遊びでどんどん増える洗濯物を、毎日何度も「洗う・干す・たたむ・しまう」のは、想像以上に重労働。これを少しでもラクにするためにたどり着いたのが、“移動しなくていい仕組み”をつくることです。理想は、洗濯機のすぐそばに室内干しスペースと簡易たたみ台を設置すること。洗い終わったらその場で干し、たたみ、家族ごとのかごに分けて各部屋へ。移動距離を最小限にした洗濯動線は、確実に生活にゆとりをもたらし、洗濯を“苦行”から“ルーティン”へと導いてくれるでしょう。ウッドシェルフやおしゃれなかごを使えば、実用性とデザイン性を兼ねたランドリールームも実現できます。

 

3.洗濯室とファミリークローゼットを連結した間取りがおすすめ

これから家づくりをするなら、スペースにゆとりがあれば洗濯室とファミリークローゼットを連結した間取りが断然おすすめ。洗濯からたたみ、収納までの動線が短くなり、家事の負担が大幅に軽減できます。また、ファミリークローゼットを隣接させることで、着替えや服の管理がしやすくなり、朝の準備もスムーズに。暮らしやすい住まいを目指すなら、ぜひ検討すべき間取りです。

 

4.子どもが「自分でする」仕組みづくり

片付けがうまくいかない最大の理由は、ママが“全部する”構造になっていること。大切なのは、子どもが“自分で戻せる”環境をつくること。収納は目線の高さ、ラベルやイラストでわかりやすく。「出す」より「戻す」が簡単になるだけで、子どもは驚くほど自分で動けるようになります。

具体例

  • 自分の荷物ボックスを玄関近くに置く
  • ラベルやイラストで「ここに戻す」を視覚的にわかりやすく
  • 汚れものは自分で分ける(通常着、泥付き、タオルなど)

家事シェアというと“お手伝い”の延長に聞こえるかもしれませんが、これは自立の一歩であり、ママの心と暮らしにも余白を生み出してくれます。

 

5.習慣化のコツは「美しさ」より「戻しやすさ」

片付けの理想を追いすぎて、収納を複雑にすることは、子どもには扱いづらくて逆効果。

何より「戻しやすいこと」を最優先とし、引き出しよりもかご収納、フタはナシ、出しっぱなしでも見栄えがいい素材や色味を選ぶ。これだけで、生活感を隠しながら、家全体のリズムも整います。

 

まとめ:「整っているママ」は、“選んでいるママ”

泥や汗も成長の証。シューズ洗いは子どもの担当にするなど、家事はみんなで回すと暮らしがラクになります。おしゃれでスマートに暮らすママは、特別なことをしているわけではなく、「何を大切にして、何を手放すか」を上手に選んでいます。理想の暮らしは、まず1つの場所を整えることから。玄関、洗濯スペース、収納棚——どこからでもOK。少しずつ流れをつくっていき、“片付く習慣”が自然と育ち、自分らしく心地よく過ごせる毎日になりますように。

 

ライター 内藤 美由紀

ページトップへ戻る